セミナー報告 1月23日~28日

1月23日~28日は、21回の地方移住セミナーを行った。

23日、山口県は「山口の絶景海岸線!第2回:4組の海好きが語る周南の海とは」をオンラインで開催した。海に惹かれて移住したゲストから、その魅力を聞く人気企画。今回は周南市から4組のゲストを迎えた。33名の参加者からは、海の魅力はもちろん、「移住の際、生業を考えないといけない」「子供の教育・通学についてはしっかり想像しておいた方がいい」「移住する人も受け入れ側もお互いに知り合うことが大切」などのメッセージが参考になった、という感想が寄せられた。

24日、栃木県は「栃木県オンライン移住セミナーvol.5『とちぎ移住×就農』」をオンライン開催した。新規就農を経験したゲスト二人から「移住」と「就農」のリアルを聞くセミナー。農地の探し方や成功のポイントについて聞き、多くの質問が寄せられた。具体的な資金について質問する熱心な参加者もいた。33名が参加した。

鹿児島県は「鹿児島移住セミナー #移住で叶える二拠点生活編」をオンラインで実施。霧島市竹子(たかぜ)地区と東京の二拠点生活を送り、鹿児島と東京の“つなぎ役”として活躍するゲストを迎えた。地域おこし協力隊としての活動や、東京大田区でスタートしたアンテナショップの取り組みなど盛りだくさんの内容だった。霧島市には鹿児島空港があり、二拠点居住の候補地となるケースが多い。事前申込みは98組、リアルタイムでは55組が参加し、二拠点居住への関心の高さを実感するセミナーとなった。(事前申込者は後日アーカイブ視聴可能)

25日は群馬県が「【がっこう群馬科2023・9限目】最終話・ 夫婦でつくる地域のミライ学」と題して、全10回セミナーの最終回をオンラインで行った。2組の夫妻が登壇、移住の決め手、成果や課題について聞いた。アメリカと前橋の二拠点で生花販売のネットワークを構築し成功させた夫妻(GISぐんまイノベーションスクールのコンクールで優勝)と、高山村でアパレルブランドを立ち上げ起業した夫妻。魅力ある内容のセミナーとなった。71名が参加した。

広島県は「The Rewards of Living Sustainably in Rural Japan :How to live with nature and renovate a traditional Japanese house(日本の田舎でサステナブルに暮らす~自然と共生し、伝統的な日本家屋をリノベーションする方法)」をオンラインで行った。昨今外国人の移住希望者が増えているため、広島県に移住した3名の外国人ゲストを迎えて、すべて英語のみで行った。移住当時の日本語のレベルや現地の方の雰囲気など、細かな情報まで伝えるため、質疑応答の時間を長く設けた。空き家の購入費用など具体的な質問が多く寄せられ、移住への関心の高さが伺えた。168名が参加した。

26日は、北海道南そらちが「北海道の冬 南そらちで雪と暮らそう」と題して、道内でも指折りの豪雪地帯「南空知」の冬の暮らしオンラインセミナーを行った。冬の楽しみ方や、朝と昼の路面状況をリアルに紹介するなどした。栗山町は移住者が自身の家の庭に作ったかまくらの中から中継。アイスキャンドル(氷を使ったキャンドル)を灯し、ご当地の名産やアイスクリームを食べて場を盛り上げた。リアルな感じがとてもよく伝わる内容だったので、もっと多くの雪国初心者に参加して欲しかった。19名が参加。

静岡県静岡市は「学生の皆さま・既卒者の皆さま 静岡市で一緒に働きませんか? Work@SHIZUOKA」をオンラインと会場のミックスで行った。首都圏に隣接し、若者の人口流出が最大の課題である静岡県の就活イベント。メタバース同時配信を行い、総数22名の参加があった。狙い通り参加者は20歳から21歳の学生の会場参加11名、メタバース参加11名。属性は約80%が男性で、女性の参加が少なかったことが残念であった。座談会では参加者の熱意が非常に高く、リアル会場もメタバース空間でも大いに盛り上がり、時間が足りなかった。今後は座談会時間をしっかりと取り、会場では席替えもして、様々な先輩職員とコンタクトを取れるようにすると、更に良くなるのではないかと思った。

岡山連携中枢都市圏は「おかやまぐらしオンライン移住ナイター座談会」を実施。県内7市町が参加する座談会形式での交流型セミナーで、申し込み5名全員が参加した。座談会では、移住後に叶えたい暮らしのイメージを共有するアイスブレイクから始め、参加市町から「我こそは」とPRや情報提供を行った。参加者全員の質問に答え、参加者から「有益な情報を得られた」との嬉しい声が聞かれた。

27日、佐賀県神埼市は「山も街も楽しみたい!~一緒に新しいふるさとを作りませんか?~」をオンラインで開催した。佐賀市内中心部や福岡都市部へのアクセスが良好というバランスが取れた神埼市。中山間地域となる脊振(せふり)の暮らしを、地域おこし協力隊のゲストが臨場感たっぷりに紹介した。四季折々の自然、新鮮な農産物、大らかな人柄、地域全体で行う特色ある子育て、山暮らしの大変さも含めて子育て世代の参加者にも響く内容だった。5名が参加した。 

群馬県は「ぐんま暮らし交流会~2024年移住希望者と県内企業との交流会 ~ぐんまの魅力ある企業を知ろう編~」をミックスで開催した。県内企業3社と群馬県ブースが出展し、就職希望の学生、一般の参加者との交流をおこなった。相談者と企業・団体が一定時間でシャッフルしての話し合いで、若い参加者からしっかりとした質問がでるなど積極的な姿勢が目立った。38名が参加した。

和歌山県は「二地域で暮らしてみたリアル」をオンラインで実施した。2名のゲストに二地域居住をはじめたきっかけや生活の様子を話してもらった。後半は、わかやま移住定住支援センターの戸口さんがクロストークを進行し、さらに具体的な話を深掘りすることができた。地方での仕事の作り方や人間関係の作り方など、二地域生活に限らず、移住検討者の参考になる内容となった。51名の参加者があった。

兵庫県は「~上場企業含む5社~ひょうごのUIターン歓迎企業が集結!就職座談会」を県内企業5社が参加してミックスで開催。各社の人事担当者に、UIターン就職の際に気になることを質問できる内容で、参加者からは「内定後どれくらいで転居する必要があるか(待ってもらえるか)」、「UIターン者に面接で聞く内容」、「転居費等の配慮があるか」といった具体的な質問があった。細かい質問にもそれぞれ回答があり、参加者には収穫だったと思われる。28名が参加し、オンライン参加者(19名)の約半数が学生であった。

宮城県栗原市は、「私たち栗原でこんなに大きくなりました」を2部構成で行った。第1部は、栗原市の魅力を写真と動画で紹介したのち、両親とともに5歳のときに移住した高校1年生のゲストが、里山での暮らしや子供ながらに感じた「栗原での生活あれこれ」を話した。その後、現地の子育て世代のお母さん方と中継でつなぎ、それぞれ感じている田舎暮らしの良さや悩みなどを聞いた。第2部は会場レイアウトを変更し、栗原市の職員との個別移住相談が行われた。現地のお母さん方と5名の参加者とのフリートークも弾むなど、終始なごやかな雰囲気で進んだ。最後は全員(中継チーム含む)で記念撮影をして終了した。

愛知県は「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう~東三河で始める趣味」をミックスで開催した。海も山もある東三河で趣味を楽しんでいる移住者から、移住のきっかけや今の暮らしについて聞いた。豊橋市と新城市で、趣味を通じて地域の活性化にも貢献している2名がゲスト。テーマは「趣味」だったが、田舎で兼業・副業をしたいと思う人にとってもヒントになるような内容だった。会場参加は2名、オンライン参加が7名、それぞれ活発に質問が出て、有意義なセミナーになった。

続いて28日も愛知県が「愛知県東三河で理想の暮らしを叶えよう~東三河で叶える兼業・副業」をミックスで開催した。地方では、多様な仕事を組み合わせて働くことや、都会と地方の二地域で仕事をするなど、スキルを活かして仕事の幅を広げることも可能である。今回は、首都圏で仕事をしながら、豊橋市の酒造メーカーと日本酒のPRに挑んでいるゲストが事例を紹介。ゲストの話は大変興味深いものであったが、PRや広告の世界になじみのない人にとっては、どれほど役に立つ情報が得られたか疑問も残った。6名が参加した。

香川県は「香川県UIターン就職・転職セミナーin東京」を行った。県内の仕事、暮らしや行政の支援事業などの基本的な情報を紹介し、ゲストの経験談を交えて、就職・転職活動の進め方やノウハウを紹介した。20代の大学生から70代までの幅広い層10名が参加し、7組中6組が個別相談を希望。終了時間ぎりぎりまで熱心に話を聞く相談者が多かった。個別相談は有意義なものであったと思う。

徳島県は「地域おこし協力隊募集相談会」をミックスで開催した。隊員募集中の市町村、協力隊OG、徳島県地方創生推進員との個別相談会で、1回20分の個別相談を3ターン実施した。相談枠に空きがあるブースにも積極的に案内し、地域の情報収集・交流の場として活用してもらった。4名の参加者、市町村ともに満足度の高い相談会となった。

千葉県香取地域は「チバでよくばり田園生活 香取地域移住セミナー&相談会」をミックスで開催した。香取市、神崎町、多古町、東庄町の4市町による合同セミナーで、リアルとメタバース空間のハイブリットで展開する新しい試みとなった。トークコーナーでは、各市町からユニークな移住者4名(地域おこし協力隊、農家、ドローンによる起業検討者、地元FM開設者)が、街の魅力や移住後のギャップ等をいきいきと語った。セミナー後の個別相談会では、終了間際まで積極的に質問する参加者が目立った。参加者は10名で、30~60代がバランスよく参加した。

青森県は「青森冬の暮らしセミナー ~青森の冬まるごと体験会~」を交通会館12階で開催した。冬を楽しく過ごすための知恵と工夫を伝えるイベント。県内19市町村がブース出展したほか、伝統工芸こぎん刺し体験、地元ホームセンター協力の雪道運転・雪対策グッズの紹介、雪かき体験コーナー、地元スーパー協力の県民のソウルフード紹介など、雪国ならではの暮らしの魅力を伝える企画が盛りだくさんであった。開催前からSNS等で反響があり、昨年別会場で開催した際の倍以上の81名が来場。漠然と青森移住に興味がある人から本格的に検討している方、移住が決まっている方まで来場し、「楽しく青森のことが学べてよかった」と好評の声が聞かれた。

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