ふるさと回帰支援センター

blog blog

まち・ひと・しごと創生本部に期待する

国会が始まった。今国会の目玉は「まち・ひと・しごと創生本部」の取り組み、地方活性化問題といわれる。こうしたこともあって創生本部はフル回転のようだ。地方6団体へのヒアリングや各地方自治体からの要望の受付など、手探りながらも全力投球のようだ。 過日は、わがふるさと回帰支援センターへも創生本部からヒアリングがあった。これまでの取り組みや現状の課題、さらにスケールアップした取り組みのためには何が課題になっているのかなど2時間以上やり取りが行われた。その前段では、嵩副事務局長が個別的に幾人かの関係団体からのヒアリングの一人として石破大臣からもヒアリングが行われている。ただ、創生本部は各省庁からの寄せ集め部隊で構成され、独自の財源もないことから、即効性のある対応は難しく、重点的予算の配分などには次年度以降の予算を待つしかないなど、積極的な政策展開には少々時間が必要なようだ。 ふるさと回帰運動的には、ここ1、2年の間の若者を初めとした移住希望者の急増という背景があり、各自治体のさらなるふるさと回帰運動への参加の拡大による受け皿の拡充が喫禁の課題となっている。昨日も富山県朝日町が町長と町議会議長が訪れ、次年度全国で初めてのブース開設を検討したいといってきた。ふるさと回帰運動への期待は高まる一方である。 政府の「まち・ひと・しごと創生本部」の設立に対する期待は、人口減に悩む自治体からは否が応にも高まっている。この12年間のふるさと回帰運動の取り組みの経験から言えば、この問題についての特効薬はなく、結果が出なければ、取り組みの見直しを含め、結果が出るまでやめないくらいの粘り強い取り組みがあって初めて形になると考える。時間もかかる。ただ、ここまでくれば、取り組みのスキームは出来ており、後はいかにスケールアップして取り組んでいくかである。政府の出番であるといっていいだろう。   ふるさと回帰運動を支える取り組みのひとつとして取り組んできたふるさと起業塾の取り組みで動きがあった。3年前に取り組んだ東日本大震災の被災地の復興支援の取り組み「復興六起」の起業家95人の一人、福島県喜多方市の瓜生和徳さんが農水省の“めざせ!の日本代表 第2回地場もん国民大賞”へ「喜多方もっちり餃子」で応募し、ファイナル審査まで残ったとの連絡がありました。最終は11月1~2日の東京・丸の内ジャパンフードフェスタ2014で決定するとのこと。是非、応援をお願いしたいといってきている。皆様応援をお願いします。

広島・石川がブース開設

今日から10月、暦の上では秋本番。お昼に、銀座では珍しい居酒屋・三州屋で食べた秋刀魚は丸々と肥えていた。酢橘をかけていただいたがうまかった。今年の秋刀魚は当たり年のようだ。是非、試していただきたい。 今月から広島県と石川県がブースを開設した。これで19県2市3団体計24ブースとなった。現在、次年度以降のブース開設のニーズ調査をお願いしており、その結果をうけて事務所の移転(有楽町の東京交通会館内)と拡大を検討することにしている。広島県は相談員を配置してのブース開設に踏み切り、知事の強い想いもあり、広島県への移住相談を受けるのであれば県職員自らが責任を持って相談に当たるべきとの考えから、県職員が座ることになった。 石川県は10月8日から銀座2丁目2番地にアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」を開店する。それに合わせてのブース開設である。10月下旬には長野県も銀座にアンテナショップを開店することで準備を進めている。まさに有楽町から銀座は各県・各地のアンテナショップのメッカになるような勢いである。そして、ふるさと回帰支援センターも機能の充実と拡充することによって、移住者の移住地選択の余地の拡大につなげ、更なる移住希望者の集客につなげたいと考えている。折から政府も「まち・ひと・しごと創生本部」を設置し、地方政策の拡充を声高に言っており、連携・協力し、ふるさと回帰運動の飛躍的発展を目指す覚悟である。 香港が熱い。彼の地は昔もいまも自由都市の色彩が強い。なんでもありで、それがエネルギーとなってここまで発展してきた。1997年、イギリスから返還されて17年。いつかこうした事態になるのではないかと思ってきたが、ついにくるべきものが来たという感じである。返還に当たって中国は、50年間は1国2制度で統治していくと約束した。それが17年でこうした事態になった。目が離せない。学生側はかつての天安門事件をどう総括しているのか。お手並みを拝見したい。共産党も軽軽には判断出来まい。ここは香港であり、北京ではない。情報を隠すことは出来ない。問題は選挙の手続き問題。ここは穏便に収めるしかあるまい。いくらなんでも、入り口で民主派の排除はやりすぎだ。1国2制度を容認するという談話は出したようだが、それでことを収めるしかあるまい。天安門を繰り返してはならない。

ふるさと回帰フェアに1万人以上が参加

ふるさと回帰フェア2014が無事、成功裡に終わった。当日は快晴の秋晴れ、絶好のお出かけ日よりとなり、大勢の移住希望者が会場の国際フォーラムに押しかけた。昨年来の移住相談の急増ぶりからそれなりの集客は見込んでおりましたが、それにしてもの集まりでした。前夜祭には344人、展示ホールの自治体相談コーナーには1万721人、前夜祭やロビーギャラリーを含めると1万4117人に達しました。一度国際フォーラムで開催したいと思っていましたが、NPOには手の届かない高い会場代ということもありました。しかし今回は10回目という記念すべきフェアで、ひとつの節目になる年での開催ということで清水の舞台から飛び降りる気分で、参加自治体にもそれなりのご負担をお願いし、開催しました。結果は上記の通りで参加自治体からもおおむね好評で、来年も是非、この場所で開催してほしいとの声や相談内容が従来と異なり、具体的な内容が多く、収穫も多かったとの声も寄せられました。石破担当大臣も公務の合間を縫って視察に訪れられ、1時間もかけて丁寧に会場を回られ、出展者や移住希望者、各自治体ブースの移住経験者に話しかけ、現状を視察されていました。また、囲み取材も行われ、その中ではこうした取り組みも応援していきたいと心強い話しもされていました。今回の大臣の視察はマスコミも注目し、テレ朝、日テレ、東テレなど多くのテレビニュースで取り上げられ、センターには友人や会員から冷やかしを含めた多数の電話が殺到しました。 昨日のフェアを受けて、今日は朝から来客が続き、忙しくしております。昨日のフェアに参加した自治体、来年から参加しようかと視察に来ていた自治体などです。最近人口減で話題になった静岡市も課長以下が訪ねてこられ、最近の動向や具体的にふるさと回帰運動を展開する上での必要な取り組みなどを熱心にヒアリングして帰られました。また、四国の中でも取り組みが遅れている愛媛県の松山市の若手の職員が意見交換に来られました。こうした県庁所在地の自治体が始めて相談やヒアリングに訪ねていただくことは運動の広がりに弾みがついていることを実感させてくれるので大歓迎です。 フェアも終わり、増加する移住希望者のニーズに応えるために、手狭になったセンターを拡充する決意を固めています。この交通会館内でさらに広い場所を確保して各自治体のブース開設の要望に応える準備に取り掛かります。現在、ブース開設についての各自治体へのニーズ調査を行っております。これにご協力いただきたいと思います。 最後になりましたが、今回のフェア開催にご協力いただいた団体・個人のかたがたに心から御礼申し上げます。参加いただいた1万4117人の来場者に御礼申し上げます。 忙しい中、視察いただいた石破担当大臣ありがとうございます。ますますのご活躍を祈念いたします。

ふるさと回帰フェア2014に来てください

ふるさと回帰フェアまであと2日になった。事務所の中はてんやわんやの騒ぎ。例年の事ながら念には念を入れて準備に当たっても取りこぼしは出てくる。ただ今年は国際フォーラムイベントホールでの開催のため、相談コーナーは分散せずに1箇所に収まりそうである。そのため例年よりは混乱は少なくてすみそうだ。ただ230自治体が一堂に会するので、参加自治体は目立つ仕組みをどうするのかがポイントになりそうだ。のぼりなどは必需品になるのではないだろうか。それに加えて、仕事や空き家の情報も多めに用意してはどうだろうか。月間1000件の相談件数の実績から類推すると昨年よりは多数の移住希望者が集まる予感がする。また、従来にもまして具体的な相談件数が増えていることから体験ツアーの企画も必要なことだと思う。旅行業法との関係もあるので、どういうことが可能なのか農協観光と詰めてみたいと思っている。 昨日は東京新聞にふるさと回帰フェア2014開催の記事が大きく取り上げられ、見城理事長が午前8時過ぎからラジオ出演し、PRを行ったこともあり、朝から問い合わせの電話が鳴り止まなかった。うれしい悲鳴が上がっていた。また、ふるさと回帰フェア当日はふるさと創生会議担当の石破大臣の参加が政府内で検討されているとの情報が来ている。是非、参加いただいてここまで来たふるさと回帰運動の広がりを確認していただきたいと思う。当日は町村会会長の長野県川上村の藤原忠彦村長も出席し、参加自治体関係者に連帯のメッセージを発する予定だ。全国市長会の新潟県長岡市長の森民夫市長はあいにく公務が入っており、メッセージ参加だ。前夜祭もすでに事前予約は400名を越え、順調に集客されている。交流会も各地の特産品が届き始め、例年のような華やかな交流会になりそうだ。山梨市からは市長の参加と特産の巨峰の差し入れがあるやに聞いている。本祭の予約が必要なプログラムはそれぞれ予約が定員いっぱいになるところまで来ている。早めの予約をお勧めしたい。 雑感をひとつ。今日の朝日新聞を読んでいて驚いた。新聞下段の週刊誌の広告欄に朝日叩きのめちゃくちゃな報告が載っていた。これを見て戦後70年のマスコミがそれなりに座標軸としてきた戦後民主主義的な考え方がぐるりとひっくり返ったような感じがする。朝日新聞にもおごりはあったのだろう。唯我独尊的な思い上がりもあったのだろう。しかし、攻める方にはこの際一気にひっくり返そうという意思がありありだ。危険なことだ。やはり、戦後民主主義のような付け焼刃的な考え方なんて、70年くらいで賞味期限が切れてしまうのかもしれないと思った。ここらで、100年以上は揺るがない自前の価値観を構築する必要があるようだ。

フェア参加者は、午前中からの参加を

この3日連休、土曜は出たが、2日は休んだ。散歩を精力的にこなしたが、もう自然界はすっかり秋模様。彼岸花がもう咲き出していた。 9月20日、21日の10回目のふるさと回帰フェア2014まで1週間を切った。例年のことになっているが落ち着かない。お客さんは来ていただけるのだろうか、何か忘れていることはないだろうか、参加していただいた全国各地の自治体の皆さんには参加してよかったと評価していただけるのだろうかと心配ばかりが先に立つ。今年は初めて45都道府県から約300の自治体・団体からの参加を得ることができた。これは最近のふるさとへの移住者の増加を受けてのことと理解している。ここにきて有楽町のセンターへのブースの出店希望に関する問い合わせが増えているが、これも移住希望者が急増していることによるものだ。いい意味での好循環が確立し始めていると思っている。 今回のフェアは、初めて有楽町の国際フォーラムで開催することにした。天気は今のところ雨模様とのことだが、無理をして屋内開催としたので、今年は全く問題はない。ただ、参加各団体には参加費の値上げをお願いし、ご迷惑をかけた。昨年までの早稲田大学に比べ、足の便は駅から近いこともあり、よくなった。参加者の大幅増を見込んでいる。見どころはやはり、出展の自治体が今年初めて沖縄県が参加するなど、さらに充実したことだと思う。また20日午後1時から有楽町のよみうり会館7階のホールでの前夜祭には話題の人口減による「消滅可能性都市」を論文で発表された増田寛也氏の記念講演が見逃せない。増田氏は最近立ち上がった政府の「まち・ひと・くらし創生本部」のメンバーでもあり、今後の創生本部の考え方も聞けると期待している。その後のシンポジュウムも話題の論客だ、これから10年のふるさと回帰運動の可能性を熱く語ってもらう予定にしている。今年も交流会を予定し、パネリストの方々も参加いただくことにしている。また、ふるさと回帰運動に力を入れたい自治体の首長も何人か参加予定だ。率直な意見交換が楽しめるのではないかと期待している。21日も移住実践者の報告や例年のふるさと市場が開設される。 13日の土曜日には久しぶりに鳥取県のセミナーが開催された。今年、子育てにやさしい県を売り込み、平井知事が任期の4年で2000名の移住者の確保を目指し取り組み、3年で2172名の移住者を確保したが、子育て世代を中心に10組17名が参加。キッズコーナーも用意し、話題となった。出来ることなら1年1000名を達成したいと担当者は意気込む。大いなる成果を期待したい。移住希望者を絞り込んでアピールする方法は大いに参考になると思う。 フェアの成功にご協力をお願いしたい。当日は混雑が予想され、ゆっくり相談したい移住希望者は午前中からの参加をお願いしたい。

ふるさと回帰フェアまであと20日

今日は、2週間ぶりの快晴と呼べるような青空。うれしい気持ちになります。しかし、朝夕はすっかり秋めいて、時の流れの速さを実感しています。気のせいか鈴虫すら鳴いているような気がします。東京のセンターには相変わらず来客が引きも切らずに来ていただいております。昨日も青森県の副知事がお見えになりました。月30万円コースのブースを4月から開設し、さらに専従の相談員を6月から配置していることもあり心配になったのでしょう。「活気がありますね」と感想を述べられていました。こちらからは来春に予定する北東北3県の合同セミナーへの参加を要請しました。すでに、達増岩手県知事は参加の意思表明をしており、着々と準備は進んでいます。過日、長野、山梨、静岡の3県合同のセミナーを開催しましたが、人気の長野、山梨の両県に引っ張られるように、当日は静岡にも多くの移住希望者が集まりました。この成功体験を今度は北東北3県でもと計画している次第です。乞うご期待! 9月20日~21日のふるさと回帰フェア2014まで,あと20日足らず。問い合わせの電話が増えてきました。今年は初めて有楽町の国際フォーラムで開催します。前夜祭は20日の午後1時からこれまた有楽町の読売会館7階のよみうりホールです。基調講演はいま話題の、人口減社会によって2040年には約900の自治体が消滅可能性都市になるとセンセーショナルに問題提起している増田寛也元岩手県知事・元総務大臣が“ふるさと回帰運動とストップ『人口急減社会』”と題して行います。これを受けて、4名の論者が(甲斐良治・現代農業増刊号編集長、曽根原久司・NPOえがおつなげて代表理事、藤田和芳・大地を守る会会長、高野孟・インサイダー編集長)これまでの10年間のふるさと回帰運動とこれからの10年間のふるさと回帰運動についてバトルトークを行います。時間をとって是非お越しください。終了後は出演者を交えた交流会を会費3000円で行います。各地のお酒やつまみなど持ち込み大歓迎です。参加県は45都道府県から約300自治体・団体が参加します。きっとあなたにあった移住先が見つかりますのでご参加ください。

地域で子育てを

今年もふるさと回帰支援センターはお盆休みをしっかりいただいた。この間、忙しい日が続いていたのでスタッフにとってはいい骨休みになったことだろう。NPO設立以来、お盆はゆっくりふるさとについて考える時期にしようと休みにしてきた。一年でこの時くらいはふるさとに思いをはせることがあってもいいと思う。私も今年は久しぶりに親父の墓参りでもしたいと思ったが叶わなかった。想うことと、実行することにはそれなりの差がある。言い訳はいくつかあるがそれはやめておこう。ただ、3・11以降、福島県浜通り出身の自分にとっての心の中にあるふるさとが変わったことは事実である。このことについては何時かまとめて書きたいと思う。 内閣府は8月9日、農山漁村に関する世論調査結果を明らかにした。2005年にも同様の調査を行っており、都市部に住む人のうち「農山漁村に定住したい」と答えた人は31.6%で9年前に比べて11ポイント上昇していることが明らかになった。世代別では20代が38.7%と多く、改めて若者の間での田舎暮らしにあこがれている人が増加していることが明らかになった。また、受け皿となる農山漁村に住む人のうち、都市部に住む人が農山漁村に定住することを「いいことだと思う」と回答した人は、85.3%で、前回調査より19.6ポイント上昇した。都市住民に期待することは「若い世代が地域で子育てすること」が最多で50.4%と過半数を超えた。この結果は興味深い。3・11以降、中国地方を中心に西日本の各地が子育て世代の移住先として人気になっている。事実、過日の岡山市の単独開催のセミナーには子育て世代を中心に相談者が100名を超えた。地域の方々がこうしたことに理解を示し、積極的に子育て世代を受け入れてくれることは喜ばしい。地域の方々も希望を持てることにつながる。よく聞く話であるが、地域の高齢者にとって何がさびしいかといって子どもたちの声が聞こえなくなることほどさびしいことはないという。是非、「地域で子育て」を提唱してみたい。持続可能なこの国を創るために。 今回の内閣府の世論調査は、傾向としてはふるさと回帰支援センターが日頃の取り組み結果から見えてくる内容とほぼ同じ内容であった。出来ることなら、もう少し微に入り細にわたった調査の実施を期待したかった。その結果を受けて、国としての次の政策展開につなげるべき時期に来ていると考えるがいかがであろうか。とくに、人口減社会に突入したいまこその政策展開が。

またも相談件数が1400件超え

8月ももう11日。ようやく甲子園も始まりました。日本中が真夏となる。セミがなき、じりじり照りつける太陽がまぶしく、時折吹き抜ける風が風鈴をならす。そんな夏は好きだ。原発事故さえなければわがふるさとにはそんな夏があった。今年は台風が奄美方面にあり、本土をうかがっているようだ。どうも今年は台風が多い、海水温が高いことが原因のようだ。そういえば、先日訪ねてきた知床の友人は、かの地でもイカや秋刀魚が取れず、ブリや本マグロの値が上がっているといっていた。海の中も異常気象が起きているようだ。 最近高止まりの傾向がある移住の相談件数、7月も1400件を越えたとの報告があった。セミナーが多く、その参加者も多かったがそれにしても昨年7月も1400件を越えており、2年連続の1400件越えはうれしい。夏休み、水遊び、蝉取り、ふるさとと連想ゲーム的にふるさとが思われるのかもしれないが驚きだ。事実、日中から若者が相談に来る。後から後からという感じで、その合間に自治体関係者が話を聞きに来る。夕方になると疲れを感ずるときもある。そういう時はビールがうまい。昨年から今年にかけて壁が一枚抜けたのかもしてない。それ以外に適当な理由が見当たらないほどの多さだ。言い方を変えるとNPO結成12年目にしてやっと結果が出始めたのかもしれない。先週は鳥海山のふもとの秋田県由利本荘市の副市長さんにお訪ねいただいた。前の東銀座の事務所にも県庁職員として来訪いただいたとのこと。今回は副市長として最近のふるさと回帰運動の現状を知り、何とか本格的にこの運動に参加したいということであった。秋田県は健闘しているがまだまだ受け皿の体制が弱く、移住に繋がっていないと率直に意見を述べた。期待したい。 今週は13日からお盆休みを取らせていただきます。設立以来、お盆は田舎に帰ろうといってきた。率先して休み、ふるさとに帰り、日本のふるさとを満喫して秋の取り組みのために英気を養おうといってきたのだ。青森の専従相談員の野呂君も青森に帰るとのこと。今までは漠然と帰っていたが、今度からはきっと別な目線でふるさとを見てくるのではないかと期待している。お盆休みが終わればすぐに9月、10回目のふるさと回帰フェアがやってくる。はじめての国際フォーラムでの開催、それはそれでまた果たして人はくるのかと心配の種は尽きない。残暑お見舞い申し上げます。

離島への移住は心構えが重要だ 

8月に入り、暑さもいよいよ本番。とてもじゃないが日中は外に出ようという気にもならない。しかしこのところ、ブース開設している自治体に限って認めている日曜日のセミナーが毎週のように開催されている。うれしい限りだが、出勤するスタッフの健康が気になりだしている。身体の管理は自己責任とは言うものの管理者の責任も当然あり、目配りをしている。3日は6階のふるさと回帰支援センタースペースでは久しぶりにというか、4月にブースを開設して初めての長崎県のセミナーが開催された。参加者は70人を越え、上々の滑り出しとなった。長崎は離島も多く、この離島への移住を期待しているようだ。離島への移住は、コミュニティー内の人間関係が濃厚で、なかなか入りこむのが難しいと言われてきた。しかし、入ってしまえば暮らしやすく、いいものだと言われている。事実、私が連合にいたときに入職してきたK君はその後、弁護士試験に合格し、研修を沖縄で受け、ハマってしまい、そのまま沖縄で弁護士になっている。K君は自治労時代につきあった都職労の活動家で、早大の先輩でもあった人の子どもだった。この親子は、代々木の私たちが作った道場の近くに住み、夏の夕暮れ時などには夕涼みを兼ねて道場に遊びに来たものだ。館長とKさんは早稲田の文学部の同級生で、四方山話に花が咲いたりすると、子どもは親の目を盗んで道場の板の間の上をはいはいして、遊んでいたりした。その子がK君だ。40年以上も前のことではあるが。 沖縄は9月20、21日のふるさと回帰フェア2014に初めて参加もしてくる。一般的な移住希望人気ランキングは沖縄・北海道・長野がベスト3といわれてきた。沖縄といえばこれまでお付き合いがなかったが、このほど、県の移住・定住政策の具体化事業をコンペで合格し、協力させていただくことになった。これまで12年間のふるさと回帰運動の経験をフルに活用してお役に立ちたいと思っている。沖縄の気風や食文化、そして戦中戦後の歴史などは、かつて何回も訪れており、心配はしていない。4年前にも琉球大農学部と組んで、農林水産省の6次化人材育成プロジェクトの展開もしている。 2013年の人気県ランキングで5番につけている熊本県が3日、東京交通会館3階のホールで移住相談会を開催した。前回も「くまモン」人気で6階のふるさと回帰支援センターには入りきらなかった。今回はより広い3階ホール、今回も営業部長の「くまモン」が登場、外で待ち構えていたファンに手を振りつつ、参加自治体の紹介の手伝いをしていた。2日土曜日は人気の岡山県がセミナーを開催。前回は超満員で入りきらなかったようで、今回は思い切って申込制で、しかも先着30名と絞り込んだセミナー開催にしたようだ。この方法は参加者には人気ゆっくり相談ができてよかったと好評のようであった。昨年と比べ、全体的に移住の相談が具体的になっており、必然的に時間も要すようになっている。こうした岡山方式も前向きに検討する必要が出てきたようである。

回帰フェアのポスターが出来ました | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

回帰フェアのポスターが出来ました

  暑中お見舞い申し上げます。 夏は佳境に入っている感じで暑い日が続いている。ここ一週間でセミの鳴き声も聞かれるようになった。これで甲子園が始まれば日本の夏も本番である。先週、達増岩手県知事にお会いしに日帰りで盛岡に行ってきた。帰りに東京駅に降り立ったらムッとする暑さで気分が悪くなった。盛岡は、ふるさと回帰運動への参加の要請と復興への取り組みが被災3県で遅れがちの中、その再生をどうするかの意見交換のために行ってきた。何か東北の歴史に立脚した社会運動の様なことでもできないか、語り合った。1時間に及んだ懇談は実り多いもので、来年春に予定している北東北3県の合同ふるさと回帰セミナーにも前向きな回答をいただいた。盛岡には大宮から乗車したが、なんと2時間弱で着いた。新幹線を使うと本当に東北は近くなったとつくづく思った。 東北の歴史は、常に時の朝廷に虐げられ、攻め滅ばされるという歴史をたどってきた。古くは坂上田村麻呂によるアテルイなど蝦夷の討伐や前9年、後3年の役による源頼義・義家親子による安倍一族の滅亡、さらには源頼朝による奥州平泉の藤原家の討伐など、近くは幕末の奥羽越列藩同盟の敗北などだ。この歴史に学びながら、東日本大震災からの東北の復興を図ることが求められていると考える。そのひとつの糧がふるさと回帰運動による都市と東北の人の交流・移住ではないかと考える次第だ。最近のふるさと回帰運動は放射能の関係もあり、子育て世代を中心に西日本が人気という面があるが、潜在的には東北も根強い人気がある。課題は受け皿をしっかり整備し、首都圏での情報の発信を行うことだ。 先々週の土曜日は最近動きを活発かしている広島がセミナーを開催されましたが、61組84名の方が参加された。この数を見て関係者たちはひとまずほっとしていたようだ。先週の土曜日は前段が群馬県。後段が鹿児島県。こちらも満員の相談者で、確実に移住希望者が全体として増えていることを実感させられた。 9月20日、21日の両日開催されるふるさと回帰フェアのポスターが出来上がった。昨年に続き、漫画の原画を使用しており、今年は漫画「銀の匙」の荒川弘さんの協力で作成。よい仕上がりと自負しています。夏の暑さもこれからが本番。ご自愛ください。

やっと梅雨が明けた

やっと政府は重い腰を上げた。政府に「まち・ひと・しごと創生本部」を設置するとか。期待している。増田元岩手県知事が代表を務める日本創生会議が先ごろシュミレーションした2040年に消滅可能性都市は896団体になる試算を明らかにした。2040年といえばだいぶ先のような気がするが26年先のことで、平成になって26年ということを考えれば、すぐ先のことである。抜本的な対策なしにはこの消滅可能性都市を守ることは難しいのではないだろうか。このデータ、とりわけ新しいデータではない。女性の出産可能年齢(20歳から39歳)を軸に厚労省の人口問題研究所が5年に1回行っているデータを解析したに過ぎない。女性の生涯で産む子どもの数を合計特殊出生率という。これが2・1人を下回ると人口減になるといわれてきた。すでに早い段階からこの問題は指摘されてきたが有効な対策が行われてこなかった。こうした傾向は先進国共通の問題で、こうした傾向を打破できたのは北欧を別にすればフランスくらいである。フランスは婚外子が多く、移民の子だくさんなどが理由に挙げられているのは御承知の通りだ。理由はいくつかあるが、子育て環境が大都市ほど悪い。待機児童の数や学童保育の足りなさなどが時々マスコミを賑わせている。女性の社会進出の拡大がアベノミクスの第3の矢のメニューに挙げられているが、現状は掛け声倒れになっている。 子育て環境について見てみると、大都市より地方の方が圧倒的に良い。最近のふるさと回帰運動を見てみると「安全・安心」をキーワードに西日本が人気となっている。自然環境の良いふるさと(地方)で子育てをしたいという世代が急増しているのだ。ここに消滅可能性都市の消滅を免れるヒントがあるのではないだろうか。前回述べた鳥取県の4年で移住人口2000人の達成は子育てにやさしい県をスローガンにした取り組みが功を奏したといっていいようだ。 移住者受け入れに向けて動き出した広島県が19日(土曜日)に県としてのセミナーを開催した。福山市をはじめ庄原市・江田島市・呉市・府中市などが参加、久しぶりのことでどのくらい集まるのが不安のようであったが61組84名の参加で仕掛けた県担当はほっとしていた。いくつかの自治体に反応を聞いたが非常に反応が良かったといっていた。しっかり受け皿を整備して9月のふるさとフェアに参加したいと語っていた。全県が東京にブースを開設し、急ピッチで受け皿の整備に力を入れれば、ふるさと回帰運動はさらに大きく膨らんでいく。この取り組みが政府の「まち・ひと・しごと創生本部」をしっかり下支えできればと願ってやまない。

広島が動き、中国ブロックは受け皿ができた

今年も半分が終わった。早いものである。昨日は、九州北部は大雨。長崎は50年に一度の豪雨とか。長崎には雨が似合うといっても豪雨では仕方がない。あのオランダ坂を雨に濡れた紫陽花を眺めながらゆっくりと歩く、登りつめればグラバー邸。そこからは長崎港が一望できる。最後に訪れたのは何時の事であったろうか。異国情緒漂う長崎は好きな町の一つだ。 月末の28日から2泊3日で今年も知床に行ってきた。前理事長の立松和平君の始めた毘沙門祭に参加したのだ。この毘沙門祭も今年で20回目。よく守られているといっていい。地元斜里町の佐野博氏が資材をなげうって守っているのだ。今年も京都、奈良仏教界の大御所、京都の有馬頼底、奈良の大野玄妙両猊下以下、40名を超える僧侶が結集し、地元の方々を含め300名規模の例祭となった。当日は天気も良く、夏の日が僧侶たちの頭に容赦なく降り注いでいた。晴れ渡った空には新緑の木々の間から真っ白い雲がぽっかりと浮かんでいるのが見えた。そして、ワッペイ君がいたらなーと思った。 中国ブロックは、これまで広島県以外のすべての県が有楽町の情報センターにブースを構えているが、中心となる広島県がこれまで動きがなかった。その広島県がいよいよ動き始めた。6月27日に日帰りで広島市を訪れ、第1回広島県交流・定住促進協議会研修会で「地域の特色を活かした定住促進について」と題して講演をしてきた。そして、今月14日からは県庁担当者が2カ月半程度、有楽町でふるさと回帰運動についての研修を受け、移住相談も受け付け、本格実施に備えることになった。日本全国をブロックで分けると、東北は仙台に、北陸は金沢に、中国は広島に、九州は博多に人口が一極集中の傾向がある。全国レベルでは東京に1極集中だ。そうしたことから、いままでそれぞれの都市が所在する県はこのふるさと回帰運動には熱心ではなかった。それなりに人口が集中していたのだ。しかし、そうともいえないような状況となり、今回広島が先陣を切って動き出すことになった。広島が動けば、ブロック全体が受け入れ態勢が整うことになり、3・11の大震災以降、人気を集める中国地方はさらに全国一の移住人気ブロックとなる。これは強みだ。鳥取県の4年で2000名の目標を3年でクリアした実績は伊達ではない。受け皿さえ整備できればふるさと回帰支援センター東京への月1000件の問い合わせ件数はさらに拡充していくことは必然である。 地方の頑張りと東京のふるさと回帰支援センターの頑張りは表裏の関係にある。どちらが表でも裏でもない。いっしょに地方からいまの日本を変えているのだ。中国ブロックに対する期待は大きい。願わくばふるさと回帰運動を牽引していただきたい。

NPO総会が開催されました | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

NPO総会が開催されました

16回目のNPO総会が昨日、連合会館で開かれ、無事原案通り事業計画案などが採択された。出席者は19名、委任状が139名。会員の出席が少なかった。やはりウイークデーの総会は無理があるのかと思った。活動方針のポイントは、折からのふるさと回帰運動の盛り上がりを受けて、体制をさらに強化し、運動の前進をめざすこと。そのためには受け皿となる会員自治体の拡大と合わせて、前年度の収支が大幅な赤字ということから会員の拡充に努め、赤字克服をめざすことが上げられた。また、昨年あたりからの相談件数のウナギのぼりについては、国民意識の中に価値観の変化があるのではないかとの問題提起があった。それにしても1カ月の相談件数が1000件はとてつもない数だと思います。期待に応えるためにも更なる研鑽を心掛けたいと思います。 総会終了後、議長を務めていただいた大地を守る会の藤田代表と久しぶりに酒を飲みました。和食がいいということで、神田須田町にある明治10年代創業の「みますや」に行きました。年代を感じさせる佇まいとメニューの多さに驚かされました。天保水滸伝に出てくるような居酒屋。楽しむことが出来ました。そのメニューの一つに茄子の漬物がありました。東京の茄子の漬物は糠漬けが多いのです、あの店は塩漬けでした。東北は、なすは塩漬けが多いように思います。藤田代表とふるさとの話しに花が咲き、かれは「おふくろの漬ける茄子漬が一番だ」と岩手・水沢を懐かしんでいました。会計を済まし、外に出れば薄暮の空が広がっていました。薄暮と言えば15年程前に訪れたスエーデンのストックホルムのミッドソンマルを思い出します。一晩中陽が暮れないミッドソンマルの夜は、かの国ではたき火を囲み踊り明かすのです。藤田代表たちは今週末の夏至の日(ミッドソンマル)にはキャンドルナイトを芝・増上寺で開催します。6~7000人が集まるとか。夏至の日には電気を消してキャンドルを灯し、脱原発でもよし、ふるさとの話しでもよし、愛についてでもよし、語り合いましょう。皆さん、よいミッドソンマルを!!!

青森県が相談員を配置しました

6月になったが、東京は5月下旬から暑い日が続いている。ふるさと回帰支援センターへの来訪者は相変わらず多く、5月31日の土曜日も長野の安曇野市と石川県がセミナーを開いたがあふれんばかりの盛況ぶりであった。何か、ひとつの壁が抜けたような感じである。来訪者も後を絶たない。移住希望者はもとより、自治体関係者も入れ替わり立ち替わりという状況である。 31日に事務所に顔を出したら、山梨県の担当者があいさつに来た。なにごとか思ったら、1年間お世話になりましたということだった。山梨県は昨年6月からブースを開設し、いきなり1ヶ月の相談件数が250件を突破した。1年間の相談件数は2053人と県の予想を上回った。さすがの人気ぶりといっていいだろう。タイミングも良かった。山梨県は団塊世代の人気が高く、その団塊世代が雇用延長も終わり、いよいよ地域に戻るなり、悠々自適の田舎暮らしを始めようという時期とぶつかったことが幸いしたようだ。私どもも、山梨県のブース開設が、いい意味で集客に関して相乗効果を生むことにつながったと思っている。 青森県が4月のブース開設に伴い、6月から専従の相談員を配置した。青森市出身の東京学芸大出の才媛。青森は、生活の質の高さもさることながら、太宰治や棟方志功を生み、ジャズにつながるともいわれる津軽三味線の音色など文化度も高い。青森の良さを十分に移住希望者に伝えていただけるものと思っている。オープニングセレモニーには青森大学教授の見城美枝子理事長も出席して盛り上げた。先々週の23日には地元で第1回あおもり移住・定住促進協議会が全市町村の担当課長級を集め、開催された。取り組みが他県に比べ遅れた分を取り戻そうと受け入れ態勢の整備を誓い合った。県内の注目度も高く、多くのマスコミも押し掛けていた。私からは「ふるさと回帰運動のいまを語る」と題して、全国状況や最近のふるさと回帰の傾向などについて講演させていただいた。日帰りしたのだが、新青森駅の近くに三内丸山の縄文遺跡があり、見学した。遺跡のスケールの大きさに驚き、5500〜4000年前のものということだが、まだ生暖かいような手触りを残していた。自分のルーツを訪ねた気分もした。是非一度お訪ねすることを勧めたい。 政府はついに人口減少問題に対応する総合戦略本部を設置すると今日のニュースで流れた。いよいよ、ふるさと回帰運動は新たなステージを踏むことになるのではなかろうか。

若者の田舎暮らしへの一考察

連休も終わり忙しい日常がまた戻ってきた。前号で触れましたがNHKが若者のふるさと回帰の増加に関心を示し、この間、3回も別々な番組で取り上げていただいた。いままでなかったことで驚いている。一回は夜7時のニュースで取り上げられた。視聴率から言えばベスト3に入る番組である。やっとここまで 来たかという感慨がある。 若者の田舎暮らし希望者の増加は何も最近始まったことではない。この傾向がはっきり数字として明らかになったのは2008年のリーマン・ショック以 降だ。リーマン・ショックはアメリカ発の世界的規模の金融危機だ。日本も大いにこの影響を受けた。この結果、若者の求人倍率は急落し、雇用状況は最悪のも のとなった。働こうにも職がないということになった。そこで、やる気のある若者から、活躍できる場を求めて地方に向かった。最近、全国各地の地域で頑張る 若者が話題になったりするが、この時期に地方に散った若者たちだ。それを追いかける若者たちが後を絶たない。あれから5年から6年、そろそろ地域に根が張 られ、目立ち始めているのである。 その一つの形が起業だ。仕事がなければ自らが生業(なりわい)を起し、生活していく。この間、私たちは「新しい公共」に関するプログラムや復興支援 プログラムなどで、全国で約190名の起業家を育成し、約4450名のインターンシップを行い、人材の育成を行ってきた。「農村六起」「復興六起」と命名 し、すべて第一次産業の六次化による起業をテーマにしてきた。現在も継続して事業展開している起業家は7割に達している。なにも年間売上が数千万円でなく てもいい。なにがしかの収入を確保し、次につなげていく。それでいいのではないだろうか。雇用が生まれればさらにいい。この起業家が地域に根ざし、生き抜 ければ必ず地域は変わる。この起業家育成こそが政治が率先して取り組むべき課題と考える。その時代に入ってきたのではないだろうか。まずは発想の転換から スタートしたい。 次に、2011年の3・11が子育て世代の田舎暮らしに道を拓いた。これは、セシウムを取り込みやすい子どもを放射能の影響を受けないところで子育てをしたいというお母さんたちが西日本に向かった。この傾向は現在でも変わらない。5〜6年前の移住希望者人気ランキングがあるが、当時はベスト20県の うち西日本は数県しかなかった。いまはどうだろう。西と東が逆転している。それを後押ししているのがこの子育て世代のお母さんたちだ。近年、中国地方が人 気だが「安全・安心」志向のお母さんがこの人気を支えている。   少子高齢化が話題になり、2008年からは人口減社会に入っている。社会構造を変えれば、この現象の克服も可能なのではないか。フランスは子育て環境の改善で少子化に歯止めを掛けた。ふるさと回帰者は子だくさんという声もある。 この面からのふるさと回帰運動を考えるのもあるのかもしれない。

努力しても報われない社会を許さない

連休、いかがお過ごしでしょうか。風の便りによれば、弘前城址公園の桜は満開とか、一度訪ねられることをお勧めいたします。岩木山をバックにした桜は、それは素晴らしいものがあります。桜の木の下には死体が埋まっている、と詠んだ詩人がいましたが、それほどに見事なものです。西行の和歌に「願わくば 花の下にて 春死なむ この如月の 望月のころ」なんていうのもありましたね。桜の散り際の美しさを読んだものです。 新年度がスタートしましたが、ブース開設に踏み切れず、次年度以降にと言っていた県の担当者の来訪が続いています。4月27日(日)のNHKニュースで若者のふるさと回帰が増加していると取り上げられたこともあるのかもしれません。地域で実感するよりもさらに東京では人が動いているのではと確認に来ているようです。 送り出す東京側と受け入れる地方では自ずと感触は違います。居住人口をはじめ、地域のスケールが違いすぎるようです。その原因はと言えば、明確に若者の価値観が変わり始めているといっていいでしょう。この価値観がなぜ変わったのかと言えば、東京で働くことに希望が持てなくなったということがあるようです。努力しても報われない社会がいつの間にか創り上げられ、気がつけば格差社会が厳然と存在するようになってしまっているのです。 その最たるものが、不安定雇用職員の急増です。臨時・パート・嘱託などの形でしか雇用されないのです。その数2000万人です。これではいくら努力しても賃金は上がらないのです。この現実から、地方での暮らしに可能性を見出し、移住を志向する若者が増えているようです。この現象は希望の持てない社会の中で数少ない希望の持てるものです。 この若者の田舎暮らしの動きに関しては5月12日の午後6時10分からのNHKの首都圏ニュースと本日23時30分からのNHK NEWSWEB、5月4日のNHKBSのBiz+サンデーでも再度取り上げられるようなのでご覧ください。 よいG・Wを・・・・。

メーデーを前に想うこと

今年の桜は例年より幾分早いようだ。今日来た福島市の担当者は、もう山の上の方に桜は行ってしまっていると言っていた。連休には桜を追いかけて東北へ行きたいと思っているが、はたしてどうなることやら。 TPP交渉がオバマ大統領の来日にあわせ本格化したが、妥結に至らなかった。アメリカは何とか妥結したかったようだが、甘利担当大臣は頑張ったようだ。かつての自民党のように大統領が来日したのだからとかいうことでご祝儀として妥協なんていうことは今回はないようだ。それだけ交渉に慣れてきているのであろうか。巷間聞くところによればオバマ大統領はビジネスライクな人のようで、その辺はあっさり割りきる人だそうな、そんなことも聞こえてくる。恨みを買って、後でしっぺ返しなどなければと思うのは考え過ぎか。憶測の域は出ていないのだが。 うれしい悲鳴だが、相変わらず来客が多い。入れ代わり立ち代わり自治体関係者が訪ねてくる。仕事が手につかないくらいだ。このブログもだいぶ間が空く始末だ。その多くは情報を取りに来る。最近ふるさと回帰希望者が増え、動いているという情報が全国に流れているのだろう。事実、先週より、NHKの取材が入り、明日26日の夜7時のニュースと5月4日のBS1のBiz+サンデーで取り上げられるとのこと。嵩副事務局長がインタビューを受けたので見てほしい。 明日はメーデー。本来メーデーと言う以上、5月に開催されるべきものが4月26日なんてあんまりだと思う。労働者は団結して何ぼ、まして世界中が5月1日にメーデーで統一されることは影響力を行使するためにも重要なことだと思うがいかがであろう。この辺の感覚が若い人は違うようだ。メーデーの歴史を考えればこんなことにはならないのではないだろうか。この格差社会はそれを容認する労働組合があるからこうなったと言う面もあるのではないだろうか。 これも愚痴か!

新年度も来訪者相次ぐ

4月は人事異動の季節、今年も各県の担当者で変わった人がいる。1998年のふるさと回帰運動の立ち上げから一貫してこうした人の入れ替えを見てきたが、担当者によってこの運動は大きく変わる。仕事だからと割り切って無難にこなせばそれはそれなりに回っては行く。しかし、それだけのことである。それが想い入れを持って取り組めば、それが相手に伝わり、相乗効果を生み、運動は大きく伸びる場合が多い。ふるさと回帰運動はいま、月の相談件数が1000件を超えるなど、かつてない盛り上がりの中にあるので、思い入れたっぷりにこの運動に取り組めば大いなる成果につながることに成るので頑張っていただきたい。ふるさと回帰運動は、昨年よりはさらに動きが活発になっており、有楽町の情報センターは人が途切れることがない状況である。 今年の春はことのほか忙しく、仕事に振り回されている。桜とてみる暇がなかった。今年の春のイメージは、暖かくなったら桜のトンネルの下をゆっくり歩くことだったので残念で仕方ない。自治労本部に勤務していた頃は、いつもこの時期はJR四ツ谷駅で下車し、外堀公園の桜のトンネルを市ヶ谷まで歩き、出勤したものだが、それもできなくなって久しい。鶯が鳴き、メジロが花をついばむのを見たのはいつの日だったのか。桜のトンネルと言えば、わがふるさと福島県浜通りのJR夜ノ森駅前の通りが有名だが、いまもあの地域は避難勧告地域で、誰一人見る人もいないのに満開の桜となっていると今日の朝日新聞に写真入りで紹介されていた(写真はつくったように今年秋に結婚する若者が写っていたが)。なんと無残で悲しいことか。季節は巡るのに人は帰らない。誰がこんな現実を招いたのか。誰も責任を果たさず、みんな知らない顔を決め込んでいる。 ふるさと回帰運動の広がりを感じさせる事例を紹介します。今年、2名の学生が卒論でふるさと回帰運動を取り上げた。先進地域である長野県飯山市や千葉県鴨川市を取材し、この運動の可能性に肉薄している。うれしい限りである。ふるさと回帰運動が、こうした若者たちの希望になればさらにうれしい。次年度以降もこうしたことにチャレンジする若者が生まれてくることを祈念し、期待したい。 4月に入って各自治体からの来訪者も多い。一昨日は3月に訪れた徳島県三好市の黒川市長が全国市長会出席の途中に寄っていただいた。ふるさと回帰支援センターの団体会員にも入っていただき、シニア世代のふるさと回帰に取り組みたいと決意をのべておられた。また、昨日は山形県小国町の盛田町長にもお訪ねいただいた。団体会員になっていただき、今後とも連携を深めていくことになった。この打ち合わせには見城理事長も参加された。また、今日は三重県尾鷲市の担当者がやっと予算が取れましたので団体会員になって頑張りたいと決意を述べられた。かの地域は紀伊半島の先端に位置し、黒潮に洗われる地域で素晴らしい眺望を楽しめるのではないだろうか。一度訪れたい地域である。

桜はまだか | セミナー VIEW MORE

桜はまだか

ここ2~3日、朝夕はまだ寒いが日中はすっかり春めいてきた。コートを脱ぐのもあとわずかでないだろうか。桜も昨日、開花宣言が発せられた。春は冬の厳しい寒さがあるからまた一段と季節の移ろいに対する喜びが深いのかもしれない。 春を想うとまず目に浮かぶのは菜の花畑、あの菜の花の匂いはふるさとを思い起こさせる。そして、小川のせせらぎ。透き通るようなきれいな水の中を泳ぐ小鮒のスリムな姿は私を夢中にしたものだ。まさに、小鮒釣りしかの川がふるさとにはあったのだ。しかし、その川も小鮒もすっかり見ることはなくなった。淋しい限りだ。私たちの心を励まし、慰める自然の崩壊は激しい勢いで進んでいるようだ。その結果、人心の荒廃は進んでいるようだ。失ったものは帰らない。大切にしなければと思う今日この頃だ。 18日には久しぶりに山梨県に呼ばれて講演にいった。昨年6月のブース開設以降、人気沸騰という感じの山梨県であるが、さらに地域の受け皿を強化しようと従来からあった富士の国やまなし農村休暇邑協会とやまなし二地域居住推進協議会が合体し、あらたに「富士の国やまなし移住・交流推進協議会」を設立することになり、その総会で講演したのだ。この協議会には県下7市町村をはじめ、農林業団体、商工業団体、観光業団体、不動産業団体などが参加している。山梨県は人気は高いが地域の受け皿がもう一つと言われてきたが、その課題の克服に向けて体制が確立されたようだ。 先週の連休の谷間の土曜日に長野県のセミナーが開かれた。大町市や長野市、木島平村、原村、辰野町などが一堂に会した。さすが人気の長野県、そこに64名の移住希望者が集まった。会場は人気むんむん。子連れのお母さんと若者の姿が目立った。最近、ジワリと若者のUターンが増えていると聞くが、なるほどと思わせるものがあった。また、今週の日曜日はこれまた人気の飯山市。すでに25名の申し込みが寄せられている。年度末ということもあるのだろうが若者の姿が目立つようだ。 3月は別れの季節といわれるが、ふるさと回帰支援センターでも3名の方が巣立っていった。とくに星君は5年頑張っていただいた。当初から5年を目途にということだったので、満期終了ということになる。少ない人数の中で頑張ってもらった。心から感謝したい。そして、幸多い人生を祈りたい。  

運動は勢いが重要

新年あけましておめでとうございます。 ブログもこれが新年第一号です。なにが発信できるのか心もとない面もありますがよろしくお願いいたします。 本日、会員自治体向けに、ふるさと暮らし情報センターの12月の利用者動向マンスリーレポートを発表しましたが、相談件数県別ランキング1位は山梨県でした。2位に富山県が初めて長野県と同率で入りました。担当者の分析によれば、この要因は富山県単独で達成したというよりは、漠然層は複数の地域で検討しているケースも多く、各来場者が相談したデータをチェックすると、富山県単独の希望者の他、「北陸」「日本海側」「全国」などの複数地域で相談している人も多く、その中で富山県の相談も多かったとのこと。それを裏付けるように、富山県同様、同時期に情報発信に力を入れてきた、新潟県、福井県も10位以内にランキングされています。北陸は前々から生活インフラや食の豊かさなど、その豊かさが話題になっていました。そこに、来年の新幹線の北陸入りもあって地元が盛り上がりを見せており、それがふるさと暮らしにまで波及してきているといっていいようです。 ※マンスリーレポートは会員団体にメールにて毎月送付しています。 1月15日の夕方、山梨県の横内知事がふるさと回帰支援センターまで足を運んでくださいました。昨年6月のブース開設以来、初めての訪問です。山梨ブースの3名の担当者は朝から緊張気味。マンスリーレポートにも示されているように、ブース開設以来、山梨県への相談件数がトップを継続していることから、結果が出ているねと横内知事は嬉しそうにされていました。 今日も秋田県三種町長、長野県大町市長が訪ねてこられました。こうした訪問は、担当相談員を勇気づけ、何とか一人でも多くご案内しなければという気持ちにさせるようです。 来週の1月21日には、3年前に始めた「ふるさと再生行動する首長会議」のフォーラムが予定されています。 記念講演は、東大名誉教授で地方財政審議会会長の神野直彦先生。テーマは「地方財政の観点から今年度予算案を考える ―ふるさと再生の観点から分析する―」です。 このように様々なことが動き出すと、いよいよ新しい1年がスタートしたなという気持ちになります。そういえば、昨夜は生協パルシステムの賀詞交歓会、一昨夜は日本生協連の賀詞交歓会、いずれも食に対する安全・安心を求める気持ちが高まっていることもあり、盛況でありました。やはり、運動は勢いがなくなると人も集まらず、ポシャっていくことを実感しました。

今年のふるさと回帰運動を振り返る

今年も残すところあとわずかになりました。 ふるさと回帰運動の一年を振り返ると、全体としては運動全体の底上げが図られた1年であったと総括できます。 人気県別ランキングのトップ5にランキングされている県がしっかりとこの運動を牽引しており、それらの県に続く10県程度の県が地域に根を張った取り組みで健闘しているようです。そのグループに続く10県程度の県が次年度に向けてブース開設の検討などをはじめ、動き出しているという状況であると考えています。このグループの動きが具体化すれば、ふるさと回帰運動は勝手に走り出すのではないかと考えます。 こうなってくると、やっとふるさと回帰運動が、当初の目標であった国民運動になっていくのではないかと思います。目先のことを考えれば一喜一憂してしまいがちですが、10年単位で地方自治体の今後を考えると人口減と高齢化問題が深刻なものとなり、ズシンと腹に効いてくるような気がします。 日本の人口は2008年をピークに減少に入り、人口は2010年に1億2806万人であったものが27年後の2040年には1憶728万人と2078万人も減少すると推計されています。この人口減少は過疎地から徐々に都市部へと広がっていきます。 持続可能な地域づくりのためには、今がぎりぎりのところに至っているのではないでしょうか。都市と地域の交流・移住における、この運動の重要性が今こそ問われているようです。 先週の土曜日には10月のセミナーが台風の接近で中止になった長崎県が五島市など10自治体の参加のもとでセミナーを開催し、29名の方が参加されました。 このセミナーには県の担当課長も参加され、「たくさんある離島への移住を何としたいのだが……」と言っておられました。「ならば。具体的な離島暮らしの提案をしてみたらどうですか?」とアドバイスしておきました。立ち止まって考えていても何も変わりません。まず、歩き出し、そして考え、さらに歩き続けることが肝要なのではないでしょうか。実現は来年になると思いますが、長崎の離島に絞ったセミナー開催に期待したいものです。 また、日曜日の山梨県と山梨中央銀行がコラボしたセミナーには若者を中心に38名が参加、盛況でした。6月にブース開設し、月の相談係数が200件を超えて人気だった山梨ですが、その頃はシニア世代が60%と他県に比べてシニア世代が多い特徴がありましたが、ここにきてインターネットでの発信も丁寧に行ってきた結果、若者の相談が増えてきているようです。 情報発信に工夫すれば、セミナーの参加者も変わります。当たり前のことですがこれがなかなかできないのが現実です。確実に、誰でもいいからわが町に来てほしいという段階は過ぎているようです。いまやふるさと回帰運動は対象者を絞った提案と、それに見合った・効果的な情報発信の仕方などの工夫が重要になってきています。

ついに「くまモン」登場しました | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

ついに「くまモン」登場しました

ついに、噂の「くまモン」がふるさと回帰支援センターに登場しました。 先週の土曜日16日、久しぶりに熊本県のセミナーが開催されました。県内10自治体が勢ぞろい、その応援で「くまモン」が来た次第です。事前の周知に努めたこともあり、センター入り口には人の山ができ、大変な騒ぎとなりました。ゆるキャラの代名詞ともなっている「くまモン」だけのことはあると驚きました。副事務局長の嵩君も二人の女の子(小学生と幼稚園)を連れ、仲良く記念写真に納まっていました。 3・11の大震災以降、放射能を避けて子育て世代の移住先として九州は人気です。しかし、受け皿が盤石ではなくなかなか受け止めきれずにいましたが、久しぶりにその人気の高さを実感させられました。   アンケートも実施し、現在集計作業を行っていますが、ざっと目を通した限り、Jターンというか、九州出身者の移住相談が多かったようです。改めて、九州各県の移住者向けの受け皿の整備が望まれるところです。   翌17日の日曜日は、FIT地域(福島・茨城・栃木)と、群馬県、新潟県の5県合同の移住セミナーが東京交通会館3階で開催されました。こうした広域でのイベント開催は初めての経験でした。11月は農産物の収穫の季節ということもあり、一階のマルシェコーナーは黒山の人だかりで各地の農産物が販売されていました。3階も、何と91組の相談者が各県や20市町村のブースに押しかけ嬉しい悲鳴が上がっていました。しかも、かつてあった冷やかしの相談者は少なく、それなりの手ごたえを感じたようでした。出来れば、県単独も良いのですが、相乗効果や地域を幅広く知って頂く機会になりえますので、近隣の自治体なり、近隣県との合同のセミナーの開催なども検討してみてはいかがでしょうか。   時代はいま、ふるさと回帰です。 秋は夕焼けがきれいな季節です。そして、ふるさとが偲ばれる季節です。風邪などひかないようご活躍ください。 ふるさとを 捨つる勿れと 柿赤し  (山崎みのる句)

木枯らし一番が吹いた

一昨夜、木枯らし一番が吹いた。寒気団が南下しているようで今日も寒い。コートを引っ張り出し、首にはマフラーを巻いて出勤した。北国では雪も降ったようだ。   本日、毎月出している相談センターのマンスリーレポートがまとまった。東京、大阪ともに10月の相談件数は890件台、健闘しているといっていいようだ。 傾向は、50代、60代で全体の50%を占めていること。定年延長も終わり、やっと団塊世代が動き出したとみていいだろう。 さらに、特徴としては秋田県が健闘し、相談件数ランキングでも4位につけていることだ。秋田県は、東北では福島県に次いで早い段階からふるさと回帰運動に取り組んできた。しかし思ったほどには成果につながらなかったが、粘り強く取り組みを継続してきたことが功を奏している。加えて、3・11の東日本大震災以降、学生のUターンが増加傾向にあり、さらに成人のUターンも増えていることから、毎週土曜日にふるさと回帰支援センターで行っているAターン(秋田のA)も人気となり、成果を上げているのだ。この取り組み、半年や一年では簡単に結果は出ないが、継続的に取り組めば自ずと結果につながる。秋田は良い例のようだ。また、今年になって県内にNPO法人秋田移住定住総合支援センターが設立し、定年後Uターンした荒谷氏を理事長に迎え、受け皿づくりもできたことも大きいのではないだろうか。この荒谷氏、弁も立ち、行動力がある。地元秋田魁新聞にコラムを連載している優れ者、面白い展開になりつつある。   今日は朝から「ふるさと再生行動する首長会議」の打ち合わせを行った。たまたま上京した市段階の代表世話人の熊本県天草の安田市長と久しぶりに話した。安田氏は、かの細川護煕元総理の秘書だった人で、人脈も広く話題も豊富な人で盛り上がった。首長会議は、一昨年の9月に3年1期でスタートした。ちょうど今年が3年目、なにが出来て何が出来なかったのか大いに反省しなければならないところだが、解散するには惜しい。いま頭を悩ませているのは、これを今後どうするか。誰か運営を支えていただける方がいれば、何とか継続していきたいと思っている。   過日、山陽新聞の東京支局長が訪ねてきた。用件は、日比谷のプレスセンターに入っている地方紙8社の支局長会で最近のふるさと回帰運動の話をしてほしいということであった。それが、今日の昼食時にあった。大分合同、秋田魁、新潟日報、信濃毎日、高知の各新聞が集まった。初めてのことだが、こうした会に声がかかるのはそれだけ運動が社会化したことだ。これらのすべての新聞で過去に取り上げてもらったことがあり、和気あいあいで楽しいひと時を過ごした。

有楽町でセンター初の物産展を実施

今日は立冬だ。一年が過ぎていくのが早く感じる。9月のふるさと回帰フェアとて、もう2カ月も前のことになる。 そのフェアの特集号となる「100万人のふるさと 2013秋号」は11月15日に発行となる。巻頭言は県民人口が60万人を割り込み、懸命に移住者の呼び込みに奮闘する鳥取県の平井知事にご寄稿頂いた。鳥取県は平成24年実績で434世帯706名の移住者を受け入れるなど、成果を上げている。これからがいよいよ本番、大いなる成果を期待したい。知事自らが奮闘する鳥取県は受け皿もしっかりしており、お勧めの移住先の一つである。 先週の週末、事務所がある有楽町駅前の東京交通会館の1階のマルシェスペースで、ふるさと回帰支援センターとして初めての物産展を行った。 福島県の川俣町から、今年の農作物のテスト販売をしたいので協力してほしいとの要望を受け、その物産展の企画及び運営を請け負った。コーナーには大勢の方が買い物に来られ、中には段ボールで大量に買い物をする方もあり、地元から参加された生産者の方々は大満足で帰られた。 せっかく交通の便がいい交通会館に拠点を構えているので、有効活用しない手はなく、今後とも希望があれば各地の物産の販売に協力したいと考えている。特に、有楽町は各道府県のアンテナショップが軒を連ね、各地の生産品を買い求めるお客は引きも切らず、各地の名産品のテスト販売には絶好の場所のようで、週末ともなればこの会館の一階はお祭り騒ぎという状況だ。 過日の園遊会で山本太郎参議院議員が陛下に手紙をお渡ししたことがマスコミを賑わせている。直訴に及ぶとは何事だと怒る人もいれば、かつてのような権限もないのだからいいではないかという人もいる。さらには、平成の田中正造だと持ち上げる人もいる。 私に言わせれば、ちょっと軽率過ぎはしないかというのが率直な感想だ。直訴されても陛下もお困りではないだろうか。まして平成の田中正造など、評価し過ぎもいいところだ。田中正造は、議員を辞職し、遺書をしたためて直訴に及んでいる。まさに命を賭しての直訴であり、比べようもないことである。田中正造については、わがふるさと回帰支援センターの前理事長の立松和平氏も何冊か小説に書いている。興味のある人はセンターにある立松和平文庫から借りて、一読を進めたい。

1カ所で全国の移住情報を手に入れられるのは国内で唯一、ふるさと回帰支援センターだけ。
移住先が決まってなくても、相談員があなたにぴったりの移住先をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。

センターで相談する センターで相談する