ふるさとブログ

blog blog

愛知がブース開設、45道府県が勢ぞろい

 7月に入った。そしたら鳥取県から自慢の大栄スイカが届いた。もう何年前になるか、立松和平理事長が健在の時だったから8年ほども前になるか、平井知事と大栄のスイカを食べながら移住セミナーを開催したことがあった。あれ以来、ご縁ができ、スイカをお送りいただいている。このスイカを食すると当時のことを思い出す。食は文化というが、思い出にもつながり、食することは大切なことだと思う。昨日、今日と東京は猛暑となり、台風4号も来襲している。この台風、小型でスピードが速く、九州北部に上陸し、1日で日本列島を縦断し、明日明け方には太平洋に抜けるようだ。これは地球温暖化の影響であることは明らかで、人類の業の結果といって間違いあるまい。  7月は移住相談件数が例年増加する。今月も、15日までのセミナー開催予定を見ると、なんと29回も予定されている。なかでも8日と9日は、12階のカトレアサロンとダイヤモンドホールの大きなセミナースペースで、8日は長野県・和歌山県、9日は岡山県・富山県が、それぞれ県主催の市町村を集めたセミナーを開催予定。多くの集客が見込まれている。また、1日からは愛知県がブースを開設した。これで、45道府県がブース開設となる。責任の重さを実感している。  一概に45道府県といっても取り組みには強弱があり、確実に移住者を取り込んでいる県もあれば、まだ受け入れ態勢も十分でないところもある。ばらつきがあるが、それぞれの県の特徴を生かしながら、結果をいかに出すかに知恵を絞りたい。そのためには、結果の出ている県の取り組みをいかに学ぶかだと思う。学ぶも、真似るも同じこと。それが、45県が一堂に会するスケールメリットであり、大いに真似ることを勧めたい。  1日のセミナーは5回の開催だった。新潟県新発田市は「しばたで自分らしく生きる人たち~就職編~」で予約は7名あり、全員が参加、当日2名で9名。イチゴ農家、稲作農家、地域おこし協力隊からそれぞれ実践的な報告があり、次につながる中身の濃いセミナーとなった。7月22日から1泊2日の体験ツアーも予定されている。同じく、山形県は「やまがたハッピーライフカフェ~農業での暮らしと里山の自然~」を西村山地域の寒河江市など1市5町で開催。8名参加。県は県内6地区ごとの移住交流推進協議会主催のセミナーとツアーを計画している。移住相談員が配置されて初めての滋賀県の「滋賀で暮らそう相談会」は予約が2名。しかし、当日参加があり、8組10名の参加。ほっと胸をなでおろす出来であった。これからに期待したい。2日は3回目の長崎県と佐賀県の「ながさき暮らし・さが暮らしUIJターン相談会」を開催。この相談会、地方創生の連携協定によって2年前から行っているもので今年も73組112人の参加で盛り上がった。同じく山梨県も富士・東部地域8市町合同セミナーを開催。24組38名の参加。山梨県は、今年度は県内を4エリアに分けて合同セミナーの開催を計画中でその一環としての開催であった。

移住相談員の結婚式に移住者が押し掛けた

 6月も残り少なくなってきた。東京は、ここに来てやっと梅雨らしくなってきたようで曇り空の日が多い。今年も、先週末に初代の立松理事長が1995年に音頭を取って始めた知床の毘沙門祭に参加してきた。この祭りは今年で23回目、京都仏教会有馬頼底理事長や奈良・法隆寺の大野玄妙管長など仏教会と地元有志約370名の参加で執り行われた。大野管長は法話で「私たちは過去に戦争や原発事故などさまざまな問題を経験してきた。そのことを忘れないことが大切だ。忘れないことは幸せをもたらすが、忘れることは災いをもたらす」と語り、参加者の心を打った。  東京の事務局の愛媛県担当の専属相談員がこのほど、ふるさと伊予市双海町で結婚式を挙げた。そのお祝いに、なんとこの相談員が関わった移住者など県内各地から本人に内緒で飛び入り参加し、驚かせた。本人は「びっくりした。こういう輪の中に入るような移住者が増えるように頑張りたい」と喜びを語った。  静岡県内市町で移住希望者に地元での生活を体験してもらうための施設を整備する動きが強まっている。具体的には空き家や公営住宅の空き室を活用し、500円から1000円の手ごろな利用料で数日から1カ月程度まで暮らせる『お試し住宅』としている。県では17年度は開設予定も含め、8市町が自前や民間との連携で体験施設を整備中と語っている。長野県塩尻市振興公社は24日、市内奈良井宿で空き家の物件見学ツアーを開いた。このツアーにはなんと20組35名の参加があり、5軒の空き家をめぐった。価格は土地・建物を含めて50万円から300万円。改修が必要な物件もあるが、いずれも宿場の通りに面している。公社は今後も同様のツアーを計画するとしている。  先週末のセミナー開催数は10回に達した。この中では、25日の日曜日に行われた高知暮らしフェアが318人と多くの人を集めた。高知県最大の移住・就職相談会として、暮らしと地域の情報エリアには移住・交流コンシェルジュブースなど36のブースが並び、しごと情報ブースには高知県の求人ブースなど30ブースが並び、賑わった。セミナーエリアにおける先輩移住者セミナーでは愛知と富山からの移住者が高知暮らしの喜びを語った。なお、24日に大阪で行われたセミナーも191組246名と大阪としては過去最高の参加者を集めた。東京の24日のセミナーは4回の開催であった。長野市は移住者起業セミナー&移住なんでも相談会とし13組19名を集め、移住者の起業に当たっては最大100万円の起業資金を提供するなどをアピールした。山形県最上町も単独のふるさと暮らしセミナーを開催したが参加者は3名と少なかったが,Uターンを希望する女性の参加者が熱心に話を聞き、次につながる手ごたえをつかんで帰った。願わくば、最上町ならではの移住暮らしの事例をアピールする必要があったのではと感じた。25日は上記の高知県以外に山口・新潟・福岡・石川の各県がそれぞれセミナーを開催し、20から30名の移住希望者を集めた。

理事長に就任しました

 今年はカラ梅雨になるのか、ほとんど雨らしき雨は降っていない。過日のワイドショーでは静岡の安倍川が干しあがっていると報じていた。雨が多いのも困るが、ないのはさらに困る。とくに、成長期に入っている作物には雨は欠かせないのに。  去る16日に開催されたNPOの定期総会で理事長に就任することになった。理事長は発足時の立松和平理事長、そして見城美枝子と二代続いて、著名人が理事長だったのでちょっと荷が重いが、いよいよ佳境に入ってきたふるさと回帰運動。総会での基本的考え方の中でも明らかにしたように、「結果の出るふるさと回帰運動をめざしたい」と考えています。そんな中で、今月発売の月刊誌「ダイヤモンド・ザイZAi」8月号の「どこから来て どこへ行くのか 日本国」というノンフィクションマンガの「雇用状況の悪化などで地方移住が増加する日」というページで小生がマンガとなって登場している。はずかしいことだが、役割と割り切り取材を受けた。参考までに是非ご一読ください。  20日、能登定住・交流機構の高峰代表が事務所に顔を出された。話を聞くと、5月下旬に、あらたに「加賀白山定住機構」が立ち上がったとのこと。石川県内では能登定住・交流機構に次ぐ組織で、さらに県内の移住者の受け入れ態勢が整うことになった。乞うご期待というところか。今日、21日は初めて「まち・ひと・しごと創生本部」の広報についてのヒアリングがあった。具体的な地方創生の取り組みの中で移住・定住に関する現状やどのような移住相談者の傾向があるのかを率直に意見交換した。創生本部の活動には期待するところが大で、さらなる活動強化を期待したい。  セミナーの開催状況は、15日の夕方から広島県三次市が初のセミナーを開催。「山の恵みガストロノミー(鹿ジビエ)編」で28名の参加。ジビエをテーマにしたセミナーは珍しく、第2部のシカ肉を使ったあらたなビジネスの可能性では、ジビエビジネスの現状と今後の可能性をめぐって活発な議論が行われた。17日、18日の週末のセミナーでは、福井県のふくいUIターン就職相談会は18名の参加で、うちUターンが6から7割を占め、真剣度の高いセミナーとなった。北海道は、17日は農林漁業セミナー、北海道の第1次産業に就く!は13名の参加で自治体からは利尻漁協、農業担い手センター、十勝管内の北村林業、知内町林業担い手確保推進協議会、紋別市が参加。農業の話しを聞きに来たが林業も視野に入れる参加者も出て、それなりの手ごたえを感じたようだ。北海道は23日にも本別町・足寄町・陸別町の3町合同で「子育ては自然豊かな北海道十勝の大地で~本別・足寄・陸別移住セミナー~」を開催。この3町は合同でブース開設を行うなど、積極的にふるさと回帰運動に参加しており、受け皿も整備され、お試し住宅もあるところ。一度移住体験に、この夏訪れることをお勧めしたい。岩手県も18日に2部構成でいわて暮らしセミナー「イーハトーブー×子育て×暮らし」と「これからのいわてライフのための”キャリア”を考えるミニセミナー」を開催。それぞれ17名と7名の参加。三重県も17日と18日の両日、それぞれ地域おこし協力隊募集説明会とUIターン就職セミナーを開催し、人を集めた。  今日は夏至。いよいよ夏本番となる。良き思い出をつくられるように・・・。

5カ月連続相談件数が過去最高

 東京は過日、梅雨入りしたがあれから本格的には雨が降ってはいない。11日日曜日は東京交通会館では4カ所で移住セミナーが開催された。8階のふるさと回帰支援センターのセミナースペースAでは楽園信州移住セミナー「子ども一緒に長野で暮らそう!」、昨日の10日にも長野県安曇野市が「安曇野暮らしセミナー~安曇野ではたらく、そだてる~」と子育てをテーマにしたセミナーを連発。安曇野のセミナーでは保育園と子ども園の2名の保母が参加し、ファミリー層を中心に17組27名の参加があった。もう一方のセミナースペースBでは「おかやま晴れの国暮らし~就農相談会~」が開かれた。岡山の就農実績は新規就農研修事業で96%の就農率を誇る。営農継続率10年では83%となっている。この高い就農率の秘訣は何かと尋ねれば、「地域の生産者たちのサポート体制がしっかりしている」とのこと。就農での移住先としては検討に値する数字である。12階のセミナースペースでは「ハローふるさと!ハローローカル!九州・山口・沖縄IJUフェア」が、もう一つの会場では鳥取県がそれぞれ開催。九州などの方は77自治体が参加し、にぎやかなフェアとなった。272組376人(速報値)の参加。なかでも熊本県菊池市は地域おこし協力隊の提案で地元の水で落としたアイスコーヒーが提供された。昨年1年間の移住実績も18家族40名と健闘されたようだ。東京交通会館6階に昨年から移住情報センターを開設している北九州市も参加していて、様々な移住・定住推進事業を行っているが、昨年は「子育て・転入応援メニュー・最大30万円」は163名のU・Iターン就職者に行われたとのことであった。定住・移住促進支援メニュー最大50万も予算一杯の100件が提供されたようだ。こちらも健闘中。  もう一方の鳥取の「鳥取県I・J・U BIG相談会in東京」には県内17市町村から14市町村が参加。午後には、ほぼすべての自治体ブースに相談者が並ぶなど熱気ある相談会となり、参加は81組100人。昨年から東京での取り組みが本格化している鳥取としてはぎりぎり三桁に載せて、手掛かりをつかんだようだ。10日は静岡県島田市も「島田市移住相談会 自然の中で子育てという選択」を開いた。また、北海道が初めての試みとして6月の7日から7月18日までを3分割し、「しごと×農林漁業ウィーク」「暮らし・子育て×地域ウィーク」「しごと×UIターン・地域おこし協力隊ウィーク」としてセミナーと相談会を開催する。この期間中、ふるさと回帰支援センター内の「どさんこ交流テラス」では週単位で北海道の地域やテーマを設定した情報発信を行う。詳細はふるさと回帰支援センターHPをご覧になってください。  相変わらず、来客も多く、9日には群馬県大沢知事が視察に見えられ、親しく懇談させていただいた。また先週は全国市長会総会もあったことから、広島県三好市の増田市長、石川県かほく市油野市長、同じく能美市井出市長など、多くの市長さんが顔を出された。香川県議会の2名の監査委員も来られた。  この程、5月の移住相談件数も明らかになり、2081名の相談件数であった。これで1月から5か月間、各月とも新記録を更新中である。5月はゴールデンウイークもあり、休みが多かったが健闘したといっていい相談件数である。

長野県、移住実績は2084人

6月です。沖縄は梅雨入りしましたが、東京も間もなく梅雨入りという季節です。 昨日は富山県町村議長会の立山町の伊東会長他18名の視察団がお見えになった。また、今日は静岡県西伊豆町の星野町長、同町議会高橋議長が揃って立ち寄られた。星野町長は39歳の県内最年少の町長で日蓮宗の僧侶とのこと。涼しい目をした好漢である。 その後、長野県の移住担当の「楽園信州移住推進室」の丹羽室長が顔を出され、意見交換をした。その中で昨年1年間の移住実績が話題になり、2084人とのこと。受け皿となる県下市町村の体制が充実していることで知られる長野県だが、確実に数を伸ばしているといっていいだろう。 また、青森県のふるさと回帰支援センター内にある「青森暮らしサポートセンター」を利用して移住を決めた人の実績もこのほど明らかになった。25組46人と前年度比11組20人増。相談件数は2.7倍となっている。移住先は13市町村で、青森市・八戸市・弘前市・五戸町と続く。うちUターンは15組と全国的な最近の移住先の傾向を反映したものだった。数は少ないが、相談体制の強化が奏功していると「あおもり移住・交流推進協議会」は評価している。そして、最近、山梨県などのように各県ブースに市町村や関係団体の担当者に来てもらい、移住相談を直接うけることで実績を上げている例を参考に、こうした出張移住相談を行うことを検討しているようだ。 もう一つ県の話題を。岩手の達増知事はサブカチャーが好きとのことで、数年前から年一冊の割合で「コミックいわて」を発刊し、今回で6冊目を出版している。漫画家は岩手県ゆかりの漫画家や在住の人が担い、漫画を通じて岩手の魅力を発信する「いわてマンガプロジェクト」から生まれた。いわて暮らしサポートセンターで閲覧でき、アンテナショップ・銀河プラザで販売しているとのこと。 セミナーは5月の最後の週の26日、27日、28日の3日間で10回のセミナーが開かれた。長野県の上田市・駒ケ根市・大町市の3回を始め、熊本県天草市など8県と特色のあるセミナーとなった。中でも上田市の5名の先輩移住者がゲストとして参加したセミナーは9組11名の参加であったが、それぞれ違ったタイプの移住生活が紹介され盛り上がった。また、大町市のセミナーでは林業に携わる移住者の移住生活の紹介や移住歴20年の大ベテラン移住者の暮らしが紹介され、こちらも盛り上がった。 栃木県の「片道1,000円で見つけるローカルの暮らし」セミナーでは東武日光線沿線の日光市・栃木市・足利市が主催し、それぞれの市に移住した移住者がその地の暮らしの喜びを語った。20組23名の参加。また、31日の水曜日には新潟県が「にいがた暮らしナイター相談会」を行った。 今週末の3・4日は長野県佐久市、富山県、岩手県、茨城県がそれぞれ工夫を凝らしたセミナーを予定。3日土曜日は富山県が今年度第1回とやま暮らしセミナー「とやまでお試し移住~入門編」を。4日日曜日は「いばらきで農業をやってみませんか~セミナー&就農相談会~」を計画中です。

川場村で協力隊員募集中

 大相撲5月場所が開催中だが、銀座1丁目にある茨城県のアンテナショップでは、地元出身の横綱稀勢の里が勝った日は生ビール一杯サービスを実施中。数日前にスタッフと寄ったら丁度、稀勢の里が勝った日で、全員でこのサービスを受けた次第。入り口には等身大の写真も置いてあり、誇らしげである。大相撲は日本の文化たる由縁か。  先週から、セミナー開催も本格化し、金・土・日の三日間で10回のセミナーが開催され、今週末も10回のセミナーが開催予定。19日の金曜日の夕方は小豆島内の2町(土庄町と小豆島町)が27家族31名の参加で盛り上がった。同時刻に広島県竹原市が「HIROBIRO.ひろしまinトーキョー「『まちの未来予想図編』」を25名の参加で開催。広島は県内23市町の内、手を挙げた6地区をモデル地区に指定し、移住受け入れに取り組んでいる。竹原市もモデル地区で、市内の大久野島はウサギの繁殖で知られ、観光客も増え、「ウサギカフェ」を検討中。これが未来図のひとつとか。20日は山口、長野、山梨、鹿児島、石川の各県がセミナー。山口県は「実は山口がすごい!やまぐち移住就農セミナー」として、県庁を退職してトマト農家となった人の話しでセミナーが進められた。県は今年6回のセミナーと2回の農家を訪ねるツアーを予定。この日は長野県も今年度2回目の楽園信州移住セミナー「ぶっちゃけ!市町村の自慢&裏トーク」を開催。17家族30名の参加。長野市など2市4町、4村が参加した。ゲストは横浜市から須坂市に移住した高校教師。就農フェアで、移住先の本命ではない須坂市のポスターを見て、須坂市へ移住した。須坂市は近年話題のシャイン・マスカットの生産で話題になっているところで、ゲストもこのぶどうのPR写真に魅せられての移住だったとか。参加自治体の中には人口1000人で村内には信号が一カ所しかない南相木村やホタルの乱舞で知られる辰野町、ウイスキ―の生産で知られる宮田村などが本音のトークで盛り上げた。山梨県は韮崎市×北杜市の組み合わせのセミナーで北杜市が4ブース、韮崎市が2ブースを用意し、しっかりと不動産物件や就職相談を含む移住相談を受けるスタイルで実施した。参加は25家族35名と盛り上がった。石川県は能登半島の穴水町の移住セミナーと相談会。4名の参加だったが2名は穴水町への移住をすでに決めている相談者で、仕事も決まっているとのことで実り多い相談会となったようだ。21日は鳥取、徳島、岡山の各県がセミナーを開催。岡山は12階のセミナースペースを借りて開催したが、この日は首都圏では春の運動会と重なり、子育て世代の移住の受け皿で人気の岡山だけに苦戦し、従来のセミナーの半分の62家族94名に留まった。参加自治体は岡山市など8市3町。民間支援団体からは岡山盛り上げよう会、おいでんせい岡山、こども未来・愛ネットワークが、ほかにハローワークや宅建協会、中国銀行なども参加した。  来客では福島の奥会津地域の地域おこし協力隊に決まったアメリカ在住25年でカリフォルニアの福島県人会の会員だった方、栃木県民進党県議団、佐賀県嬉野市議会議長・唐津市議会議長・嬉野市議会議長、群馬県川場村外山村長など。外山村長は地域おこし協力隊を募集中だが、1年過ぎてもまだ決まらないとか。対象者にはバイオマス発電の余熱を利用したイチゴ栽培など就農経験をめざす人とか、村長には、協力隊募集のポイントは具体的な役割や仕事内容がイメージできることではないかとアドバイスした。

動き始めた!宮城県の市町村

ゴールデンウイーク中の週末は珍しくセミナー開催がなかった。それが13日の土曜日から再開された。この日は長野県諏訪地域、静岡県、福井県が開催した。諏訪地域は圏域のふるさと回帰支援センター団体加盟の茅野市・諏訪市・岡谷市・原村など6市町村が参加。それぞれの自治体の先輩移住者6~7名も参加し、数名ずつ移住者を囲んで移住体験を聞きながら意見交換した。生憎の天気であったが参加者は22組28名。静岡県は「東部地域の首都圏通勤セミナー」と銘打って新幹線通勤可能な三島市・沼津市・富士市など7市2町が参加。新幹線が止まる三島市に限らず通勤可能な沼津市なども参加して盛り上がった。参加は18家族24名。福井県は「ふくいのわvol0.5TOKYO×FUKUI作戦会議!」として地元福井と有楽町をネットで結び、イベント企画のあり方や期待される内容などを語り合った。参加者は福井側が6家族16名の移住者と東京は11名の参加で盛り上がり、新しいセミナーのあり方を提案する内容となった。14日は岡山県、宮城県がセミナーを開催。岡山は「おかやま晴れの国ぐらしセミナー~住まいの相談会~」で23名の参加。移住希望者の多い岡山は住宅の確保が重要で、テーマを住宅に限定したセミナーは注目され、地価・間取り・住宅環境などについての説明となった。チューターは宅建協会の協力を得た。これも新しい試みといえる。宮城県は第1回みやぎ住宅フェア&お試し移住相談会を開催。テーマは「海を見つめる生活」と「大地の息吹を感じる生活」とし、海については、石巻市・南三陸町。大地は大崎市・川崎町・丸森町・七ヶ宿町など9市町村が参加。宮城県の各自治体だから出きる暮らしや生活様式をアピールした。参加は20名。参加の各自治体ではふるさと回帰支援センターでやると人が集まると評判になっているらしい。宮城県は移住については、全国的には後発県のひとつだがいよいよ動き出したと思えるセミナーであった。  各自治体の新しい取り組みとしては、岐阜県が県外からの移住希望者に「お試し住宅」として各務原市、大垣市、土岐市、高山市の県営住宅を1年以内・家賃1万2400円から3万4000円(所得に応じて)の条件で貸し出すことにした。私の知る限り、兵庫県に次いで2番目。香川県では多度津町が多度津の魅力を発信するための「まねきねこ課」が政策企画課内に立ち上がり、話題になっている。合わせて、今週19日金曜日には「小豆島移住の手引きセミナー」が予定されている。三重県では尾鷲市が3月1日から地域おこし協力隊・定住移住コンシュルジュ4名による「おわせ暮らしサポートセンター」が立ち上がり、空き家バンクの対応や移住に関する相談や移住後の暮らしに関する相談を受け付け始めた。青森県では五所川原市がオリジナル移住ミステリードラマ「五所川原は突然に全5話」を制作・発信中。是非、アクセスしてほしい。  来客も相変わらず多く、山梨県担当課長、神奈川県担当課長、青森県担当次長・同課長。福島県玉川村長、古殿町長。栃木県塩谷町長、同民進党県議団、和歌山県担当課長など、ありがとうございます。  

山梨、昨年の移住相談2986件に

 ゴールデンウイークもあっという間に終わり、日常が戻ってきた。気がつけば、銀座1丁目にあるマロニエ通りのマロニエも白い花を付けている。ちょうど昨年の今頃、先の二つの世界大戦の間にあったパリを舞台にした、藤田嗣治画伯をはじめとした芸術家たちの交流を描いた清岡卓行の「マロニエの花は言った」が友人たちとの飲み会の中で話題になり、読んだ。そして、5月のパリにマロニエの花を見に行こうと考えたのであった。日程が取れず、断念していたが過日、銀座のマロニエ通りを歩きながら、見上げれば、思いがけずにその花が見ることができた。さすが銀座と感動した。  先週は、ゴールデンウイークということもあってセミナーはお休み。そこで今回は最近のふるさと回帰支援センターでの新たな取り組みを紹介したい。4月からHPがリニューアルされたことは紹介したが、そのHPを立ち上げ、下に追っていくと「市町村相談デスク」が出てくる。当面の各自治体による個別相談のスケジュールが出てくる。これは2015年秋くらいから始まった取り組みで、まず静岡県が先鞭をつけた。具体的にはブースを構え、移住相談員を置いている県が、県下の移住者受け入れに熱心な市町村に来ていただいて、個別に移住相談に応ずる仕組みである。ここにきて、この動きが活発化してきている。理由は移住セミナー開催希望自治体が多く、セミナースペースの確保がきつくなっていることにあるようだ。この取り組みが、特に活発なのが山梨県で、4月、5月、6月と毎週のように週末にかけて2泊3日コースで4市程度が個別相談会を実施している。この成果が、2016年の年間移住相談件数2986件につながり、移住希望地人気ランキング第1位になったと考えられる。5月のラインアップは6・7日が北杜市、11日・13日が笛吹市、18日・20日が甲府市、26日が都留市となっている。他には、北海道がふるさと回帰支援センターでのセミナー開催に合わせて、前日に上京し、個別自治体の移住相談会を開催している。そして、13日には様似町が相談会を予定している。福岡県は久留米市が12・23の両日、移住相談会。福井県も19日に初の相談会をあわら市が開催する。また、昨年1年間で約1100件を超える就農希望の相談が各県の移住相談員に寄せられたこともあって、茨城県は毎月定期就農相談会を第2火曜日と第4土曜日に県農林振興公社職員が来て行っている。こうした個別自治体による移住相談会は今後とも増加する傾向にあるようだ。  産経新聞の日曜日に連載されることになった各地の移住・定住相談員を紹介する「移住のミカタ」が5月7日からスタートした。第一回は山梨県韮崎市。次週は和歌山県橋本市となっている。また、朝日新聞の週刊「AERA」5月15日号でも特集記事「年を取るのは怖いですか」の中で「気づいたらこの土地に」ということで移住が取り上げられている。  今週の来訪者では9日に富山県朝日町の笹原村長が4名の課長を同道してきていただいた。4月から専従の相談員を配置、年度内には駅前にスペースを確保し、対応することにしたと移住・定住に賭ける思いを語っていた。同日、静岡県難波副知事も顔を見せられ、親しく懇談した。10日には宮崎県議会横田副議長が視察に、移住政策の重要性を語っておられた。

4月は25自治体が会員に加盟

 今日はゴールデンウイークの谷間、風が薫るような陽気です。新緑が目にまぶしく、これぞこの国の五月という感じの5月2日。通勤電車は心持ち空いているようで、楽でした。4月29日の中央メーデーは天気も良く、そこそこの人の出。というのは、かつて、1980年代の中央メーデーは原宿の駅を降りると、もう人の波で、会場まで行くのに大変だった記憶がある。メーデーなのに、4月末のゴールデンウイークの入り口にやってしまうようになってから参加人数も少なくなったような気がしますが、気のせいか。  今年のふるさと回帰支援センターのテントはで会場の一番外側の復興支援エリアの端、隣りは宅配業者のスペース。復興支援で福島県国見町のりんご農家のりんごを販売したが、甘くおいしいと評判になり、完売。また、神津連合会長と蓮舫民進党代表が端っこの私たちのところまであいさつに来て、参加者と記念写真を撮るなど盛り上がった。センターの広報担当の高校生の娘さんも初のメーデー参加、蓮舫代表とツーショットの写真に納まり喜んでいた。 先週末のセミナーは新潟県新発田市の「城下町に暮らしたい」をテーマにしたセミナーのみ。参加者は13家族17名。新発田は溝口藩6万石の400年続いた城下町で、城下町の風情と暮らしぶりが色濃く残った地方の小都市。セミナーでは歴史に抱かれ、伝統の祭りや職人の技を守りながら暮らしてみませんかと訴えていた。5月27日・28日の日程で1泊2日の移住体験ツアーを予定。歴史と文化の薫り高い越後の暮らしを感じてみよう!  4月の1ヵ月間の新規加入自治体の数が明らかになった。北海道の遠別町など4町1村1協議会をはじめ25市町村が新たに加入し、合計299自治体になった。昨年10月の北海道のブース開設・移住相談員の配置以降、北海道の市町村のふるさと回帰支援センターへの加盟が増えている。移住相談は、昨年7月の北海道から沖縄までの移住相談がワンストップでできるようになってから月の移住相談件数が平均2500件まで増加しており、1自治体あたり月で平均8.4名の相談件数となり、1年で100.8名となる。決して少ない数ではなく、現場感覚としては消化しきれない数の印象を持っている。そして、今後とも移住相談は右肩上がりで増加していくと考えており、喫禁の課題としては、何とか当面500自治体の参加を目標にしている。確実な移住者の受け入れ態勢を創り上げるために、年会費5万円の会員化を要請したい。そのためには、①移住者が地域に馴染めず途中で断念することのないように移住者を支援する組織を整備する。②移住者相談者の7割弱が40歳代までの働き盛りの年代ということから仕事を提供する。③空き家バンクの整備など、住む場所を提供する。以上の3点はどうしても考えてもらわないことには移住者を受け入れることはできない。明日から3連休、英気を養い、さらなるふるさと回帰運動の前進をめざしたい。

ふるさとチョイス社長と懇談

 気がつけば、4月も今週で終わり。来週はもう5月。29日はメーデー。今年も中央メーデーに参加する。会場の復興支援エリアにテント2張りを確保した。昨年に引き続き、福島県が物産を販売する。メーデーに参加する人は是非、顔を出してください。  相変わらず来客は多い。18日は埼玉県秩父市があいさつにきた。秩父市は不動産関係の方々が自治体も巻きこんで早い段階から「空き家バンク」を立ち上げ、成果をあげてきたが、今年から市が移住相談センターを地場産業センター内に置き、専従の相談員を配置して移住者の受け入れに取り組むことになったとのこと。同日は宮城県加美町も。19日はふるさとチョイスの須永社長と懇談した。ふるさとチョイスは、いま話題のふるさと納税サイトの最大手で1000を超える自治体が参加している。お互いに地域社会の活性化に向けて移住希望者を送り出すか、お金の流れを創るかの違いであり、何か一緒にできないだろうかと話し合った。「人」と「お金」が地方に向かえばきっと何かができるはず。近々、何ができるか話すことになっている。19日は三重県地域連携担当部長、静岡市、広島県北広島町の箕野町長が視察に。20日には岐阜県各務原市副市長などが顔を見せてくれた。市長は選挙中とのことであった(23日投票で当選された)。21日は山口県美祢市西岡市長、愛媛県地域政策研究センター、石川県能登定住・交流機構の高峰理事長、長野県佐久市経済部長、高知県田中県議が視察に。能登定住・交流機構は2013年1月に立ち上がり、地道に頑張ってきた団体だが、今年から加賀地方にも定住・交流機構が立ち上がり、忙しくしているとのこと。何よりも「継続こそ力」頑張っていただきたい。  セミナーは22、23日の両日で6回と多くはなかったが、工夫が凝らされたセミナーが揃い、集客も多かった。22日の長野県茅野市、10年前と早い段階から移住受け入れに取り組んできたところで、テーマは「私が茅野市に移住を決めた理由」。ゲストスピーカーは市の移住促進PR動画製作者で、本人が茅野に魅せられ、本年9月に移住することになった顛末を語った。20家族36名、子ども8名の参加。同伊那市もセミナー、こちらは6家族8名の参加で、「田舎暮らし×子育て相談会」がテーマ。伊那小学校校長が通知表もチャイムもない総合教育の実践で感じている小学生教育を語った。同日は愛媛県も「えひめ暮らし座談会~空き家で暮らす、空き家に住む~」がテーマ。愛媛県の空き家に関する補助事業は50歳未満で中学生以下の子供のいる世帯が対象となっている。参加者は16世帯23名で40歳以下の参加者が多かった。23日は埼玉県が「埼玉で農ある暮らし」のセミナー若い人を中心に30名の参加。有機農業の実践で有名な小川町の農業者の話しに聞き言っていた。他に、石川県が地域協力隊の募集&就職の相談会に37名の参加。三重県が移住の学校「移住とお金」編で盛り上がった。23名の参加。

移住手帳の発行など、移住者受け入れで様々な取り組み

 先週出したブログで「花散らしの雨」と書いたらそのような表現は本来の意味では使わないと読者から反響があった。本来は旧暦の3月3日に花見をし、翌日飲食をするということのようで、最近はやりの合コンのことのようである。この表現、小生も今年になって初めて聞いた言葉で、天気予報でも言っていたので確認をせずに使ってしまった次第。訂正します。まだ、4月も2週目だが各県をはじめとした自治体関係者の来訪が続いている。とくに福島県は12日の水曜日から3日連続の来訪。今年にかける意気込みを感じさせるものとなっている。13日は当選して日が浅い柏崎市の櫻井市長が来られた。なんとか移住にがんばりたいと決意を語り、団体会員化も前向きに検討すると話された。それ以外にも、福岡県部長・南信州広域連合・岩手県・長野県企画調整部長・栃木県東京本部長・岐阜県・山梨県副知事などが来訪された。  セミナーは今日と明日で6回の開催が予定されている。今日の前半のセミナーは岐阜県と大分県。それぞれ30名を越える盛況ぶり。大分は、県・大分市・杵築市の3者が主催。個別相談も順番待ちの状態。人気の高さをうかがわせるものがあり、仕事があれば1年以内に移住したいという相談者も複数いた。岐阜のセミナーは前回紹介したが、こちらも満員状態で、テーマ設定が具体的でタイムリーだったといっていい。高知のセミナーは「地方公務員として働く」がテーマ。こちらも定員の20名を大幅に上回る集客となった。  自治体の動きについては、この程、愛媛県が農林水産業に就業したい人を対象にしたサイトを立ち上げた。サイト名は「愛媛で就業!農林水産まるかじり就業支援サイト」、就業後の生活をより具体的にイメージしてもらおうと「農林水産人(びと)」として100人以上の生産者を紹介。1日の生活時間を示したグラフや30秒ほどのPR動画も公開している。全国トップレベルの健康長寿県で知られる長野県は昨年から「ドクターバンク」を開設し、医師の確保に乗り出している。ふるさと回帰支援センター内にある「信州に暮らす。楽園信州移住相談センター」にはこれまで複数名の個別相談が寄せられている。神奈川県住宅供給公社は今年度から二宮町にある二宮団地の空き室を在宅ワークや二地域居住のために利用できることした。規制緩和の一環といっていいようだ。福岡県は新たに福岡移住手帳を発行した。移住を失敗しないためのチェックリストや県内移住地診断フローチャート、移住までの道のりの確認表などが含まれている。「ふくおかよかとこ移住相談センター」で配布中。面白い取り組みといっていい。  昨年4月から産経新聞の毎週日曜日に全国版で「郷 ふるさと」という囲みの記事が連載されてきたが、5月7日からはあらたに「移住のミカタ」として再スタートする。表題は、移住に対する「見方」とともに、移住のお手伝いをしてくれる「味方」の意味を込めたもの。登場する方は、自治体等のアドバイザー・相談員・地域おこし協力隊員などになる模様。第一弾は山梨県韮崎市となっている。乞うご期待!

「ふるさとブログ」は5年目に入った。

 「花に嵐」とはよく使われる言葉ですが、今日は生憎の花散らしの雨。残念ながらこれで今年の桜も終わりか。でも、今年は久しぶりの花見句会を市ヶ谷でやった。今回はメンバーの高橋伴明監督の妻の女優の高橋恵子さんも参加。盛り上がった。2次会は新宿・歌舞伎町。マイクを握ったら話さない都知事のブレーンも参加して、これまた盛り上がった。こちらは、調子に乗った大地を守る会の藤田会長のおごり。 この「ふるさとブログ」もHPのリニューアルにともなって読みやすくなった。気がつけば、このブログも2012年4月からスタート。今月5年目に入った。ご愛読ありがとうございます。  セミナーは、先週は大地を守る会主催の「はじめての田舎暮らし」だけ。ふるさと回帰支援センターの嵩副事務局長が田舎暮らしの現状と田舎暮らしに向く人、向かない人など初心者向けの話しをした。参加者は20名ほど。一回目としてはまずまず。セミナーの本格的始動は今週の土曜日・15日から。前回紹介した岐阜県の「空き家リノベーションして岐阜で暮らそう」ほか、高知・大分・弘前市が開催。翌16日も鳥取・山梨が開催予定。いよいよ本格的なセミナー活動が開始される。  ここに来て、長野県の動きが活発だ。6日、7日両日にわたって県幹部がやってきた。6日は観光部長と東京事務所長が、観光部長は昨年度までアンテナショップの所長、それなりに移住・定住に関わってきた。関心は、なぜ昨年の人気ランキングが2位になったのか。そして7日、直接の担当「楽園信州・移住推進室長」がやってきた。一昨年はトップに返り咲いたのでマスコミの取材が殺到したが、今年は2位に落ちサッパリとか、1位と2位では、天と地ほどの違いがあると感想を述べ、なぜ2位に落ちたのかの原因を探っていた。当面、新規移住希望者の獲得をミッションに銀座4丁目にあるアンテナショップに移住専従職員を配置するとともに、県内10地域振興局にコンシュルジュを置く。また、県下全市町村と観光協会、マスコミが参加する「楽園信州(田舎暮らしを推進するための協議会)」のHPもリニューアルしたとのこと。33自治体まで増えたふるさと回帰支援センター会員をテコに巻き返しに全力を挙げたいと決意を述べていた。今日11日は昨年から移住相談員を配置した埼玉県が県庁内に農山村活性化・移住促進アドバイザーを配置したとしてあいさつに。なんと3月までは農業公社の理事長だった方が座った。東京に近い田舎暮らしをアピールしたいと抱負を語っていた。  過日、Fecebookをチェクしていたら「やまぐち暮らし東京センター」のFecebookに遭遇。いいね!をクリックしたらなんと800回という記念すべき数に達したとのことで、萩焼きの小皿2枚をいただいた。今年は春から縁起がいいや!の感ありです。  8日土曜日の朝日新聞の「be」に2回目の「知っ得 なっ得 地方移住のイロハ」が掲載された。反響が大きく、問い合わせの電話が鳴っている。今日は朝日新聞の「AERA」が取材に。テーマはシニア世代の移住の現況はどうなっているか。5月連休明けの発売号で掲載予定とか。

広島、片道交通費支援制度で70名以上が現地訪問

やっと東京の桜が満開になった。今週末は天気があまり良くないようだが桜の花的には絶好の花見となりそうだ。4月も今日はすでに5日。気温も上がり、今日は20度を超えたようだ。 昨4日は、新年度の開始にあたりセンター全体での朝礼を行った。創生本部も設立3年目に入り、取り組みもいよいよ佳境に入る。ふるさと回帰支援センターの移住・定住の取り組みも、その真価が問われるとの決意を語り、一丸となってさらなる拡大をめざそうと訴えた。 昨日と今日、新年度はまだ2日目だが、各県の東京事務所の着任あいさつで忙しい。その数は昨年以上。それだけ県庁内での移住・定住の政策順位が上がっている表れだと考える。このため、東京事務所としてもふるさと回帰支援センターがフォローすべき対象になっているようだ。 今日は静岡県と静岡市、宮崎県・岐阜県・栃木県がそれぞれあいさつに来られた。とくに静岡市は全国的に珍しく移住政策を企画局が担当。局長以下10名もの担当者が来た。とくに3年前の事務所開設に課長として奮闘した新任次長は「開設に当たっては1期3年を目標にした。今年は3年目で結果が問われると考えている。今年、新たにお試し住宅も始めるので頑張りたい」と語った。また、新任の移住・定住推進係長も責任の重さを感じているようであった。 昨日も福島県・長野県、鳥取県がそれぞれあいさつに来た。福島県は今年、県内7振興局に専従の移住コーディネーターを配置するとともに、従来、観光交流課で担当していた移住担当を、今年から新設の地域振興課で対応するなど体制を強化するようだ。鳥取県も6年ぶりに所長として東京事務所勤務になった方が、かつての取り組みを語り、県として東京での移住推進の取り組み2年目に賭ける決意を語っていた。明日も石川県の新任課長や長野県部長・同担当課長も来局予定となっている。 昨年度の取り組みでは、広島県が「片道交通費支援制度」を実施。1年間で70名のこの制度を利用した広島訪問があった。この制度、交通費の片道補助に留まらず、訪問先のコーディネートも行っている。また、3月31日には石川県能美市の市議4名が視察。子育て環境の良さをアピールしていた。15ある保育所はすべて公立で対応し、子どもの医療費も18歳まで無料とか。志ある政策展開といっていい。 この間、それなりの移住相談者が退職されたが、すでに4月1日には静岡・徳島・鹿児島の相談員が着任。また、青森はセンター職員の澤さんがかねてよりの青森への造詣の深さと愛情を買われ相談員になった。4日には山形、11日には富山、5月1日には京都の相談員が着任、あるいは予定となっている。活躍を期待したい。 4月に入って、埼玉のブースに20代の男女3名のフランス人が移住相談に。県内で古民家をリフォームしてコミュニティビジネスを行いたいと移住相談にきた。山梨には中国人の移住相談も来ている。また、15日には岐阜が「空き家をリノベーションしてぎふで暮らそう!」をテーマにしたセミナーを開催予定。定員30名に対し35名が応募。すでに予約を締め切る人気ぶり。この時期、セミナーが少ない分有利か?

HPが明日からリニューアルされます!

東京は桜の開花宣言が出されたものの、寒の戻りで桜の開花は足踏み状態です。 ここにきて、3月末で退職された相談員が多かったことにより、連日のように各県の移住相談者の面接に追われている。そこで考えたことですが、移住希望者の年齢層が20歳代から70歳代と幅広いこともあって、当然のことながら移住相談員もある程度の経験が必要と思っている。20歳代前半の方では移住相談員はなかなか難しい。それは、移住希望者の多くは首都圏での生活に見切りをつけて、自分の価値観を大切にし、地方での新たな生活をスタートさせるわけだ。その結果、地域になじめず、東京に戻るというリスクも考慮しなければならない。それを覚悟して新天地に行くわけだ。こうしたことを引き受ける訳ですから、人生の経験に加えて、移住相談員としての経験も重要になってくる。私の持論ですが、人生には20歳代で見えることと30歳代になって初めて分かることもある。50歳になってしかわからないこともあるということです。移住希望者は移住相談員を信用して移住を決める訳です。信用されなければ移住相談は成り立たない。40歳代の人が移住を決意するとしたら、その気持ちを理解するにはそれなりの経験がどうしてもいるということです。そんなことを考えながら、移住相談員の面接をしている。 3月も今日でお仕舞い。1月、2月、3月とセミナー開催が前年度を上回る勢いで増加してきたが、4月、5月とガクンと減っています。例年この時期は役所の人事異動などもあって情報発信側の体制が整わず、セミナー開催も少なめです。事実、先週はいくつかの県の担当者が今度移動することになりましたとあいさつに見えられた。せっかく築いた信頼関係が移動でなくなることは残念なことです。これまでも、いい形でふるさと回帰運動に参加してきた県が急に失速したり、セミナーを開催しても全く人が集まらなくなったりということはありました。理由は人だと思います。熱心な人が担当すれば自ずと人は集まります。一人でも多くの溢れるような想いのある移住担当者に担当していただきたいと思っています。そのためには県庁なり、市町村なりでの政策優先順位がまだまだ低いと思います。また今回、担当から離れた人も上京の折は是非、元気な顔を見せていただきたいと思っています。お世話になりました。 3月最後のセミナーは25、26日の両日で8階にてセミナーが開催された。25日は人気の長野県駒ケ根市がUターン,Iターンセミナー&相談会。2年目の地域おこし協力隊が駒ケ根暮らしをアピール。6家族8名の参加。同日は静岡県三島市・裾野市・伊豆の国市が「働き盛りのあなたに新幹線通勤のリアルを教えます~三島駅周辺移住セミナー」を開催。子育て世代を中心に16名の参加で盛り上がった。他に山形県最上町、宮崎県西都市も開催。26日は神戸市、岩手県久慈市、石川県、和歌山県が年度最後のセミナーを開催した。 明日、4月1日からふるさと回帰支援センターのHPがリニューアルされるとともに、あらたにWebマガジン「ふるさと」がスタートする。動画も活用した見やすく、情報も取りやすいものとなる。乞う!ご期待!

根強いシニア世代の田舎暮らし移住

 天気予報は桜の開花予想を発表し始めた。東京は23日とか、2週間は咲き続けるとのことで4月中旬までは桜が楽しめそうです。かつて、菅原文太さんなどと周防大島の桜鯛を食しながら桜を愛で、句会を楽しんだことがあった。今年は31日に久しぶりにやることにした。桜の頃は、先に逝った人たちのことが偲ばれ、辛いこともある。  17日午前、長野県大町市の牛越市長が表敬訪問に。聞くところによると今年6月4日から7月30日までの期間、本年2月の交流・移住実務者研修セミナーで記念講演をいただいた北川フラム氏が総合プロデュースする「北アルプス国際芸術祭」を開催することになったとのこと。大町市が主体となる実行委員会は芸術祭のボランティアを募集し、29日午後6時半から長野市南千歳のモリヤホール、4月12日も同時刻から松本市美術館でそれぞれ説明会を予定している。同日は同時刻に福岡県大牟田市中尾市長も視察に訪れられた。大牟田は三井三池炭鉱があったところで、かつて切羽近くまで入ったことがあり、思いで話しに花が咲いた。坑道の中で炭鉱夫同士が出会うとどちらからともなく、お互いが「ご安全に」と声をかけあう。炭坑は事故が多いこともあってそうした風習があったようだ。  3月のセミナーは48回の開催予定だが、途中経過としていくつかユニークなセミナーがあったので紹介する。14日午後1時から栃木県が学生を対象に「栃木県の就職情報を東京で」をキャッチコピーに「とちぎU・J・Iターン企業交流会」を開催。平日の午後ではあったが10名前後の参加で賑わった。17日は長野県佐久市が「佐久市うきうき移住ダブルセミナー&相談会」。1部はいきいきシニアのわくわくセカンドライフとシニア世代限定のセミナー。22家族36名が参加。シニアの田舎暮らしは相変わらず根強い人気があるようだ。2部は佐久DEワーク!現役世代のニューライフで8家族10名に留まった。18日は群馬県桐生市が「桐生においでよ!桐生暮らし相談会」を開催。5名の移住者がそれぞれの移住体験を語り、大いに盛り上がった。17家族30名の参加。参加した鳥居副市長も満足の集客であった。長崎・上天草市の移住セミナーは5名の参加で少しさびしかったが、じっくり話し込む来場者もおり、手応えがあったようだ。昨年1年間の移住実績は29家族と健闘。担当者はシニア世代の移住者は魚釣りを求めて移住する人が多いとのことだった。19日の長崎県の「起業セミナー・ながさきで独立~起業後にやるべき3つのこと~」は4月1日施行の有人国境離島新法を受けて企画されたもので、タイムリーな企画で成果が期待される。この法は離島で起業する場合1/4は自己資金を求められるが600万円までの資金が提供されるとのこと。  ここにきてマスコミの取材の多さに驚いているが、朝日新聞が4月第1週から土曜版の別刷りの[Be」で5回にわたって移住のためのQ&Aを連載することになった。乞うご期待といったところだ。朝日新聞は夕刊で先週と今週で10回連載で最近話題の「田園回帰」の特集を組んでいた。昨夜の最終回はセンターの写真を掲載していた。

移住ブーム?マスコミの取材が急増

3寒4温の日々が繰り返されていますが、春はそこまで来ているような今日この頃です。 過日は今月下旬の告示で闘われる秋田県知事選挙がらみで、地元秋田魁新聞と河北新報秋田支局の取材がありました。私の県政の移住の取り組みの評価は「東北6県の中では移住希望地ランキングでは前年の8位から20位と落ちたがトップ20に入っており、よく健闘している。特徴はUターンに特化した取り組みを8年以上も取り組んできた成果がここ数年表れている。課題は受け皿となる自治体のふるさと回帰支援センターへの加盟が4自治体に留まっていること。取り組み全体の印象は、上位県と比べて若干内向きになっているところ。ノビシロはまだまだある。」である。 今回の移住希望地人気ランキングで山梨県が2年ぶりにトップに返り咲いたが、そのポイントは何か、を探り、考えてきたが、その理由の一つがわかった。それは県を挙げた移住者受け入れの態勢が徐々に形が作られてきたこと。具体的には、月に3日ずつ、県内の北杜市・甲府市・韮崎市・都留市・甲斐市・都留市・笛吹市など有力市町村がローテーションを組んでJR有楽町駅前の東京交通会館8階のふるさと回帰支援センター内にある「山梨暮らし支援センター」に各自治体の移住相談員がやってきて、直接、移住相談に応じていること。10日からは甲府市の成澤移住・定住コンシュルジュが配置されている。甲府市への移住実績は、今年度は2月28日までで約20家族50名。独身女性が多く、「リセット移住(他の地域に移住したがうまくいかず、改めて甲府に定住した例)」も散見できるとのこと。その武器となったのが、「何で移住したいのか」「どんな暮らしをしたいのか」などを問う「甲府移住ノート」を発行したこと。また、「甲府移住」というブログやHP、フェスブックなどで情報発信も丁寧に行っていること。この24日には地元山梨日日新聞が特集記事「甲府に移住した女性たち(仮)」も掲載予定。ブース開設から4年、取り組みに勢いが感じられる。 セミナー開催状況は、10日の南房総市は「南房総で始める二地域居住」をテーマに、27名の参加と盛況であった。同日は「くまもと移住相談会~阿蘇地域編~」も行われ、1市3町2村が参加。阿蘇の広域で開催するのは初めて、参加は16家族18名。 11日は久しぶりに長野県飯山市もセミナー開催。新幹線効果もあって満員御礼の張り紙も。移住者数も昨年実績で22名、今年は70名を見込んでいるとのこと。NHK長野支局の取材も入っていた。 この日は和歌山もわかやま暮らしセミナーを開催。子ども連れが多く22組34名の参加。県は次年度から担当課も移住定住推進課に名称変更し、やる気を見せている。この日は、スイス人のフォトジャーナリストの取材も入っていた。 さらに、ふるさと回帰支援センター全体についてもNTVのバンキシャという報道番組の取材も入り、最近の移住人口の急増の真相を探っていた。 また、夕方からは北海道の「もっと知りたい!日高・うらかわ暮らし」セミナーが予定されている。さらに、ジャガイモのメークイン発祥の地で知られる厚沢部町の渋田町長、鈴木町議会議長がひょっこり顔を出された。

事務局長が交代します

 今日5日は啓蟄とか、いよいよ春は近い。しかし、一方で花粉が飛ぶ季節で、今春は特に激しいようで、初めてアレルギーの薬を飲んでいる。それだけ抗体が落ちているということなのだろう。事務所の受付に飾ってある桃の木も買ってきて一日でピンクの花を咲かせるなど、春の歩みは確実に忍び寄っているようだ。  3月の移住セミナー開催も多く、月末までの分を数えたら49回となっている。これも例年になく多い開催数で、昨年来の勢いが続いている。来客も多く、過日はソフトバンク勤務の47歳の男性がUターンして山口県にもどり、阿武町の林業の会社に勤めていると山口の移住相談窓口に報告に来ていた。2月28日には岐阜県各務原市の浅野市長が視察に訪れられた。各務原市は名古屋市から直線で25キロと近く、航空自衛隊の整備基地として知られる岐阜基地があることでも有名だ。そして、次年度以降、当面3年間、移住定住総合窓口設置事業の一環として「イオンモール各務原」内に移住定住に特化した窓口を開設し、取り組むとのこと。市内には航空機器産業をはじめ、自動車、製薬品などの企業も多く、有効求人倍率も3.0を超えているとのこと。さらに、商工会議所とも連携し、「企業人材全力応援室」を新たに開設するとのこと。昨年1年間の移住相談者の意向調査で、はじめて移住先を決めるにあたって何を優先するかというという問いに対し、従来からの「自然環境のいいところ」に変わって「仕事のあるところ」が1番重視されることになっていることからも今後移住先として期待される。3月3日には宮崎県延岡市長も顔を出され、移住・定住の現状を熱心に聞いて帰られた。  セミナーでは3日の北海道滝川市と奈井江町の「女性&アクティブシニア活躍セミナー」は、参加者は多くなかったが手応えの感じられるセミナーであった。また、同日の埼玉県秩父地域のちちぶ田舎暮らしセミナーは16名の参加で盛り上がった。秩父は早い段階で秩父地域としての「空き家バンク」を整備し、さらに最近はメイプルシロップの開発やウヰスキーの製造なども手掛けて話題となっている地域だけに面白い展開となっている。4日には岩手県の一関市・平泉町と宮城県栗原市・登米市が合同で「伊達な暮らしセミナー」を初めて開催。21家族29名と多くの参加者を集めた。この日は神奈川移住セミナーも12名の参加で開催された。5日は徳島県も美馬市・東みよし町合同で「県西部にし阿波編」を開催した。  3月は移動の月でふるさと回帰支援センター内でも青森・鹿児島・徳島など数県の相談員が変わる。移住相談員は経験が極めて重要な職種で、変わるのは残念なことだが、ふるさとに帰って移住の受け皿づくりに頑張る人や外部から視点を変えてこの運動を応援したいという人などもいてうれしい限りである。若い人たちが多いので、幸多い人生を送られることを願ってやまない。事務局も事務局長が変わる。現事務局長は代表理事補佐へ。新任は前フード連合会長で、連合総研主任研究員の江森氏が7日から着任。ふるさと回帰支援センター立ち上げの頃は連合社会政策局次長をしていた。

21日、移住希望地人気ランキング発表へ

今日は気温が19度まで上がると天気予報が言っていた。思い切ってコートを春物にしてみた。花粉が飛んでいるような気がする。しかし、明日からはまた冬に逆戻りとか。歳を重ねると段々こらえ性がなくなり、気ばかりがはやるのは私だけではあるまい。 21日から2日間の「都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」にはいまのところ120名の参加申し込みが来ている。ふるさと回帰運動に参加する44道府県からの参加が見込まれる。目玉は記念講演の北川フラム氏、地域活性化と文化運動を熱く語っていただく。氏とは50年来の友人、新潟・妻有の大地の芸術祭、瀬戸内国際芸術祭のプロデュースなど大活躍中の彼に心からの拍手を送りたいと思う。また、このセミナー開催に合わせて恒例の移住地人気ランキングも発表される。移住相談者が増えていることからサンプル数は前年比倍増。集計が遅れに遅れている。いろんなランキングがマスコミを賑わせているが、移住に関してはふるさと回帰支援センターに実際に移住相談に来た人からのアンケートだけに、信頼性が高いと各方面から評価されている。21日には発表される。この1年頑張ってきた各県はかたずを飲んで発表を待っているようだ。 1月の移住相談件数は2527件と初めて2500件を超え、昨年の勢いを保っている。 今週は月(定休日)・火曜日以外毎日セミナーが開催予定。16日の北海道・深川市の初めてのセミナーには11家族13名が参加。大阪から深川に移住した移住プランナーが移住までのプロセスを紹介、わかりやすく説得力があると好評であった。また、地域おこし協力隊として深川市に入った若者はリンゴを使ったシードルを試作、その報告を行った。 9日には旭川圏の1市3町のセミナーにも参加。道内からの人口減と札幌への一極集中に歯止めがかからない北海道及び各市町村の様々な取り組みが、10月のブース開設以降、しっかりとふるさと回帰支援センターの取り組みにも反映され始めているようだ。15日は神奈川県の唯一の村・清川村も初めてのセミナー開催。7家族9名の参加。ここ数年で初めて移住者があって人口増に転じたとの報告があった。17日は「群馬のユニークな企業がやってくる!合同企業説明会」が12時30分から開催され、学生たち10名が参加。賑わった。 来客も8日には山梨県後藤知事、三重県四日市市長、広島県議団4名。9日は埼玉県東松山農林振興センター9名、10日には徳島県三好市長、山形県鶴岡市議団4名、いわきふるさと誘致センター10名、16日には広島経済同友会備北支部12名などにお訪ねいただいた。後藤知事は、移住政策は重要でしっかり頑張りたいと初当選の意気込みを語っておられた。また、広島経済同友会の方々の視察は、経済団体としては初めての視察。広島県としての新しい求人マッチング仕組みづくりの一環で、同友会側も「外には出していないが、いい人がいれば採用したい」という求人ニーズに係るもので、ふるさと回帰支援センターの成り立ちや現状の相談件数などを視察。地域の経済を担う同友会の移住政策への参加は地域への影響も大きく、今後の活動や連携が注目される。

セミナー、多岐で多様な内容で進化中

 立春も過ぎ、菜の花の便りも聞かれる今日この頃です。事務所の受付には黄色のフリージャが置かれ、甘い香りを漂わせている。こうして、今年も春が近づいてくるのでしょう。来客は相変わらず多く、ふるさと回帰運動への手応えを感じている。特に週末ともなると複数回のセミナーも開催され、大勢の方が事務所に来ていただいている。ありがたく思っている。今日も10時の開店を待っていたかのように子ども連れの夫婦が移住相談にやってきた。1月の来訪記録もそろそろ出てくる頃だが、各相談員をヒアリングした感じから言えば、1月はUターンの比率が他の月に比べ多かったようだ。静岡市の相談員は昨年4月から1月までの途中経過で見ても全体の2割はUターン相談だったという。年末から年始にかけて帰省した人たちがふるさとでこれからの暮らしを相談した結果といっていいだろう。そう言えば昨日、古巣の自治労から親戚が静岡に移住したいと言っているので話を聞いてほしいと言ってきた。初めてのことだが、これも移住が一般化してきている表れと言っていいだろう。  3日の富山県上市町の「かみいち暮らし意見交換会」は年一回の町単独開催のセミナー。1年前のこのセミナーに参加した若い女性が今回は地域おこし協力隊として参加。富山市中心部から車で25分、名峰剱岳の麓に広がる地域で、毎日、山を眺めながらの暮らしが用意されている。3年前に公営住宅48戸を建設、居住者の半数は町外者。一昨年の移住者は5世帯14名。水のおいしさが売り。25日には東京・赤坂でかみいち若者同窓会が予定されている。3日と4日の両日は恒例となっている年1回の宮崎の日南市のセミナー「移住と帰郷の相談会」~そろそろ日南へ。考えてみませんか~が開催された。このセミナー、記憶に間違いがなければ10年目になるもっとも古いセミナーのひとつ。4日は「千葉のとっぱずれで暮らす」セミナーで初の銚子・旭・匝瑳の3市が主催。3市それぞれに移住した若者が「ちょっとイイねぇ」暮らしをアピール。定員を上回る23名が参加。個別移住相談会もにぎわった。同日のとやま暮らしセミナーは移住相談員が企画した「とやまとつながらナイト」セミナー。移住を考え始めたらまずココから、と相談員が熱弁を振るった。17名の参加。5日は埼玉県比企地域・移住セミナー。この地域は有機農業で知られる小川町もあり、なんと「農ある暮らし」希望者が23家族28名も集まり、大いに盛り上がった。さらに、この日はふくおかよかとこ発見セミナー第6回「ちくご暮らし移住セミナー&相談会」も行われた。この地域は県南に位置する八女市・久留米市・大牟田市・柳川市・うきは市など10市町が出席。参加者は32家族41名。前回開催の移住体験施設がある5市町のセミナーにも43名の参加と福岡県は九州の中心県だけにしっかりと参加者を確保して計画的にセミナー開催を行っている。7日は会場の関係で初の火曜日夜開催のHIROBIROひろしまin東京大人女子編が予定される。定数10名。以上みてきたように、セミナーの開催内容が多岐にわたり、多様な内容と工夫が進んできている。セミナーの花が咲き始めたようだ。

成功事例満載のセミナー相次ぐ

早咲きの梅も咲きだし、微かに春を感じさせる2月になりました。 1日の新聞には総務省の発表した住民基本台帳に基づく2016年の人口移動調査報告が掲載されていたが、転入者が転出者を上回る「転入超過」が前年より1489人少ない11万7868人とのこと。東京圏への転入超過は21年連続。数は5年ぶりに減少したが、一極集中の傾向は続いているようだ。転入は首都圏と愛知、福岡、大阪の7都府県で残る40道府県は転出超過。都市から地方への移住推進の重要性は引き続き重要であることに変わりはない。 1月最後の日曜であった29日のセミナーは健闘したセミナーが目立った。静岡県の「ふじのくにに住みかえるセミナー『遠州人の集い~遠州へいかざぁ~』」は移住相談員の初の企画で行われたもので、県西部の浜松市や掛川市など6市1町が参加。チラシも手書き感をだし、参加自治体も参加した話し合いを重視し、情報の共有化に配慮して運営。26名の参加を勝ち取った。 岡山市が市の圏域内の津山市、備前市など5市2町1村の参加を得て開催した「おかやま合同移住相談会」はDM発送も工夫し、中国エリア移住希望者に広げ、若者をターゲットにウェブ広告も重視して取組み、194名の参加を得た。岡山市は子育て世代に人気があるが、市のみでは消化しきれないほどに子育て世代が集まり、圏域での開催となり、成果を上げた。セミナーは11時開会であったが、それまでに100名以上が集まるという盛況ぶり。市域を超えて横に広がるという新しい段階に入ったセミナー開催となった。 また、愛媛県の「愛あるえひめ 職の担い手フェア」も、農業の六次化で起業を希望する人を対象に行い、54家族73名の参加と成功した。 28日の土曜日のセミナーでは参加者が少ないセミナーもあって心配したが、企画内容を精査し、対象者をしっかりしぼり、具体的な提案を行うなど工夫されたセミナーはしっかり参加者を確保しており、セミナー開催に当たっての心構えが改めて問われる1月最後のセミナー開催であった。 2月最初のセミナーは「にいがたライフスタイルカフェ」。ウィークデーの19時スタートで参加が心配されたが、昨年6月からほぼ月1回のペースでテーマを変えながら開催。今回は「食を仕事にする暮らし」で、孫ターンして長岡市に移住し、農業に取り組む移住者が講演。テーマは「自分の口に入るものや子どもに食べさせるものは自分で作りたい」。30名をゆうに超える参加者を集め賑わった。 数日前、通勤で利用している有楽町線の車内に、なんと埼玉県飯能市の移住受け入れのポスターが貼ってあった。飯能市は森林都市を標榜しており、北欧的な暮らしをしてみませんか、と呼びかけている。空き家バンクもあり、空き家が出るとすぐに埋まってしまう人気ぶりとのことである。 岐阜県にあらたなパンフレットが登場した。『ぎふ暮らしのススメ 住宅本』。1章は「古民家をリノベーションして暮らす」。東京交通会館8階のふるさと回帰支援センター内ぎふ移住・交流センターで配布中。

秋田県、移住希望者登録が850世帯に

1月も残すところあとわずか、寒い寒いと言っているうちに1月が往ってしまいそうです。 仕事のモードは完全にフル回転です。先ほど、広報担当から1月の取材申し込みが今日まで33件に達しているとの報告があった。なんか多いとは思っていたがこれほどとは驚きです。原則、取材申し込みはすべてOKというスタンスで対応しているが、この取材の多さはうれしい悲鳴といっていいでしょう。 昨日は全国賃貸住宅新聞社が取材に。テーマは「地方の移住促進における、賃貸住宅の役割」についてだった。移住希望者は空き家を希望する。住宅の取得はまず暮らしてみて、やれる自信がついてからになる。その意味で、移住相談が急増していることから、今回の取材はタイムリーだったのかもしれない。 昨日は久しぶりに秋田移住定住総合支援センターの理事長が顔を出した。秋田県の移住の取り組みについては前にも採り上げたが、移住希望登録者の数が850世帯に達しているとのこと。世代は20、30代が多いそうだ。すでに累計では1000世帯を超え、移住者は100世帯以上とのこと。希望する暮らしの第1位は、「子育てを田舎でしたいこと」だとか。 課題は受け入れ体制が十分ではないこと。由利本荘市・鹿角市・三種町などが熱心であり、秋田市は昨年から動き出しているようだ。このような限られた自治体に止まっている受け入れ体制の整備こそが急務であるようだ。 一方、県は4月からの県庁内の機構改革にともなって新たにスタッフが約90名の「あきた未来創造部(仮称)」が設けられ、その下に新しく移住促進班が移住・定住促進課に格上げされ、これまでほかの部に置かれていたAターン担当が統合されるらしい。狙いは暮らし・仕事相談がワンストップで一元的に対応できることにするようだ。移住先人気ランキングで東北一を誇る秋田県、さらなるステップアップが期待されるところである。 25日には2015年3月以来、滋賀県が久しぶりに移住個別相談会を開いた。参加者は多くなかったが一カ月先の2月25日にも相談会を計画している。27日には札幌圏移住相談会が札幌市ほか5市1町1村の参加で初めて開催され、13家族17名が参加。いよいよ、これからという感じであった。この日は愛知県が奥三河エリアを対象に2016年2月の岐阜・三重との合同セミナー以来のセミナーを開催。数は少なかったが、長野・静岡の県境に接した愛知の山里の魅力をアピールした。28日は和歌山が「こたつでみかん。冬のあったかわかやまぐらし」セミナーを開催。特産のみかんが参加者に配られ、17家族25名の参加者で盛り上がった。この日は、福井県の若狭町も新規就農セミナーを開催し、5名が参加。数は少なかったが本気度の高い参加者がいて盛り上がった。3階のグリーンルームでは長野・石川両県の「海の石川・山の長野合同移住セミナー」が、その他、静岡市、京都府などがセミナーを開催した。29日も愛媛、静岡県西部地域、北海道、福井、山梨県市川三郷町・身延町・富士川町、岡山市のセミナーが予定される。 来週はもう2月。春は近い。

今年も啓翁桜が届きました

 20日は大寒、それに合わせるように東京は雪空。南岸を低気圧が通過したとか、例年の東京に雪が降るパターンになった。朝方はちらちらと雪が舞ったが大雪にはならなかった。受付には、山形から送られた啓翁桜が飾られている。一分咲、ほのかな香りもあるようだ。こうなると春が待ち遠しいのは私だけではあるまい。1月も中旬が過ぎると人の動きも活発になり、ふるさと回帰支援センターを訪ねてくる人も多くなってくる。例年1月は移住相談件数が少なく、2013、2014、2015、2016年と月の相談件数は最低であった。しかし、今年は34回のセミナーが予定され、それなりの結果がついてくるのではと期待している。それを裏付けるように、福井、富山は新年から移住相談が多いとそれぞれの県の相談員が朝の巡回時に話してくれた。朝の巡回時と書いたが、昨年7月に8階に引っ越して、ふるさと回帰運動に参加する44県が一堂に会するようになってから、毎日朝と午後の2回はセンター内を巡回し、よろず相談・報告を受けるようにしている。  この巡回で気がついたことが、ブログのネタになることも多い。20日の夕方からは千葉県が「ちば移住女子会―ちょうどいい千葉 Life styli―」は企画が面白そうである。中身はいすみ市へUターンした野菜ソムリエと二地域居住のライターがちばの田舎暮らしを思い入れたっぷりに語る。参加は20名。女子会というだけあって質疑応答では虫は多いのかなどの質問が出され、賑わった。もうひとつは清流の国ぎふ暮らし体験ツアーで、2/18 ~2 /19で旅行代金込の参加費5000円。石徹白・飛騨の最先端ライフスタイルに出会う旅は移住相談員も同行する格安ツアー、現地を見ないでの移住はない!と定員20名のところに45名の応募、担当者はうれしい悲鳴を上げている。  21日の山形県の「庄内へJUMP!!~夫婦で庄内の暮らしとしごとを語っちゃいます~」には庄内地方の2市3町が登場、参加者は16名で食の宝庫の庄内地方の暮らしに聞き入っていた。同日は石川県も「能登半島『しか(志賀)まちぐらしセミナー』」 を開催し、別荘地での「都会的な田舎暮らしって知っとる?」をテーマにアピールした。  このところ活発な活動が続く栃木県は21日には大田原市が、22日は足利市や佐野市など県南7市町が集まって、「田畑の景色あるまちで暮らそう~とちぎの南で見つけるあなたのローカル~」を開催。内4自治体が初参加ということで盛り上がった。  和歌山県庁のメルマガが毎回送られてくるが、この中で、全市町村に移住者受け入れのための「ワンストップパーソン」全市町村に置くことが報告されていた。従来までは中山間地を抱える市町村に限定していたが、若者の移住希望者が増え、この若者が県都和歌山市をはじめとした地方都市への希望も増加傾向にあることから、踏み切ったようだ。合わせて、平成28年の移住状況も報告されていた。平成28年は69家族116名。18年から昨年までの11年間では691家族1257名。世代状況は30歳代が31.1%、60歳代以上が24.9%。20、30、40歳代で全体の61%を占めたということであった。全市町村にワンストップパーソンを配置することは画期的なことで成果が期待される。

北関東3県の県都+1でセミナー開催を

 北海道・東北・北陸を中心に豪雪警報が出ているようだ。明日からの大学入試センター試験の時期は例年、寒波が日本列島を襲うが今年もという感じである。新年も2週目に入り、いつもの賑わいが戻り始めた。午前中から移住の相談者が切れ間なく来訪されている。そして、セミナーも2週目、3週目、4週目と各週9回ずつの開催が予定されている。15日は、ちょっと足の便に難があるビックサイトでJOINが主催する「JOIN移住・交流&地域おこしフェア」も開催される。  7日の今年第1回目のセミナー「宮城県・広島県共同移住フェア」は107家族128名の参加にとどまった。間に正月休みがあったこともあり告知期間が短いのではとの声が聞こえてきていた。また、フェアの内容について少し議論が少なかったのではないか、ということもあったがよく頑張ったと思う。昨年は年間で418回のセミナーを開催し、その報告の中でも何回か取り上げたが、集客に課題を残したセミナーはしっかりした周知期間を置くことと、開催内容についてテーマをしっかり絞り込み、参加者の求める具体的内容を発信することはまず前提であるといってきたが、そこのところがまだ十分に周知されていないのかもしれない。今年は、このことをしっかり確認しあっていきたいものである。  今週は、今日13日金曜日夕方から北海道の南そらち暮らしセミナーと新潟県新発田市ふるさと暮らしセミナーが開催される。とくに南そらち地方は初めての開催で長沼町・由仁町・栗山町・南幌町が参加。その内容が期待される。また、明日の14日は鳥取県と山梨県がそれぞれ12階のイベントスペースを借り切って開催する。両県とも、今年の取り組みに期するものがあるようだ。  来客も増え始めている。自治体の首長では兵庫県朝来市の多次市長が第1号として立ち寄られた。朝来市は天空の城「竹田城跡」で知られ、大分県の竹田市も天空の城があることから両市は姉妹都市となっているとのこと。移住の受け入れ態勢も整い、あさご暮らし応援課も設置され、昨年は年間で129名の移住者を受け入れ、人口も社会増になったとのことである。また、新潟県副知事、宇都宮副市長、静岡市もあいさつに見えられた。宇都宮副市長とは、この間の移住推進の取り組みの中で、他県に比べ北関東3県の取り組みが若干遅れ気味であることから、3県の県都(水戸・宇都宮・前橋)+1市(高崎)で今夏あたりをメドに合同セミナーを開催し、首都圏に向かって移住受け入れをアピールしてはどうかと提案した。その根拠は、近年の移住希望者の若返りに伴って地方都市とりわけ県都への移住希望者が増加の傾向にあることである。ある県では年間1800名の移住者のうち、半数が県都への移住ということがあるからである。

豊かさが実感できる暮らしを

 新年あけましておめでとうございます。今年も気持ちを熱くし、ふるさと回帰運動に取り組む決意ですのでよろしくお願いいたします。  ふるさと回帰支援センターは5日から通常業務を開始しました。年頭のあいさつでは、①昨年同様に移住相談については、相談者目線で対応に当たること。移住相談は1回の相談では終わらないので、もう一度相談したいと思われるような対応を心掛けること。②2015年4月から創生本部の創生推進交付金の配布もあって、新たに22県1政令市が移住相談員を配置したが、いくつかの県との打ち合わせの中で、当面1期3年でそれなりの結果を出したいので、見ていてほしいと決意を語ってきたが、今年その3年目に入る。これまでの2年間を振り返り、できたこと、できなかったことを整理し、気持ちを新たに、成果をあげるよう移住相談に取り組むこと、③今年の目標は月3000件の移住相談、セミナー開催年間450回を目標にする、と基本的な考えを述べた。  また、6日の日本農業新聞論説で「地方回帰」「定住受け皿づくり急げ」として、都会から地方に移り住む若者が急激に増えていると、ふるさと回帰支援センターのデータをもとに書かれている。そして、「若者が農村に向かっている。この流れはこれからが本番だ」と小生の話を紹介している。これは「地球規模のグローバリズムの中で、終わりのない競争社会に見切りをつけた若者が、農村志向を強めている」からとしている。この認識は基本的には正しい。日本では過度に進むグローバル化の中で、若者が地方に向かい、新しい価値観に基づき生きることが普通のことになろうとしているが、このことは世界に例のない画期的なことといえる。米国ではグローバリズムが推進された結果、従来の二大政党の支持層が逆転し、民主党支持の白人ブルーカラーのワーカーがトランプ支持に変わり、大統領に押し上げると考えられない結果を招いた。ドイツでは、中東からの移民を大量に引き受け、低賃金のワーカーとして活用する道を歩もうとしている。ゆき過ぎた資本の論理によるグローバリズムはいま、世界の秩序までを壊そうとしているようだ。問題はその行きつく先がどうなるかである。すでに、ヨーロッパでは極右政党の台頭が叫ばれ、今年春の仏の大統領選挙に影響を与えることが指摘されている。独の連邦議会選挙もこうした観点から目が離せないと言われている。日本の政治は自民党の1強体制が動く気配もないが、底辺でじわじわと若者の地方移住が浸透していることはこの国の希望のような気がするのは私だけではなるまい。  今年、世界は大きく動こうとしていることは確かだ。4日の大発会の株価は479円高と1996年の749円高以来の21年ぶりの大きさとなっている。この株価が今年どう動くのかも予断を許さないが、そうした中で着実に都市から地方への人の流れを創り上げ、地方から、生きていることが幸せと思われ、豊かさが実感できる暮らしを構築したいと思っている。それがこの国における21世紀の国造りであると言いたい。 各位にとって、実りある1年となることを心から祈念します。

1カ所で全国の移住情報を手に入れられるのは国内で唯一、ふるさと回帰支援センターだけ。
移住先が決まってなくても、相談員があなたにぴったりの移住先をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。

センターで相談する センターで相談する