2014年12月

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全国移住推進センターについて

 今年も今日でお仕舞いです。一年間お世話になりました。 この一年、ふるさと回帰支援センターとしても一定の成果が確認できる一年でした。今年最後のブログをお送りします。  まず、「まち・ひと・しごと創生本部」が立ち上がったことはこの運動の前進のためにはいいことであったと思います。政府が乗り出すことは、予算がつけられることであり、従来からの取り組みで予算がなくできなかったこともできることになるのは確かで、次年度以降はさらに運動にドライブがかかることになることは確かだと思います。  この間の創生本部の動きの中で気になっていた「全国移住促進センター」について、」19日の増床披露パーティーの中で、初めて新たに窓口を開く考えであることを創生本部関係者から聞かされました。この件は24日の自民党の「地方創生実行統合本部」の会議の中でも話題になり、従来から移住に取り組んできたNPOについてどうするのかとの質問が出席者から出されたそうです。石破担当大臣から「ふるさと回帰支援センターについては支援を検討する」との答弁が行われるなど、話題になったそうです。  こうしたこともあって、地方創生の総合戦略の各論部分、「全国移住促進センター」を所管する総務省の担当審議官と26日午後、電話で話し合いを持ち、あらためてこの問題についての考え方を質しました。 その内容はおおむね次の通り。 1.窓口はつくる。場所は東京駅周辺。まだ具体的には決まっていない。名称は「全国移住促進センター(仮称)」となる。 2.ふるさと回帰支援センターのような年間を通じての窓口はやらない。数ヶ月に一度程度の催し物はやる。 3.基本は機械を置いてのデータベースの構築になる。人員は数名置き、つなぎをするだけ。移住に関するきめ細かい相談はやらない。 4.この窓口は、機能としての方向性はふるさと回帰支援センターと同一性にある。  ここまでのやり取りを行い、時間アウトになり、年明けに今度は会って話し合うことにし、終わった。  ふるさと回帰支援センターとしては、12年前から都市と農村の交流・移住に取り組んできた実績もあり、経験もつみあがってきている。さらに各県や市町村とも相談しながら、非営利で取り組んできた実績がある。実績も12年間かけて月1000件の相談件数にまで積み上げてきたので、ワン・スットプの相談機能を重視した「全国移住促進センター」については任せてほしいと各方面に要望してきた。  今回の話し合いで「全国移住促進センター」についての全容が明らかになったので、ふるさと回帰支援センターとしては、「まち・ひと・しごと創生本部」の取り組みによって、わが国の地方がよみがえり、活性化することを願い、創生本部が大いなる成果を上げることができることを前提に各機関と十分に話し合って行きたいと考えている。  この件に対する各県・市町村からの問い合わせが多数になっていることから、本日の話し合いについて報告させていただいた。  来年は今年以上の動きが起こると思っています。今年以上にふるさと回帰運動に力を入れてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。 (文責・高橋)

増床報告パーティーに100名以上参加

 今年も残すところあとわずかとなった。今日も北国は大雪とか。例年になく、今年は雪が多いようだ。雪に限らず、今年は自然災害の多い一年だった。来年は自然災害の少ない年であってほしいと祈るばかりである。ふるさと回帰支援センターの営業は、今年は26日(金)まで、新年は5日(月)から平常通りの営業となる。  今年も忙しい一年であったが、成果のあった年であったと総括できる。まず、コンスタントに毎月1000件前後の相談件数を達成できた。これはふるさと回帰運動が新しいステージに入ってきた表れといっていいと思う。とくに、この相談件数のうち、面談やセミナー参加など、直接、有楽町の情報センターまで足を運ぶ方が80%を超えていることは、真剣に移住を考えている人が多くなっていること示すものと言っていいだろう。併せて、HPのアクセス数も9月、10月は10万ページビューを突破した。これも新しいステージに入ったことの一つと考える。次には、10回目という記念すべき開催となった「ふるさと回帰フェア」の開催場所を有楽町の東京国際フォーラムに変更し、従来とは違う客層を1万4000人も動員でき、参加自治体からも概ね好評を得て、次年度も是非、東京国際フォーラムでの開催を望む声が圧倒的であったことだ。さらに、この運動の原動力ともいえるセミナーの開催についてである。先週末までで開催回数は136回に達した。この回数は評価できる数と言える。全国各地の自治体が有楽町に足を運び、わが町への移住を呼び掛ける取り組みは、地味な取り組みではあるが、おろそかにできない大切な取り組みといえる。来年は5階(東日本)と6階(西日本)のふたつの会場でセミナーの開催が可能になり、200回は十分開催できるのではないだろうか。また、一人でも多くの人にお会いできることを楽しみにしている。以上の今年1年の成果を踏まえ、来年はさらなる運動の飛躍に全力を傾けたいと思っている。   19日の増床報告パーティーにはNPO発足時の呼びかけ団体の連合,JA全中、農業会議所、会員自治体、団体会員などから100名を超える参加者で大いににぎわった。とくに静岡は副知事ほか10名の県庁職員が参加。次年度に向け動き出したようだ。記念講演は「まち・ひと・しごと創生本部」山崎事務局長代理が「いま、創生本部のめざすものとは」と題して講演。年来に取りまとめられる創生本部の総合戦略の概要にも触れながら話された。参加者からは話しがわかりやすく大いに勉強になったとの声が寄せられた。講演資料を希望の方は事務局にご一報いただければ、お送りします。パーティーは初代総務省事務次官の島津顧問の開会あいさつ、11月に亡くなられた菅原文太顧問への献杯ではじめられた。  21日には今年最後のセミナーが青森県主催で青森市と五戸町の参加で開催され10組12名が集まった。20日は長野、富山の来年3月14日開通の北陸新幹線沿線県の合同で行われた。この合同開催は初めて。参加者も80名を越えて、熱気あふれるものとなった。もともと北陸は生活水準が高く、文化度、水や食べ物がうまく、知る人ぞ知る地域であり、新幹線が入ることで地域にどのような影響が出るのかと言われているところである。そこに人気の長野県が共同開催。もう少し集まってもよかったのかもしれないが、膝を突き合わせての開催となるとこのくらいが限界か?この日は土曜日とあって、秋田のAターンの個別相談会も開催されていたが、これがなんとUターンを中心に7組8名の相談者が来た。じわりと秋田県が成果を上げてきている。粘り勝ちともいえる成果で、注目に値する。年明けの1月10日には今年から本格参入してきた広島がセミナーを開催する。こちらには11の市町が参加。各地の広島スタイルの暮らし方をアピールする。ポスターも「泣ける、広島」がコピーになるなど、面白い。この広島、18日には県議団16名が有楽町に視察にこられた。次年度予算編成前の視察、力が入ってきたようだ。

セミナー開催は周知期間が大事だ

先週の金曜日の12日、日帰りで盛岡に行ってきた。もう、東北は冬本番。仙台から先は、平地にも雪が残っていた。それにしても、東北は近くなった。「はやぶさ」に乗車すれば131分だ。 総選挙は予想通り。自民党の圧勝。民主等の油断もあるが勝ちすぎの印象がある。戦後70年を来年に控え、本質的にはきわめて重要な選挙だったはずだ。この2年間の安倍内閣はさまざまな問題提起をしてきた。その真を問う選挙だったはずだが、それを自民党はアベノミクスという経済政策を問うとすり替えて選挙戦に持ち込んでいた。選挙戦術の勝利といってもいいだろう。それに対し野党は争点を絞り込めず、抽象的な内容の乏しい論陣を張って完敗した。とくに民主党は酷かった。自民党の受け皿にもなれない。その他大勢の野党のひとつの位置に甘んじていた。それは投票率を見てもわかるとおり、投票するところがないから棄権したという人が多かったのではないだろうか。いま戦後社会の大きな曲がり角にある日本においてまともな野党が見当たらないのはさびしい。いよいよもって、この国は先の見えない状況に突入したのではないだろうか。 各自治体のセミナー開催は順調に回を重ねている。1月から12月の1年間で今年は136回に達することが明らかになった。満足すべき回数である。内容的には成功例、失敗例さまざまあるが、やはりせっかく開催するのであれば、十分な周知期間をおいて開催するのがいいようだ。場所が空いているからと場当たり的に開催してもうまくいくわけではないことは知っておいていただきたい。14日の高知県の移住と就職をあわせたセミナーは交通会館の12階のイベントスペースで開催されたが、こちらには初参加の高知市をはじめ34市町村のうち21自治体が参加。そこに従来からの集客数を上回る143名の移住希望者が押しかけ、大いに盛り上がった。県が本腰を入れ始めた高知県。いま、高知県が面白いようだ。また、当日は福島県の相双地域が復興・再生の人材を求むとして久しぶりに開催した。こちらは11名の参加だったが、主催者は大いに手ごたえがあり開催してよかったといってきた。この地域は福島県の浜通りに位置し、原発にも近く、復興への道は険しいがそれでもあきらめない姿勢が敬意に値する。 選挙も終わって、いよいよ「まち・ひと・しごと創生本部」も動き出す。創生本部への期待は高い。当面、年末までにあきらかにされる総合戦略にどこまで具体的な内容が書き込まれるのかが注目点だ。それが地方の総合戦略策定にかかわってくる。あるべき姿はもういい。具体的な政策こそが必要であることはいまさら言うまでもないことである。

具体的提案のあるセミナー開催を

パソコンで「せんきょ」と打ったら、「占拠」と出て、驚いたので雑感を少し書きます。香港では若者たちが身体を張った闘争に立ちあがり、結局は警察権力に排除ということになりそうだが、よくやったと思います。この闘争については、イギリスも看過できず、調査に入ろうとしたが拒否されたようで、すでに返還して15年、影響力の行使はできなかったようで残念です。しかし、高校生を含む学生の反乱はそれぞれのこれからの人生に様々な心の糧を与えたのではないでしょうか。権力とはどういうものなのかも知ったはずだし、日常と非日常で人の心も変わるし、見えたものは大きかったはずです。人生は長い。一生のうちには一回ぐらいはこうした身体を張った運動に参加することは意味があるように私は思います。社会の本質を見ることができます。見ておくと、生き方も変わってしまうように思います。いざとなった時、怖気づくこともなくなり、それなりに正しい判断を下すこともできるようになります。 東京交通会館の5階に事務所を拡張してから、もう2回のセミナーが開催されました。名誉ある第1回目は千葉県の南房総市が、2回目は山梨県の小菅村が、村長さんも参加した形で開催しました。南房総市は平成18年に富浦町など6町1村が合併で新しくできた市で、房総半島の突端に位置し、館山市を取り囲むような形の市です。千葉県は、県が取り組まなくても人は来るという姿勢で目立った取り組みは行っていないが、房総半島の人口減は他県並みで深刻。房総半島全体での取り組みを検討してはと提案させていただいたところです。 6日には交通会館3階のイベントルームで茨城・栃木・福島・群馬・新潟の5県合同のセミナーが、昨年に引き続き行われました。福島・茨城・栃木の3県はその頭文字を取って「FIT地区協議会」を結成し、その3県が接する地域の活性化をめざし、様々な取り組みを行ってきています。数年前には、この協議会で「二地域居住研究会」を立ち上げ、意見書の取りまとめも行っています。この研究会には私も参加させていただいている。この際、国も「まち・ひと・しごと創生本部」を立ち上げ、本格的に移住の取り組みに本腰を入れるのであるから、3県はこの2地域居住研究会の報告の検証もやったらどうなのでしょうか。大いに意味あることのように思います。 5県の合同セミナーは参加者86名との報告を受けました。若干参加が少なかったのかなという印象がありますが、これはセミナーの性格がもうひとつ明確でなかったことによるのではないかと思います。最近のセミナー参加者は、様子を見に来る人よりも移住することを前提に参加する人が80%を超える状況にあり、そうした情報が提供できず、一般的な情報だけでは人が集まらない傾向がある。因みに、小菅村の参加者は19名。村長さん自ら出席という力の入れ方からも、アピール力があったのではないでしょうか。参加者たちは今後、小菅村に体験ツアーも計画しているとのことです。

菅原顧問逝く

菅原文太顧問が11月28日に亡くなりました。心からご冥福をお祈りいたします。 菅原さんにお会いしたのはもう30年以上も前になります。2001年に亡くなった長男が小学生の頃、喘息気味であったために体を鍛えると代々木にあった私どもの道場に来たときに知り合った。それ以降のお付き合いでした。田舎も菅原さんは宮城県、私は福島県と近く、なんとなく気分もわかり、いいお付き合いというか、よく協力をいただきました。NHKの大河ドラマ「獅子の時代」で自由民権運動の闘士を演じられ、その関係で自治労の自治研修会にも来ていただき、自由民権運動についての講演もお願いしました。ギャラはいらないといわれ、金沢市で飲み歩き、自治労の担当からギャラを払ったほうが安かったとこぼされたことを昨日のように覚えております。公務員の週休2日制導入のCMにも登場していただき、この時もノーギャラでした。当時、仙台一高の後輩の井上ひさしさんの「吉里吉里人」の映画権を持っており、その映画化を考えており、そのとき公務員共闘は全面的に上映運動に取り組むことになっておりました。 社会運動にも関心を持たれ、読書家でもありました。新聞などもよく読まれ、最近では後期高齢者の医療保険改悪にもはっきり反対の意思表示をしており、原発にも反対でした。最近なくなった高倉健さんとは違って、農業問題をはじめ、先ごろ行われた沖縄知事選挙といった社会問題にも積極的にかかわり発言されるなど、映画だけではない普通の人、問題意識の高い人という側面がありました。さびしくなります。 野辺送り 終わった後の 茜空 増床の話は前のブログで紹介しましたが、そのお披露目を12月19日(金曜日)の午後5時半から交通会館5階の新しい情報センターで行うことにしました。せっかくですから30分と短いですが「まち・ひと・しごと創生本部」の山崎事務局長代理に「創生本部のめざすものとは」と題して記念講演をお願いしました。是非、御参加いただきたいと思います。 今日から12月、今年も残すところあと一ヶ月。皆様、風邪など引かないよう御自愛ください。

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