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福島県、この4ヶ月で33回セミナー開く!

今年もだいぶ押し迫ってきましたが、今秋以降、福島県の移住セミナー開催が活発だ。9、10、11、12の4ヶ月でなんと33回の多さで、東日本大震災から10年ということもあるのか、10年ぶりに突然、目覚めたようだ。福島県は2010年までの3年間は、連続して移住希望地ランキングでトップを占めていた。しかし、東日本大震災がおき、東京電力の原発事故で浜通りの12市町村などが放射能で汚染され、住民の方々は全国各地に避難した。現在まで、地域にもよるが浜通りを中心に20数%の避難者しか戻っていない地域もある。久方ぶりに福島県の動きが活発になっていることは出身者としても嬉しい。内訳を見ると県が中心で開催したセミナーが4回、民間企業の協力を得て県が開催した起業セミナーなどが8回、県内の7カ所ある振興局が広域で開催したセミナーが9回、市町村が連携して開いたものが5回などである。 11月の移住相談件数が明らかになった。その合計は5,715件と過去4番目の多さである。コロナの感染者数が下火になっているとはいえ、先月の6,181件もすごいが、11月の5,715件も驚くような件数である。全国的に地方移住希望者が増加し、自治体の地方移住希望者受け入れの取り組みが活発化していることを表していると言って過言ではあるまい。総計のトップは初めて北海道で2016年にブースを開設して5年、初めてのことである。以下、群馬・長野・富山・福島の順となっている。これらの各県は移住セミナーでの集客が影響した。また、電話・メール・面談の本気度の高い相談件数では広島・福岡がワン、ツーで、岐阜・静岡・山口県が同数で並んだ。これも初めてのことで、努力している県が確実に結果を出している。 12日、東京交通会館12階で開かれた「高知暮らしフェア2021冬」は県下すべての34自治体(1自治体がオンライン)が参加して開かれ、141組215名の参加と健闘した。昨年はハイブリット型で開催し、51組の参加。2019年は186組の参加と徐々にコロナ禍前に戻りつつある。高知県は全国に先駆けて取り組み主体を一般社団法人高知県移住促進・人材確保センターにして、特徴を出している。 9日発行の全国農業会議所の「iju info 2021冬号」は「都市と農山漁村を結ぶ!ふるさと回帰支援センター」を特集している。購読したい方はふるさと回帰支援センターまでご連絡ください。無料で送付いたします。 この1週間の取材・来客は、9日に青柳元文化庁長官、高橋伴明・惠子夫妻、山田顧問などと懇談。10日は三重県今井県議と意見交換。12日は高知県フェアで挨拶。 地方移住セミナーは23回開催した。8日は、群馬県が「『テレワーク』と『複業』でライフスタイルを豊かにする方法」と題し、中之条町、みなかみ町の先輩移住者をゲストに迎え、オンライン参加者55名で開催した。それぞれの経験談、各町でテレワークに利用できる施設や利用実態のほか、ワーケーションなど様々な働き方についても紹介。参加者からの質問も多く、関心の高さがうかがえた。 広島県は、「瀬戸内でおしゃべり会~フリーランスのお仕事と地域とつながる私の時間~」を今週開催中の「ひろしまU・Iターンフェア2021」のコンテンツの1つとして開催。三原市、尾道市、福山市にそれぞれ移住し、フリーランスで働く女性3人をゲストに、暮らしや働き方についての体験談を聞いた。移住までの経緯や仕事の見つけ方、移住する際の不安やその乗り越え方など、三者三様の思いや移住先での暮らしの楽しみ方を共有した。 9日は、引き続き広島県が「KENZO Paris Japanの元トップが挑む 広島での企業ブランディング」を開催。広島に移住して老舗企業のブランディングに携わるゲストと、その企業担当者が登場。東京や世界で活躍した人材を受け入れて挑戦する現状について語り合った。センターからは、東京の相談窓口と県庁が連携して相談者と企業をマッチングした経緯を紹介。ゲストは「移住して今のキャリアを広島で生かしてほしい」と呼び掛けていた。 10日は、千葉県旭市が「クリエーターなワタシが旭市で働き続ける理由(わけ) ~海辺のまちの『ちょいなか暮らし』移住セミナー ~」を開催。来春オープンの生涯活躍のまち「みらいあさひ」が、シニア・子育て世代が暮らしやすいコンパクトシティとして紹介された。また、雑貨屋を会場に、移住者でオーナーのゲストから4年間の歩みをお聞きした。現在はお店でワークショップを開くなど、客同士の交流が活発になっていることに喜びを感じているそうである。参加は6組8名で女性がほとんどであった。 福島県は、「地域おこし協力隊オンライントークセッション『卒業』⇒『定住』した隊員たち」と題し、卒業後に定住して県中地域で働いている元協力隊員を迎えてのトークセッションを、ウェビナー形式で配信。協力隊としての経験や地方での暮らし、働き方について語っていただいた。県中地域における地域おこし協力隊の募集に関する説明もあり、「活動地を決めるには現地を訪問してほしい」というアドバイスが語られた。オンラインで10名が参加。 愛媛県は、「<瀬戸内海・離島暮らしのリアル>上島町セミナー『島暮らしへのセカンドステップ 住居編』」を会場開催。地域おこし協力隊をゲストに迎え、空き家の見つけ方を中心に展開した。移住にあたり気になることのひとつである住宅事情に関するセミナーということで、6名の参加者は熱心に聞き入っていた。 広島県は、「ひろしまU・Iターンフェア2021海・山・都市で楽しむアクティビティ×キャンプ」として、まちと自然が近接する広島県ならではの暮らしの魅力を、3人のゲストによるトークで紹介した。写真や映像を多用し、アクティビティとキャンプを組み合わせた一日の楽しみ方や広島県の穴場スポットが次々に登場し、広島でこんな楽しい生活がしたいという気持ちを喚起させるようなセミナーであった。 11日には山形県が「山形県西村山地移住セミナー『雪降るまちの積もる話』」として降雪地域の冬の暮らしをテーマにしたセミナーを開催。先輩移住者2名の体験談と、西村山地域にある5市町(寒河江町、河北町、西川町、朝日町、大江町)のPR&グループトークの2部構成で展開した。雪のある暮らしの実態のほか、雪があるからこその楽しみを紹介し、地域の魅力を伝えた。4名の参加者からは、子育て環境や現在の積雪の様子など、さまざまな質問が寄せられた。 岩手県雫石町は、「田舎の住まい探し~家探しの選択とチェックポイント~」を1年以上ぶりにリアル会場を含むハイブリッド形式で開催、15名が参加した。宅地建物取引士で、地域おこし協力隊として空き家対策に取り組む先輩移住者をゲストに、町内の住宅事情や住まい探しの実態を紹介。空き家の事例や物件を見る際のチェックポイントなど具体的な助言もあり、参加者は熱心に聞き入っていた。 新潟県は、「にいがた暮らしセミナーvol.6地域とつながる、私のしあわせ」と題し、オンラインセミナーを開催。糸魚川市へUターンし、駅北広場の運営に携わる方と、三条市へ移住しウコン農家・ものづくり企業の企画業務を行う方の2名をゲストに、まちづくりや地域コミュニティの再生、継業、農業の6次産業化などについて語っていただいた。それぞれの地域に対する思いと地域の文化や暮らしを受け継ぎながら、新たな交流を生みだしている様子が印象的だった。 和歌山県が「わかやま林業体感セミナー2021」の2回目をリアル会場で開催、14名が参加した。1部は「林業の基礎知識と和歌山県の林業」の紹介、2部は林業従事者によるトークセッションが行われ、参加者からは「ボランティアなど手伝いをしながら山の事は勉強できる」という質問や「雨の日の作業内容」について質問があった。1回目から継続参加している方、昨年から複数回参加している方、ミドル世代の女性2名の参加も印象的であった。終了後も個別で相談している方が多く、相談者の熱量の高さを感じた。 静岡県は、「どぼくっておもしろい!伊豆って最高!~建設業と伊豆の魅力をお届けします~」と題し、伊豆エリアの建設業の魅力とともに、リゾート地での暮らしぶりを伝えるオンラインセミナーを開催。建設業に従事するゲストからは、建設業・暮らし・移住について幅広く語っていただいた。9名の参加者からは「建設業への転職の心構え」「女性の働きやすさ」など踏み込んだ質問が見られた。 奈良県は、「奈良で働く相談会 -女性でも男性でも活躍できる奈良-」をオンライン開催。女性の働きがいや起業支援制度の紹介を中心に、働く女性のインタビュー動画を交えた構成で進められた。事前申込のあった12名全員が参加し、関心の高いテーマであったことがうかがえた。 静岡市は「静岡市職員採用オンラインセミナー出没!シズ街ック天国」をオンライン開催。毎回多数の参加者でにぎわう恒例の静岡市職員採用セミナーで、今回も申込時点で100名に達した。参加者の殆どが20代で、学生が大多数を占めていた。人気TV番組を模して静岡市役所の仕事ぶりをランキング形式で紹介し、職場の雰囲気の良さが存分に伝わる内容であった。 宮城県は「宮城まるごとOnline Meetup!宮城で自分らしく働く」を参加者7名でオンライン開催。参加市町は気仙沼市、栗原市、登米市、仙台市、丸森町、南三陸町の7市町。2グループに分かれて参加者に地域情報を紹介した。市町側にはUIターン者もいたため自身の経験を語り、参加者へPRしていた。 宮城県石巻市は「宮城県いしのまき移住フェア<しごと・働きかた編>」をリアル会場で開催した。11名の参加者は、学生を含む20-40代の参加者が中心。Iターンしたゲストが、暮らしの変化にポジティブに対応し暮らしを楽しむ様子を語った。参加者は個別相談や座談会グループに参加して交流を深めた。参加者からは「聞きたいことを直接聞けて良かった」と好評だったようだ。 12日には、和歌山県「わかやま移住相談会~わかやまで“あたたかい”暮らしをはじめよう~」を会場とオンラインのミックス開催。ミニセミナーとして和歌山市他の紹介のあと、有田市・田辺市・串本町・県庁のブースを設けて個別相談会を開催、12名参加した。全市町に申込があり、和歌山県の移住人気が伺えた。 滋賀県は、「そうか、滋賀があったか!滋賀ぐらし万華鏡(かれいどすこうぷ)~滋賀のパワースポット編~」を20名の参加者とともにオンラインで開催した。滋賀のパワースポットをテーマに、滋賀県各地の神社・仏閣・明智光秀縁の坂本城などから、サンショウウオまで歴史的な伝承と共に紹介された。また京都から滋賀県大津市の比叡平に移住された2組のゲストは、いずれも京都の狭い住宅から大津の広い庭のある住宅へ移住し、のびのびと田舎暮らしを満喫している様子を語っていた。 島根県は、「島根移住ステップセミナー 第4回『暮らし編』:どこに住む?まちなか・山あい・島の暮らしと住まい探し」として、「住まい」をテーマに各地の住まいと暮らし方を紹介した。ゲストは東京出身で仕事を失ったことを機に移住を考え、全国の空き家バンクから島根県を選ばれた方。移住後に大変な思いをされたそうで、その様子を忌憚なく語られた。空き家バンクで住まいを探されている方の参考になる内容であった。7名が参加した。 広島県は、『ひろしまU・Iターンフェア2021~ポストコロナ、Well-Beingな暮らしのはじめ方~』の最終回をオンラインで開催。第1部はワークショップ形式で広島風お好み焼きを作る内容を実施。講師にオタフクソース株式会社のお好み焼きのプロをお呼びし、お好み焼きの歴史や、おいしく作るコツを教えていただいた。チャットで質問も飛び交い、盛り上がった。2部では、エンディングトークとして広島出身のお笑い芸人『アンガールズ』さんと瀬戸内隠れ家リゾート代表の高掛氏から、「Well-Being」な暮らしについて伺った。こちらもチャットでも感想が寄せられ、大変にぎわった。 群馬県高崎市は「親子で参加!クリスマスツリー作りワークショップ~ぐんまな日々・地方都市のファミリー編~」をオンライン28組46名参加でにぎやかに開催した。市内で親子コミュニティづくりをしている移住者ママ2名が、布のクリスマスツリーづくりを紹介。参加者には事前にキットが送られており、配信を見ながら一緒に布のクリスマスツリーを完成させた。参加者は親子が大半。ボランティアによる交流活動の紹介や元気に遊びまわる子供たちの様子も中継され、地方都市高崎市での暮らしが伝わった。 高知県は、冒頭でも触れたとおり、「高知暮らしフェア2021」を開催。コロナ対策として、3部制としたほか、1度に入場できる人数に制限を設けるなど徹底していた。セミナー会場では、高知県の特色紹介や、移住者交流会、地域おこし協力隊セミナーなども行った。県内全自治体が参加し、個別相談ブースでも随時相談が行われ、盛り上がっていた。

所信表明、地方創生に言及なし!

6日、第207回臨時国会が始まり、総理の所信表明演説が行われたが、地方創生に関する記述はどこにもなかった。地方創生総合戦略5カ年計画の2期目以降はどうなるのか、今後の展開をしっかり注視していく必要があるようだ。内閣が変わるたびに新たな政策が話題になるが、現在進行中の政策は一体どうなるのか、固唾を飲んで見守るだけでは納得できないこともあると思うがいかに。過日、若かりし頃よく飲みに行った新宿ゴールデン街のスナックでよく一緒になった知り合いが訪ねてきた。どうもテレビか何かに出演したところを見たようだ。近くに来たので寄ったということだった。スナックでは個人的に話した記憶はない。世代は同じで、東京教育大(現筑波大)を出て、都立高の教員をやっていたが、辞めて長野県茅野市に移住。有機野菜を栽培し、注文を受けて宅配で都内のお客さんに届けて生業を立てているとのこと。当時はそうした事するようには見えず、アイビールックが似合いそうな優男であった。時代の先端、流行が似合うということから「今も地方移住で有機農業という時代の先端をいってるね」と言ったが、期せずしてそうなったのか、そうしたことが様になる男なので、茅野市での活躍を期待したい。 昨日、8階の移住相談センター内を歩いていたら「神戸くらしなんでも相談窓口」で相談員と目があった。20~21年の実績・業務報告がまとまったというではないか。神戸市は昨年4月、兵庫県と並んで移住相談ブースを41番目として、ふるさと回帰支援センターに開設。順調に推移し、昨年、今年とそれぞれ4回の移住セミナーを開催。2月には同じ政令市の静岡市とコラボで「静岡市✕神戸市 どっちの移住ショー」を開催するなど話題になった。移住相談実績は20年4月-11月と今年21年4月―11月でなんと255.6%増と大きな成果を上げたようだ。内訳はIターンが53.1%、Jターンが27.7%、Uターンが19.2%。最近のコロナ禍でしっかり発信すれば成果はついてくることは証明されたようだ。 この1週間の取材・来客は、3日にいわき市東京事務所が来訪。4日は青森県企画政策東部長、同次長、地域活力振興課長代理が来訪。最近、移住相談件数が伸びていることを巡って意見交換を行った。7日は宮城県企画部地域振興課総括補佐と意見交換。8日は農協中央会が、担当が変更になったことから挨拶にきた。 先週は19回の地方移住セミナーを行った。12月3日は、福島県県南地方が「地元工務店が解説!リアルな空き家で学ぶツアー」をオンライン開催。地元の工務店と共に、空き家バンクの登録物件を巡り、購入の際の注意点や改修費について学ぶセミナー。特徴のある物件の隅々までカメラで映しながら解説し、改修費といった必要経費がかかるのか等具体的にイメージしやすいものとなっていた。 北海道南空知地域は、「『北』にあるけど『南』そらち 北海道南そらちを知るセミナー」をオンライン開催した。8市町村(夕張市・岩見沢市・美唄市・三笠市・南幌町・由仁町・栗山町・月形町)が参加し、それぞれの市町の特徴や魅力を紹介。12名の参加者は30代を中心に幅広く、関西や中国地方など遠方からの参加もあった。 愛媛県は「瀬戸内海 離島暮らしのリアル@上島町―島暮らしへのファーストステップ 準備編―」をリアル開催した。2週連続の上島町初の単独移住セミナーで、第1回目は、協力隊員から島暮らしの基本情報、先輩移住者のリアルな島暮らし事情をじっくり話していただいた。8名が参加し、相談会が終わった後も自治体とのコミュニケーションが活発に行われた。 千葉県鴨川市は「カモ活のすすめ~千葉県鴨川のコミュニティ、のぞいてみませんか?~」を8名の参加でオンラインで実施した。参加コミュニティは「鴨川市農林業体験交流協会」、「特定非営利活動法人・大山千枚田保存会」、「農事組合法人・鴨川自然王国」とバラエティに富んでおり、移住計画の進捗状況や求める暮らし方によってコミュニティを選択肢できる事が伝わる内容だった。 12月4日は、青森県が「青森県関係人口交流会~関係人口に教わりたい!関係人口のつくり方~」をテーマに、他県で関係人口に関わる活動をしているゲストを招き、課題や思いなどを共有した。具体的に「遊休施設(空き家など)の活用」「地域コーディネーターなどのサポート体制」について事例を交えて意見交換した。関係人口に関心がある参加者にとっては青森とのかかわり方について考える機会となった。会場とオンラインで16名が参加。 福島県は「福島の有機農家と郷土料理を体験 ! 地ビールとワインを味わうオンラインセミナー」を14名の参加者で開催。県北、特に二本松市で活躍する農家、ワイナリー経営者、料理人が日頃の活動や思いを語った。参加者は、手元にあらかじめ届けられた特産品のワインや地ビールを味わいながら、ゲストの話に耳を傾け、暮らしに関する質問をチャットで書き込むなど和やかな雰囲気だった。 三重県「みえの企業とつながろう 正規雇用転職支援セミナー」をオンライン開催。三重県への移住を機に正規雇用で就職できる支援について、県内4つの企業の話を聞いた。参加者は3名と少ないながらも、車通勤や二拠点居住での就業といった地方への転職ならではの質疑が出された。 栃木県は、「地域おこし協力隊市町オンライン合同募集セミナー」をオンラインで実施した。足利市、真岡市、矢板市、那須烏山市、市貝町、塩谷町が協力隊の募集内容について紹介。ゲストに地域おこし協力隊を招き、活動内容や3年間任期の使い方、任期後のビジョンがあると有効的な時間の使い方が出来るなど、5名の参加者は真剣に内容に聞き入っていた。 長崎県は「長崎県で働こう!U・Iターン転職個別相談会」として、今年度2回目の個別就職相談会を会場で実施。5名の参加者は UIターン共に20~30代の若者が多かった。新規相談のほか、継続相談もあり、就職相談員と対面でしっかりとしたコミュニケーションも取れていた。 山口県は「YY!ターンカレッジ公開講座『やまぐち×のびしろ食材』」を24名の参加者とオンライン開催。ゲストに、萩市に移住し古民家カフェをオープンした方を迎え、地域の食材を活かした料理や、食材の可能性についてお話いただいた。実際に料理を作るところを中継したほか、猟友会の話など、興味深い内容であった。ゲストを囲んだグループトークでは、地域との交流など質問も多く出て盛り上がった。 岡山県倉敷市は、「くらしきで暮らす移住相談会」を開催。卒業間近の地域おこし協力隊員3名をゲストに、仕事のやりがいやリアルな生活などについて忌憚なく語っていただいた。後半は交流会を行い、岡山が大好きな大学生やシニアのご夫婦など様々な属性の4名の参加者とゲストが熱心に語り合った。3名のゲストは卒業後も倉敷市で起業、就職など引き続き定住されるそうだ。 宮城県気仙沼市は「朝ドラの舞台であなたの移住プランを一緒に作ろう! オンライン移住相談会」を開催。朝ドラの舞台となった東北3市(宮城県気仙沼市、岩手県久慈市、福島県福島市)による、初の合同セミナー。動画や中継で市の魅力をPRした後、移住プランを作成するワークショップを少人数のグループに分かれて実施した。11名が参加し、「移住について考えるきっかけになった」との声もあるなど好評を得た。 静岡県は「フリーランス直伝!富士山の見える静岡県でかなえる自分らしい暮らし」を17名が参加してオンライン開催。静岡県に移住しフリーランスとして活躍する3名をゲストに迎え、暮らしや仕事ぶりを聞いた。トークセッションに多くの時間をさき、フリーランスへのステップや仕事の探し方、収入のことなど誰もが関心のある話題がでて、大変参考になった。 5日は、北海道十勝地域が「とかちの暮らしにズームイン!~広い大地でうららかに~」と題したオンラインセミナーを開催。広尾町と浦幌町の担当者が映像を交えながら町の魅力や特徴を紹介した。両町が力を入れるワーケーションスタイルのほか、広尾町からは働きながら地方の暮らしを体験できる「ふるさとワーキングホリデー」の制度も紹介。「十勝クイズ」など、楽しみながら参加できる工夫もあり、質問も多く寄せられた。30代を中心に、首都圏などから24名が参加した。 広島県は「オープニングトーク『移動が持つ価値について』先輩移住者訪問バーチャルツアー」を行った。前半は「移動が持つ価値について」を広島県出身の予防医学研究者の石川氏に語っていただいた。移動を人間の特性と定義し、移動の多い人の方がよりクリエイティブで「Well-Bing」であるという理由について、新鮮な切り口で見ることができた。後半は、「先輩移住者訪問バーチャルツアー」を実施。竹原市で地域活性化に携わる方や、尾道市でアクティビティ事業に携わる方などから自身の取り組みなどを聞いた。 熊本県は「イジュ活!熊本移住活動Vol.10 人生とキャンプの共通点とは」を10名の来場者とオンラインのミックス開催。熊本県への移住とキャンプ・アウトドアライフを絡めたユニークなテーマのセミナー。熊本県出身の人気芸人ヒロシさんを交えたトークコーナーでは、参加者が大きく頷くような熊本の良さが伝えられ、個別相談会も参加自治体すべてで相談が行われるなど盛況であった。 神奈川県は「ちょこっと田舎な神奈川の湘南エリアで暮らそう」と題して、17組の参加者とともにオンラインで開催。エリア内で特色が違う事がプレゼン方法から伝わった。茅ヶ崎市は日常の買い物スポットや海を動画で紹介。お洒落な街並みの様子が伝わった。寒川町は、先輩移住2名と小学1年生が登壇。小学1年生のお子様から「12月に向日葵が見れて、色んな学年のお友達と毎日公園で遊べて楽しく、二宮が好き」とのエピソードがあり、和やかな雰囲気が伝わった。

三井グループが取材に!!

気がつけば師走。気分的にもなんか落ち着かない。セミナーは22日の完全オンラインによる群馬県の移住セミナー「市民ライターから学ぶ地域の情報発信方法」まで58回も予定されている。年末までしっかりと頑張ることになりそうである。最近、各方面からの取材のアクセスが多くなったとこれまでも紹介してきたが、12月3日にはなんと「シニア雇用とキャリア活用推進~地域社会で活躍するシニア~」をテーマに、三井グループの「三井業際研究所」の2名の課長が朝から話を聞きたいと来訪。この研究所、三井グループにおいて、異業種間の業際分野における知識集団として機能を果たすこと目的に1978年に設置されているようだ。 この1週間の取材・来客は、26日には高知県の(一社)高知県移住促進・人材確保センターの辻理事長他が来訪し、懇談。28日は12階で開催された山形フェアに来られた(一社)ふるさと山形移住・定住推進センターの駒林専務理事他が来訪、打ち合わせを行い、今後の連携強化を確認した。この打ち合わせにはふるさと総研の玉田社長も同席した。3日は読売新聞長野支局取材。 先週は地方移住セミナーを16回開催した。 24日は佐賀県が「佐賀の魅力を徹底チェック!”佐賀暮らスイッチ”検証スペシャル」と題したオンラインセミナーを実施。雑誌などを手掛けるアスキー社との共催シリーズで、仕事、生活環境を掘り下げた。コワーキングスペースやワーケーションなどの拠点、お試し住宅も紹介。YouTube配信中は参加者からのコメントも入り、佐賀暮らしの良さを共有した。 25日は、徳島県が「地域おこし協力隊起業のリアル TOKUSHIMA地方で未来を創る」を開催。会場とオンラインで20名が参加した。地方での起業に関心のある方に向けて、徳島県内での創業支援施策や、地域おこし協力隊として移住後に創業したゲストの体験談を聞いた。参加者を交えた活発なディスカッションが行われ、本気度の高さがうかがえた。 26日は、群馬県「『自然』の香りとマインドフルネスで 自分を癒す方法」を開催、オンライン参加者40名、会場参加者10名と健闘した。トレッキングガイドや、アロマブランドの代表ご夫婦をゲストに迎え、移住のきっかけや、地域資源を活用した暮らしについて話を聞いた。参加者は30~50代が多く、女性が8割。セミナー後にゲストと話した方も多かったようだ。 長野県は「ながので楽しむ農ある暮らし~秋冬物語~楽園信州移住セミナー」をリアル開催。8名が参加した。長野県の「農ある暮らしアドバイザー」が、秋冬の暮らしぶりについて写真を使って紹介。9市町村・団体のPRと個別相談も行われた。久しぶりのリアルセミナーだったが、話を聞く雰囲気や閉会後にも自治体の方が話をされる様子から、参加者の真剣度が伝わってきた。 兵庫県と神戸市は「週末に考える 農ある暮らしのファーストSTEP 兵庫×神戸」をオンラインで開催した。丹波篠山市、神戸市北区、淡路島でそれぞれ農業を営むゲストの移住の経緯と移住後のよかった点、苦労した点を忌憚なくお話していただいた。まずは地域の人と仲良くなって繋がりを作ることが大事との事。参加者は20名で男女比半々であった。 27日は、福島県が「南会津で働く『南郷トマト農家と林業者』」をオンラインと会場のミックスで7名の参加で開催。南郷トマト生産を営むご夫婦と、林業を営む方をゲストに迎えたトークセッションでは、移住までの家探しの苦労や雪、農業経営について詳しく伺った。代々家業として木こりをされている方は、会津の林業について熱く語られた。後半の個別相談は、どの参加者も時間いっぱいまで熱心に相談した。 鹿児島県志布志市は、「移住者Presents 田舎暮らしのリアルトーク」を会場とオンライン合わせて16組18名の参加で単独のセミナーを開催。先輩移住者2名をゲストに、移住前後のエピソードや実生活のリアルを聞いた。会場参加者とオンライン参加者が一体となって参加できるようにコミュニケーションを工夫しており、とても和やかな雰囲気だった。 岡山県は「岡山県津山圏域移住・定住フェア」として、岡山県北の6市町の紹介と、子育て世代に焦点を当てた、『子育てセミナー』を実施した。会場・オンラインで6名が参加したセミナーでは、先輩移住者家族とオンラインでつながり、子育てについて現状を聞いた。現地の公園や鉄道館からの生配信などの工夫もあり、その後個別相談でも疑問にもお答えするなど、満足度の高い内容であった。 群馬県は、2市5町が「太田・邑楽・館林地域移住相談会 ~都心から約1時間…緑と水辺のある暮らしをあなたに~」をオンラインで開催、12名が参加した。ゲストは、館林へ移住後も首都圏通勤をしている方と、無農薬野菜の農家になったご夫婦。移住後のライフスタイルの変化についてトーク。首都圏にも近く、大型ショッピングモールや買い物スポットの選択肢が多いことなど利便性の高さをPRしていた。 北海道は「北海道とつながるBar ~酔い処 ほっかいどう~」をオンライン開催。今回は「お酒」をテーマに、日本酒の蔵元と、クラフトビールレストランの店主をゲストに迎えた。酒造りの歴史や地域の特産品を使った取り組みを紹介。17名の参加者は50代が最も多く、北海道内からの参加もあった。町に興味がわき、実際に訪問してみたいという人もいて、地域に関心を持ってもらうためのセミナーとして、よい試みだったと思う。 岩手県は「いわてで農業をしよう!(酪農・トマト編)」をミックスで、参加者13名で開催。畜産業を支える酪農ヘルパーと、Uターンでトマト生産を始めた新規就農者にスポットをあて、各々の仕事や暮らし、就農までの道のりなどを具体的に紹介。農業公社の担当者は就農支援制度や活用実態についても紹介した。本気度の高い参加者が多く、個人面談にもつながった。 新潟県は11月27日、28日「にいがたU・Iターンフェア2021」をオンラインと会場のミックスで開催、58名が参加した。会場では、モニターでの配信プログラムの視聴や、現地の市町村・団体等とつないでの個別相談が行われ、会場、オンラインともに充実した2日間となった。 28日には、和歌山県が「わかやま林業体感セミナー2021(第1回)」をリアル開催。県庁担当者による林業の基礎知識のレクチャーに加え、ゲストの「きのくにフォレスター」2名に日々の仕事内容や面白さ・やりがいなど語っていただいた。後半はレイアウトを変更してゲストを囲んで質問タイム。さまざまな質問が飛び交い、盛り上がった。申し込み20名に対し参加者18名と和歌山県の林業の人気がうかがえた。 静岡県は「自分らしいライフスタイルを実現したい!プロに聞くときめく空き家の見つけ方!」をオンライン開催した。住まい探しのスペシャリスト2名をゲストに招いたセミナーで、14名が参加。空き家の見つけ方や想定すべき費用等、実践的な内容が多く、質疑内容もポイントを深掘りする話で盛り上がり、真剣度の高い参加者が集まったと言える。 香川県は「かがわUIターン就活シンポジウム」と題し、東京近郊の大学生(就活生)で香川県に関心のある方を対象としたセミナーをリアル開催。就活スタート講座では、就職活動のノウハウを伝え、パネルディスカッションでは県外大学から香川県内の企業に就職した若手社員から就職の決め手などを共有した。最後に先輩社員を囲んでグループ講座を行い、個別の疑問にも答えた。質問も多く出て盛り上がった。18名が参加した。 山形県は「くらすべ山形! 移住・交流フェア」をリアル開催した。県内全市町村がオンライン又は直接会場で移住相談に対応。住宅相談、仕事相談(看護や福祉介護、一次産業)の相談も実施した。Uターンや何かのご縁がある方の相談が多い中で、理想の暮らしのイメージに合う場所を探すIターン者も。ラ・フランスのお土産も功を奏し、会場は200名の参加者で大いに賑わった。

北海道、移住・交流フェアに483名参加!!

11月も下旬。今週は典型的な冬型の気圧配置で日本海側は大雪のようだ。JR有楽町駅前の街路樹はもう一枚の葉っぱも残していない。1年は早い。10月、11月とセミナー開催も多く忙しい月であった。そして、個人的なことだが、信じられないことに74歳となった。実感はないが遥かに遠くまで来てしまったという感が強い。ふるさと回帰運動はまだ道半ばだが、10月の「ふるさと回帰フェア2021」、76回に達する11月の移住セミナー開催実績等を見ると、コロナ禍の中にありながら、それなりの手応えは感じている。 特に、11月14日の北海道移住・交流フェア2021や21日の「南信州トークイベント『ペアで移住~私・家族・地域の幸せな時間の過ごし方~』を見ると、参加人数もさることながら、しっかり頑張っていることが感じられるフェアなりセミナーになっていると思う。北海道は367名の予約に対し、483名の参加と多くの参加者を結集でき、主催者(一社・北海道移住交流推進協議会・会長上士幌町竹中町長)を喜ばせた。道内179自治体のうち道央、道北を中心に62市町村等がブースを置き、12自治体がオンラインでの移住相談を行った。移住相談は各ブースとも20組を超える相談があったとの報告を受け、これまでの地道な取り組みが成果を上げつつあることを感じさせられる。セミナーも上士幌町や美瑛町、浦河町など自治体主催や地域おこし協力隊員の経験談、北海道で活躍する企業、仕事の探し方やお金の話など8回と盛りだくさんのテーマで開き、立ち見もでる盛況ぶりであった。長野県のトークイベントも23市町村の参加に124組が参加、トークライブも2組の移住者がそれぞれの経験を語った。 この1週間の取材・来客は、19日は京都府農村振興課移住促進係主事が来訪。20日は鹿児島市移住推進室長他と懇談、いい意見交換ができた。福島県相双振興局長と浜通りの震災復興を巡っていい意見交換ができた。24日は和歌山県担当局長、同課長と打ち合わせ、読売新聞大阪本社取材。25日は愛知県豊橋市企画部木和田部長が来訪、大分県玖珠町議会大野議長視察。テレビ朝日の取材。26日は石川県能美市議会沢田議員と懇談、高知県の(一社)高知県移住促進・人材確保センター辻理事長、県移住促進課長他が来訪、胸襟を開いた意見交換ができた。 地方移住セミナーは、オンラインを中心に16回行った。 富山県は1週間、毎日テーマを変えて富山での暮らし方、働き方、楽しみ方を紹介するオンラインイベントを開催中。17日(4日目)は「普通の会社員・公務員の富山移住計画」と題して、夫婦でIターン移住をした先輩移住者の体験談を紹介した。移住というと起業や就農という事例が多い中、普通のサラリーマンの移住についての考え方や移住までの道のりの話は、これから移住をしようという人にとっては身近に感じられる内容だったと思う。28名の参加者があり、質問も相次ぎ盛り上がった。 18日は、福島県が「福島で起業を考えてみない?第2回 地方で生きていく!起業について深掘りしてみよう。」を19名参加でオンライン開催。会津若松市出身の(一社)日本ビジネスインキュベーション協会理事の新城榮一氏が平易で分かりやすい言葉と具体的事例を用いて、地方で起業して⽣きていくためには何が必要か解説した。 19日には、福島県が「ふくしま相双地方移住セミナー」を会場来場者4名とオンラインのミックスで開催。被災地域への移住を促進するセミナーで、浪江町、楢葉町、葛尾村、相馬市で活動するゲスト4名が、地域の方々とともにやりたいことを見つけて暮らす理由を熱く語った。参加者からの「現地の世話役はいるのか」との質問に対し、ゲストが「まだ不十分なので私がやります」と答える場面もあり、今後の受け皿づくりの重要さも認識させられた。 千葉県海匝地域(匝瑳市・旭市・銚子市)は「ちばのとっぱずれでくらす 千葉県海匝地域移住セミナー」と題し、毎年開催しているセミナーを8名の参加でオンライン開催。ゲストからは「東京にあって地域に無いもの」を悲観的に捉えるのではなく、「作り出すチャンスが誰にでもあり、有るものの見方を変える」など暮らしの楽しみ方の紹介があった。 富山県は一週間にわたって開催しているイベントの一環で「オンラインde相席富山」を20組の参加で開催。「子育て世代の生活」と「富山の冬」をテーマに、地元で情報発信をしているゲストがにぎやかにトークを繰り広げた。ゲストの子育てや家族の暮らしに密着した映像で、リアリティのある暮らしぶりを伝えたり、クイズを取り入れたり飽きない工夫がみられた。 20日には8本のセミナーを開催。先に述べた北海道、長野県のほかに、京都府が「『私、一人で移住しました。』~仕事も暮らしも満喫中♪~」と題して、会場とオンラインのミックス開催。ゲストが「20代女性の単身移住の暮らし」をテーマに、京丹後町の人と食の魅力や、仕事・暮らしについて語った。会場には男女各2名の参加者が来場、観光地以外の京都の魅力をしっかりと伝えることができたようだ。 福島県は「カレーを通じて地方とつながるオンラインクッキング 第2回 伝統発酵食品358(さごはち)のいい話とスパイスカレー」を開催。カレー作りを通じて、食と暮らしの魅力を伝える趣向で、参加者には事前に食材が届けられた。当日は伝統発酵食品358や、カレーライス専用米の生産者、シェフとのトークセッションを楽しみながらカレー作りを体験した。26組32名が参加し「農園に食材を買いに行きます」「これからも福島と関わりたい」など、食材や料理への感想のほか地域への想いも聞かれた。話を聞くだけのセミナーではなく、こうした五感をフルに使うイベントは参加者の満足度も高いと思われる。移住にどのようにつなげていくのか、次の施策が期待される。 石川県、金沢市、能登地域交流協議会(羽咋市・中能登町・七尾市)、穴水町の共催で「担当者にきく!『移住のキホン』」として、オンラインで実施。12名が参加し「移住を考え始めたときにまず何をすれば良いか?」「冬の生活は?」「生活コストは?」という誰もが気になる質問に各自治体の担当者がざっくばらんに本音で答えた。参加者からも冬場の車の運転、移住後のコミュニティに関することなど様々な質問が寄せられ、今後の検討材料として大いに役立つと思われた。 静岡県は「静岡まるごと移住フェア しずおか知っトクDAYS ~静岡県の「ザ・リアル」大公開~」をオンラインにて行った。静岡県への移住を後押しする企画として、先輩移住者座談会、トークライブ配信のほか、県内各市町が個別相談会をオンラインで開催した。静岡県への移住をよりリアルに感じられる工夫がなされ、参加者には有意義な情報収集の機会となった。 富山県は、前日に続き「とやま移住転職 WEEK」の最後のセミナー。「立山登山」をテーマに登山メディア『YAMA HACK』編集長、剱岳の山岳ガイド、主婦ハイカーをゲストに迎え、富山県での登山ライフの魅力・楽しみ方などを聞いた。登山初心者も上級者も楽しめる内容で、こうした趣味や関心に特化したコンテンツは、特定の層には非常に魅力的であろう。ほかの地域にも工夫を期待したい。 山口県は、リアル開催するには今しかない!と「YY!ターンカレッジ『やまぐち×自分らしく働ける場所』」を急遽開催した。周防大島町への移住者をゲストに迎え「自分らしく働ける場所」をテーマにトークセッションを行った。宇部市、山口市、光市、柳井市、周防大島町の5つの市町が、それぞれ地域紹介のほか、個別相談会も行った。久しぶりのリアル開催であったが、24組33名が来場と大盛況。満足度の高い内容になったかと思う。 栃木県は「栃木で見つける理想のくらし オールとちぎ暮らしとしごとフェア」をオンラインで開催。県内全25市町及び企業10社の個別相談ブースに加え、移住や子育て、結婚、就職、就農情報などのブースが出展。先輩移住者によるオンラインセミナーでは、自然の中で暮らしている方や、転職、テレワーク経験者など、様々な立場の方の話を、トータルで100名の参加者が聞いた。それぞれ自分ごととして捉え、移住後の暮らしや事前準備について思いをはせていたようだ。 オンライン個別相談会を企画したが残念ながら直前に参加者キャンセルとなり、参加者がゼロとなった自治体もあった。反省点として、まだ知名度の低い地域では、個別相談会は参加のハードルが高いため、漠然層も広く参加しやすい内容を企画し、地域の魅力を伝えることから始めた方がよいと担当者とも話し合った。

10月、18県が過去最高の相談件数達成!!

例年、秋口はふるさと回帰フェアが開催されることもあり、ふるさと回帰支援センターは1年を通して一番忙しい時期を迎える。夏以降、コロナのワクチン接種が進んだこともあって感染者が急激に減少している。こうしたことから、移住セミナーも10月は久しぶりに60回に達し、1月から10月までで395回と、昨年の年間を通した開催実績の394回を超えた。また、11月は昨年、一昨年とコロナ禍でも月64回、68回とそれぞれ年間最高の開催数に達している。今年も39道府県が76回の開催を予定し、過去最高になる。 さらに、10月は電話・メール・面談等による移住相談件数も青森・岩手・福島・栃木・神奈川・新潟・富山・愛知・滋賀・和歌山・島根・広島・山口・徳島・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島の18県が過去最高の相談件数になったことが18日の企画会議に報告された。10月の「ふるさと回帰フェア2021」以降の、潮が満ちるようにジワジワと地方移住への広がりが全国化してきているようだ。この広がりを、しっかり受け皿を作って受け入れに努力していただきたい。この動きは全国各地に拡大している感がある。 このように、移住セミナー開催実績から見ても、そして、移住相談件数が地域に偏りなく広がっていることを見ても、昨年来のコロナ禍に背中を押されるように地方移住希望者は確実に右肩あがりで推移している。 11月に入って全国各地の自治体の首長さんたちの来訪も増加し、「時間が空いたので寄りました」という首長さんや、17日には「昨夜、平河町の餃子屋で知り合い、地方移住の話しから回帰センターの話しになった」と福岡県香春町長が北海道妹背牛町長を連れて視察に見えられるなど、地方における移住の取り組みの輪の広がりを感じさせるように増えている。 この1週間の来客は11日が「まち・ひと・しごと創生本部」に出向していた電通の奥泉氏が転職挨拶、宮城県大崎市伊藤市長がJA古川佐々木専務と表敬訪問。12日はFP協会白根理事長と対談、新潟県土田担当課長と懇談、富山県蔵堀副知事と懇談、和歌山県かつらぎ町中坂町長、新潟県魚沼市内田市長挨拶。13日は北海道上士幌町長と懇談、群馬県担当課長と挨拶、全国県議会議長会会長に就任した秋田県議会議員柴田議長と懇談。14日は山口県岩国市担当部長、三重県地域連携部長と挨拶。北海道移住・交流フェア2021に参加した池田町安井町長と懇談。16日は佐世保市副市長、愛知県豊橋市長、兵庫県県議会議長、福岡県直方市長、愛知県総務部長、岡山県美咲長青山町長、長野県山ノ内町竹櫛町長が来訪。豊橋市は翌日、自治体会員の連絡があった。17日は滋賀県甲賀市長、宮城県女川町長、秋田県男鹿市長、長崎県松浦市長、愛知県東三河総局新城設楽振興事務所長の各位が見えた。18日は福島県矢祭町長、同石川郡各町村長、栃木県足利市長と懇談。19日は、都島しょ振興公社事務局長ほか打ち合わせ、岡山県鏡野町長懇談、岩手県定住推進・雇用労働室安藤室長と懇談。以上33自治体関係者とお会いし、懇談した。取材は、毎日新聞福岡本部と読売新聞大阪本社の記者から「地方移住」について、問い合わせがあった。 移住セミナーは、先週も20回開催した。9日は福島県が「NEW LIFE in FUKUSHIMA『地方で起業するということ」をオンライン実施。南相馬市・喜多方市・西会津町で起業した3名の先輩移住者をゲストに、トークセッションを1時間たっぷりとり、起業までの具体的な道のりや地域の方のサポートなど、聞きごたえのあるものとなった。20代~60代まで幅広く参加いただいた。 11日は広島県も起業をテーマに「『好きな地域』で『やりたい』を実現!起業×移住のススメ」をオンライン開催。2名のゲストが移住と起業を本音で語ったほか、移住相談と県の創業サポートの紹介もあった。参加者からは移住と起業の心構えや経験談への質問が相次ぎ、当センターへの相談希望の声もあがるなど、早速行動に移す様子が見られた。 12日には宮崎県串間市が「くしまのリアル」と題して、会場とオンラインのミックスで11組15名が参加して開催。職員や先輩移住者との交流を通じて串間市の良さを知ってもらい、移住体験ツアーの参加につなげる目的で、自治体職員も馬の被り物をかぶって大健闘。セミナー終了後すぐ、参加者から体験ツアーの申込があった。 群馬県桐生市とみどり市は「群馬と関わる時間~桐生みどり地域で自分らしく輝く暮らし~」を40組の参加者を集めてオンライン実施。地域おこし協力隊で活躍する方、協力隊OBの方をゲストに、移住のきっかけや現在の生活について聞いた。ゲストの話が分かりやすく、参加者から質問も多く出て、盛り上がったようだ。 福島県会津地域は、オンラインと会場合わせて19名が参加し「ちょっと会津に来てみない?若者移住者に行く!会津暮らしのコツ~よかったこと、困ったこと」と題してトークセッション。「農業」「起業」「伝統工芸・地域おこし協力隊」をテーマに、ゲストが体験談や熱い思いを語った。自分のやりたい事を実現しつつ地域に馴染んでいる様子がうかがえ、参考になった。 13日には北海道上士幌町が「田舎ってどんな仕事があるの?町で起業した人にきいてみよう!~北海道十勝 上士幌町暮らしセミナー~」を8名参加で久々にリアルで開催。会場装飾などに主催者の“おもてなし精神”があふれ、竹中町長も参加して取り組みをアピール。先輩移住者からは、町の魅力だけでなく不便に感じている面なども語られたほか、仕事紹介もあり、移住を検討している人の役に立つ内容だった。 岐阜県は「美濃和紙にふれよう~ランプシェード作り~」を11名の参加でオンライン開催した。先輩移住者である美濃和紙職人をゲストに、岐阜県への移住ストーリーを聞きながら、美濃和紙ランプシェードづくりワークショップを行うユニークなセミナー。オンラインながら、現地で手を動かして会話しているような臨場感ある演出が印象的であった。 岩手県宮古市の「好きなモノとの暮らし方~宮古市移住相談会~」は、移住して好きなことを仕事にした2名(ゲストハウスの運営者、三陸鉄道の運転手)の体験談をメインに据えたが、残念ながら参加予定者が欠席となってしまった。ゲストには体験談をお話いただき、動画を録画。今後の広報や相談の中で活用していくことを確認した。 香川県は「香川県UJIターン就職・転職セミナー in 東京」を8組参加で、久しぶりにリアルで開催。セミナーでは、人材会社による香川県の就職の現状とコロナ禍での就職について聞き、県の支援策や、プロフェッショナル人材戦略拠点の担当者からお話しいただいた。その後個別相談も行い、参加者も熱心にメモをとる姿が見られた。 山梨県は「やまなし移住相談会~夢を叶える!やまなし暮らしへの第一歩を始めよう~」を会場参加13名+オンラインで開催。ゲストは韮崎市で古民家を改修し指圧院を開業した方、富士河口湖町で富士山アウトドアミュージアムを設立した方の2名。夏と冬の移住体験談に加え、自分から住民の方に自己開示をする大切さや、地域への思いを聞いた。会場参加者は漠然と移住を検討している方から、移住前提で住まいを探している具体的な方まで様々だった。 14日は福島県が「NEW LIFE in FUKUSHIMA親子でのび~るのび~る子育て」をオンラインで開催し、10名が参加。シリーズ最終回は子育てをテーマに、矢吹町に暮らす子育て中の先輩移住者2人をゲストに迎えて日常の子育てと暮らしを聞いた。進学や医療、地元住民との関わりなど実体験を交えて温かい視点で今の暮らしを語るゲストの姿に、安心を感じる参加者も多かったのではと思われる。 静岡市は「静岡市オンライン移住体験ツアー ぷ・ら・り途中下車の旅in静岡市」を実施。静岡市移住コンシェルジュが静岡鉄道に乗車し途中下車をしながら、沿線各エリアの魅力をライブで伝えるというユニークなセミナー。16名がオンラインで参加し、チャットには家賃相場やエリアごとの地形・気候など、暮らしに関する多数の質問が寄せられ、市内での居住地絞り込みに大変役に立つ内容であった。 神奈川県は「自然豊かな神奈川でちょこっと田舎暮らし~神奈川の山エリアをご紹介~」を行った。8名参加のウェビナー形式で、清川村、秦野市、箱根町、中井町が暮らしや移住サポートを紹介。山エリアをテーマにしており、どうしても写真や動画が似てしまうところだが、対話形式で飽きさせない工夫もあった。お試し住宅は、人気で予約が取れないところもあるようだ。 兵庫県の「ひょうご暮らし・就職ラボ」はシリーズの第一回。ゲストに先輩移住者2名を迎え、移住のきっかけや関東と関西の生活の対比などを伺いながら兵庫の就職事情についてトークセッションを行った。その後、地元の魅力企業を紹介。会場参加は40代男性1名とさびしかったが、会場の就職相談員などとも真剣に話をし、満足度していただけたようである。 和歌山県は「本州最南端の町 串本がいま、アツい」と題して、先輩移住者に海底熟成ワイン、ロケット、古民家再生それぞれの「地方創生ビジネス」について「熱い!」ところを語っていただいた。会場参加7名のうち、女性6名と圧倒的に女性が多く、和歌山で起業を検討する若い女性が多いことに頼もしさを感じた。 千葉県は、「南房総市&館山市コラボ移住セミナー ~移住で気になるお金の話、ぶっちゃけます!~」を開催。先輩移住者はオンライン参加。会場には16組27名が参加し、大盛況であった。テーマは「移住に伴うお金事情」で、予測家計簿や、不動産情報検索時のポイントの紹介もあり非常に勉強になった。参加者の温度感の高さが感じることができ、アンケート回収率も100%!参加者さん同士で談笑もあり、会場開催の魅力を再確認できた。 山口県は「やまぐち農林漁業オンラインセミナー はじめの一歩!」オンラインで開催し5名の参加。第一部の新規就業セミナーでは、県内の一次産業について担当者より、必要な準備や資金、研修制度詳しく語っていただいた。第二部はトークセッションを行い、参加者の方にもざっくばらんに話され、充実のセミナーとなった。

10月移住相談過去最高の6181件、セミナーは60回も

寒冷前線が大陸から張り出し、東京は昨日、冷たい雨が降った。有楽町駅前の広場の街路樹も紅葉し、散りはじめ、秋の深まりを教えてくれる。10月は「ふるさと回帰フェア2021」もあったが、それ以外にここに来て、各県や各市町村主催の移住セミナーが増加している。その数が、なんと60回に達した。その内訳は、30道府県(各県の市町村単独開催含む)が開催し、広島・愛媛の両県が5回と健闘した。福島県が4回。山形、石川県が3回と頑張った。また、北海道・岩手・山形県などは広域での開催も行った。 10月の移住相談件数は6,181件と過去最高を記録した。頑張った県は島根・石川・広島・和歌山・佐賀県の順となっている。これは、島根県が30、31の両日にオンラインで開催した「しまね移住ワンダーランド」に1038人を集めたこと。石川県は9日に「いしかわUJIターン大相談会」に600名近くを集めたこと等によるものである。電話・メール・面談による本気度の高い相談は広島・宮城・福岡・岐阜・静岡県の順で、岐阜県の健闘が目立った。 取材・来訪については、11月7日に12階カトレアで開催された岡山県の「暮らしJUICY!岡山フェア」に参加した知事と名刺交換。9日は茨城新聞取材。10日はかんぽ生命人材開発部と移住者が地域のかんぽ生命で働くことの可能性について意見交換。 先週はオンラインを中心に20回の移住セミナーを開催した。11月5日には北海道日高地域が「北海道“ひだか”オンライン移住カフェ『秋のくらし編』」を、夏の開催に続き秋をテーマに14名の参加で実施。秋の海産物や紅葉スポットの写真を交えてPRしたほか、地元の仕事紹介を行い、旬を感じられるセミナーとなった。 福島県は「NEW LIFE IN FUKUSHIMA 地域で生きる!『地域おこし協力隊』」と銘打ち、桃農家、和紙制作、農福連携などの分野で活動中の隊員とOBをゲストに「協力隊のいま」を聞いた。後半は質問タイムを設け、地域おこし協力隊を目指している方には非常に有益なセミナーであった。 6日は山形県最上地域8市町村が参加し「やまがたハッピーライフカフェ最上『最も上質なくらしとしごと』」を10名参加でオンライン開催。前半のバーチャルツアーでは、秋の深まりを感じる風景や、雪国の手仕事文化などを紹介、参加者からは自然の暮らしの豊かさを感じ取れたとの声が上がった。後半のワークショップでは終始なごやかな雰囲気のなか、地域の代表的な手仕事である“わら細工づくり”を楽しんだ。 静岡県浜松市は、オンラインで「意外とイイじゃん 浜松でRe Start!」を開催。当センターを経て浜松市に移住したご夫婦をゲストに、体験を具体的かつリアルに語ってもらった。14名の参加者は、ゲストと同年代の30代の方が多く、参加者の質問に対し即時に対応する移住サポート体制の手厚さが印象的であった。 新潟県は「自分にジャストフィットな暮らしに還(かえ)ろう!Uターンで叶える、わたしの暮らし」をオンライン開催。新発田市出身、都内で映像関係の仕事を経て、現在は新発田市のPR映像制作に携わる方と、長岡市出身でカナダでの酒イベントにて、地元のお酒を紹介したことをきっかけに吉乃川酒造に転職した2名のUターンの方がゲスト。転職を決意した思いや、地元だからこそできること等を語ってもらった。9名の参加者は、20代~30代前半の若い参加者が多く、盛り上がったようだ。 愛媛県は同日に2つの異なるオンラインセミナーを開催。「想いを引き継ぐ!移住と事業承継のセミナー」には、なんと93名が参加。事業承継と移住の組み合わせへの注目の高さがうかがえる。えひめ産業振興財団の担当者から事業継承の種類や、愛媛県ならではの特徴が紹介された後、実際に後継者を募集しているコンビニ店主の方からの話を聞いた。具体的な質問も多く、参加者の本気度が感じられた。夕方には「田舎暮らしの極意は先輩に聞け!移住者と話すホンネ交流会~地域おこし協力隊偏」として、毎回好評の先輩との交流会を開催。今回は地域おこし協力隊として活動されているゲストを迎えた。愛媛に行ったことのない方から、Uターン希望の方まで10名の幅広い層が参加した。 鹿児島県は「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(自然の恵み編)」を19名が参加してオンラインで開催。県内8市町村と、鹿児島県農業・農村振興協会が中心となり、各地域から生産日本一の特産品のアピールや、仕事探しの選択肢としての農業・畜産業の紹介があり、一次産業になじみのない人にも、検討してみようかなと思える内容であった。 7日には、青森県が「青森県域移住・就農相談フェア」を17名で会場とオンラインで実施。当初リアル開催のみの予定であったが、定員を上回る申し込みがあり、急きょミックス開催に変更した。第1部は先輩移住者のトークセッションと、青森市周辺の5市町村のPR、2部は個別相談会を行った。参加者の半数以上が個別相談にも参加し、手ごたえが感じられた。 三重県は「ええとこやんか三重移住セミナー ~みえ空き家Deリノベーション~」をオンラインで開催。三重県内で空き家をリノベーションして暮らすゲスト4名を迎え、居住地、年代共に幅広い9名が参加。ゲストからは、セルフリノベーションの体験談のほか、適切にプロの支援を受けると良いなど実践的な経験が語られ、大変参考になる内容であった。 神奈川県小田原市は「移住者どうしでつながった3組によるリアル小田原ライフ」をミックス開催。ゲストにテレワーカー2組と雑貨セレクトショップのオーナーを招き、あらかじめ聞いた「先輩移住者目線で事前に検討すべき課題」をキーワードにトークセッション形式で行った。26名の参加と大健闘、うち6名は個別相談にも参加。本気度の高い相談が多く、現地訪問につなげる工夫も見られた。 島根県はシリーズ3回目の「しまね移住ステップセミナー#3しごと編」を開催。東京から津和野にIターンして自然農を始めたゲストから、移住までの経緯や現地での暮らしについて聞いた。農薬・肥料なしの自然農を始めた当初は、かなり苦労されたようだが、ユーモアを交えた語り口に悲壮感はなかった。9名の参加者は男女ほぼ半々。40代以上が多く、海外からの参加もあった。 徳島県はミックスで「とくしま・丸ごと魅力発見!ハイブリッド型移住相談会」を実施した。漠然と移住を検討している方から、徳島県への移住を希望している方まで、16名の幅広い層に対して、移住支援策や先輩移住者からの極意などを伝えた。個別相談会にも、会場・オンラインともに、積極的に参加されていた。  

小平市の中学生が社会勉強で来訪

ここに来て、首都圏のコロナ感染者が激減している。先週はハロウインで渋谷に若者たちが繰り出し、大変な人混みになったとマスコミが報道していた。しかし、コロナがリバウンドしたとは聞かない。このまま収まってくれればいいと思う。衆院選挙は自民党の勝利で自公の連立内閣の継続となった。ただ、自民党甘利幹事長や石原伸晃氏、立憲民主党の小沢一郎氏や中村喜四郎氏などが選挙区で落選するなど世代交代を予感させる結果となったところもあった。また、日本維新の会の予想外の比例区での健闘も目立った。当初のマスコミ報道とは若干異なる結果になり、立憲民主党の枝野代表は責任をとって辞任することになった。ただ今回の総選挙ではっきりしたことは二大政党による政治ではなく、多党分立型の勢力地図が明らかになり、新しき「こと」の始まりを予感させる面がでたような気がする。 取材・来訪については、29日は三重県移住促進監が顔を出され、意見交換した。岡山県県民生活部那須部長ほかが見えられ、取り組みが少し失速気味な面があることから率直な意見交換を行った。午後は福島県避難地域復興局長が顔を出され、意見交換した。前職が会津振興局長とかで熱意を感じさせる方であった。11月2日は鹿児島県担当課長が初めて来られ、意見交換した。静岡新聞の取材もあった。4日は和歌山県の仁坂知事が突然、視察に見えられた。知事とは古座川町に全国で唯一の県の移住支援センターがあり、その運営を10年に渡り、業務委託を受けた関係もあり、何回となく率直な意見交換をさせていただいてきた。今回は突然ではあったが、コロナ禍の移住状況などについて意見交換させていただいた。5日は東京都小平市の中学生6名が、10月に来た三鷹市の中学生に引き続いて、社会見学で企業や警視庁などの中からNPOのふるさと回帰支援センターを選んで、勉強に来た。こうしたことは社会状況を反映しているものと評価している。成り立ちや現在の取り組み状況等を説明した江森事務局長も力が入り、熱弁をふるったようだ。この日は他に月刊テーミスの電話取材、茨城県にある常陽銀行の常陽産業研究所が茨城県、栃木県の移住政策の取組状況について電話取材があった。内閣府の「いいかも地方暮らし」というウェブサイトの取材があった。

自治体関係者の来訪が急増!

緊急事態宣言が解除されて以降、徐々にではあるが銀座周辺の人の流れが増えているようだ。24日には銀座4丁目にある長野県のアンテナショップがリニューアルし、そのセレモニーに呼ばれ、テープカットにも参加したが、大変な人混みであった。コロナの感染者はいまのところ抑えられ、この間東京の感染者は二桁だ。このまま、抑え込めたらと思う。しかし、専門家は、6波はかならず来ると警戒をといてはいない。こうしたことはワクチンの接種率が70%を越したことが大きいようだが、マスク着用をはじめ各自がしっかり感染対策を行っていることも大きいのではと思う。 19日に公示された衆院選は終盤に入り、熱を帯びてきている。日本は国のあり方として大きな曲がり角に差し掛かっていることは確かなことで、何よりもまず、大事な1票を行使していただきたい。 ここに来て、各自治体からの来訪が急速に伸びてきている。率直な意見交換が行えることは喜ばしいことである。考えるに、率直な意見交換ができる関係にある自治体は成果を上げており、相談件数も順調に伸びているように思う。42道府県2政令市がブースを構え、相談員を配置しているので、それぞれの自治体と取り組みや経験を共有化し、課題解決に向けた取り組みなどに活かすことができれば、この運動は飛躍的に拡大すると思っている。 この程、静岡県が7月中旬から8月上旬にかけて実施した「移住に関する意識調査」の概要が明らかになった。その中で、移住を考えた動機については「自然豊かな環境」が複数回答可で61,0%、「地方・田舎の暮らしに関心」が47.6%、「住まい」が42.3%、「都会生活の疲れ」が36.6%などとなっている。また、「移住の決め手」については、「仕事が決まった」が36.4%、「東京圏に近い」が28.8%、「移住相談窓口の担当者が親身になって対応してくれた」が22.7%などとなっている。ふるさと回帰支援センターでの移住相談にあたっては「移住希望者に寄り添う対応を行っていること」が評価を受けていることが明らかになっている。 取材・来訪については、20日は山口県防府市長、同地域交流部長が来訪、広島県竹原市長の来訪があった。21日は産経新聞の電話取材があった。23日は朝日新聞の「50代からの働き方発見EXPO2022」の周知イベントでの講演。24日は長野県アンテナショップ「GINZA長野」のリニュアルオープン参加、山形県南陽市長来訪。26日は埼玉県の担当課長来訪。27日は国土交通省地域振興課係長が二地域居住の推進調査のため来訪。静岡市田辺市長が来訪、滋賀県三日月知事、愛知県松井副知事も来訪していただいた。28日は農水省の都市農村交流課農泊推進室長が一緒に取り組めることがないか意見交換に見えられた。他に読売新聞、静岡新聞、テレビ朝日の取材があった。

フェアに野田大臣出席、本気の移住希望者が急増!

テレビでは、今回の寒さを連れてきた前線を「衣替え前線」と呼んでいたが、ふるさと回帰フェアが終わって、急に冷え込んできた。気がつくと、周りはもう秋本番という感じ。 今日、19日に衆院選が公示された。コロナ禍もあって、改めて政治の果たす役割の重要性がクローズアップされている。そして、欧米に比べ、我が国の政治の有り様が相対化されたような気もする。コロナ禍という非日常の中で、国民がどのような判断を下すのか興味が持たれる。その前に、なによりも「投票に行くこと」が重要であることを、学んだように思う。 第17回のふるさと回帰フェア2021は無事、終了した。当日は明後日に衆院選を控えた野田聖子地方創生担当大臣も駆けつけ、参加自治体を激励した。参加者は16日の前夜祭が1082人(来場者400人+常設サイトのユニークユーザー682人)、17日のホールでの207自治体が参加した相談コーナー等が6947人。コロナ禍が深刻で、9月末まで6ヶ月、緊急事態宣言下にあり、しかも2年ぶりのリアル形式のフェアでコロナ感染は大丈夫なのかという声もあった。こうした中で、会場内はソーシャルディスタンスの確保が求められた関係で223自治体しかブースの確保できず、参加自治体も今回は会員自治体に限定させていただいた。その後、コロナ感染が心配という理由でキャンセルが21自治体もでた(追加申し込みは5自治体)。こうした限られた条件の中でのフェア開催であったが、ほぼすべての県の窓口の相談員からは異口同音に「本気度の高い相談が多かった」との声が寄せられ、それも5割から7割にも達していたようだ。また、「1年から3年以内に移住したい」「漠然層がなく、次につながる相談が多かった」との声もあった。年齢層は30代から40代が多く、東北の一部を除き、Iターンが多かった。各県の相談件数はすべて二桁にのり、20件を超えたところも多かった。各参加市町の相談件数もほぼ二桁にのった。 主催者として、間にコロナ禍をはさみ、2年ぶりにリスクを覚悟してフェア開催に踏み切ったが、従来とは違って、開会から終了まで人並みが途切れないなど、大いなる手応えを感じた。コロナ禍で地方移住が増えてきたという実感を持っていたが、今回のふるさと回帰フェアはそのことを裏付けるものであり、新たな地平を切り開いたかもしれないという予感を感じさせるものとなった。参加自治体からも、東京ではコロナ禍で地方移住が増えているとのことだが、想定したよりも移住相談が多く、そのことの一部が実感できたとの声もあった。

岸田首相、所信表明で地方創生に触れず!

国会が解散し10月31日の衆院選投開票に向けて、何もかもが選挙一色になるようだ。コロナも東京では二桁台に落ちているが、決して予断は許されない状況にある。さらに、岸田首相の所信表明演説を確認すると「地方創生」という言葉がどこにも見えない。総選挙を意識するあまり、政策が総花的で具体性に欠き、「まち・ひと・しごと創生本部」を軸にこの7年間取り組んできた、地方移住を始めとした地方創生の取り組みはどうなってしまうのか、一抹の不安が感じられるものとなっている。目先のことにとらわれ、コロナ禍によって問われた内政の要とも言うべき東京への一極集中の是正や都市と地方の関係などが、見失われてしまうのではないかという恐れが出てきている。とくに、地方移住の推進は、コロナ禍の全国的感染拡大の中で、改めてその重要性と必要性が、従来からの価値観の転換とも相まって、クローズアップされている。日本の地方移住の取り組みは、世界でも例のない形でNPOふるさと回帰支援センターの努力によって、19年の長きに渡り展開され、一定の成果も勝ち取られてきた。さらなるステップアップの取り組みが視野に入ってきており、岸田政権においても何らかの形で政策の継続性を明確にしていただきたい。 9月の移住相談件数が明らかになった。コロナ禍の中で4402件と4000台をクリアしたことは大きい。特に、面談による移住相談が960件と今年における最高の件数に達していることは評価できる。全体の相談件数では広島・群馬・長野・福島・愛媛の順となっている。特に群馬が2番目にランクされたのは初めて、セミナーへの参加者が多かった。また、コロナ感染が拡大する中でメールによる移住相談が拡大の傾向にあり、9月は1493件もあった。また、最近各県とも移住相談が増加傾向にあるが、青森、和歌山、佐賀が9月としては過去最高を記録した。特に青森は8月中旬に三村知事が東奥日報に「青森で待っているよ!」との新聞折り込みを大々的に展開し、話題になっている。 来客・取材等は、12日に山梨県道志村のふるさと振興課長ほか2名が来訪された。13日は、秋田魁新報の電話取材。15日には東京都三鷹市の中学生が総合学習の一環で、視察とヒアリングに来た。 移住セミナーは週末の16、17日とふるさと回帰フェアが予定されていることから少なかった。報告は、執筆者の事情で当分の間お休みにさせていただいています。

ふるさと回帰フェア、野田担当大臣が出席

10月に入り、東京もすっかり秋めいてきた。1日から緊急事態宣言が解除され、ふるさと回帰支援センターへの来客は、全国の自治体関係者をはじめ、見学者や移住相談者がじわりと増えてきた感がある。JOIN主催の「移住・交流&地域起こしフェア」(1~3日)を、今回初めてのぞいてみた。「ふるさと回帰フェア2021」の参考になった。 「ふるさと回帰フェア」は来週の16、17の両日、2年ぶりに有楽町の国際フォーラムで開催する。こちらもリアルで、対面での開催。コロナ感染の心配があるが、都の基準に従い、しっかり守って、コロナ対策には万全の構えで望むことにしている。また、前夜祭は、夕方から同じ国際フォーラムの「ホールB7」で開催し、ウェブでの同時配信も行う。是非、視聴していただきたい。講演は都立大の宮台真司教授。パネルは、初めて政府から「まち・ひと・しごと創生本部」の高原総括官、地域活性化センターの椎川理事長、と私の3人で「コロナ後の生き方・暮らし方・地方創生を考える」テーマに、現場で何が起こっているのかなど、臨場感のあるパネル討論を目指すので是非参加いただきたい。 17日の本番には、冒頭の開会セレモニーに新任の野田担当大臣の出席、会場視察が行われることになった。フェアまで1週間に迫ったが、コロナによる参加のキャンセルがいくつか出ている。一方、岐阜県八百津町などが新たに参加したいと連絡があり、急遽、参加になった自治体もあり、例年とは異なる動きも出ている。また、司法書士連合会から、ふるさと回帰フェアが会場の関係から会員限定になったことから、来年度のフェア参加を目標に会員化を検討したいと連絡があるなど、従来とはまた異なる動きも見られる。さらに、今年度の農業白書に2ページにわたって、ふるさと回帰支援センターが取り上げられているとの情報が、山田俊男参議院議員から寄せられた。これも画期的で意味あることである。農業分野を対象にした白書に移住が取り上げられるということは、それだけ市民権が確立してきているということだと思う。 来客・取材等は、1日に福井県定住交流課の前田課長が、2日には兵庫県の地域調整局川井局長が顔を出された。6日には宮城県の河北新報の電話取材があった。7日には朝日新聞社会部の取材も。さらに8日には農業会議所の「iju info」40号の特集記事「昨今の移住状況と今後の展望(仮題)」の取材があった。 移住セミナーは16回と多かったが、執筆者の事情で当分の間、お休みとさせていただく。

山形、オンラインセミナー過去最高を記録

29日に行われた自民党の総裁選挙は岸田氏が勝った。宮沢喜一内閣以来、保守本流の宏池会が30年ぶりに政権を担うことになった。前政権、前々政権のような乱暴な政権運営はないと思うが、課題は山積、まず国民の政治に対する不信感を払拭することに取り組んでいただきたい。そのためにはしっかりと説明責任を果たすことが必要だと考える。 コロナはここに来て、急速に感染者が減り、9月いっぱいで緊急事態宣言が解除された。今回の宣言は2度の延長もあって長い宣言であった。これが解除されると、一気に開放されたということで街に繰り出す人が増え、リバウンドする事になりかねない。全国で宣言と重点措置が発令されていない状況になるのは4月4日以来、半年振りとなる。 実は、26日の朝、事前収録したNHKのラジオ深夜便が流された。そうしたら、なんと53年ぶりに学生時代の同級生から電話があった。最初は誰だかわからなかったが、同じクラスの数名の友人の名前が出され、思い出した。他にも複数名の方から連絡があった。朝の4時、そんなに早い時間から起きてラジオを聞いている人がいる事に驚くとともに、NHKの影響力の大きさにも驚いた。また、29日午後にはかねてから依頼があった日本郵政での講演を行った。オンラインでの講演で少し戸惑ったが、時間通り終えることができた。きっかけは6月発行の日本郵政グループ労組の「JP総研Research」という情報誌のインタビューに応じたこと。その後、日本郵政の常務がセンターにお見えになり、意見交換をしたことで、今回の講演に繋がった。地方の過疎化・高齢化によって、郵政事業も少なからず影響を受けており、社内に地方創生部を置いて対応を検討しているようだ。そうしたことから移住に関心を持っていただき、さらには郵政グループとしてなにかできることはないのか、ということになったようだ。講演では、地方移住の現状と課題などについて話した。これをきっかけに連携が一歩前に進むことになれば、ふるさと回帰運動の受け皿が充実し、この運動に参加する自治体の輪がさらに大きく広がることになると思っている。 来客等は、28日に東京都産業労働局雇用就業部就業推進課の方が見えられ、来年の女性の就業推進のイベントへの協力要請があった。さらに、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」の新所長が見えられ、親しく意見交換した。10月1日は和歌山県橋本市長が視察に見えられた。 移住セミナーは8回と少なく、すべてのセミナーがオンラインで行われた。 22日はまず福島県が「ふくしまで移住体験してみない?~農村体験編(国見町・大玉村)~」を6名の参加で開催。ゲストは地域の魅力をよく知る直売所の店長と地域おこし協力隊で、農村での四季の暮らしを紹介した。このセミナー、県北の国見町と大玉村で予定されている短期移住体験「ふくしまチャレンジ」をPRするために開いた。昨年はコロナ禍でオンライン開催となったプログラムだが、10月以降、現地で開催できることに期待を寄せ、応募を呼びかけている。 25日は人気の長野県飯山市が「東京生まれ、東京育ちの田舎満喫!雪国ライフ」と銘打って、田舎暮らしの経験ゼロから飯山市に単身移住したゲストが写真などを使い、雪国での暮らしを説明した。除雪の仕方や寒さ対策などの工夫、大変さだけでなく雪の魅力や雪を楽しむ様子が紹介された。座談会では、毎年100名を越える移住者を集める飯山市の移住者数や仕事についても質問があった。神奈川県は「ちょこっと田舎で自然豊かな神奈川で暮らそう~ワーケイションの話も聞けます~」を松田町・茅ヶ崎市・逗子市・相模原市の参加で開催。参加者は21組29名。まず参加自治体から、それぞれの地域の自然を楽しむライフスタイルが紹介された。市民が海岸でゆったり過ごす様子や親子のグループが山遊びを満喫する姿が動画で紹介された。また、コロナ禍で関心の高いワーケイションやコワーキングスペース、家の探し方といった情報も紹介。参加者に、参加自治体での暮らしを具体的なイメージが描ける形で提供した。埼玉県は「みやしろ初めてツアー~みやしろの自然と暮らす たくさん遊んで みんなで笑って~」を3組4名の参加で開催。このセミナー宮代町の初めての単独セミナーで、東京まで最短40分で、雑木林や里山風景が広がる宮代町を自撮り動画で、オンラインツアー形式で紹介。ゲストは「地域でハブステイションを運営する女性」と「脱サラし新規就農した男性」、「森のようちえん運営女性」、「地域のママのサードプレイスを運営する女性」の4名で、駅と買い物スポットの距離感や休日子どものプレイスポットなどを紹介した。参加者は40代の男性が多く、内容的には子育て中のママやファミリー向けの内容で、ミスマッチの傾向があったようだ。和歌山県は「田中理恵のjust for you!わかやまオンライン移住フェア2021」を61組78名の参加で開催。和歌山出身の元体操選手の田中理恵さんが有田市にある移住者が経営する「ヤビツビレッジ」を訪問し、4名の先輩移住者(台湾出身の協力隊員、千葉出身の現役格闘家でジビエハンター、神奈川出身のシェフ、大阪出身のビレッジ経営者)とトーク。ゲストからは憧れの生き方を求めて和歌山を選んだきっかけや実際に移住してわかった和歌山の魅力などを紹介。録画とトークライブを数回に分けて行うなど飽きない構成であった。盛り上がった。三重県は「三重県UIターン就職情報セミナー 企業の採用者から聞く みえの就職・業界事情」を尾鷲市2社・四日市市1社・伊勢市1社の県内4社が参加して開催。参加者は20代を中心に10名。事業計画等参加企業への質問だけでなく、移住支援制度約らしに関する質問など、県内への移住・転職をリアルに捉えた質疑が交わされ、盛り上がった。 26日は山形県が「庄内さ、いGO!~秋こそ楽しむ庄内暮らし~」をなんとオンラインセミナーでは過去最高の27組34名を集めて開催。集まった理由を担当に聞くと、「地域の自治体を集め、セミナー開催を重ねてきたことの成果が出てきたのでは」との回答。この形のセミナーはまだまだ続くと決意を語った。また、鶴岡市や遊佐町、酒田市など庄内地方は根強い人気もあるところだ。セミナーの内容は、ぶどう園、お試し暮らし住宅、旅館をイノベーションしたカフェなどから中継を行い、各市町の担当者が、芋煮や鳥海山、移住者交流会の様子など、移住したらどの様な暮らしが待っているのかを臨場感を持って報告した。 福島県は「ちょっとディープなふくしまを知る~世界中を旅して開業したゲストハウスオーナーの想いを聞く~」を22名の参加で開催。ゲストは世界中を旅して、福島市といわき市にそれぞれ移住し、ゲストハウスを開業したオーナー2名。地域の魅力やゲストハウスに込めた想い、今後の展望などを聞いた。ゲストハウスの開業や地域づくりに興味のある参加者もおり、質問も活発で盛り上がった。

島根セミナー10名中9名が女性。 12県がそれぞれ特徴あるセミナーを開催

シルバーウイークというのか、9月中旬の3連休は人の出は多く、仕事に追われていることもあって出勤したが、銀座はこんなに人出が多いのは久しぶりという状況だった。東京は21日のコロナ感染者は253人と3ヶ月ぶりに300を下回り着実に減少している。 来客は少なく、9月15日に共同通信の取材、21日に時事通信の取材とBSテレビ東京の「マネーのまなび」のTV取材があっただけである。 また、ふるさと回帰フェアのプログラムは月末完成予定。情報誌「100万人のふるさと」は10月5日発行で、会員等にはフェアのプログラムと情報誌を同封して送ることになっている。 移住セミナーは13回の予定であったが18日に予定されていた北海道の「北森カレッジ&森林のお仕事ガイダンス」は準備の関係で中止となり、12回となった。北海道はこの間コンスタントに広域でのセミナーを開催し、それなりの成果も出している。さらなる頑張りを期待したい。北海道の特徴は、明治以降全国各地から入植し、開拓に携わった経緯もあり人にやさしく、移住者に対し協力的である。結果として、移住者は地域に溶け込みやすく、移住先としておすすめの場所である。また、先週もすべてのセミナーがオンラインで行われた。 16日はまず広島県が「広島の外食市場を知り尽くしたプロが語る~飲食店開業で押さえるべき3つのポイント~」を開催。ゲストは数々の飲食店を成功に導いてきた専門家で、事業継承にあたってのポイントを解説。居抜きの物件の活用、資金調達、広島ならではの傾向・後継者バンクなどについて語られた。参加者からはキッチンカーについての質問が出るなど、これから広島で飲食店開業をめざす人にとって役に立つ内容であった。 17日は三重県が「ええとこやんか三重移住セミナー~みえde起業して暮らす~」を23組(暫定)参加で開催。ゲストは2名で、一人は3日間の一人旅で訪れた伊勢市で、偶然、飲み屋さんで知り合った地元の人との御縁で移住。BARを創業した女性、もう一人は憧れの山の中にレストランを創業し、さらに映像クリエイターと小さな農業を営む男性。二人からは創業するまでの経緯などが語られた。参加者は関東在住者が多く、年代は20代から50代。それぞれ、自分本位の創業ではなく、地域が求める需要に合った創業を検討することが重要と話した。長野県は「移住女子トークライブ【移住が私の分岐点】楽園信州移住セミナー」を諏訪地域(岡谷市など3市1町1村)、長野市、小諸市、大町市など3町1村が参加して開催。参加人数は24組。ゲストは大きな動機や目的があった訳ではなく受動的に移住したママと10年間のドイツ暮らしを終え、現在は協力隊+ベビーシッター+NPO経営の3役をこなすママで、松本市と長野市の比較やゲストが立ち上げたコミュニティーの活用方法などの紹介があった。ファミリーでも単身でも女性は移住後の自分の居場所に不安を感じやすいので、セミナー参加を繋がり作りの糸口にすればと思ったようだ。 18日は大分県が「就農・就業フェア×大分暮らし塾」を開催。リモートイベントツールRemoを使い、大分県への就農・就業・暮らしについてもまとめて相談できる相談会を開いた。前半はセミナー、後半は個別相談。セミナーでは、国東市で小ネギ農家になった移住者がゲスト。農地を借りる際のサポートが手厚かったことや、頼る人が多すぎて誰に頼ろうか迷ったことなど受け入れ体制ができている大分県の状況が率直に語られた。個別相談では、由布市・豊後大野市・就農全般・しいたけのブース等への相談が多かった。静岡市は「静岡市オンライン移住相談会 静岡市の暮らし、仕事、子育て」を7名の参加で開催。テーマは市内での子育てや保育園事情で、枠いっぱいの参加者で賑わった。全国でも屈指の子育て環境を誇り、静岡市を象徴する子ども未来サポーターや保育コーディネーターが参加、相談者の希望地域に合わせ、保育園の申込み時期や方法など具体的なアドバイスが行われた。岡山県は倉敷市にスポットを当てた「くらしきで暮らす移住相談会 瀬戸内×古民家」を開催した。参加は13名。ゲストは古民家再生に携わっている方で、失敗しない古民家の選び方や瀬戸内海沿いの暮らしの魅力について語った。後半は、参加者の質問にざっくばらんに答える座談会で、先輩移住者も参加し、実際の生活や古民家での暮らしについて生の声を聞くことができて、大いに盛り上がった。鹿児島県は昨年に引き続き、「なんかしたい県かごしま・鹿児島移住セミナー(離島暮らし編)」を事前予約満員御礼で開催。参加者は35組45名と大健闘。参加したのは奄美大島(奄美市・宇検村)・沖永良部島(和泊町)・種子島(西之表市・中種子町)・屋久島(屋久島町)・徳之島(天城町)・喜界島(喜界町)・奄美群島広域事務組合など昨年を上回る5島から9市町村。Zoomの他facebookでも配信。ゲストは奄美・喜界島の先輩移住者で、昨年は参加者だったが、今年はゲストとして参加。移住までの具体的な流れや島暮らしの現実が話され、大いに参考になったようだ。途中、参加9市町村からPRタイムも用意され、それぞれの暮らしぶりなどが紹介された。オンラインだからできた離島のセミナーで、ぜひ次年度も開催していただきたいものだ。福島県は「カレーを通じた地方とつながるオンラインクッキング(第1回)郡山ブランド野菜のいい話とスパイスカレー」を20組25名の参加で開催。県産の食材を使ったカレー作りを通じて、食と暮らしの魅力を伝えるセミナー。参加者には事前に食材を届け、オンラインで解説しながら一緒に調理するという形式は今回が初めての試みで、参加者の満足度も高かった。参加者からは現地に行ってみたいという声が上がるなど反響が大きかったようだ。次回開催にも期待したい。 19日は富山県が氷見市・黒部市・小矢部市・南砺市の4市から中継し、「『おうちでとやまさんぽ』~暑い富山の夏編~」を開催し、富山の魅力を語った。小矢部市は地元の「津沢あんどん祭り」の魅力を伝える体験館からお囃子の生演奏や実際に体験できるミニ行燈の絵付けの様子を伝え、南砺市からは市内でも特に豪雪エリアで民宿を経営する方から冬場の生活の様子が語られた。また、参加4市からのクイズを参加者に答えてもらうなど盛り上がり、地域の雰囲気が伝わる内容だった。兵庫県は「ひょうごで働こう!オンライン就職セミナー&個別相談会」を8名の参加申込みの内4名の参加で開催。現地の就職事情をよく知る就職相談員が兵庫の仕事探しの実際と就職支援、また参加者を首都圏在住者に限定したため、兵庫県を知らない参加者のための「兵庫県ってこんなところ」などの話しもあった。島根県は5回シリーズの2回目として「島根移住ステップセミナー#2『しごと編』」を10名の参加で開催。ゲストは東京から浜田市に転職し、Uターンした人で、現地での面接、採用されるまでの様子を詳細に話してもらった。参加者は11名の申し込みに10名の参加で、男性は1名で、残りはすべて女性。県内出身者は1名で他はすべて他県者。そのため、Iターン移住者の話も聞きたいとの希望も出された。女性が多いというセミナーは珍しく、島根県の特徴なのか知りたいものだ。新潟県は、女性限定で「おしゃべり座談会 これからの“地方暮らし”について考えてみる」を26名の参加で開催。ゲストは、ウコン栽培をしている方、デザインの会社の代表者、空き家をリノベーションして宿を経営している方と様々な経歴を持った3名。保育園の園庭が広いこと、美容院の支出が減ったこと、ご近所さんと仲良くなるコツなど、女性ならではの視点から移住について語られ、盛り上がった。

14県が14回の多彩なセミナー開催

政府は、全国的なコロナ感染者の増加状況が収まらないことから、2度目の緊急事態宣言の延長を行い、9月末日までとした。そうした中で、首都圏の感染者は1000人程度まで下がり、やっと減少傾向に入ったようだ。 一方で、今秋に任期切れを迎える衆議院議員は総選挙を控え、菅総理では戦えないと自民党総裁の首の挿げ替えを策し、外堀を埋めて、菅総裁を辞任に追い込んだ。ただ、コロナは相変わらずで、こうした中での自民党総裁選挙とそれに続く衆院総選挙。間が悪いというのか結果次第では政治責任問題に発展することも考えられる。ただ、国民は、いまは緊急事態宣言下ということで、コロナを克服するために耐え忍んで収まることを待つだけである。 取材や来客は先週も少なく、9月8日に読売新聞取材。9日は日経新聞がシニアの移住についての取材。14日は10月のふるさと回帰フェアの広告の一部を地下鉄で配架されているフリーマガジン「メトロミニッツ」で展開することから編集長が表敬訪問。読売新聞夕刊の連載「取材帳 田舎で新生活」が14日から始まった。センターを通して、「地方移住の最前線を追う」そうで次回も楽しみだ。 また、15日にふるさと回帰フェアのポスターとチラシが完成し、順次参加自治体や関係団体に送付される。 移住セミナーは前週も全てがオンラインでの開催で、14回開催した。まず、9月8日は広島県が「瀬戸内の城下町『三原』これからはじまるまちづくり」を開催。ゲストは三原市のまちづくりに取り組む3名の移住者。1人は地域課題の解決に取り組む人、2人目は店舗や古民家のリノベーションを手掛ける人、3人目は古民家カフェ&宿の経営者。それぞれに移住までの経緯や取り組みを語ってもらった。参加者とゲスト、自治体職員が率直な意見交換を行い、疑問やアイデアも飛び交った。これからの三原市のまちづくりのきっかけになるセミナーとなった。今後、10月にはゲストとのオンラインワークショップ、11月にはオンライン現地ツアーも予定されている。参加者は集計中。 10日は群馬県中之条町が「今宵、『古民家BAR久美子』にて」を速報値で33名の参加で開店。中之条町の移住・定住コーディネーターの村上久美子氏が『古民家BAR久美子』のオーナーに扮し、移住後の暮らしや地域との関わり方などを語り合うユニークなセミナーとなった。対話が充実し、参加者の人柄とともに町の雰囲気もよく伝わったようだ。北海道胆振総合振興局が「北海道『いぶり暮らし』オンラインセミナー」を9名の参加で開催。このセミナーは胆振管内10市町の内、代表5市町の暮らしぶりを伝えるセミナー。参加者は関東在住の50代が多数を占め、過ごしやすい気候や優れた交通アクセスといった意外な利点や、胆振管内での農業の情報などが提供された。参加自治体は室蘭市・登別市・壮瞥町・白老町・洞爺湖町。 11日は静岡県が「ウエルカム!子育てファミリー 静岡市・藤枝市の移住者が語る子育てのリアル」を速報値で20名の参加で開催。ゲストは子育て支援が充実した静岡市・藤枝市へ移住した方で、両市での暮らしと子育て事業を紹介した。参加者は20代から60代と幅広く、在住地は東北から九州までとオンラインならではの広範囲からで、静岡県への移住・子育てテーマに対する人気ぶりが垣間見るセミナーとなった。宮城・山形・福島コラボセミナー「~女性目線で見た地域の食~」は初めての開催で、東北の南に位置する3県が合同で企画して開催。東北の南3県での生活を楽しむ移住者をゲストに、女性の視点から、アンポ柿、ほや、芋煮等、地域の食文化について、クイズを交えながら和やかに語り合った。申込みは多数あり、特に20代から40代の反響が大きく42組42名の参加。継続した開催が望まれる。兵庫県神戸市は「神戸でのびのび子育て!自然×都会 神戸だからこそ叶う子育て移住セミナー」を4組5名の参加で開催。今回は子育て移住をテーマに、2組の子育て中のゲストと市職員、市移住相談員がクロストーク。都市部から海も山もすぐに行ける立地。広々とした子育て施設、子育てサークルの多さ、医療施設の多さや技術の高さなど魅力あふれる神戸の状況や、待機児童問題などデメリットも率直に話され、盛り上がった。終盤には本気度の高い移住希望者からの質問が相次いだ。北海道檜山振興局は「北海道『檜山(ひやま)』でのんびり・やさしい暮らし」を9組11名の参加で開催。このセミナー、6月に引き続いての2回目。最初は各自治体の紹介だったが、今回は参加自治体への移住者をゲストに、それぞれの町の魅力や体験談を語ってもらい、移住先での暮らしを参加者に、より身近に感じてもらった。参加者からの質問にも丁寧に答え、参考になったとの声も寄せられた。参加自治体は江差町・上ノ国町・厚沢部町・乙部町・奥尻町・今金町・せたな町の計7町。継続したセミナー開催が移住者受け入れの本気度を示すことにも繋がる。 群馬県は「ぐんま地域おこし協力隊 募集相談会」を現役の協力隊員3名をゲストにトークライブと、現在、協力隊員を募集している市町村との個別相談会という構成で開催した。個別相談会は満席の盛況ぶりであった。参加者は24組25名。愛媛県は「【愛媛で働く】地域おこし協力隊で移住セミナー~瀬戸内島暮らしの先輩に聞く、協力隊のリアル~」を46名の参加で開催。地域おこし協力隊の仕事については、OBと現役の2名をゲストにそれぞれの体験などを交えて話してもらった。また、どの様な人が協力隊員に向いているのか、活動内容なども語ってもらい、心構えや地域との関わり方なども知ることができたようだ。チャットを使っての参加者からの、現地での生活やミッションなどについての質問も受けて、全体として、協力隊についての理解を深めることができたと好評であった。長野県は「暮らす・働く 信州まつもと広域まるごと移住相談会」を松本地域振興局・松本市・塩尻市・安曇野市など3市4村の参加で開催した。このエリアは人気のエリアで、ゲストは安曇野に移住し、移住ブログが人気の山下氏と生板村に移住し、林業(特殊伐採)に携わる白井氏の2名。移住を決断するまでを語った。グループトークでは住まい・仕事・移住全般の3テーマに分かれてトークを展開。参加者からも活発な意見が出て、本気度の高さが伺えた。 12日は新潟県が「にいがた暮らしセミナー『自分の人生、自分で創造』」を29名の参加で開催。テーマはリモートワークと起業で、新潟で新しい挑戦や働き方をしている移住者2名。新潟を選んだ理由やテレワークでの働き方を話してもらった。参加自治体からは起業を希望する方やテレワーカー向けの支援制度などの説明があった。質問コーナーでは雷への対策や住まいの探し方など移住するにあたっての様々な質問が出された。茨城県は「第5回いばらき暮らしセミナー『トカイナカのススメ』」を12組19名の参加で開催。参加自治体は土浦市・つくば市・つくばみらい市・桜川市・筑西市・下妻市。冒頭、参加自治体がそれぞれの自治体の概要などを紹介。移住希望者への支援制度や空き家情報などを紹介した。参加者には複数回参加の方もおり、本気度を感じさせる方もいた。福島県は「福島県西郷村・川谷 『畑、使う?』農地と牛が溢れる大自然で地域を開拓しませんか?」を31名の参加で開催。西郷村の川谷地区を紹介するセミナー。自治体の1地域を紹介するセミナーはあまり例がないがオンラインということもあって北海道から関西方面までの31名が参加。20代から40代まで、男女比は半々。福島県への移住者が川谷地区で行った農業イベントやその様子を映像化したものなどを上映した。また、農業体験受け入れ農家もゲストとして参加。地域の魅力や課題も共有し、参加者との交流を深めた。参加者からは「映像から福島の空気が感じられた」などの感想が述べられた。香川県は「第2回香川県UJIターン就職・転職セミナーin東京」を8組11名(集計中)の参加で開催。県が主催する2回目の就職・転職セミナーで、今回は転職時の職務経歴書の記載方法やオンライン面接の際の心構えなど時流にあったアドバイスのほか、移住の際の支援制度などの説明もあった。また、希望者には個別相談も行った。参加者は30代後半から50代後半。シニア層の参加が目立った。

フェア関連チラシ・ポスターは9月中旬発送!

オリ・パラも終わり、季節も秋めいてきて、腰を据えて抱える課題に取り組まなければと思う。政府にも、こうした気持でコロナ禍に立ち向かってほしいと思うが、どうも政治の季節に一気に突入という感じで、コロナ対策はどうなるのかと心配している。 10月16日、17日に開催予定の「ふるさと回帰フェア2021」は順調に準備が進み、ポスター・チラシは参加団体などには9月中旬発送予定。少々お待ち下さい。 8月の相談件数が明らかになった。8月は8日から9日間、長い夏休みを頂戴した関係もあったが3312件と3000件を上回った。しっかり頑張った県は広島・群馬・山口・福岡・愛媛。特に群馬・広島・愛媛は移住セミナーで三桁の参加者を集め、面談も群馬県は在宅でオンライン相談に応ずるほどの盛況となったようだ。移住に対し本気度の高い面談・電話・メールでの相談は福岡・広島・静岡・宮城・山梨となっている。オリ・パラとお祭り騒ぎがあった一方で、緊急事態宣言が出され続けた8月ではあったが、移住ニーズは依然として高いものがあると言っていい1ヶ月であったと思う。 取材や来客は先週も少なく、9月3日に読売新聞取材、朝日新聞の事業への協力要請があった。7日には山口県東京事務所長が見えられ、防府市長の池田さんからの「折れるな志!」と銘打った農業大学生が開発した吟醸酒「六三一」を頂戴し、意見交換した。 移住セミナーは今週も11回開催され、すべてがオンラインで行われた。9月1日は高知県が水曜日の夕方から「第4回 地方でCHANGE キャリアに新しい道を拓く 働き方いろいろセミナー」を5名の参加で開催。このセミナーは6回シリーズの4回目。対面形式からオンラインに変更になったが、予約開始早々に満員になった。今回のテーマは起業・継業(跡継ぎ)。高知における事例、マインド、ビジネスプランの立て方等、地方で成功するための道筋を丁寧にレクチャー。参加者の真剣度も高く、満足度の高いセミナーであった。 3日は福島県県中地方振興局が「ふくしま暮らし体験事業オンライン説明会」を9名の参加で開催。この説明会は、県中地域が実施する2パターンの体験事業を紹介するセミナー。1つは食体験を通じて地域と継続的につながるオンラインプログラム。もう1つは地域交流を大切にした短期移住体験プログラム。短期移住体験はコロナ禍により先延ばしになっているが、こうした体験事業を通じて県中地域とつながる楽しさを伝えていた。体験は現実を知ることにつながる重要な機会だ。 4日は、岐阜県が「第4回 清流の国ぎふ暮らしセミナー ぎふdeみつけた、わたしのシゴト『チャレンジしたい』を仕事に」を速報値で13組の参加で開催。ゲストは県内で陶芸作家、デザイナー、自動車整備士といった希望職種を見つけ、移住した3名。それぞれ移住までの経緯や暮らしぶり、仕事に対する思いを語った。石川県は「わたしの石川くらし~なぜ子育て世代は加賀を選んだか?~」を開催。ゲストは加賀地域に移住した子育て世帯の2名。加賀での暮らしを選んだ理由を移住前後の暮らしを比較し、ざっくばらんに話した。また、自宅や普段子どもと遊んだりしているお気に入りの場所などをライブ中継し、子ども達がのびのびと遊べる環境などを紹介した。栃木県はテレワーク移住に着目し、「意外と近い!テレワーク居住地とちぎの可能性」をテーマに開催。23組の参加。ゲストは、コロナ禍直後は東京通勤していたがテレワークに変更したママと、リモートワークになり、拠点先探しを始めたパパ。移住先を選んだ理由と、東京生活と今の暮らしの時間の使い方の変化を紹介。また、ゲストのママからは「2,5時間子どもと過ごす時間が増えた」など具体的なメリットの紹介があった。テレワークパパからは「移住前に住民との接点を持つことで地域のローカル文化も知ることができた」と物件以外の情報収集、移住相談窓口の活用のメリットなどが話された。佐賀県は「さが暮らしセミナーVol,6 佐賀で起業してみませんか?」を13名の参加で開催。ゲストは佐賀県に進出したベンチャー起業代表と昨年度起業支援金を受給し、唐津市で起業したパドリングスポーツを通して地域での文化づくりをめざす移住者。ゲストからはなぜ、起業地として佐賀を選んだのか、これまでの挑戦、とりわけ起業前や起業後の様々な体験などを語ってもらった。予約の方はほぼ出席され、途中退出も少なく、真剣味の高いセミナーであった。女性の参加者が多かった。長野県は「伊那谷8市町村まるごと体感オンラインセミナー」を上伊那エリアの8市町村の伊那市・駒ヶ根市・辰野町・箕輪町・飯島町・南箕輪村・中川村・宮田村が参加して開催。まず、それぞれの自治体が中継でわが町の風景などを紹介。南箕輪村からは村に本拠地を置くバレーボールチームの選手も登場し、村での生活を語った。移住者4名のトークセッションでは「家族で過ごす時間が増えた」「特別なものはなくても生活に必要なものはそろっているので、安心感がある」など移住者ならではの意見が出された。参加者は速報値で40名。熊本県は「イジュカツ!~くまもと移住活動~vol,4オンライントークイベント/地方で働く、暮らす為のヒント」を25名(速報値)の参加で開催。参加自治体は熊本市・山鹿市・小国町・多良木町・五木村の5市町村。ゲストはTURNSの堀口氏で「地方で働く、暮らすためのヒント」をテーマに「なんのために移住するのか」を明確にする必要があると話した。また、移住がゴールではないので、人生設計の中で移住をどの位置に置くのかということなどを話した。その後、参加自治体や参加者との質疑応答が行われた。 5日は北海道上士幌町が「今だからこそテレワーク移住という選択~北海道 十勝 上士幌町オンライン暮らしセミナー」を10組27名の参加で開催。ゲストはテレワーク移住した子育て世帯で、上士幌での暮らし、仕事、余暇の過ごし方など、具体的な体験談が語られた。参加者は子育て世代が家族で参加するなど若い夫婦が多かった。上士幌はチャレンジする人を応援する風土があり、移住者を受け入れる体制もしっかりしており、世代を超えて活躍できる場があることが発信された。山梨県は「やまなしで林業する。~ゼロから林業を始めるために知っておきたいこと~」をテーマに、県の林業振興課から山梨県の林業についての支援制度、体験プログラムなどが紹介された。また、移住して森林組合に勤務するベテランと若手従業員がゲストで参加し、林業のリアルを語った。参加者は20代から30代が多く、個別相談も満席であった。参加者は11名。新潟県・富山県・石川県・長野県の4県セミナーは「いま、かなえる。ゆる農LIFE 長野×新潟×富山×石川 4県合同移住フェア」をいま、かなえる。ゆる農LIFEをテーマに“ゆる農”の第一人者を講師に招いてポイントセミナーと各県の先輩移住者のクロストークをウエビナー形式で配信した。参加者数(視聴者数)は、104名だった。

セミナーの内容が充実、良い展開となっている

今年の夏はなんか、重苦しい雰囲気が漂う夏だった。8月に入って、西日本を中心にした集中豪雨と長雨。コロナ禍でオリンピックも盛り上がらず、やる意味があったのか、誰のために開催するのかがわからないまま、パラリンピックとお祭りが続いた。気がつけば、日本中の33都道府県に緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が出され、身動きができないような状況となっている。感染症対策の専門家が指摘していたことが現実のことになっているが、こうした事態になったことに対し、誰も責任を取ろうとはしていない。 ふるさと回帰支援センターの動向は、セミナー開催数が8月は前年比で6回増加し、30回となっている。コロナ禍でも移住希望者のニーズに応えるかたちでしっかり働いている。また、例年8月に温暖化の影響を受けて豪雨が西日本を襲っていることから、一部地域では移住相談の際に、「ハザードマップ」を見せてほしいと言われるケースもあるようだ。 取材や来客はまず、8月25日に高齢者の介護移住の取材があった。26日は都庁の行政部振興企画課などの視察があった。27日は都立大の宮台教授と意見交換、午後は日経ヴェリタスの取材。31日は(一財)地方自治研究機構のヒアリングがあった。 移住セミナーは今週もすべてがオンラインで行われた。24日は山口県の「YY!ターンカレッジ第2回『やまぐち×自分らしく暮らせる場所』」を59名の参加で開催。「山口県って意外にいいかも!?」という視点で生活などを紹介した。ゲストはIターン者2名。「自分らしく暮らせる場所」を切り口に、山口県の写真等を使って暮らしぶりなどを紹介した。 25日は、高知県が「地方でCHANGE キャリアに新しい道を拓く 働き方いろいろセミナー」をシリーズ3回目、ノウハウ編として4名の参加で開催。テーマは「管理スタッフにキャリアチェンジするには」。人事総務から企画開発まで管理業務を細分化し、それぞれの適正、有利な資格、狙い目等についてコーディネイターが解説。最後に「サーベイ」テストを参加者に対して実施し、自分のタイプを確認した。 26日は京都府が「就職&移住 個別相談会」を開催。参加者は2名。京都府は毎月土曜日にブースで移住就職個別相談会を実施。毎回満員と盛況で、土日に参加できない人のために平日夜間のオンライン開催を行うことにし、今回が2回目。予約3名。相談2名。それぞれ本気度の高い人だった。 27日は北海道が「北海道“ひだか“オンライン移住カフェ『夏の暮らし編』」を日高振興局が初めて開催。管内7町が参加して開催。昼休みに気軽に参加できるように、平日昼に開催。参加者は18名と健闘した。管内7町村が連携し、移住者したばかりの人も交えて、夏の気候、遊び方、食べ物等、日高の夏の楽しみを語り合った。秋にも開催予定で期待が高まっている。群馬県は「群馬と関わる時間~勝手に、おみやげ討論会~」を60組67名の参加で開催。県内に移住した先輩移住者と県出身者から一押しのお土産の、群馬県での日常生活や移住前の暮らしなどを紹介。お土産の紹介から意外な地域の特徴や特産品を知ることができ、移住後の生活をリアルにイメージできた。お土産という身近なテーマを用いることで参加者も共感でき、チャットでは質問やコメントも多く出された。広島県は「映像クリエイティブは地方がおもしろい~森ガキ監督が語る映像屋のこれから~」を開催。県出身の森ガキ監督をはじめ多くの関係者が参加した。広島での映像制作の現状やこれからの協力体制、場つくりなどの話があり、地方だから作れる映像作品や、クリエイターとして地方での活躍をめざす方へのバックアップの仕組み・仕事のチャンス等についてそれぞれの立場から熱く語られた。 28日は滋賀県が「そうか、滋賀があったか!滋賀ぐらし万華鏡(かれいどすこうぷ)~滋賀のパワースポット編~」を予定していたが、コロナ禍でゲストが集まれなくなったために中止。日を改めて開催となった。新潟県は「自分にジャストフィットな暮らしに還ろう~久々のにいがた暮らしは、まずここから~」を新潟市・十日町市・三条市・長岡市が参加して、都会暮らしに疑問を感じている方、新潟で自分らしく働きたいという方を対象に、Uターンして新潟の酒造メーカーに転職した方をゲストに開催した。参加者は速報値で30名。ゲストからは移住に至った経緯や転職活動の様子などが語られた。移住相談員からは県としての支援制度や、コロナ禍ならではの就職活動の進め方などのアドバイスを話された。参加自治体によるクロストークではそれぞれの自治体が一番盛り上がる季節の話しや祭り、さらには冬の過ごし方などの質問も出され盛り上がった。和歌山県は「わかやま 夏の夕涼み移住相談会」を、10組を越える参加者で開催。参加自治体は和歌山市・田辺市・高野町・湯浅町で、仕事・県総合のブースあわせて6ブースが出た。参加者は20代から50代でと幅広く、大阪、京都、三重など関西圏在住者が多かった。移住全般や田辺市、仕事のブースが人気であった。北海道は「北森カレッジ&森林のお仕事ガイダンス」を北海道立北の森づくり専門学校の主催、北海道庁林業木材課の共催で開催。このセミナーは北海道の林業について紹介し林業の現状、学校の魅力、カリキュラムのほか、林業従事者とカレッジの現役学生をゲストにやりがい、苦労、夢などを語ってもらった。参加者は6組7名と少なかったが質疑応答も活発で充実したセミナーとなった。愛媛県は28日、29日の両日、「えひめオンライン移住フェア」を開催した。このフェアはZoomを使っての相談会で、16自治体と県、就職関係の関連団体が8団体が参加。参加者は37組47名。県ブースには漠然層、それなりに移住先が決まっている参加者は各自治体と相談。人気自治体は松山市、西条市。就職相談も人が集まった。また、事前にメールで相談できる「かんたん診断」を実施し、おすすめ自治体を個別に紹介し好評であった。 29日は佐賀県が「さが暮らしセミナーVol.5 白石町いちごトレーニングファーム」を新規就農希望者を対象に開催し、5名の参加。ゲストは白石地区イチゴトレーニングファームの専任講師、卒業生の2名。イチゴ専業農家になるためのファームでの研修の内容や、白石町での暮らしなどの話しがあった。また、実際にかかる初期費用や返済プランなどリアルな話も聞けて、わかりやすく参考になる内容であった。長野県は「ナガノで農林業 第1次産業はこう変わる!?~会社員から転身~楽園信州移住セミナー」を29組31名の参加で開催。参加自治体は長野県、上田地域定住自立圏の2市1町1村、須坂市・伊那市・茅野市のほか2町2村。ゲストは長野で新規就農、就林をした2名で、これまでの経緯や移住後の暮らしなどについて語られた。県の農政部や林務部からは、ドローンなど最新技術を活用した農林業について動画や写真を使って紹介した。参加者は20代から50代までで、熱心に聞き入っていた。

移住相談、セミナー、盛夏の中で盛況

8月中旬の天候不順から、ここに来て夏が戻ってきたかのような8月下旬らしい暑い陽気となっている。一方で、海の向こうの中東、アフガニスタンでは、1975年のベトナム・サイゴンを彷彿させるような事態が起こっている。20年に及んだアメリカのアフガニスタンでの戦争が、アメリカの想定を超えて、一気にイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、国を捨てる多くの人々が空港に殺到し大混乱に陥っているのだ。ミャンマーでは軍事クーデターによる混乱と血なまぐさい騒乱が続いており、収拾の兆しは見えない。 国内的には第5次の緊急事態宣言が発出されているが一向に収まる気配はなく、新たに8道県も追加される事になった。そうした中でパラリンピックも始まった。一方、菅総理が肩入れした横浜市長選挙は大差で野党連合が勝利する事態となっている。 なんとも形容のしようがない苛立ちを含めた、先の見えない焦燥感のようなものが世の中を覆っている。 こうした中で、ふるさと回帰支援センターはコンスタントに、若者が目立つ移住希望者の来訪が続いている。8月8日から9日間の夏休みを挟んで6日から22日までの17県19回のオンラインによる移住セミナーを開催し、各回ともそれぞれ工夫をこらした内容で、それなりの参加者を集めた。 まず、長野市が8月6日、7日の両日、「地域起こし募集協力隊セミナー」を開き、6日は「現役隊員に聞く!協力隊のリアル」を取り上げ、2日目は「元隊員に聞く!協力隊退任後のリアル」をそれぞれ語ってもらった。初日は長野県の県民性や現在募集中の協力隊員のミッションとその地区の紹介。ゲストは協力隊員で、なぜ協力隊員に募集したのか、なぜ農業を選択したのか、なぜ長野市なのかなどの話しを聞き、協力隊員の現状についての認識を深めた。2日目は元協力隊員で、3年間に渡りジビエの振興と有害鳥獣対策に携わり、その後、個人事業者としてジビエの加工施設の運営や農業を営むいまの生活について、実践編として語ってもらった。これから協力隊を募集しようという参加者には参考になったようだ。参加者は初日6名、2日目は3名。埼玉県は「埼玉県移住支度金セミナーアンド個別相談会」を本庄市・ときがわ町・東秩父村など動画参加を含む8市町村が開催した。担当者が参加した3市町村の座談会では移住先での物件探しや就農準備に関する質疑もあった。ただ移住支度金の説明のセミナー参加者が3名と少ないのが気になり、課題として残った。大分県は「未経験からIT業界に転職して大分に移住する!」を7名の参加で開催。県では大分に移住し、IT企業への就職・フリーランス起業を希望する方を対象にIT技術スクールの無料受講、大分までの交通費・宿泊代、その後の移住・就職・起業までをワンパッケージで支援する取り組みを始めている。参加者からは仕事の内容や大分の交通事業などの質問も出るなど双方向の意見交換があった。 7日は香川県が「うどん県ゼロから始める農業セミナー2021」を緊急事態宣言が発せられたことにより、MIX形式からオンラインに変更して開かれた。参加者は13名。ゲストは三木町に移住し、イチゴ農家を経営している方と県農業経営課の職員。移住者からは農業を始めたきっかけや研修など、率直な経験談が語られた。県職員からは香川県の代表的な作物や支援機関や制度などの紹介があった。参加者からも積極的な質問や意見も出され、盛り上がった。和歌山県と兵庫県は初めて「わかやま×ひょうご トカイナカ暮らしセミナー」を開き、11名の参加。ゲストはそれぞれから出て、和歌山はバリ島への海外移住を考えていたが断念し、和歌山の海や田の風景がバリに似ていることから移住した人。この人の場合、大阪までの距離が近く、仕事を変えずに移住できたことも大きかったようだ。もう一人のゲストは淡路島の洲本市に地域おこし協力隊で移住し、東京と洲本市の生活費の違いを詳細な家計簿の公開で明らかにし、リアルな生活の実態を明らかにした。参加者は12名。40代が多く、女性がやや多かった。熊本県は「イジュカツ!熊本県移住相談会&トークイベント」を県・八代市・御船町・美里町・甲佐町の参加で、今年度初めて開催。参加自治体から暮らしの情報や支援制度が紹介された。ゲストは若手俳優の坂ノ上茜さん。阿蘇からの良質な水、温泉、景色、食べ物など熊本の魅力と思い出を若者の視点で語っていただいた。チャットでの質問も多く盛り上がった。参加者は集計中。佐賀県は「さが暮らしセミナーVol,4地域おこし協力隊大募集~多彩なミッションで明日の佐賀をつくる~」を開催。参加者は大学生から50歳代まで幅広く、真剣度の高い人が多かった。途中退場者もなく、今年度一番の盛況なセミナーとなった。参加者は集計中で40名は越えたようだ。 18日は山口県が恒例の「やまぐち暮らし 夜の相談会2021③」を完全予約で行った。予約者2名。1組は現在ハワイ在住で、光市へUターンを考えている方。もう1名は継続相談で、現在国産バナナの栽培事業に取り組み、新規事業用地を探している方。最近、オンライン相談が可能になり、海外など所在地を限定せずに相談ができるようになり、ターゲットが広がったという印象があるとのことであった。 19日は、広島県の福山市が「都市×自然×コミュニティとつくる『親子ワーケーション』」を開催。ゲストは福山市でワーケーションやまちづくりに関する事業を行う5名で、ワーケーションとはなにか?という説明から始まり、「親子のワーケーション」の良さ、ワーケーションのその先にある二地域居住・移住などについて語ってもらった。このセミナーを通して、参加者には都市と自然の両方が味わえる福山市の魅力も伝わったようだ。 20日は島根県が「島根移住ステップセミナー第1回『基礎編』島根ってどんなところ?―島根を知れば好きになる!―」を、移住を考え始めた人をターゲットに、移住に向けた準備のステップを踏んでいく全5回のセミナーの第1回目。島根出身者が気候風土、地形、文化、地域ごとの暮らしや特徴などを、写真を共有しながら説明した。参加者は12名。今後の展開が期待される。群馬県は「群馬の古墳de大コーフン!夜の博物館リモートツアー」という企画を提案し、普段は入ることが出来ない夜の博物館のオンラインツアーを切り口に、暮らしのすぐそばに「古墳」がある群馬の特徴的な地域性を紹介。群馬県への興味を喚起するセミナーをめざした。参加者は速報値で115名。企画が当たり、大成功のセミナーとなった。 21日は徳島県が2部構成の「とくしま農・林・漁業オンライン相談会」を開いた。テーマは1次産業で、1時間半のセミナーを2巡。それぞれのエキスパートが農林漁業(農業:きゅうり塾、林業;スマート林業など)の特徴や支援制度などについて説明した。その後、業種別の座談会を行った。参加者は6組7名。愛媛県は「移住者と話すホンネ交流会~住まいのなぜなぜ賃貸VS空き家編~」を開催。このシリーズは定期的に開催。移住者と話すホンネ交流会シリーズ。今回は住まいにスポットを当て、松山市の賃貸マンションに暮らす移住者と内子町の古民家で暮らす地域おこし協力隊に話を聞いた。この中では地方都市での交流スタイルや古民家に住みながら地域との交流のアレコレを話してもらった。参加者からは生活費やペットを飼うことの有無、通勤での混雑状況など、具体的な生活のアレコレについて質問があった。愛媛県は「えひめ×起業セミナー~えひめとつながるオンライン移住セミナー~」を49名の参加で開催。ゲストは大三島でサイクリスト向けの総合施設を運営している方、創業支援を行っている方とビジネスアシスト四国の代表。愛媛県での起業の方法や支援制度について説明の後、それぞれのゲストから初めて起業を考えている参加者にそのポイントについて話があった。ゲストからは物件探しに苦労したことや行政や銀行の人たちが協力的であったことなどが紹介された。起業した後も日々、勉強して新たなサービスを仕掛けていることなども語られた。福島県はいわき市が「ふくしまプライド!『食』がつないだ人とまち」をテーマに開催。市内にあるトマトのテーマパーク・ワンダーランドファームから生中継し、「食」に繋がる人と町の姿を紹介するオンラインで紹介。食を通じて人と人が繋がり、新たなプロジェクトやコミュニティが生まれているいわき市の魅力をアピールした。参加者は集計中。 22日は茨城県が「第4回いばらき暮らしセミナー『スポーツライフのススメ』」を開催、県央エリアの水戸市・茨城町・城里町・笠間市・石岡町・かすみがうら市の参加。参加各自治体がそれぞれをPRした。今年度4回目となるセミナーで第1回から参加の方が1組いたが、自治体のPRからセカンドアクションをどう提案するのかが問われているように感じた。大分県は今年度4回目の「第4回おおいた暮らし塾in東京」を緊急事態宣言下ということでオンラインの完全個別相談会形式で6名の参加で開いた。参加自治体は佐伯市・豊後高田市・国東市・日出町・中津市・日田市・九重町・玖珠町・就農・就職・移住全般の12ブースが参加したが首都圏は、急増するコロナ感染者の影響もあり、人流が抑えられ、残念な結果となった。再度のチャレンジをぜひ要請したい。

コロナ禍の深刻化で移住相談が増加

残暑お見舞い申し上げます。 東京は昨日辺りから青空が顔を出し、夏空が戻ってきている。昨夜は久しぶりに月も顔を出し、久しぶりと挨拶したいような気分で仰ぎ見た。しかし、九州や中国、四国は相変わらずの豪雨、心配なことです。お見舞い申し上げます。 ふるさと回帰支援センターは9日間の夏休みも終わり、17日から緊急事態宣言下の通常勤務(5割出勤体制、移住相談は予約制)になっている。各県ブースに挨拶回りをして、最近の状況を聞いて回った。例年、お盆明けは移住相談が増える傾向があるが、東京など首都圏のコロナ禍がさらに深刻になっていることも反映してか、北海道・山形、新潟、群馬、福井、和歌山、福岡などから、移住相談が増加しているとの報告があった。コロナ禍を一掃する展望がまだ見えないこととも相まって、移住希望者の相談件数は、ここに来て昨年比3割増しになっているのでは、との担当者からの声がある。 取材、来客はこの一週間は次の通り。 6日は西多摩選挙区の清水都議が2回目の視察に見え、全国各地の取組み状況等をつぶさに調べられた。17日は福島県飯舘村の福島再生の会の田尾氏が来訪。復興庁の福島復興再生総局事務局長末宗事務局長、同由良統括官と意見交換。飯舘村への移住を含めた10年前からの活動を踏まえ、これからの活動を巡って意見交換をした。18日は、9月26日早朝に放送予定のNHKラジオ深夜便の収録を行った。慣れないことで幾分上気していたかもしれない。 19日は、一昨年来連携している公益財団法人産業雇用安定センターの岡村常務が着任あいさつで来訪、コロナ禍での移住の現状についての意見交換を行い、移住と仕事はセットでフォローが必要であるとの認識で合意し、引き続き連携して取り組むこととした。 20日は、10月16日(前夜祭)、17日本番で行われる「第17回ふるさと回帰フェア2021」について、総務省顧問・官房審議官・地域振興室長・地域自立応援課長・過疎対策室長、全国市長会、全国町村会、同調村議会議長会に対し、後援要請などを行った。また、全国知事会は一昨日、フェアの後援の承認を行ったことを、総務省を通して確認した。 移住セミナーは6日から7日まで8回開催されたが報告は後日に譲ることにしたい。 また、9月4日に予定されていた「交流&移住井戸端会議」は、コロナ禍による緊急事態宣言が9月12日まで延長されたことに伴って中止、7月25日に予定されていた東北6県UIターン大相談会は来年の1月9日に延期となっています。

7月の移住相談件数は4,679件に

残暑お見舞申し上げます。 ふるさと回帰支援センターは8月8日(日)から8月16日(月)まで恒例の夏季休暇に入ります。ご理解をお願いいたします。 英気を養い、さらにパワーアップして秋の取り組みに備えますのでよろしくおねがいします。読者の皆様、ワクチン注射はお済みでしょうか?コロナに気をつけ、酷暑を乗り越え頑張りましょう。 8月6日の夕方、日テレのNews everyで地方移住の特集が約15分放送された。1ヶ月ほど取材班が来て、カメラを回していたものが、やっと放映された。その直後からHPへのアクセスが急増して、同日の他の時間帯のページビュー数に比べ10倍にぽんと跳ね上がった。翌日の7日土曜日も朝からページビューが増え、土曜日平均の半数を超えるページビューが集中した。この現象は、一昨年9月のNHKの「ドキュメント72時間」に匹敵する反応であった。さすがにテレビの影響はすごいと改めて感じた次第。 7月の移住相談件数が明らかになった。4,679件と昨年同月の3,314件の42%増と、同じコロナ禍の中でも健闘し、コロナ流行後、移住が増加しているというマスコミ報道を裏付けるものとなった。さらにコロナ前の一昨年の5,530件に比べると18%少ない。この年は年間の移住相談が4万9,401件に達するなど過去最高を記録した年である。7月に頑張った県は広島・岩手・長野・静岡・群馬の順となる。面談については長野・静岡・福岡・広島・山梨・福島となっている。山梨と福島は同数。セミナー集客については岩手・広島・長野・富山・群馬となっている。

9月末にNHKラジオ深夜便に出演します

オリンピックも後半戦に入った。金メダルが4日現在19個と過去最高。色々あってもアスリートにはなんの責任も、問題もない。1年の開催延期などコンデションを維持するのには苦労したと思う。勝った人、敗れた人、それぞれに頭が下がる。もっといい環境で、何ものにもとらわれず精一杯頑張ってほしかったと思う。一方で新型コロナは一向に収まる気配がない。デルタ型の変異株が猛威をふるい、緊急事態宣言は8月いっぱいに延長されている。しかし、取り巻く条件は悪く、子どもたちの夏休み、お盆の休みと1年で一番心が開放される時期で、従来どおりの対策ではこの危機を乗り越えることは出来ないのではないか。ロックダウンくらいの思いきった手を打たないと、すでに緊急事態宣言も4回目なので、慣れてしまい、人の流れを止めることは出来ない。中間的にこれまでを総括するとやはり政治家がこの事態を正確に理解せず甘く見て、なんとかなるのではと場当たり的施策を小出しにしてきたことに尽きるようだ。事態を正確に理解し、想像力を働かせ、先を見通した対策を立てることが出来ない為政者は国を誤らせる、その典型例と言えるのではないだろうか。 先週あたりから朝の通勤が楽になった。子どもたちが夏休みになったこともあるのだろうがそれだけではない空き方だ。相変わらず、来客も少ない。28日は月1回の税理士との収支のチックを行う月次報告会。29日は東京交通会館営業担当と会館の空き状況等の意見交換。30日はWebで新潟県との意見交換会に出席。ふるさと回帰運動へのさらなる参加を要請した。また、NHKラジオ深夜便(毎夜11時5分~)への出演を頼まれた。出演予定は9月26日の午前4時から。「明日へのことば」というインタビューコーナーでこれまでの人生を振り返り、いまの想いを語るようです。 移住セミナーは、先週は9回の開催。7月下旬から8月上旬ということで一番暑い盛り、こんなものかと思い、調べたら昨年の7月はコロナ禍で24回しか出来なかった。一昨年は56回と健闘した。そして今年は53回の開催で、しっかり頑張ったと言えよう。しかも、それぞれのセミナーが工夫をこらしたものになっている。セミナーを開催してみようと考える自治体にとっては参考になる内容になっていると思う。 27日はまず、長野県南信州地域が「ゲストハウスを3倍楽しむセミナー~知る×つながる×暮らす~」を飯田市・松川町・高森町・阿智村・平谷村・下條村・売木村・天龍村・泰阜村・豊丘村・大鹿村の1市2町8村の参加で開催。参加者は26組29名。ゲストは南信州地域で活躍しているゲストハウスオーナー(移住者)で、それぞれのゲストハウスを中継で繋ぎ、南信州の概要の紹介、館内の様子やゲストハウスを生業にすることになったきっかけなどを話してもらった。ゲストは気さくな方ばかりで踏み込んだ質問(儲かるのか)にも答えていただき、参加者にゲストハウスオーナーを希望する人も複数名いたので参考になるセミナーであったようだ。 30日は千葉県鴨川市が「Youは何しに鴨川へ?~移住者が語る 半農半Xの暮らし方偏~」を11組12名の参加で開いた。鴨川市は「かもくらセミナー(農家と交流型の農体験イベント)」を従来から開催。このセミナーを経て移住し、農家資格を取得した2名の半農半X 実践者がゲスト。ゲストからは「半農半Xのしごとの探し方」や「畑の借り方」、「就農でなくて半農の理由」など、わかりやすく説明があった。また、「あなたの1日、ついて行ってイイですか?」と密着動画も紹介。時間の使い方がわかる内容で、参加者には参考になったようだ。セミナーは20回以上の年間プログラムを予定しているので、参加者にとっては、農家の方との交流で人脈ができる点も魅力だ。 31日は山形県天童市が「真夏のてんどう、どうでしょう~家族でお出かけスポット編~」を9組15名の参加で開催。ファミリー層向けに、夏休みに家族で楽しめるお出かけスポットをオンラインで紹介する移住体験ツアーだ。果樹園、子育て未来館など市内6箇所をライブ映像でつなぎ、現地の様子を紹介。車で移動しながらの中継や家族連れへのインタビューなど、工夫をこらし、緑豊かでのびのびした子育てができる天童の魅力をアピールした。オンラインならではのセミナーで、県内各自治体主催のセミナーへと繋いでいただきたい。米沢市は第9回米沢市ふるさと暮らしセミナーとして、「目指せ農業遺産!米沢から紅花を発信!~紅花生産者や米沢織の職人と交流しよう~」を昨年秋のオンライン芋煮会に続いて開催。今回は紅花をテーマに開き、地域おこし協力隊が案内人となり、紅花生産者や米沢織の工房、古民家暮らしの移住者によるピアノ演奏をリレー中継で繋いだ。若い世代の参加が多く、リピート率も高い。回を重ねるごとに取り組みの輪が広がっているように感じた。移住希望者の受け入れ先となる各自治体に目を向けた山形県の取り組みは基本的なことで、今後に期待したい。北海道は「第1回北海道・渡島(おしま)地域の暮らしセミナー『住みたいまちを見つけよう!』」を函館市・北斗市・福島町・知内町・木古内町・七飯町・鹿部町・森町・八雲町・長万部町の10市町村の参加で開催。地域の紹介、移住までのステップ、東京から移住して森町で地域おこし協力隊として活躍するデザイナーがその体験を語った。また、当センターのセミナーがきっかけで孫ターンした方が木古内町の移住担当となっており、参加した。今秋にもセミナーが予定され、多くの参加を期待したい。埼玉県飯能市は「埼玉ではじめる農ある暮らし~“農ある暮らし”『飯能住まい』編」を13組14名の参加で開催した。このセミナー、飯能市が提供する土に親しむ生活環境をサポートする独自制度『飯能住まい』を紹介し、この制度を活用して移住を実現した先輩移住者からは、自然環境、農、利便性、子育て環境などから農的暮らしを希望するファミリー層に参考になる体験が語られた。 8月1日は神奈川県が「ちょこっと田舎な神奈川で農ある暮らし」を大井町・山北町・湯河原町・愛川町の参加で、14組15名を集めて開いた。ゲストは愛川町に移住した非農家出身者で、有機農家のスタッフとして指導を受けた経験を持つ先輩移住者。愛川町は都心まで1時間という立地条件を活かし、大消費地をターゲットにするメリットなどの話しがあり、就農後の生計確保のイメージが語られた。宮崎県は「宮崎市 MIYAZAKI LIFE 体験ツアー」を昨年に引き続き、宮崎市の単独開催で36組40名(速報値)の参加で開催。市職員が撮影・編集した宮崎市の紹介動画のクオリティが高く、海の綺麗さやバイクの風をきる音など、臨場感があって、宮崎の良さが伝わり好評であった。現地からのライブ映像は天気が良くなかったがレポーターの元気な様子が好感を持てた。参加者は30代から50代で、夫婦連れの参加も多く、外国人の参加も見られ、和やかな雰囲気行われた。北海道は「町中ぶらり散歩と井戸端会議」を北海道・新ひだか町・美幌町の参加で24名が参加して開かれた。このセミナーは札幌・新ひだか・美瑛の3地域からリアルな北海道暮らしを紹介するもので、移住者の先輩でもある現地スタッフが町を歩きながらライブ中継を行い、移住者の暮らしぶりや町の様子を伝えた。移住者の生の声を数多く紹介したこともあって、参加者の満足度も高かったようだ。

創生本部、新旧総括官があいさつに

7月の台風が、関東に上陸かと気をもんでいたら、過去に例がない進路をたどり、太平洋上を北上し、宮城県沿岸に上陸した模様で、27日夕刻には東京は台風一過の青空が広がった。空は高く、上空はもう秋の空かという感じであった。オリンピックも23日から開会された。日本は順調にメダルを獲得しているようだが、懸念されるように東京のコロナ感染者は、27日は2848人と過去最高を記録。埼玉・千葉・神奈川も加えた4都県では4604人と「第3波」のピークを超えた。思い切った「断」を下さないと予断を許さない状況となることは明らかではないだろうか。 コロナ禍の緊急事態宣言とオリンピック開会中とあって、地方からの来客等は極端に少ない。先週一週間の取材・来客は次の通り。21日には中央区のケーブルTVの取材があり、コロナ禍における移住状況の話しをした。また、雑誌「エルダー」で高齢者の雇用についての取材があった。27日には「まち・ひと・しごと創生本部」の新旧総括官が退任、就任挨拶に見えられ、率直な意見交換を行った。皆さん、1年程度で変わられ、腰を据えた仕事が出来ないのではとも思ったりした。午後には復興庁の福島復興再生総局事務局長の末宗氏と統括官が見えられた。末宗氏とは彼が総務省過疎対策室長のときからの知り合いで、その後は創生本部にも居られた。人柄の良い方である。この日はジャーナリストの二木氏が来訪し、2地域居住の現況について取材。さらに、オンラインによる千葉県房総半島の5自治体の移住担当者との懇談にも参加した。 移住セミナーは、先週は5回の開催と少なかった。7月下旬ということで夏休みモードに入り、さらにオリンピックも始まったことも影響しているようだ。まず、24日は静岡県が「海辺で暮らそ。静岡移住セミナー」を御前崎市・牧之原市の参加で開催。ゲストは海辺に移住した2名の方で、ライブ中継で現地と結び、海辺の暮らしの魅力を伝えた。物件の見つけ方や趣味と暮らしの両立など、参加者の関心を引きそうな話題が語られ、参加自治体の特徴が出たセミナーとなった。参加者は速報値で5名。もう少しあっても良かった。京都府は「京都移住のイロハ~移住に向けたファーストステップ~」をオンラインで開催した。参加者は18組20名で関東圏から近畿圏まで広いエリアから。ゲストは沖縄から亀岡市に移住した方で、駅を出ると田園風景が広がる亀岡市での家探しと子育ての様子を語った。 25日は、静岡県が「海・山『好き』の働き方 しずおか林業・漁業セミナー」を下田市・熱海市が参加して開催。参加者は6名。ゲストは海や山が好きで移住した方で、自然の厳しさや就職までのプロセスなどを語った。岡山県は「おかやま企業相談会~おしごとカフェ~」を8名の参加で開催。このセミナー、わくわく移住支援金をきっかけに、東京からの移住希望者向けに起業促進を図るために開催したもの。ゲストはこの制度を利用して起業した2名でトークセッションを行い、移住したきっかけや起業のステップを語った。その後、希望者には個別相談を行い、それ以外の人には座談会を開きそれぞれの思いを語り合った。兵庫県洲本市は「おうちで“島暮らし”のぞき見ツアー」を速報値で35名の参加で開催。ゲストは洲本市の農村部と都市部に移住した3名で、移住体験とQ&Aで参加者の質問に答えた。さらに、洲本市は交通会館にマルシェを出しており、そこで最後に職員が伝える合言葉をいうと淡路島特産の玉ねぎをプレゼントするという仕掛けもあり、最後まで参加者を惹きつけた。

セミナー3週連続で10回超え

16日、東京に梅雨明けが宣言された。以降、連日猛暑が続いている。こうした中で予定通り、23日にオリンピックの開会式が行われる。コロナも一向に収まる気配はないが、一方でこの高温多湿の盛夏の日本で、はたしてオリンピックが開催できるのか、こちらの方も心配である。何もかもムリムリの感じで、なんとか開会にこぎつけるという感じ。一つ、どこかが破綻すればすべてが壊れるような危うさを感じているのは私だけではあるまい。また、私のところにもオリンピック開催反対のメールが届く。普通の人が声を上げているようだ。何かが狂っているような気がする。ただ今回の経緯をみていると、オリンピックはもう1964年のオリンピックではないようだ。まず開催することが目的で、その憲章やなんのために、いまこの国で開催するのかなどは二の次になっているようだ。 取材・来客は次の通り。前号で書き落としたが14日には2011年の東日本大震災のあとに福島県飯舘村に入り、「ふくしま再生の会」を組織し、住民目線で放射能の定点観測を現在まで続け、自然との共生をめざしながら、移住して飯舘村で福島再生の取り組みを行っている田尾陽一さんと娘さん、地域おこし協力隊から飯舘村に定住している女性が現状取り組んでいるプロジェクトの報告と協力要請にみえた。取り組みの詳細はちくま新書「飯舘村からの挑戦」に詳しい。15日の夕方、宮城県加美町の町長が1年半ぶりにひょっこり顔を出された。いつも明るく音楽好きな方で作曲した曲を聞かせていただいた。 移住セミナーは、先週は14回の開催と多かった。まず、13日は愛媛県が「空き家・古民家で夢を叶える!~話題の愛媛県での実践者と仲介事業者が語るその傾向と対策~【地方移住“ホンネ”サロン】特別編」をオンラインで90組の参加で開催。今回は、テーマは空き家・古民家の利活用で、ゲストは古民家でゲストハウスやカフェなどの経営を行っている先輩移住者3名で、購入から開業に至る経緯や課題、現在の経営状況を紹介。空き家物件の情報なども交え、参加者の興味・関心に応える内容となった。平日の夜の開催ながら事前予約が90件。当初予定を大幅に上回り、関心の高さが伺われた。広島県は「~どうしても伝えたい~世界7大サイクリストの聖地「しまなみ海道」有する広島のサイクリング・人・地域の魅力」をオンラインで66名の参加。ゲストは移住者を含む4名で、しまなみ街道やとびしま街道、やまがたサイクリングロードを中心とした地域を紹介。動画や写真を活用し、海と山を楽しめる広島の魅力を発信した。 14日は山口県が「やまぐちYY!ターンカレッジ やまぐち×アウトドア」を和木町・阿武町の地域おこし協力隊とOGの4名をゲストに、県内のアウトドアの魅力を発信した。グループトークでは地域おこし協力隊に対する様々な質問が出され、この制度を利用した山口県への移住・定住のイメージが語られた。 15日は、群馬県高崎市が「カタテマグンマTALKING~高崎だるまの絵付け体験してみませんか?~」を47組62名の参加で開催。はじめての試みとして高崎市が「高崎だるま」の絵付け体験ができるオンラインセミナーを企画。ゲストはだるま職人と県内に居住した親子。参加者は実際に手を動かしながら、伝統工芸が身近にある高崎暮らしの魅力を体験できた。大人気だったので受付人数を増員。FBライブでの配信も行った。 16日は、福島県会津地域が「ちょっと会津に来てみない?」を南会津振興局管内の2市11町4村の参加で開催。参加者は暫定値で20名。会津チャレンジライフは今年で3年目。会津地方全自治体で、会津の暮らしが体験できる初のオンライン説明会。参加自治体の紹介と過去の体験事例を紹介した。参加者は移住希望者から自治体関係者、地域の人など幅広い参加者が集まった。広島県は「転勤族が語る広島の魅力とは~事前に知っておきたいひろしまライフのススメ~」をオンラインで開催。参加者は集計中。ゲストは東京からの単身赴任を経験した人と、現在広島で勤務中の2名で、平日や休日の過ごし方など首都圏と広島の違いを語った。クロストークでは人付き合いの質問が出て、世話好きな広島の県民性やお気に入りのスポットについての話題も出て盛り上がった。参加者は20代から70代まで幅広く、転勤だけでなく転職して移住する予定の方にも参考になる内容であった。佐賀県は「さが暮らしセミナーVol.3 働くなら佐賀」をオンラインで約30名の参加で開催。ゲストは野村総研のコンサルタント。成長可能性都市ランキングをもとに、実は佐賀は成長のポテンシャルが高いと説明があった。また、AI技術を活用した印刷会社など3社も参加し、事業内容や求める人材についての説明もあった。佐賀では地元企業と誘致企業どちらも活躍しており、地方でもやりたい仕事が見つけられると感じられる内容であった。未経験でもIT企業に挑戦できるか、といった本気度の高い質問も出され、盛り上がった。 17日は、岩手県が「いわて YOU&I トーク2021」を全33市町村と県内40企業が出展した大規模オンラインイベントを開催した。当初、センターでパブリックビューイングの予定であったが緊急事態宣言が出されたことにより、完全オンライでの開催となった。先輩移住者のトーク、自治体PR、空き家や体験住宅からの中継、就職情報の紹介など、岩手の魅力が伝わる動画配信や個別相談で賑わった。このイベント、翌18日も行われた。静岡市は「葵区Move To Okushizu~きっと見つかるあなたの里山暮らし~」をはじめて開催。政令市静岡市内の中山間地域での暮らしぶりを移住者ゲスト3名がリアルに語った。参加者の3分の1が市内在住者で、参加者からは自然災害対策や移住者との繋がり方など、移住後の暮らしに直結する質問が多く出された。12名の参加。長野県は「楽園信州移住セミナー 面倒くさいけど面白い!田舎のしきたりあれこれ」を飯田市、千曲市、筑北村、小川村、木島平村、栄村、上田地域定住自立圏(2市1町1村)、北アルプス連携自立圏(1市1町3村)、(公社)県宅地建設物取引業協会が参加してオンラインで開催。一般的に面倒くさいと言われる地域独自のルールをテーマに、市町村の実情を伝えた。ゲストは移住して農業を学んでいる方と地域おこし協力隊として入り移住した方の2名で、ざっくばらんに田舎暮しの大変さと楽しさが語られた。ゴミの捨て方やおすそ分けの量など、田舎ならではの生活の不便さをポジティブに捉えて楽しむ様子が印象的であった。参加者は40代から50台が比較的多かった。23組25名の参加。 18日は、三重県が「ええとこやんか三重移住セミナー 伊勢志摩セミナー」をオンラインで開き、10名の参加。自治体は伊勢市・鳥羽市・志摩市・度会町・南伊勢町が参加し、この地域での暮らしを語った。参加者のメインは50代。農的暮らしの可能性やペットを伴った移住等、具体的な伊勢志摩地域での暮らしを想定した質疑が多く出された。山梨県は「6市合同UJIターン公務員相談会アンド説明会」を県庁・県警・甲府市・富士吉田市・都留市・上野原市・北杜市が参加して開催された。毎年人気の公務員をテーマにしたセミナーで今年も77名の参加。参加者は就職活動中の学生が大半。同じ公務員でも全く異なる仕事内容があることを知って、参考になったとの声もあり、質疑応答でも多くの質問が出て本気度の高い参加者が集まるセミナーとなってきた。香川県は「第1回香川県UJIターン就職・転職セミナー in東京」を県庁とクリエアナブキが合同で開催。このセミナー、毎年好評のセミナーで今年度第1回目。転職時の履歴書の記載方法や、最近増加したオンライン面接の際の心構えなど時流にあったアドバイスのほか、移住の観点からの支援制度なども説明があった。希望者には個別面談やキャリアアドバイザーや移住相談員と直接話しをすることもできるようになっていた。参加者はUターン者よりIターン者のほうが多く、20代から40代までの働き盛りの方が多かった。

平沢復興大臣がセンターを視察

やっと、梅雨明けが見えてきたようで、首都圏は連日の雷雨に見舞われている。それにしても、この季節の豪雨、あたかも恒例になってしまったかのように、今年も全国各地で豪雨が幅を利かせている。この気候、温暖化の影響があるのだが、それにしてもメリハリが効きすぎているような気がする。この国の梅雨はもう少し、しとしとと降ったのではなかったかしらと想う。 気がつけば7月も中旬。12日から4回目の緊急事態宣言が発せられている。このままオリンピックになだれ込むようだ。一体全体どういうことになるのか、なってみないとどうなるのかは、誰にもわからない。それにしても、世界に結果として恥を晒すことにならないように祈るばかりである。そして、素朴な疑問が一つある。それはオリンッピックというものは誰のために、なんのために、こうまでしてやらなければならないものなのかということである。 この程、6月分の移住相談実績が明らかになった。1ヶ月の相談件数は3114件と昨年同月を若干上回った。多かった県は広島・福岡・長野・宮城・静岡の順となる。広島はセミナー開催で頑張り、企画も練られており、参加者も多い。面談では静岡・広島・福岡・山梨・長野と続く。 取材・来客は次の通り。10日土曜日、東日本大震災以降、東北でNHKの朝の連ドラの舞台になった久慈市、福島市、気仙沼市の3市が連携して観光、物産、移住情報を発信する「気仙沼、久慈、福島情報ステーション おかえり館」が、ふるさと回帰支援センターがある有楽町駅前の東京交通会館B1にオープンした。この日、3市の市長、平沢復興大臣、宮城県選出の小野寺衆議院議員らが出席してオープニングセレモニーが行われた。移住情報の発信を行うということからセンターにも声がかかり、セレモニーに参加。しっかり連携して結果を出したいとあいさつ。そのためにも3市の移住者受入のための体制の整備が重要と話した。 また、その後、平沢大臣、小野寺議員がそれぞれ、8階のセンター内を視察され、平沢大臣からはいつからこの取り組みを行っているのか、運営費用はどうなっているのか、いくつの県が相談員をおいているのかなど詳細に渡る質問が出された。13日は長野県、鳥取県との意見交換会に出席。両県とも早い段階から連携して移住促進に取り組んできた県で、率直な意見交換が出来た。14日は読売新聞の取材。福島との意見交換会出席。その後、今年4月から相談員を配置した愛知県の総務部長が来訪され、率直な意見交換を行った。改めてしっかりと結果を出さなければと思った。また、長崎県の早稲田地域振興部長らが来訪され、最近の地方移住の動向などについて意見交換させていただいた。15日はコロナ禍で移住相談が増えている宮城県の地域振興課の岩崎課長らが顔を出され、意見交換を行い、移住相談が増加していることから、なんとか地域へと移住希望者をつなぐ取り組みをと要請した。また、静岡市葵区の地域振興係から移住者が地元の銘菓を復活したとそのモナカの差し入れがあった。素朴な小豆の甘さが美味しかった。 移住セミナーは、先週は13回の開催と最近では多かった。まず、9日は北海道が「はじめの1歩!初心者のための北海道移住オンラインセミナー~離島編~」を奥尻町・羽幌町・礼文町・利尻町・利尻富士町の5島が参加して初開催。オンラインだから可能なセミナーで、30組32名と賑わった。島へのアクセスや主な産業、移住者向けの支援制度などを紹介。雄大な自然や特産の海産物なども写真を使って紹介。地域おこし協力隊も登場して、よそ者目線で離島の冬の暮らしの感想などを率直に紹介し、盛り上がった。佐賀県は「さが暮らしセミナーVol.1~佐賀県職員として働きませんか?~」を25組の参加で開催。このセミナー、昨年に続く社会人採用募集を呼びかけるセミナーでUターンした現役県庁職員2名をゲストに招き、それぞれの体験を語ってもらった。参加者全体で、佐賀県で働き、暮らすイメージを共有した。2日目の10日は、一部は女性向け、二部は男女を問わずで開き、併せて31名の参加。この中では「公務員という職種はない」をコンセプトに、従来からの公務員のイメージを覆すような仕事や採用の話しが聞けたようだ。広島県は「移住者リアルトーク配信番組~ひろしまで暮らそう!尾道編~」を先週に続き開催。企画がしっかり検討され、今回も84名の参加と賑わった。今回のゲストの3名はセンターで相談して移住された方々で、センターにかかわった人の手で作られた動画付きの移住セミナーであった。広島県は上記の通り6月の移住相談はトップで、こうした努力が実を結んでいると言える。敬意を表したい。 10日は、山形県が「やまがた暮らしガイダンスセミナー」を9組12名の参加で開催。ゲストはセンターの山形県の移住相談窓口で相談し、セミナーや体験ツアーに参加し、遊佐町で地域おこし協力隊として活躍している女性。移住までの準備過程から湧き水等を利用した山形暮らしの魅力などを語った。ゲストの話しは移住を考え始めたばかりの参加者にもわかり易い内容で好評であった。参加者は30代の若い人が目立った。小田原市は「お試し移住をきっかけに小田原移住~私たちが小田原暮らしをスタートしたわけ~」をハイブリットで開催。31組43名の参加。ゲストは「ゲストハウス運営会社の代表」でゲストハウスを利用し、移住を決めた2組の先輩移住者から「お試し移住の活用ノウハウ」の紹介があった。滞在期間中はどのような点に注意すべきか?過ごし方のポイントなどの説明があった。小田原市のセミナーはリピーターが多い点が特徴で、内容に対する満足度も評価できる。奈良県は「奈良で働く相談会―『奈良で働き、暮らす』を考えるー」を奈良市・香芝市・山添村も参加する形で開催。参加者は10組10名。このセミナーは奈良県内での就業と暮らしのイメージを伝えるためのもので、広く知られていない地域の特徴や暮らしぶりが詳しく紹介された。参加者は20代から50代までと幅広く、個別相談会も早い段階から満員になった。奈良県はセミナー開催数が少なく、もう少し首都圏での露出があってもいいと思う。長崎県は「長崎で働こう!U・Iターン転職個別相談会」を6名の参加で開催。家族構成は単身者2名、子育て世代2名、夫婦世帯1名。 茨城県は「第3回いばらき暮らしセミナー 地方暮らしの楽しみ方・県境地域のNOとOFF」を稲敷市・龍ケ崎市・利根町・取手市・境町・古河市が参加して開催した。この地域は千葉・埼玉・栃木の県境に位置し、都内へのアクセスもよく、移住希望者がコロナ禍で増えている。参加者は9組10名と多くはなかったが子育て環境など具体的な質問も多く、移住への本気度の高いセミナーとなった。切り口を変えた連続した開催が望まれる。岡山県は「~晴れの国岡山県で始める農業!岡山移住+就農セミナー~」を11組13名の参加で開催。当初、ハイブリットで開催を予定していたがコロナ感染の拡大からオンラインに切り替えて実施。就農から農業に関心のある方まで幅広い方々をターゲットに実施。県内の勝央町・久米南町の先輩移住者を交えた質問会・座談会を行った。希望者にはグループ座談会も行われ、盛り上がった。千葉県南房総市は「自然と農ある暮らし方~南房総市移住セミナー~」を19組23名の参加で開催。ゲストは花卉栽培農家に就農したご夫妻を迎え、南房総に就農したわけなどを聞いた。就農するにあたっては農地の取得など、課題も合って、その解決策なども意見交換された。3、4月は就農相談が多く、セミナーのテーマも就農にしたが集客に苦戦した。主催者は、時期によってニーズが変化することを学んだようだ。滋賀県は「そうか、滋賀があったか!滋賀くらし万華鏡(かれいどすこうぷ)“夜の美術館編”」という長いテーマのセミナーを24名の参加で開催。このセミナー、6月にリニューアルした県立美術館の企画展を閉館後に差し切り、移住した若手作家の2名をゲストに、作品の紹介や移住して気がついた滋賀の魅力などを語ってもらった。参加者は20代から60代までと幅広く、個別相談の予約も入り、賑わった。静岡県はオンラインで「静岡まるごと移住フェア」を個別相談会として開催。詳細は次号で!!

1週間で16回のセミナー開催

恒例になってしまったかのような梅雨の末期の大雨。今年は静岡県熱海市で土砂崩れ、土石流が発生し、死亡者も出ている。心からのお悔やみを申し上げます。 先週の移住セミナーはなんと1週間で16回の開催とコロナ前の開催ペースに並んでた。例年、年度末から年度初めは自治体の担当者の人事異動などがあり、ガクンとセミナー開催数が落ち込むが、今年もコロナ禍ということで6月は23回とセミナー開催は少なかった。そうした中で、7月3日の土曜日が6回、4日の日曜日が7回とそれなりの回数に達した。あわせて今月からオンラインによる出張相談会開催のためのテレキューブ2台も導入し、従来の4ヶ所のセミナースペースとあわせ6ヶ所で同時に移住イベント開催が可能となった。「移住セミナー開催なくして、移住者の確保なし」積極的な取り組みを期待したい。 18年から始めた移住相談員配置の42県2政令市に対する個別ヒアリングが7月2日からスタートした。各県ともしっかりと結果を出せるよう体制を整え、前年度を上回る予算の確保などに取り組んでいるようだ。そうした中で宮崎県は、2020年度は県外から755世帯1326人が移住し、2019年度から40%の増加と成果を上げた。高知県も2020年度は市町村のワンストップパーソンを介して県外から移住した人は過去最高の314人に達した。大分県も2020年度は651世帯1287人と過去最高の移住者を確保した。上位3自治体は日田市ー豊後高田市ー由布市の順となった。 取材・来客は次の通り。7月2日に読売取材。茨城県、富山県の移住取り組みヒアリング。4日は九州・山口・沖縄発見フェスに出席し、あいさつ。6日は地域活性化センター椎川理事長と打ち合わせ。7日はJP総研と打ち合わせ、自治労本部青木副委員長(政策担当)打ち合わせ。9日は全国町村会事務総長だった石田直裕さんが顔を見せられ、懇談。伊豆高原に移住されているとか。お元気そうであった。 移住セミナーは、上記のとおり先週は16回の開催と久しぶりに多かった。30日は高知県が「第2回高知でCHANGE~キャリアに新しい道を拓く~働き方いろいろセミナー」をリアルで開催。参加者は4名。このセミナー6回コースの2回目で、テーマは「企画力」。クリエイティブな発想の仕方を、SDGsカード等を用いたワークショップ形式で実践した。参加者全員で様々なアイデイアを出し合い、一体感あるセミナーとなった。広島県は「Well-being(いいかんじ)な農ある暮らしのはじめ方~自分に“ぴったり”な農ライフが見つかる3人の事例~」をオンラインで開催。49名の参加。このセミナーは「農ある暮らし」がテーマのセミナーで、3名のゲストは、一人は無農薬で家庭菜園をしている方、もう一人は子供の教育を考えて移住し、田んぼと畑をしている方、さらにコンパクトな農地で野菜などを栽培して収穫物を加工・販売している方で、それぞれの方が実践例を語った。参加者からは多くの質問が出され、関心の高さが感じられるセミナーとなった。 2日は福島県が「移住、のち、起業」を14名の参加でオンライン開催。ゲストは県内で起業支援をしているインキュベーション・マネージャーと、彼が支援している横浜から大玉村に移住し、起業した女性をゲストに、「起業」をテーマに開いた。この中ではゲストの女性から起業までの体験を通して、これから起業を目指す際に何が重要なのか語ってもらった。参加者は20代、30代が8割と多かった。県の移住相談窓口では7月から毎月ふくしまFターン個別起業相談会を開催することにしている。兵庫県は「こんなに近い!都会~海~島 ひょうご移住 de はじめての海沿いくらし 兵庫県 神戸市×淡路市 明石海峡移住セミナー」を開催。6組7名(オンライン参加は22組25名)の参加。センターを会場にオンラインで神戸―淡路島を繋いで参加者が会場(センター)、オンラインで視聴する形式で実施。現地の3名のゲストが話した。一人は神戸市内を転々として垂水区の海の見える家に落ちついた人。もう一人は東京から淡路島に奥様の病気を機に移住した人。それぞれが移住のきっかけやその経験を語った。参加者には淡路島名産の大きな玉ねぎが配られた。 3日は群馬県渋川市が「カタテマグンマTAKING~若き有望なこけし職人を囲む会~」を14組の参加で、オンラインで開催された。ゲストは「創作こけし産業の後継者育成事業」の第1号で19年に渋川市地域おこし協力隊に着任。2年足らずで県近代こけしコンクールで「県知事賞」を受賞。セミナーでは伝統的な産業を身近に感じる渋川市LIFEの魅力を語っていただき、それが伝わるものとなった。神奈川県は茅ヶ崎市・三浦市・大磯町・二宮町が参加して「ちょこっと田舎な神奈川での海の見える暮らし」を開催。19組23名の参加で今回も大賑わい。移住というより引っ越し感覚で毎回参加者を集めている。富山県は「とやま移住・転職WEEK」として3日から9日まで取り組みを行った。その初日として3日には対面とオンラインでの移住相談を実施。以降、富山県の景色の良さや伝統工芸でもある漆芸が体験できるワークショップも開催するなど多彩な企画でセミナーも開き、賑わったようだ。新潟県は「にいがたU・Iターンフェア2021」を12階のイベントスペースを使って今年度初開催。会場には関川村・燕市・湯沢町が相談ブースを出店。ほかに21のオンライン参加自治体もあった。12階への来場者は57組76名。参加者は若い世代が多く、本気度の高い参加者がゆっくり個別相談をする姿が目立った。群馬県は3日から9日まで「オールぐんまオンライン移住相談移住相談ウイーク」を展開した。県下のすべての35自治体が参加したこの取組は、はじめての意欲的な試みで、群馬県ならではの企画で成果が期待される。 4日は、青森県が「リモートワークであおもり暮らし」を、セミナールームを使ってオンラインで開催。5組9名の参加。テーマは「リモート移住」で、東京のIT企業で働きながら移住を叶えた経験者と移住予定者をゲストに、青森移住に必要なポイントや気をつけることなどをアドバイス。参加者と交流、情報交換も行った。徳島県は「新しい移住のカタチ オンライン相談会」を11名の参加で今年度初開催。コロナ禍での【新しい移住のカタチ】にスポットを当てた相談会。ワーケーションやテレワークなどについて紹介したのち、移住コーディネーターの小林氏から移住の極意などが伝授された。参加自治体は12自治体。参加者はそれぞれの自治体と物件や今後のプランなどについて個別の相談に入った。新潟県上越市は「にいがた県上越市ふるさと暮らしセミナー 子育て、みんなどうしているの?」を11組12名の参加で開催。ゲストは子育て真っ盛りの2名のママさん。実際に役に立った上越市の支援制度や普段の暮らしの様子などを語った。とくに、移住前に住んでいた都会と比較した話に説得力があり、今の暮らしに満足している様子が伝わった。個別相談も4組あり、女性ならではの悩みの相談もあり、盛り上がった。上越市は昨年からオンラインを積極的に活用し、オンラインセミナーは今回3回目。参加者は過去最高となった。福井県は「出張!新ふくい人交流会~先輩移住者から聞く福井生活~」はオンラインで4名の参加で開催。このセミナー、今年福井県が採用した【移住サポーター】をゲストに招き、開いた。この移住サポーターは移住前の相談から、現地のアテンド・移住後のサポートまでしてくれる“地域のおせっかいさん”として移住者に関わってくれる人。移住サポーターが話しやすい雰囲気を作ってくれたおかげで、参加者は少なかったが全員顔出しでサポーターと直接話しを行い安心できるセミナーとなった。長野県は「ぐるっとながの‘21夏 移住セミナー 住まいと暮らし方から考える ながの暮らし」を長野地域連携中枢都市圏主催で開いた。参加自治体は長野市など3市4町2村。ゲストは、住まいをテーマに高山村に移住し農業を営む人と千曲川市に移住して地域のプロジェクトのまとめ役を担う人の2名。移住までのプロセスと移住して感じた信州暮らしの良さを語った。長野地域9市町村のPRでは住まいを軸にそれぞれの自治体の特徴なども話され、聴き応えのあるセミナーとなった。北海道深川市は「直近10年間で152組375名が移住!『深川で暮す+働く+遊ぶ』先輩移住者が語りつくす90分」を開催し、11組13名の参加。深川市で15年の移住者支援の経験を持つ移住プランナーと昨年Iターンしたばかりの移住相談員がそれぞれの経験を交えながら深川市の人気の理由、中古物件、働き方、スポーツ・アクティビティについて語った。実績が物を言う説得力のある話で盛り上がった。 また、この日は「九州・山口・沖縄発見フェス2021」が今年になってはじめて12階ダイヤモンドで開催され、149名の参加を達成した。昨年来のコロナ禍もあり、セミナーの殆どがオンラインでの開催であったが、今年度はじめてのリアルでの大規模フェスで、途切れることのない参加者で参加自治体も、それなりの手応えを感じたようであった。

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