北海道、移住・交流フェアに483名参加!!

11月も下旬。今週は典型的な冬型の気圧配置で日本海側は大雪のようだ。JR有楽町駅前の街路樹はもう一枚の葉っぱも残していない。1年は早い。10月、11月とセミナー開催も多く忙しい月であった。そして、個人的なことだが、信じられないことに74歳となった。実感はないが遥かに遠くまで来てしまったという感が強い。ふるさと回帰運動はまだ道半ばだが、10月の「ふるさと回帰フェア2021」、76回に達する11月の移住セミナー開催実績等を見ると、コロナ禍の中にありながら、それなりの手応えは感じている。

特に、11月14日の北海道移住・交流フェア2021や21日の「南信州トークイベント『ペアで移住~私・家族・地域の幸せな時間の過ごし方~』を見ると、参加人数もさることながら、しっかり頑張っていることが感じられるフェアなりセミナーになっていると思う。北海道は367名の予約に対し、483名の参加と多くの参加者を結集でき、主催者(一社・北海道移住交流推進協議会・会長上士幌町竹中町長)を喜ばせた。道内179自治体のうち道央、道北を中心に62市町村等がブースを置き、12自治体がオンラインでの移住相談を行った。移住相談は各ブースとも20組を超える相談があったとの報告を受け、これまでの地道な取り組みが成果を上げつつあることを感じさせられる。セミナーも上士幌町や美瑛町、浦河町など自治体主催や地域おこし協力隊員の経験談、北海道で活躍する企業、仕事の探し方やお金の話など8回と盛りだくさんのテーマで開き、立ち見もでる盛況ぶりであった。長野県のトークイベントも23市町村の参加に124組が参加、トークライブも2組の移住者がそれぞれの経験を語った。

この1週間の取材・来客は、19日は京都府農村振興課移住促進係主事が来訪。20日は鹿児島市移住推進室長他と懇談、いい意見交換ができた。福島県相双振興局長と浜通りの震災復興を巡っていい意見交換ができた。24日は和歌山県担当局長、同課長と打ち合わせ、読売新聞大阪本社取材。25日は愛知県豊橋市企画部木和田部長が来訪、大分県玖珠町議会大野議長視察。テレビ朝日の取材。26日は石川県能美市議会沢田議員と懇談、高知県の(一社)高知県移住促進・人材確保センター辻理事長、県移住促進課長他が来訪、胸襟を開いた意見交換ができた。

地方移住セミナーは、オンラインを中心に16回行った。

富山県は1週間、毎日テーマを変えて富山での暮らし方、働き方、楽しみ方を紹介するオンラインイベントを開催中。17日(4日目)は「普通の会社員・公務員の富山移住計画」と題して、夫婦でIターン移住をした先輩移住者の体験談を紹介した。移住というと起業や就農という事例が多い中、普通のサラリーマンの移住についての考え方や移住までの道のりの話は、これから移住をしようという人にとっては身近に感じられる内容だったと思う。28名の参加者があり、質問も相次ぎ盛り上がった。

18日は、福島県が「福島で起業を考えてみない?第2回 地方で生きていく!起業について深掘りしてみよう。」を19名参加でオンライン開催。会津若松市出身の(一社)日本ビジネスインキュベーション協会理事の新城榮一氏が平易で分かりやすい言葉と具体的事例を用いて、地方で起業して⽣きていくためには何が必要か解説した。

19日には、福島県が「ふくしま相双地方移住セミナー」を会場来場者4名とオンラインのミックスで開催。被災地域への移住を促進するセミナーで、浪江町、楢葉町、葛尾村、相馬市で活動するゲスト4名が、地域の方々とともにやりたいことを見つけて暮らす理由を熱く語った。参加者からの「現地の世話役はいるのか」との質問に対し、ゲストが「まだ不十分なので私がやります」と答える場面もあり、今後の受け皿づくりの重要さも認識させられた。

千葉県海匝地域(匝瑳市・旭市・銚子市)は「ちばのとっぱずれでくらす 千葉県海匝地域移住セミナー」と題し、毎年開催しているセミナーを8名の参加でオンライン開催。ゲストからは「東京にあって地域に無いもの」を悲観的に捉えるのではなく、「作り出すチャンスが誰にでもあり、有るものの見方を変える」など暮らしの楽しみ方の紹介があった。

富山県は一週間にわたって開催しているイベントの一環で「オンラインde相席富山」を20組の参加で開催。「子育て世代の生活」と「富山の冬」をテーマに、地元で情報発信をしているゲストがにぎやかにトークを繰り広げた。ゲストの子育てや家族の暮らしに密着した映像で、リアリティのある暮らしぶりを伝えたり、クイズを取り入れたり飽きない工夫がみられた。

20日には8本のセミナーを開催。先に述べた北海道、長野県のほかに、京都府が「『私、一人で移住しました。』~仕事も暮らしも満喫中♪~」と題して、会場とオンラインのミックス開催。ゲストが「20代女性の単身移住の暮らし」をテーマに、京丹後町の人と食の魅力や、仕事・暮らしについて語った。会場には男女各2名の参加者が来場、観光地以外の京都の魅力をしっかりと伝えることができたようだ。

福島県は「カレーを通じて地方とつながるオンラインクッキング 第2回 伝統発酵食品358(さごはち)のいい話とスパイスカレー」を開催。カレー作りを通じて、食と暮らしの魅力を伝える趣向で、参加者には事前に食材が届けられた。当日は伝統発酵食品358や、カレーライス専用米の生産者、シェフとのトークセッションを楽しみながらカレー作りを体験した。26組32名が参加し「農園に食材を買いに行きます」「これからも福島と関わりたい」など、食材や料理への感想のほか地域への想いも聞かれた。話を聞くだけのセミナーではなく、こうした五感をフルに使うイベントは参加者の満足度も高いと思われる。移住にどのようにつなげていくのか、次の施策が期待される。

石川県、金沢市、能登地域交流協議会(羽咋市・中能登町・七尾市)、穴水町の共催で「担当者にきく!『移住のキホン』」として、オンラインで実施。12名が参加し「移住を考え始めたときにまず何をすれば良いか?」「冬の生活は?」「生活コストは?」という誰もが気になる質問に各自治体の担当者がざっくばらんに本音で答えた。参加者からも冬場の車の運転、移住後のコミュニティに関することなど様々な質問が寄せられ、今後の検討材料として大いに役立つと思われた。

静岡県は「静岡まるごと移住フェア しずおか知っトクDAYS ~静岡県の「ザ・リアル」大公開~」をオンラインにて行った。静岡県への移住を後押しする企画として、先輩移住者座談会、トークライブ配信のほか、県内各市町が個別相談会をオンラインで開催した。静岡県への移住をよりリアルに感じられる工夫がなされ、参加者には有意義な情報収集の機会となった。

富山県は、前日に続き「とやま移住転職 WEEK」の最後のセミナー。「立山登山」をテーマに登山メディア『YAMA HACK』編集長、剱岳の山岳ガイド、主婦ハイカーをゲストに迎え、富山県での登山ライフの魅力・楽しみ方などを聞いた。登山初心者も上級者も楽しめる内容で、こうした趣味や関心に特化したコンテンツは、特定の層には非常に魅力的であろう。ほかの地域にも工夫を期待したい。

山口県は、リアル開催するには今しかない!と「YY!ターンカレッジ『やまぐち×自分らしく働ける場所』」を急遽開催した。周防大島町への移住者をゲストに迎え「自分らしく働ける場所」をテーマにトークセッションを行った。宇部市、山口市、光市、柳井市、周防大島町の5つの市町が、それぞれ地域紹介のほか、個別相談会も行った。久しぶりのリアル開催であったが、24組33名が来場と大盛況。満足度の高い内容になったかと思う。

栃木県は「栃木で見つける理想のくらし オールとちぎ暮らしとしごとフェア」をオンラインで開催。県内全25市町及び企業10社の個別相談ブースに加え、移住や子育て、結婚、就職、就農情報などのブースが出展。先輩移住者によるオンラインセミナーでは、自然の中で暮らしている方や、転職、テレワーク経験者など、様々な立場の方の話を、トータルで100名の参加者が聞いた。それぞれ自分ごととして捉え、移住後の暮らしや事前準備について思いをはせていたようだ。

オンライン個別相談会を企画したが残念ながら直前に参加者キャンセルとなり、参加者がゼロとなった自治体もあった。反省点として、まだ知名度の低い地域では、個別相談会は参加のハードルが高いため、漠然層も広く参加しやすい内容を企画し、地域の魅力を伝えることから始めた方がよいと担当者とも話し合った。