地球環境は傷んでいる自然との共生・持続可能な暮らしを目指して

今年は台風の当たり年のようで、10月も下旬だというのに毎週のように台風が日本列島を襲ってきている。先週、伊豆大島では数百年前の三原山の噴火で降り積もった火山灰が、台風26号による800mmともいわれる降雨の影響で地滑りを起こし、10月22日現在で29名にも達する死亡者が出ている。恐ろしいことである。

まず、800mmにも達する降雨など信じられない雨量である。これも地球温暖化によるものであることは自明だ。今年は海水温が通常より3度も高いという。高いから台風が発生しやすく、しかも大型になりやすい。

伊豆大島の地滑りについては、道路を作ったことがきっかけになっているのではないかと友人が指摘している。数百年前に降り積もった火山灰はそれなりに固まっていた。しかし、道路を敷くためにその一部を削り取った。そこに大量の雨水が浸み込み、地滑りを起こしたのではないかというのだ。ありえないことだとは言えない。人間の過信がなせることで、大島に住むことのできる人数のキャパシティを超えて人が住み、乱開発されたことが根源にあるのではないだろうか。

今日現在、南太平洋には27号、28号と二つの台風が日本列島を窺っている。週末にはまた日本に近づくようだ。先週の台風で大きな被害を出している伊豆大島町は、高齢者や社会的弱者の希望者に対して島外避難者を実施するようだ。「備えあれば憂いなし」。無事を祈らざるをえない。

一方で、中国東北地方のハルビンでは、このところの寒さで一斉にストーブを炊き始め、昨年くらいからマスコミを賑わせているPM2.5が街全体を覆い、10m先も見えないということだ。かつて、昭和の高度成長期には日本もスモッグが発生し視界がきかないこともあったが、10mということはなかった。まだ10月である。これから本格的な寒さがやってくる。これから一体どうなるのか。

当然、偏西風に乗ってこのPM2.5は日本にも流れてくる。しかし、今のところ有効な対策の打ちようがない。「臭い匂いは元から断たなきゃダメ」などというコマーシャルが過去にあったような気がするが、日本的には公害対策の技術援助も検討されなければならないようだ。一衣帯水の関係にある日中関係だが、尖閣問題や歴史認識の違いで角を突き合わせている場合ではないのではないか。

さらに、中国的にはがむしゃらな経済発展よりは、自然との共生・持続可能な暮らしなど、さすが社会主義国家と世界が羨むような国家づくりをめざしてほしい。それにしても中国は、いい意味でも悪い意味でも起こる事象のスケールが大きいように感じる。