新年は1月4日から通常営業します!

今年最後のブログです。1年間の購読ありがとうございました。今年はふるさと回帰支援センターを立ちあげ、20年というひとつの区切りの年でした。11月にはお世話になった方や団体、関係者の皆さんに参加いただき、ささやかな記念レセプションを開かせていただき、20年誌も発行し参加者に配布した。HPも利用者目線で全面リニューアル。事務所も使い勝手を考え、東京交通会館8階に一元化した。セミナールームはこれまでと同じく4ヶ所を確保した。そして、ふるさと回帰運動をこの国に定着させるために、なんとしても1000自治体の会員化を達成し、移住希望者の移住先の選択肢を広げ、さらなる高みをめざすことを決意している。

政府は16日、5カ年のデジタル田園都市国家構想総合戦略(案)を明らかにした。その内容は、デジタルの力を活用して地方創生を加速化・深化し、「全国どこでも誰でもが便利で快適に暮らせる社会をめざす」とした。また、東京圏への過度な一極集中の是正や多極化を図り、地方に住み働きながら、都会に匹敵する情報やサービスを利用できるようにすることで、地方の社会課題を成長の原動力とし、地方から全国へとボトムアップの成長につなげるという。さらに、基本的な考え方では、これまでの地方創生の取り組みも、蓄積された成果や知見に基づき、改善を加えながら推進していくと明らかにし、政策の継続性も担保した。施策の方向では、地方の社会課題解決として、①地方に仕事をつくる、②人の流れをつくる、③結婚・出産・子育ての希望をかなえる、④魅力的な地域をつくる、を取り上げ、その工程表の中では通年で(a)東京圏から地方への移住・定住の推進を明確にしている。

こうしたことから、ふるさと回帰支援センター的には新年以降、この5カ年が取り組みの総決算になるとの認識で、全力で地方移住推進に取り組むこととしている。

取材・来客は、年末ということで少なく、22日に中日新聞東海本社論説委員から、静岡県の移住の取組みに関する取材をうけた。午後には、宮城県加美町長が来訪、意見交換した。先日、週刊新潮の企画で、作家の佐藤優氏(元外交官)と対談した。12月27日発売号に掲載されるので、ぜひご覧いただきたい。また、12月29日19時30分から、NHKBSプレミアムで「いいいじゅー!!年末スペシャル」を放送予定。これまで放送した個性的な移住者を紹介するので、こちらもぜひ!

             作家・元外交官の佐藤優氏と

先週は地方移住セミナーを20回行った。

12月13日は広島県が「広島ワインがローカルを元気にする ~人と地域をつなげるワイン造りのお話~」をオンライン開催。ゲストは、料理本等のフリー編集者の女性、ワインを通じた地方創生に取り組む男性、実家の醸造所を再興した男性の3名。海・山それぞれのワインの特徴や地域との関わり方について伺った。海のワイン瀬戸内醸造所は、地方創生に携わる企業家の方が三原にUターンして立ち上げた。地域で取れた葡萄でワインを造ることで、地域の葡萄の良さをアピールするという好循環を作り地域の活性化に取り組んでいる。山のワイン福光葡萄醸造所は、果実酒特区での葡萄酒造りで地域のイベントでのみグラス提供が可能。栽培にはできるだけ手をかけず、気候風土を表現した葡萄栽培を行っている。海と山それぞれの栽培・製造手法や地域との関わり方があり、ワインと地域活性化の可能性を感じるセミナーだった。

岐阜県は「学生と岐阜県内企業との交流会in東京」を、初めて岐阜県東京事務所の企画・運営でリアル開催した。県内から優良企業10社の人事担当が参加し、通常の合同説明会ではなく交流会形式で実施した。告知が遅れたため、参加学生は4人であったものの車座でざっくばらんに話をする時間では、笑い声も聞こえ和やかな雰囲気であった。県の移住関連事業「岐阜住学」(現地滞在型)に参加した他県出身学生もいて、滞在したことで岐阜県内への就業にも興味を持ち参加したとのこと。関係人口事業の中での好事例であった。

愛媛県と高知県は合同で「いなかで暮らす、地域で働く 自分を満たすライフワークの見つけ方 ー 多業・複業編 ー」を開催。両県から、多業・複業を実践している先輩移住者2名をゲストに招き、今の働き方にたどり着いた経緯や現在の仕事や暮らしの状況などを聞いた。今回はオンラインでのみ配信し、計15名が参加。アンケートでは、セミナー内容が魅力的だと感じた声が多く見られた。後日、アーカイブ動画を愛媛県YouTubeに掲載する予定。

16日には佐賀県が「さが暮らしセミナーVol.14 ~起業で開く NEXT DOOR~ “街の日常”をDESIGNする~シャッター街のエリアリノベーションに挑戦する若手経営者の話~」を会場とオンラインでミックス開催した。ゲストは、空き店舗が増えた佐賀市の中心街に業態の違う6店舗を展開している。「自分が開業して成功すれば、他の人も近くで起業を考えるので、街全体をデザインすることにつながる。」信念を持ってシャッター街の復興に取り組む経営者が、リアルな数字を提示しながら佐賀県での経営ノウハウを伝授。13組14名の参加者が聞き入る中身の濃いセミナーになった。

群馬県桐生市とみどり市は「群馬で新たなライフスタイルin桐生みどり」をオンライン開催。群馬の東部、桐生市とみどり市へ移住、なりわいを作り出して生活しているゲスト2名を迎えた。織物の産地でものづくりをしたいという思いで移住したゲストからは、地域の人との交流を通して家、店舗が見つかり、創作のしごとが広がった経緯を聞き、地元の方々との上手な付き合い方を知る。また山間部で地域おこし協力隊として活動しながら子育てをしているゲストからは、過疎化が進む地域で子ども達の学びに対する危機感などの話もあり、良い事だけではない地方暮らしの実情を知ることができた。50名が参加した。

兵庫県は「ひょうごで働こう!おためし企業体験 事前説明会 in TOKYO」をミックス開催した。兵庫県労政福祉課の事業「ひょうごで働こう!おためし企業体験」の説明をメインとした内容セミナーの6回目。事業説明以外では、「就活の進め方」についての講義であった。3名が参加した。本企画はさらに継続予定。

17日は愛知県蒲郡市が「暮らしセミナー ねほり はほり がまごおり」をミックスで開催した。海・山・温泉がある蒲郡市で暮らす先輩移住者と、移住希望者と地域を繋ぐ地元の団体、市職員によるクロストーク。参加者は10名で、30~40代がメイン。サブテーマに「子育て」を掲げていたが、子育て世帯以外の割合が高かった。内容が子育てに寄っていたため、該当しない参加者にとっては興味がない話になってしまったが、子育て以外にも市の魅力や実情、スーパー・病院・交通等の地域情報もしっかり組み込まれていたので、その点は良かった。オンライン参加者から多くの質問が寄せられ、アンケート結果でも「移住を検討したい」「訪問してみたい」という声があり、蒲郡市に興味を持って頂けたと感じた。

岐阜県は「岐阜県のリモートワーク施設を徹底解説!~あなたにぴったりな施設を探してみませんか?」をオンライン開催。県内4か所の拠点を繋ぎ、実際の施設を中継しながら紹介した。全ての施設で移住者が運営などに関わっているため、単に施設の紹介にとどまらず、周辺環境や地域性などについても合わせて話があった。9名の参加者からも積極的に質問があり、各地域から回答を返すなど、充実したセミナーとなった。セミナーの様子は後日岐阜県の「ふふふぎふ」(移住定住ポータルサイト)にアーカイブとして掲載し、いつでも見られるようにしている。

群馬県嬬恋村は「オンライン体験旅~ぐんまの過疎地域とオンラインで繋がってみませんか~【語ろう、触れよう 嬬恋村の暮らし。】」をオンライン開催。高原キャベツで名高い「嬬恋村」の冬の暮らしをオンライン越しに伝えた。クリスマスツリーの生産地でもある村をドローン映像で見せながら、浅間高原の雄大な自然や、自然素材を利用したショップを営む方へのインタビューを、暖炉のある村の中継先より伝えた。参加者の自宅にはクリスマスツリーワークショップのキットが届き、手も動かしながら村の暮らしを聞いた。ゲストの地域おこし協力隊からは、つまごいライフの楽しみや、子育てする上で田舎育ちの良い点などを聞いた。13名が参加した。

島根県は「しまね移住の先輩が語る!地方暮らしのアレやコレ vol.4  -移住先での住まい探し編-」をオンラインで開催。飯南町へ移住したゲストから経緯や飯南町に移住を決めた理由を聞いた。続いて「移住前と移住後の暮らしのこと」「地域の繋がりのこと」「の住まい支援や就農支援のこと」を、ゲスト目線で話していただき、参加者からは頷いたり笑顔になったりする様子も見られた。飯南町は雪が降ることを紹介すると、「雪が降る地域で暮らす覚悟とはどんなものですか?」と、具体的な質問も寄せられ、雪が降る地域での暮らしについてもリアルな声を届けることができた。参加者は30代~70代の5名。

山梨県韮崎市、笛吹市、甲府市は「山梨県3市合同セミナー&個別相談会『山から街まで』」と題し、山梨でも人気の高い3市が合同でリアル開催。第一部は、各市移住相談員(市職員)3名によるトークセッション。それぞれの市の特徴や、自治体やご近所との関わり合い等を話し、参加者も熱心にメモを取るなど聞き入っており、盛り上がった。第二部は各市個別相談。現地に行かなければ相談出来ないことを、このセミナーで聞くことが出来るとあって、参加者は集中して質問し積極的に相談していた。相談者の真剣度も伝わり、相談員も対応、各20~30分枠の予定がずれ込むこともあった。アンケートも全員にご回答いただき、好評であった。13名が参加した。

福島県会津若松市は「会津若松市移住セミナー『移住するなら、就職or起業 あなたはどっち?』」をミックス開催。多くの移住相談を受けている会津若松の視点で、就職・起業を軸に、普段からよく聞かれる内容を専門家に質問する内容だった。そのためかUターンを希望する30代の割合が高かった。就職は県の就職相談窓口であるふくしま・生活就職応援センター会津若松事務所長、起業は会津若松市のコワーキングスペース運営や、県のインキュベーションルームを統括している方にお越しいただいた。また、4月に採用予定の地域おこし協力隊の募集情報を今回のセミナーで初公開した。9名の参加。

石川県・和歌山県は、「5県を巡る暮らしの魅力発見紀行として第4回 和歌山×石川セミナー『暮』」を東京交通会館3階で開催。石川県が中心となって開催してきた、『世界塗業遺産認定県連携リレーセミナー』の第4回目。石川県からは地域おこし協力隊として移住したアートに造形の深い方、和歌山県からは嫁ターンをして肉処理加工施設でジビエに携わりつつ格闘家としても活躍している方のお二方をゲストにお迎えし、お話いただいた。お二方とも話が上手で大変盛り上がった。マルシェも開催し、ゲストにちなんだものも販売するなど一体感のあるセミナーとなった。マルシェも含めて50名が来場した。

17日、18日は、2日間連続で沖縄県が「【満員御礼】おきなわ田舎ぐらし・街ぐらし 移住セミナー&相談会」をリアル開催。沖縄県全般(協力隊)と就職の個別相談ブースを設け、途中セミナー形式でそれぞれの視点から沖縄県を紹介する時間も作った。両日あわせて14名の参加、年齢層は30~60代で、かなり本気度の高い具体的な相談が多かった。

18日、富山県は「第8回富山移住セミナー『普通の会社員』の富山移住計画」をオンラインで実施。一番多い移住層である「普通の会社員」にスポットを当て実施。実体験での仕事の探し方、住まいの探し方を「普通の会社員の目線」で紹介。また雪のこと、車が必要かなどの疑問にも答え、当日の雪の様子もライブで伝えた。18名が参加した。

滋賀県は「滋賀で暮らそ。~滋賀の歴史文化 お城編について~」をオンラインで開催。現在世界遺産登録に向けて盛り上がりを見せる彦根城を紹介し、「滋賀の城郭」をテーマに、滋賀県の魅力を発信する。城下町の歴史文化が根付く地域に惹かれて移住したゲストから移住のきっかけや滋賀県でのリアルな暮らしなどについて聞いた。滋賀の歴史文化の見どころを発信しながら情報提供を行うことで、移住に興味を持っていただき、移住者や関係人口の拡大を目指す。13名が参加し、セミナー後、個別相談を2件実施した。

山形県は「徹底解説 移住後のライフプランニング 家計はこうやって見る。」と題してセミナールームでリアル開催。第一生命経済研究所のフィナンシャルプランナーからライフプランニングのノウハウと、Uターン移住者から実際の移住前後の生活の違いや家計簿の変化について発表した。参加者は2名。参加人数は伸びなかったが、具体的に移住を検討する参加者があった。

熊本県は「イジュカツ!くまもと移住活動 趣味移住でディープな暮らし」をリアル開催。趣味移住がテーマだが、参加者6名のうち、若い方の参加はゼロだった。ターゲット層に響く告知ができていないのが毎回の課題。ゲストトークは20代ご夫婦の話で南阿蘇の生活やリノベーションなどとてもよかったので、もっと参加者が欲しかった。集客が課題である。リアル一辺倒よりもミックス開催も検討しても良いかもしれない。

長野県北アルプス地域振興局は「北アルプスの麓で暮らし・働く大相談会~Life with THE NORTHERN ALPS~」を交通会館3階で開催。セミナーは実施せず、個別相談会だけを4時間開催した。北アルプスの5市町村と仕事(就職・福祉・農業)、スイーツのマルシェブースの9つを出展。広い相談コーナーでは、北アルプス地域に移住した3組のゲストが対応した。62名が参加。山好きの参加者がほとんどで、20代から50代が中心、特に単身男性が目立っていた。カジュアルな雰囲気で相談をゆっくりできたことが良かったと好評だった。参加市町村も手ごたえを感じたようで来年度も実施したいとの意向だった。

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