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いわきの地域おこし協力隊員決定

6月になりました。今月から東京交通会館の1階の柱に大きなふるさと回帰支援センターの広告を出しました。円柱なので3面の絵柄をあしらい、まきつける形にしています。お近くに来たときは見て、感想を寄せてください。 9月のふるさと回帰フェアの準備も着々と進んでいる。すでに参加申し込みも昨年を上回る勢いのようで、果たして会場の中に納まるのかうれしい悲鳴となっている。前夜祭の記念講演を誰にするのか、これが頭の痛いところで、すでに11回目ということになるとめぼしい人はすでに講演いただいており、人選に苦慮している。そうしていたら6月1日の朝日新聞の「異才面談」というインタビュー記事に田中泯さんが掲載されていた。私の親しい友人が現代舞踏家の麿赤児氏で田中泯さんのことは同じ業界ということで40年も前から活躍ぶりは知っていた。最近は俳優としてのほうが有名だが、私たちは舞踏家としての田中泯さんのほうがなじみだ。このインタビュー記事がいい。説得力がある。「自立した地方それぞれの考えがなければ、『上』から来るものだけでは創生はできない」「自分が住んでいる場所が中心で、そこに生まれた誇りを持って生きることが理想なのに、自信を失っているようにみえる。中央がなければやっていけないと考えるような地域は、厳しい言い方をすれば、必然的に絶えてしまうのでは」「中央に出た人たちがつい振り返る、そういう地方でなくてはならない」、そして「ここで生きる」という「誇り」を持つ人を、いかに増やしていくのか、そうでなければ「創生」にはつながらない、といっている。この話を、前夜祭の記念講演でしてほしいと思っている。いかがでしょうか? この間、あまり活動が見えていなかったように思える福井県がついに動いた。知事も参加しての「ふるさと福井移住定住促進機構」が昨日、福井市についに立ち上がった。開所式には県下の市町村の首長たちや商工会議所など関係団体も大勢出席した。今後の新幹線の開通を前に移住者の受け入れ態勢を確立することを目指すことにしている。 先ほど、福島県いわき市から連絡があった。伝統的いわき和紙(通称・遠野和紙)の後継者を地域おこし協力隊員を募集して育てようと決意していたが、2名の募集に6名が応募、めでたく2名の後継者が決まったとのこと。この募集のためのセミナーも5月にふるさと回帰支援センターで開催されていた。

オランダの記者が取材に来ました

 今日30日もふるさと回帰支援センターは大賑わいである。5階、6階ともセミナーが開催されていることもあるが、個別相談も多い。スタッフと雑談を楽しむ場所もない。うれしい悲鳴というところか。これから夏場に向けて、移住相談はさらに増加していく。何とかスペースの確保を急がなければと思っている。また、今日はオランダのマスコミの取材があった。アベノミクスの取材で訪日したようだが、移住の動きもあるということで来た。今日は人気の長野県のセミナーも開催されており、88名の参加者のうち若者の参加が多いことに驚いていた。相談件数も1000件を越えていることにも関心を寄せていた。帰りに福島県の赤べこのキーホルダーを差し上げたら喜んでいた。また、6階では福島県の白河市も1年ぶりにセミナーを開催。テーマは二地域居住。参加者は8名と少なかったが、新幹線を使えば新白河まで1時間半弱、十分通える距離でこうしたテーマでのセミナー開催もあっていいと思う。数多くのセミナーが開催されているがポイントはいかに特徴を出しかだと思う。  昨日は8年前から理事を、昨年から評議員を勤めている新潟県長岡市の山の暮らし再生機構の評議会に日帰りで出席した。途中、上越国境のトンネルを抜けると、そこは雪国ではなく、一面の新緑。水を張った水田には早苗が植えられ、折からの初夏の太陽の陽光を受けてきらきらと輝いていた。その風景を取り巻く山々は霞がたなびいたような水色の光の中にあった。冬の新潟もいいが、この時期の新潟はさらに美しい。会議メンバーの女性に聞いたが、新潟の気候は適度の湿気があり、肌にしっとりと馴染む。このためほかの地での暮らしは考えられないといっていた。この湿り気が新潟美人を生み出しているのではと考えた次第。こうしたことも移住推進の売りになる。是非、生活にかかわるこうしたことも見直してみたらいかがでしょうか。売りになると考える。  遅れていた栃木県と愛媛県の相談員が6月2日から初出勤となる。これで27県1政令都市が全員揃うことになる。いよいよ総力戦の取り組みのスタート。是非ともがんばってほしい。

やっと広告が出るよォー

 5月も気がつけば下旬、木々の緑は日を追うごとに濃くなっている。それに合わせるように日は長くなり、朝は4時を過ぎると明るくなり、夕暮れも7時頃まで薄暮が長くなっている。これから夏至に向かってさらに長くなる。私はこの時間が好きだ。労働安全衛生対策と高齢社会対策の調査で2回ほど北欧へ行ったが、これからは白夜の季節になる。気の置けない仲間とガーデンで飲むビールは最高だ。今年はこのビールを楽しみたい。時間は、1時間から1時間半くらいがいい。気の合う仲間と話題も選びたい。ふるさと回帰の各県の情報交換でもいい。生きている実感やふるさとでの望ましい暮らしもいいかもしれない。ビールは最近キリンが売り出したコンビニでしか買えない「ザ・アロマ」がいい。ホップが利いていて最高だ。245円と少し高いのが玉に瑕だがたくさん飲むのではないので、この時期のビールはこれにしよう。  4月から相談体制が格段に充実したふるさと回帰支援センターの来訪者の伸びが顕著だ。4月は設立以来破れなかった1000名の壁が今年一挙に1207件と超えた。この間テレビや新聞などで取り上げていただいたことによるものと思われるが、胸をなでおろしている。広告費がなく、宣伝できていないがこの結果は評価できる。昨年も700件代であったから60%アップということになる。この間、23日の土曜日は人気の山梨県の中でも、さらに人気の北杜市のセミナーには、市単独で100名を集めた。能登の穴水町も15名を超えた。24日の長野県の駒ヶ根市も20名。大分県も30名を超えるなどコンスタントに人が集まっている。27県1政令市の専従相談員のところへの相談も徐々に増えてきている。体制の強化による相乗効果によるものと思う。各県の相談員の粒も揃っていると思う。是非、のぞきに来ていただきたい。これで、政府がさらに本気で移住・定住政策に本腰を入れていただき、キャンペーンを張っていただければ地方移住者はさらに増えること間違いない。創生本部とは一度じっくり意見交換したいのだが闇に向かってボールを投げているようなもので返事は帰ってこない。  最近、従来からまったく音沙汰のなかった県をはじめとした自治体関係者の来訪が続いている。これらの自治体がふるさと回帰運動に参加すればさらに移住希望者は増加することは確かだ。全体としての課題は受け入れ体制の充実。専従相談員を配置している県でも、まだまだ受け入れ体制ができていないところが多い。これからはこのことの拡充をお願いしたい。数日前にしまね移住・定住推進機構の事務局長がひょっこり訪れられた。この機構は歴史が長くすでに23年になるという。結成時から気をつけたことは受け皿の確立だったとのこと。わが意を受けたりであった。  先ほどは三重県の鈴木知事が視察に訪れた。灘高ー東大での通産官僚。フットワークのよさそうな人柄で新しいタイプの知事とお見受けした。ますますの活躍を祈念したい。  また、遅れていたふるさと回帰運動の広告をやっと出すことになった。予算がなく、やっとのこと。広告くらいは政府にお願いしたいものだがないものねだりか。 まず、東京交通会館の入り口の柱に、それと6月3日発売の「田舎暮らしの本」と「ターンズ」に。センターのデザイナーの苦心作です。乞うご期待を!

初めて4月の相談件数が1000件越え

 5月の連休が終わったと思ったら季節はずれの台風が日本を縦断し、この台風が行った後は30度の猛暑がやってきた。そして、箱根山も水蒸気が噴出するなど、警戒が強められている。なんか自然界がいつもとちがう動きをしているようだ。何事もなければと祈るばかりである。  連休明けの7日、2名の相談員を配置している富山県の移住相談コーナー「富山くらし・しごと支援センター」のオープニングセレモニーが石井知事も出席して行われた。このセレモニーにはNHKを始め県内民放2社も取材に訪れ、にぎやかなものとなった。石井知事は「県内移住者は右肩上がりで増えている。北陸新幹線も開業し、さらに移住者を増やして行きたい」と決意を語った。8日には京都市の門川市長がトレードマークになっている着物姿でセンターを視察に訪れた。4月に京都で講演したときに挨拶したことをきっかけに、その後市の担当部長などが視察に訪れており、今回は市長自ら足を運んでいただいたもので、5階、6階をくまなく視察され、是非京都市もこの運動に参加したいと感想を述べられた。相談員たちは気さくな人柄の門川市長の魅力に翻弄されていた。  10日の日曜日は人気の香川県と鳥取県のセミナーが開催された。香川のセミナーの参加者は139名と多数に及び、大賑わいであった。また、鳥取は昨年の移住実績は全国のトップクラスであったが、久しぶりの東京での開催であったものの、周知の期間が短いこともあり18名にとどまった。  また、このほど、4月の1ヶ月間の移住相談件数が明らかになったが今月も1月、2月、3月に続いての1000件超えの、1207件であった。4月は例年相談件数が減る月だが、今年初めて1000件の大台を超えた。移住相談はこれから夏場に向かって増えていく傾向があるが、なんとか1500件超えを目指したいと思っている。  この間、マスコミの取材が多いが、連休明けの7日のNHKのあさイチで取り上げられたが、今度は17日の日曜日のBS TBSの午後6時から7時まで「まるわかり!日曜ニュース深堀り」に今度は小生が登場する。是非見ていただいて感想を寄せてほしい。

高知県、昨年度は移住者400組越える

 連休のど真ん中、東京交通会館の1階は人が群れている。狙いは「どさんこプラザ」のソフトクリーム。通路まで人がはみ出しながら、老いも若きもソフトクリームをなめている。あんまりほめられたものではないが、外が30度になろうかという暑さもあって大賑わいである。今年ももうこんな季節になったかという感じである。  昨日は、秋田の三種町から友人が訪ねてきた。実は昨夜,WBCスーパーフェザー級のタイトルマッチが大田区であり、三種町出身のチャンピオン三浦選手応援のために上京したしだい。結果は3回TKOで4回目の防衛。ボンバーパンチといわれる左が炸裂した。三浦選手は友人の数軒となりとか。一戦ごとに強くなっている感じがある。今後とも大いに期待できるチャンピオンになることを祈念している。このクラスには強豪内山高志チャンピオンがいる。早晩、激突ということになるだろうが、がんばってほしい。  9月のふるさと回帰フェア2015の第1号の文書がまず会員自治体に向けて昨日発信されたようで、いよいよ準備がスタートした。今年は「まち・ひと・しごと創生本部」の動きもあり、例年に比べ大幅な増加が見込まれる。文書をしっかりチェックされ、申し込みも早目をお勧めした。前夜祭は会場の関係で詳細はこれからとなっている。こちらのほうもよろしくお願いしたい。会場は昨年と同じ有楽町の東京国際フォーラムとなっている。  ここ3年ほど、急激な勢いで移住・定住に取り組む高知県が14年度400組超の652人の移住者を確保したと高知新聞が4月1日の朝刊で報じた。県や市町村に寄せられた移住相談は3458件と前年度の1817件の倍近く。20から40代が全体の8割、出身地別ではUターンが23%。移住者が多かったのは高知市内。次いで黒潮町、越知町と続く。高知県では本年度の目標を500組に置くことにしている。

ひばりあんもちの思い出

うれしい話をひとつ。29日のメーデーを前に福島相双地方振興局のメンバーが訪ねてきた。メーデーに参加し、震災復興にがんばる相双地域をアピールするためだ。そのお土産がうれしい。なんとJR常磐線の原ノ町駅で売っている「ひばりあんもち」だ。 この餡餅には多くの思い出がある。10年前に亡くなった父親のお土産といえばいつもこの「ひばりあんもち」と決まっていた。弟と取り合って食べた記憶がある。今は冷凍してあり、1時間もすれば自然解凍し、甘さ控えめでおいしくいただける。かつては生で売っていたが、今はそうではないようだ。奥羽本線「峠」駅にも峠の力餅というのがあるそうだが、同じような餅なのではないだろうか。食べたことはないが、峠を越えてふるさとを出る人が最後の名残に食べたのではないだろうか。そして、ふるさとに帰ってきた人が最初にふるさとを感ずるのがこの峠の力餅なのではないだろうか。 原ノ町の餡餅にはしおりがついている。そこには、「『故郷を失くしてはいけない』地産池沼を失くしても、地元・福島から離れなかった理由。みんな居なくなってしまったら、誰も戻って来れないから。避難した子ども達が帰って来れる環境が、いつか整うと信じて、私たちはこの地元・福島で、皆様の温かいお心を支えに踏ん張り続けたいのです。絶えず諦めずに乗り越えた先に、私達や未来を担う子ども達の夢が広がることを願って。」とある。この地域は、原発事故の影響が残るが、心を熱くし、現在もがんばっている。7月下旬には数百年続く相馬野馬追いが南相馬市の雲雀が原で勇壮に行われる。 29日は第86回メーデーだった。今年は、春闘でベースアップがあり、参加者も多かった。ふるさと回帰支援センターは今年も参加し、情報誌とチラシの配布を行った。この配布行動において、高知に移住した方から「ふるさと回帰支援センターの紹介で高知に移住できました。その節はありがとうございました」と声をかけられ、うれしかったとの報告があった。こうしたところにもふるさと回帰運動の手ごたえを感じさせられるようになった。 27日、久しぶりに映画に行った。観たのはビートたけしの「龍三と7人の仲間たち」。前評判もよさそうだったので行ったが、これがさっぱり。ただ単なるドタバタ劇で心を打つものがない。劇場は圧倒的にシニア世代。笑い声は数箇所で起きたがそれだけ。もっと別なつくり方があったのではないだろうか。テーマは面白そうなのだが、つくり方が安直だ。思想がないのが決定的のような気がする。明日から風薫る5月。皆様にとって実り多き月であることを祈ります。

オープニング・セレモニーに100名参加

もうすぐ連休です。町には緑があふれ、春本番の勢いを感じます。今年は1週間から10日ほど季節のめぐりが早いようで、もうはなみずきは満開です。はなみずきは桜と異なり風情に欠けるが、華々しさは数段上で、心を励ましてくれるような気がします。 前号に引き続き、ふるさと回帰運動の国際化の話を紹介します。ついにアメリカ人の山梨県への移住第1号が決まりました。一昨日クッキーを持ってお礼にこられたそうで、ついでイタリア人もほぼ決定のようです。さらに今日はオランダの新聞社から取材の申し込みがありました。日本経済の取材で来日の折に取材したいということです。急速にふるさと回帰運動が国際化していることを実感させられます。数年前は韓国からの視察が相次ぎ、韓国まで行って講演もしてきましたが、ついに欧米までこうした日本の運動が広がりつつあることに驚いています。 セミナー開催も順調で、すでにセミナー開催の予約は155回と昨年の開催実績を上回りました。昨日は、町で初めてブースを開設した富山県朝日町が満を持してセミナーを開催し、30名ほどを集めました。挨拶に立った笠原町長は自然環境、水のうまさ、山あり海あり、生活環境はよく、受け入れ態勢もしっかり整えており、是非一度お訪ねくださいとアピール。じっくり腰をすえて移住者の受け入れに取り組みたいと決意を語っていました。今日も新潟県が新潟市、上越市、佐渡市、三条市、十日町市といっしょにセミナーを開催。こちらも30名程度の参加。この間、全体的には昨年比で約2~3割増しの参加状況で、3月に続いて1000名を超える月の相談件数ということになりそうな勢いです。 22日は、午前中は静岡県と静岡市の合同相談センターのオープニング・セレモニーが盛大に行われ、さらに午後からは4月からの各県移住相談員の配置等、体制や全体のレイアウト変更などを記念し、リニューアル・セレモニーを開催しました。そして、なんと100名を越える参加者で、会場の5階のセミナースペースは人であふれておりました。全国市長会や町村会から祝電や挨拶をいただき、鳥取県副知事、静岡県副知事、宮崎県副知事、静岡市長、長野県駒ヶ根市長、大分県日田市長などからお祝いの挨拶をいただきました。最後に27名の各県相談員を一人ひとり紹介し、健闘を誓い合いました。 こうした盛り上がりを受けて、マスコミの取材も多く、29日のテレビ東京の夜11時からのワールドビジネスサテライト、5月7日(木)の朝8時15分からのNHKアサイチ、5月17日(日)のBS TBSの夜6時からのニュースふかぼりなどで取り上げられる予定で現在、取材が続けられています。是非チェックをお願いいたします。

ふるさと回帰運動が世界へ広がる

有楽町のふるさと回帰支援センターの近く、茨城と福井のアンテナショップの間の道は八重桜の並木道だ。今日は昼休みに散歩に出たら、その桜並木は桜吹雪となっていた。もう、ここまで東京は春が進んだのかと驚いた。 4月だからだと思うがこのところ全国の自治体からの来客が多い。あとから、あとから予約なしでくる。これでは仕事にならない。いや、お相手するのも仕事なのだが、それほど多い。うれしい悲鳴ということ。このくらい移住希望者の来訪が多ければ万々歳なのだがまだそこまではいっていない。もう少し時間が必要なようだ。 4月から専従相談員を配置した各県が五月雨的にオープニングセレモニーを開催している。昨日も群馬県の企画部長が参加してセレモニーが行われた。名物の高崎だるまの進呈も相談員に行われた。それなりに工夫されているようだ。 センター全体のセレモニーは22日午後1時半から交通会館5階で開催される。続々と各県から参加者が報告されてきている。現段階で70名を越える参加者が報告されている。さらに増えそうな勢いである。当日は統一自治体選挙で再選されたばかりの政令市の静岡市の田辺市長も参加される予定だ。 スペースを確保してブースを開設した各県もそれぞれ工夫が施され、人目を引く配置となっている。広島はカープの赤を基調にした配色で統一し、らしさを強調している。高知は県産材を使ったテーブルと椅子を用意した。和歌山はパンダのぬいぐるみを置いてアピール。山梨は富士山のポスターで埋め尽くされている。山形は新幹線初のリゾート列車のポスター「地酒の人も ジュースの人も 次の駅まで 一杯いかが?」の文字入りを正面に飾っている。これ以外の県はこれからの工夫となるようだ。 意外な話をひとつ。昨年、移住人気ランキングでトップとなった山梨県。この情報が世界に向けて発信されたようで、なんとイタリア、アメリカ、カナダなどからの移住希望者が相次いでいる。これらの国の移住希望者は奥様が日本人とのこと。さらにスペインからも移住の相談が山梨県移住相談コーナーに来ているようだ。台湾の大学からは学生の宿泊つきの研修の相談も来ているとのこと。ふるさと回帰も世界化し始めているようだ。

大波に向かって進む以外に道はない

今日の雨で桜は終わりか?桜が咲くのを待ちに待っていたのに、結局は花見が出来なかった。余裕がないのだ。今朝の高架を走る通勤電車の中で、過ぎていく町並みを眺めながら、桜は心で思うほうがいいのかもしれないなどと考えていた。だって、桜は散るのが早いんだもの。 明日、京都仏教会に呼ばれて講演に京都へ行く。久しぶりに哲学の道を歩いてみようかなどと思っている。20ど前に京都で半年ほど仕事をしたことがあるが、あの道は好きな散歩コースであった。銀閣寺から歩き始めるが、近くに「おめん」といううどんやがあった。行くたびに満員であったが、おいしいうどんであった。   有楽町の事務所がリニューアルして1週間。まだ落ち着かない。何より人が多い。5階と6階で46人いる。リニューアルし、34県1政令市4市2町がパネルブースを構え、27県1政令市が専従相談員を配置し、移住希望者の相談にあずかっていることも知られていない。当面の課題はこのことを周知することである。必要なら週末に限ってサンドイッチマンをこの交通会館の周りに配置しようかとも思っている。この間マスコミの取材も多いので、まずこのことをアピールしたいと考えている。3月末から4月にかけて休んでいたセミナーも今週からスタートする。4月は一部空きがあるが、5月連休以降は隙間のないほどに魅力的な企画のセミナーが目白押しだ。ここがポイントで、よそにない企画であるか否かがセミナーの成功の決め手といってもいいかもしれない。担当者はまず自分が参加したい企画を作ることから始めるのもひとつではないだろうか。 4月7日現在、セミナー予約は122回の多数に及ぶ。昨年の開催実績の136回は目の前だ。勢いが出てきたなあーというのが実感である。   雑感をひとつ。前にも書いたかもしれないがふるさと回帰運動をめぐる情勢が急だ。「まち・ひと・しごと創生本部」の設立で一斉に全国の自治体が動いている。その余波が27県1政令市の専従相談員の配置である。従来は5名の相談の配置が、一挙に23人の相談員が増えた。一つひとつ積み上げてきたものが一挙に増えた。大波が来たといってもいい。この大波、操船を誤れば船は転覆するほどに大きい。転覆を避けるためには、この大波に向かって、臆せず、真っ直ぐに向かっていくしか道はない。大波を避けようと逃げれば横波を食らってアウト。丹田に力を入れ、真っ直ぐ進むことを誓っている今日この頃である。

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地方創生に体制整い、スタート

ふるさと回帰支援センターは有楽町の情報センターをリニューアルして、今日新たな船出をした。10時からのミーテイングには45名のスタッフが勢ぞろいした。この45名で全国各地へ移住希望者を送り出すのかと思うとおのずと身がしきしまるような思いがする。昨日のブログでも書いたが2002年NPO発足から月1000件の相談を達成するまでを第1期とすれが34県1政令市4市2町のブース開設、27県1政令市の専従相談員を配置しての移住推進の取り組みは新たな出発ともいえるもので、この運動を主催する立場からは身の引き締まる思いがする。まさにこのふるさと回帰運動は新しい次元の運動に突入したといっていいと思う。相手は生身の人であり、モノとは違う。一人ひとり違う。その違いを理解するところから移住相談は始まる。このことを自覚して相談業務に携わるよう訓示した。午後からは各担当よりオリエンテーションが行われたまた、リニューアルオープンのセレモニーは22日午後1時から行うことにしている。 なお、マスコミはNHK福井支局、高知新聞、京都新聞、共同通信の取材があった。 新たにブース開設した自治体、団体は以下の通り。 東日本(5階) 事務所スペースを確保し、専従相談員配置の県・政令市 福島県、山梨県、秋田県、山形県、福井県、富山県、静岡県、静岡市。 専従相談員配置県 青森県、岩手県、岐阜県、群馬県、栃木県、茨城県、長野県。 パネルブース設置県・団体・企業 新潟県、石川県、神奈川県、愛知県、飯山市、大町市、駒ヶ根市、富山県朝日町、北海道上士幌町、公益財団山の暮らし再生機構(長岡市)、グリーンふるさと推進機構(茨城県県北地域)、(株)生活科学運営、アット・ホーム。 西日本(6階) 事務所スペースを確保し、専従相談員配置の県 和歌山県、広島県、山口県、高知県、宮崎県。 専従相談員配置県 三重県、岡山県、愛媛県、香川県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県、 パネルブース設置県 鳥取県、島根県、徳島県。

第2期ふるさと回帰運動スタートする

今日で3月も終わり。明日からはいよいよ4月。ふるさと回帰支援センターは新しいスタートを切る。これまで12年間、地道に都市と地域の交流・移住に取り組んできた。その成果が月の相談件数1000件。それが、「まち・ひと・しごと創生本部」の設置で大きく動いた。この大波ともいえる動きでふるさと回帰支援センターは翻弄されている。12年間積み上げてきた内部留保も情報センターの拡充ですべて吐き出した。爪に火をともすような思いでためた金なのにである。せめて、場所代くらいは国の支援があってもいいのではないだろうか。リップサービスだけで運動が進めば世話はない。 本来、移住などは民間ベースで文化運動として、一人ひとりの価値観を大切に行われるものではないかと思ってきたのだが、そうも言っていられない状況となっている。急激な人口減社会の到来がそうさせているのだろう。ただ基本は、一人の人と一つの地域を丁寧に結び付けていくことであることは確かなことだ。田舎暮らしは誰でも出来ることではない。向き、不向きがあることを忘れてはならない。気の長い取り組みこそが肝要であると思っている。 総務省が設置する全国移住促進センターも「移住・交流情報ガーデン」として動き出しそうだ。ただ委託先には驚いた。地域活性化センターの中にあるJOINが受託したようだ。 21日には公開シンポジゥム「地方創生―大学の役割と可能性―」を東海大学の高輪キャンパスではじめて開催した。これは、地方創生が叫ばれる中で大学の役割と可能性を改めて問うもので、北から岩手県立大学、法政大学、東海大学、名古屋学院大学の学長・総長が一堂に会し、議論した。このシンポは2部構成で、1部ではそれぞれの大学の学生が「大学で何を学び、これから地域のために何ができるのか」をテーマのVTRで活動を報告した。その中では、大学を休学し、地域おこし協力隊として岡山県美作市に入って、休耕田の開拓を行った例や熊本県阿蘇で農業研修に行ったところで農業にはまり、就農した例などが報告された。 2部では上記大学の学長・総長によるパネルデスカッションが行われた。コメンテーターは元鳥取県知事の慶応大片山善博教授、モデレーターは見城美枝子理事長が務めた。この中ではそれぞれの大学が地域貢献活動を行い、その取り組みが学生たちに研究の課題を明確にさせたり、やる気を引き出したりと効果を上げていることが報告された。また、法政の田中優子総長は大学として「画期的な取り組みを行っている自治体から推薦で学生を入学させ、地元に帰す制度に取り組んでいるとの」報告もなされた。この制度で選ばれた岩手県遠野市からの学生は3年前にふるさと回帰支援センターでインターンシップに取り組み、無事、大学も卒業し、遠野市に就職している。また、このシンポは6月にNHKのEテレで放映されることになっている。 ふるさと回帰支援センターは4月1日からリニューアルオープンする。当日は10時から朝礼を行い、当面の取り組みを語る。さらに22日午後1時からはマスコミも入れてオープニングセレモニーを行うことにしている。ブースを出しているいくつかの県の知事の出席も見込まれる。そして34県1政令市4市2町のパネルブースが並んだ姿は壮観だ。また、27県1政令市が専従相談員を配置する。大いににぎわうこと受けあいだ。いよいよ第2期ふるさと回帰運動がスタートする。 面談形式による移住相談を売りにするふるさと回帰支援センター。不安いっぱいの移住希望者にいかに寄り添って相談できるかがポイント。移住相談員の奮闘を祈る。

ブログ、間が空いてごめんなさい

ブログの発信が大幅に遅れた。月4回を目途に発信をと思っているのだが今月はことのほか忙しく、合間に出張も入り、書くことが出来なかった。ブログを楽しみにしている諸氏には申し訳ないことをしてしまった。お許しください。   11日には菅原文太顧問を偲ぶ「惜別の宴」を、生前菅原さんと親しくしていた方々を中心に目白の椿山荘で開かせていただいた。200名弱の参加者で、主催者代表挨拶は東映の岡田社長が、1970年代の仁義なき戦いなどの実録モノの映画のヒットで東映の屋台骨を支えた菅原さんの往時を懐かしく語られた。会場には松方弘樹氏やガッツ石松氏などの有名人も多数駆けつけた。また、沖縄からは先の知事選で勝利した翁長知事も参加され、最終盤での応援によって当選することができたとお礼を述べられた。参加者には東映から菅原さん主演映画のダイジェスト版のDVDが配られた。   有楽町の事務所は20日から24日まで臨時休業し、内装を全面的に変えた。4月1日から34県1政令市4市2町が新たにブースを構え、ポスターは全部で71枚の多数に上る。うち22県1政令市が専従の相談員を配置することになったことに対応するためである。この大きな拡充にともなって18名の新たな相談員を雇い、各県に貼り付けることになっている。その面接も大変である。相談員は、基本は当該の出身者をあて、移住希望者の不安に寄り添い、相談に当たることが出来る人を選んだつもりである。時代なのでしょうが、相談員の希望者の水準が高く、こうした仕事に生きがいを見つけた人が多いように感じた。乞うご期待である。   出張も多かった。一回は群馬県高崎市の青年会議所のゲットバック シンポジュウム。地方の中核市の活性化のためにあらためて高崎のよさを再評価しようと企画された。基調講演は私がやり、これまでの13年間の取り組みを報告し、創生本部の動向なども紹介した。その後、3名のパネリストと意見交換をした。このパネリストがユニークで、1名は地元高崎経済大卒の長野出身者。市役所で活躍中の男子。もう一人は菓子メーカーの女子。勤務先は東京で新幹線通勤。夫は新潟勤務。東京と新潟の中間で子育て中。もう一人は、銀行系のコンサル会社勤務の男子。東京から移住。住宅購入に当たって都内との価格の比較を行い圧倒的に高崎が優位と分かり、子どもも自然環境のよいところで育てたいとやってきた。高崎は中山道の宿場町として栄えてきた町で、こだわりのないあっさりした気性の人が多く、非常にすみやすいところということで意思一致した。子育て環境も整っているとのことであった。 ここの青年会議者はまとまりもあって、いい情報発信グループとお見受けした。 一昨日は茨城県の県北地域の起業家のビジネスプランの審査会に行ってきた。初めてのコンペということだが64件の応募があり面白かった。県には是非、継続した取り組みとして起業家の育成に取り組んでほしいと思う。私の一押しは「通い家」プロジェクト。茨城県県北地域は以前は2地域居住の場所として名を馳せた。今回のプランは、空き家のリフォームで首都圏から通って、住む、というもの。ネーミングが面白く、話題になること請負なし。課題は空き家の発掘とこの取り組みの社会化ではないだろうか。

セミナーは盛況が続く

3月5日の夜,BS日テレの「深層NEWS」という1時間番組に出演した。相手は「まち・ひと・しごと創生本部」の副大臣。今風のスタイルのよい政治家。まだ若いがもう政治家風の感じでよく話す人だった。総務省の「全国移住促進センター」の評価については同意見で、ウェブで移住先を紹介する手法はうまくいかないのではないかということでは一致した。 BSとはいえ、あの番組は看板番組のひとつらしく、スタッフは30名ほどがいた。力の入れ具合が違うと感じ入った。視聴率も高いようで、翌日のセンターのHPは数多のアクセスでダウンしてしまった。また、用もないのに覗きに来る人や私に会いに来る人まで現れて、昼食に出て帰ってくるとエレベーターの前で知らない人に声をかけられる始末。話がしたいんですがという。変な感じであった。 セミナーは相変わらず盛況である。まず、8日の山梨県韮崎市のセミナーには市長自らが出席。市の概況を紹介した。職員も8名が参加。参加者は36名を数えた。 7日は長野県の飯山市と岐阜県が5階と6階でそれぞれ開催した。飯山市は農的田舎暮らしをテーマに家庭菜園の楽しみ方を教えた。こうしたセミナーの設定はとっつきやすく夫婦連れの参加者も多かった。さすが、慣れたセミナー運営と感心した。しかし、残念なこともある。「飯山住んでみません課」がなくなり「移住定住推進課」と担当窓口が変わるとのこと。せっかく全国に知られた「住んでみません課」の名前をなくすのはいかにも残念である。 岐阜県も県下の市町村を引き連れて開催。昨年の移住者の実績も鳥取に次ぐものがあり、多くの参加者を集めた。4月からは専従の相談員を配置してふるさと回帰運動に取り組む。過日、知事も挨拶に来られた。力が入っていると感心した。 4月から22県1政令市が専従相談員を配置してふるさと回帰運動に取り組む。その相談員の人選がいよいよ始まる。すでに30名を越える相談員希望者が希望県は40県をエントリーしてきている。これを書類選考し、面接に入る。 基本は担当県の出身者が望ましい。風のにおいも気質も、歴史も食文化だって知っている人が望ましい。これが前提である。そして、適性は、相手の話をよく聞くこと。そして、相手の立場でものを考えること。移住希望者は、人生を変えるくらいの気持ちで相談に来るわけであるから、さまざまな期待を持ってくる。それをしっかり受け止めなければいけない。また移住には向き不向きがある。誰でも田舎暮らしが出来るわけではない。その辺をしっかり観察し、適正を見極め、対応しなければならない。もちろん、相談員にも適性がある。それを間違えると大変なことになる。ふるさと回帰運動の発展に向け、気の抜けない日々が続く。

余計なことかも知れないが・・・

3月3日、雛祭り。1日から2日にかけて広島に行ってきました。3月県議会特別委員会に呼ばれ、「まち・ひと・しごと創生本部」が動き出す中でのふるさと回帰運動について話してきました。広島県は4~5年ほど前にはふるさと回帰運動に参加し、それなりの成果もだしてきた。そして、市町の受け皿もできたのでということであまり熱心には取り組んでこなかった。その間、3・11の東日本大震災と福島第一原発の事故などが起こり、子育て世代を中心とした母親たちが一斉に西日本へ逃げた。その受け皿となったのが中国地方である。広島を除く4県が受け皿を整備し、子育て世代の取り込みにかかった。そして、岡山、鳥取、島根、山口と成果を出し始めた。3・11直後ほどではないが、現在もふるさと回帰運動は「西高東低」の傾向が続いている。こうした状況下で、昨年から広島県は本格的に稼動し、県庁職員を専従相談員としてふるさと回帰支援センターに配置した。次年度予算も7300万を計上した。こうした背景のもとで県議会から呼ばれたのである。多くに県が次年度から本格的にふるさと回帰運動に取り組むが参考人として呼ばれるのは初めて。その意気込みが感じられ、大いに緊張した。前泊でという指示もあり、前泊で広島入りした。広島は酒どころでおいしい酒も沢山あり、つい油断し、オバマ大統領も飲んだということで話題になった賀茂鶴の金粉入りを飲みすぎてしまった。お世話いただいた仲間の皆さんありがとうございました。 2月は出張が多かったが、この広島で一段落。4月からのブース開設による相談体制の本格実施に向けた準備で今月は忙殺されそう。来客もすでに多数、予約が入っている。手抜きせず、「一期一会」の心構えでふるさと回帰運動を語って生きたいと思っている。ただ心配事がある。それはこのほど設置場所が決まった「全国移住促進センター(仮称)」のことである。移住ナビで移住希望者を紹介することを考えているようだが、現地に混乱を持ち込まないことを祈る。 それは、移住者には田舎暮らしが向く人と向かない人が居るということだ。よく言われるように、憧れだけでは田舎暮らしはできないということ。向かない人が憧れだけで田舎に行ったらそれは大変なことになる。移住を進めるためには相談機能が不可欠と私どもは総括しているのですがいかがでしょうか。

パネル71枚、ブースが出揃いました。

2月も明日で終わります。「まち・ひと・しごと創生本部」が交付金を各自治体に配布したことにより、各自治体が一斉にブース開設に動き出し、その対応で今月は忙しい日々を過ごしました。最終決定ではないが、今日現在でいまのところ、スペースを確保し専従相談員を配置するのが12県1政令市。専従相談員を配置するのが5県。パネル展示によるブース開設が7県4市2町。企業のパネルブースが2社。参加団体は合計34県1政令市4市2町2社となり、パネル展示は71枚となる。これが有楽町の東京交通会館5階の東日本エリアと6階の西日本エリアに並ぶ。想像するだけでも壮観な空間となる。NPOとして2002年にスタートしてから12年。期待と責任の重さに身のしきしまる想いです。 いくつかの県からブースや専従相談員の配置希望が寄せられましたがスペースの関係でお断りさせていただいたところもあり、この場をお借りし心からお詫び申し上げます。4月1日から正式にスタートし、早い県は3月中旬からトレーニングを含めて出展を考えているところもあるようです。 営業日や時間については、4月にスタートする総務省所管の「全国移住促進センター(仮称)」に準じて休日を日曜日から月曜日に変更させていただきますが、よく連携を取りながら移住促進に取り組めれば、と思うしだいです。一声、「成果を挙げるために休日は揃えましょう」と呼びかけたらどうだったでしょうか。今回の創生本部の取り組みは、NPOなど多彩なセクターへの働きかけが少ないように思いますがいかがでしょうか。ことの重要性から言っても失敗は許されません。政府と自治体間には温度差もあるように感じますがいかがでしょうか。 今月の24・25日と和歌山市に行ってきました。沿線の梅や菜の花が花盛りで一句詠むこともできました。「田舎暮らし応援県わかやま推進会議」と摂南大学「地域資源に基づく持続的社会の形成」研究報告の共催フォーラムに呼ばれたのですが、学生たちが地域に入り、さまざまな活動を通して地域貢献に取り組みながら学ぶ姿は熱いものがあり、大いに学ぶところがありました。このフォーラムには羽衣国際大学や地元の和歌山大学からも参加があり、和歌山大学の4回生が4月から県庁で働くことになったと報告するや会場から大きな拍手が寄せられるなど、大いに盛り上がりました。地元でがんばる決意をした学生を拍手で励ます姿はこれからの時代を予見させるものがあり、感じ入ったしだいです。 20、21日と高知県にも行ってきました。地方自治研究センター主催の「人口減対策を考えるシンポジウム」に出席したのですが、ここ3年ほど積極的な移住促進に取り組む高知県らしく、多くの参加者もあり、参加者からの発言もあり、大いに盛り上がりました。 先ほど、2年前に埼玉から奄美大島に移住した浅香さんが久しぶりに上京され寄ってくれました。奥さんと子どもの3人で移住。4月からは農業を始めるとのこと。パッションフルーツに取り組むそうです。前職は消防士。消防団に入り地域貢献していると笑っていました。小学校のPTA会長もやらされそうとのこと。地域に入れば若者は何でもやらされます。でも、こうしたことを嫌がらずにやることは地域になじむための早道でもあります。がんばってください。

鹿児島県 志布志市で新しい活動が始まる

昨日は二十四節気の雨水とか、雪が雨になる季節という。うれしいですね。歳だからなのか、すっかり寒さには弱くなってしまった。つい数年前まではやせ我慢もできたはずなのに、近頃はやせ我慢なんてとてもとても、という感じである。 一昨日、マリ・クリスチィーヌさんが事務所を訪ねてくれた。彼女とは観光甲子園の審査会で毎年1度会う関係だ。ただ、3年前になるが、彼女が応援する宮城県の「復興の桑プロジェクト」をふるさと回帰支援センターが実施した復興六起(第1次産業の6次化で起業することで東日本大震災からの復興をめざす取り組み)に応募いただき、合格させたことで、時々その後の取り組みの報告をいただいている。今回は、その桑の葉のパウダーで「復興の桑チョコレート」を今年のバレンタインデーで仙台市の藤崎デパートで販売。なんと人気NO1の売れ上げを記録したとのこと。復興支援型地域社会雇用創造事業はこのように地域で雇用を生み出しながら継続されている。食してみたが大人の味で歯ごたえもあり、おいしいものだった。今度は何に加工し、復興の桑プロジェクトを発展させてくれるのか楽しみである。 もうひとつ、うれしい話を。友人の東京新聞のM氏の紹介で鹿児島県志布志市から来客があった。この2人、なかなかユニークな人で現状の報告やこれからの夢などを語ってくれた。すでに彼らの仲間は全国から40名にも達しようという規模で志布志市に集まっている。東大を初めとした高学歴のかつ多彩な顔ぶれ(バレーダンサー、漫画家あり)が揃っている。そして、手始めに市と連携し、ソーシャルネットワーク複合型の自主メディア「シシガーデン」を開局し、さらに多方面へと活動を拡大することを目指している。活動の中心は(株)ふじやま学校で会長は東大出の坂本君。衣・食・住を基本とした関連事業を考えているようだ。活動を支えているのは地元出身で、19歳で渡米し、英国にも滞在した北本邦子さん、アサーションマネージメントならびにステノグラフィーの国内第一人者とか。手始めに始められた「衣」の事業収益金で賛助企業会員になって帰られたが、今後の活躍が楽しみである。新しい形のふるさと回帰運動の次のステップを踏もうとしている集団が志布志に出来つつあるといっていいだろう。 明日から久しぶりで高知に行く。出身母体の自治労から人口減対策のシンポをやるから来てほしいとお呼びがかかった。2020年に東京でオリンピックを構え、一方で「まち・ひと・しごと創生本部」を展開と、分かりにくい施策の展開だがどこで暮らすのを選ぶのは国民一人ひとり。首都・東京の動きと全国各県の動向を報告してくるつもりです。

岩手山は見えず

2月も残すところ10日あまりとなりました。早いものです。東京も梅がほころび始め、春は近いと思わせる陽気となってきています。先週は日帰りで盛岡に講演に行ってきました。岩手県下の市町村を集め、ふるさと回帰運動の現在を、そして今後の見通しを話してほしいと頼まれ、出かけた次第です。あいにく天気ははっきりせず、楽しみにしていた岩手山の勇姿は拝むことはできませんでした。当日はNPOの認定審査日とバッテングし、どうするのか悩みましたが、運動を優先し、出かけた次第です。岩手は、私の盟友とも言える大地を守る会の藤田和芳君のふるさとでもあり、好きな県のひとつです。付き合ってみてもしっかりと手ごたえを感じさせる方が多いような印象を持っています。遠くは前九年後三年の役の主戦場で、言い方を変えれば最も東北的な感じのする地域だといってもいいと思います。岩手県は移住者希望ランキングでは2010年は4位、2011年は5位と上位につけていた実績もあり、4月以降、本格的に受け入れ態勢を再構築すれば大いに期待できるのではないでしょうか。 昨日、岐阜県古田肇知事が視察に見えられました。盛り上がるふるさと回帰の状況を見に来たというところでしょうか。気負ったり、威張ったりするようなところのない、それでいてこちらの話のツボはしっかり押さえて突っ込んでくる方で好感が持てました。岐阜県は明治大の小田切教授のゼミと毎日新聞の移住者の実績調査でも長野県や島根県の上を行く移住実績を挙げている県で、今後の展開が楽しみな県と言っていいでしょう。 13日には富山県の朝日町の町長が見えられました。前にも訪ねて頂いたのですが今回は新年度から町としてふるさと回帰支援センターにブースを開設する方向で調整が進みそうということで来られた。もし、それが実現すれば初めてのことで大いに話題になるのではないだろうか。市レベルでは、長野県の飯山市や駒ヶ根市、鹿児島県の伊佐市などがあるが町では初。しっかりと受け止めて成果に繋がるようがんばりたいと思っている。伊佐市といえば時代劇俳優の榎木孝明氏のふるさと。その榎木氏が友人に連れられて初めてふるさと回帰支援センターに寄られました。 人口減が深刻な各地の自治体、何らかの起死回生の策が求められていることは確かだ。何でもいいからまず動き出すことから始めたらいかがでしょうか。うまくいかなかったら、見直せばいいのだから。何もせずに立ちつくしているだけが一番だめなのではないだろうか。

HPがダウンしました

 例年、政府予算が固まるこの時期に開催してきた「都市と農山漁村の交流・移住実務者研修セミナー」は2月9~10日の日程で開催された。北海道から沖縄まで91名を越える参加者で熱気あふれるセミナーとなった。特に今年は政府も「まち・ひと・しごと創生本部」を立ち上げ、予算もつけたことから参加者も熱心に聞き入っていた。記念講演は首都大学東京の山下祐介準教授「地方消滅論の罠・・・ふるさと回帰から地方再生へ」と題して行われた。ついで、ふるさと回帰フェア2014の開催をはじめとした活動報告が私の方から行った。関係省庁からの次年度予算案および政策提案は、「まち・ひと・しごと創生本部」参事官、総務省、農水産業省、国土交通省の順で行われた。夜の交流会もほぼ全員の参加者が出席。ふるさと回帰支援センターからも移住関係全相談員、大阪ふるさと回帰支援センターからも所長以下2名の相談員が参加し、熱心な情報の交換が行われた。2日目も早朝からほぼ全参加者の参加で話題提供、事例報告が行われた。事例報告では石川県の「能登定住・交流機構」、高知県庁、千葉県館山市の「NPOおせっ会」から行われた。参加者からは大いに参考になったとの声が多数寄せられた。今年から「まち・ひと・しごと創生本部」も本格稼動することから、今回のセミナーが現場でふるさと回帰運動に取り組む関係者の運度への糧になればと思っている。  このセミナーにあわせて2014年のふるさと回帰支援センターの各種データが公表されるが、そのうち、移住希望地ランキングで一昨年まで3年連続でトップを占めてきた長野県が2位に落ち、山梨県がトップになるなど順位に変更があったことからインターネットのヤフーがトップニュースで流した。そのことによってHPへのアクセスが急増し、ダウンしてしまった。それだけ、田舎暮らしや移住への関心が高まった証であり、うれしい悲鳴となった。その関係で、夕方のテレ朝に私が出ていたようで、幾人ものかたから電話やメールがありました。 10日午後、昨年からふるさと回帰運動に参加した青森県の三村知事がふるさと回帰支援センターを突然訪れた。初会見となったが、機関銃のようにことばがぽんぽん飛び出す方で、一度お会いすると忘れられなくなる人のようであった。6月には知事選があるとか、7月に予定される北東北3県のセミナーには笑って参加されることを心から祈念する次第です。「私も東北出身です」といったら、ご自分の顔をなでながら、顔で分かるよと笑っておられた。好印象を残して去っていった。この会見には見城理事長も同席した。  先週は名古屋で梅が咲いたとの報道があった。この寒さもあと1カ月か。今年も春が待ち遠しい。御身ご自愛ください。

今日もふるさと回帰支援センターは大賑わい

 今日で1月も終わり。早いもので1ケ月が足早に過ぎていきました。東京の空は雲ひとつない快晴。昨日、日帰りで山形市に行きましたが彼の地は雪でした。深々と雪が降るという感じでした。東北芸術工科大学で講演を頼れ行ってきました。超多忙なので断りたいところですが、長い友人の寺脇研氏に頼まれれば断ることもならず、行ってきました。1年生を対象に話したのですが女子大生は「ゆとり教育の最後の世代です」と自己紹介していました。教育関係者の間ではゆとり教育は評価が低いようですが、私は高く評価しています。人格形成上は大いに意味のあることだと思っています。当時連合はゆとり教育賛成でした。最近の若者の田舎志向もゆとり教育の影響があると思っています。偏差値教育からはふるさと回帰運動は生まれません。帰りに時間があったので県庁まで足を伸ばし、知事を訪ねたのですが、予算編成で忙しいということで会えませんでした。「西高東低」のふるさと回帰運動の現実を何とかしたいと思っているのですが、当事者がその気にならなければどうにもならず、降り募る雪を見ながらため息をつくガラス窓に写る自分を見ていました。  今日のふるさと回帰支援センターは賑わっています。5階では新潟県上越市が、6階では島根県が昨日と今日と2日連続で、3階では岡山県がそれぞれセミナーを開催しています。岡山県のセミナーには17時の時点で150名を越える希望者が、島根県には両日で154名もが、上越には12組14名が参加しています。とくに、岡山、島根は人気が高く、昨年の勢いをそのまま引き継ぐような熱気が感じられます。これらのセミナーには次年度からブースを構える予定の県からの視察もあり、すでに移住希望者の取り込みに向け激しい火花が散っているようです。しかしながら、移住希望者がここ2年急増しており、専従相談員を配置して取り組む予定の22県もそれなりの結果が期待できると踏んでいます。問題は、地元市町村の受け皿です。一昨年9月から専従相談員を置いた山梨県は、年間の相談件数は2000件を越えたが受け皿が追いつかず、苦労されました。この辺の対応をよろしくお願いいたします。  明日から2月、寒さもこれからが本番。ご自愛ください。

量より質が大切なのでは

 昨日は大寒であった。一年でこの時期が一番寒い時期といわれている。今日は有楽町でも時雨れた。これから雨という予報であるが雪になるのではないだろうか。  年明けから、年末からの流れを引き継いで来客がたえない。おかげでブログを書く時間も取れないような忙しさである。「まち・ひと・しごと創生本部」がらみの案件は前号で整理したとおりで、様子見を決め込んでいたいくつかの県もここに来て動き出し、ブース開設の相談や専従の相談員の配置などで相談に来ている。しかし、一介のNPOとしては破格のがんばりで東京の一等地に600㎡を上回るスペースを確保したものの広さには限りがあり、手狭になってきている。なんとかブースについては希望するすべての県の分は確保しているものの、専従相談員やスペースの確保については希望するすべての分は難しい状況となっています。現段階では30県を越える県がブース開設や専従相談員の配置、あるいはスペースを確保しての相談員や就職相談員の配置を希望してきている状況です。  特に、静岡市については、政令都市として初めて専従相談員を配置してのブース開設に踏み切りました。最近、マスコミ等で静岡県の人口減が取り上げられたりしていることから市が開設に踏み切ることは画期的で、今後マスコミの注目を浴びることになりそうです。そして、今日は早々と田辺市長が東京事務所長と担当課長を伴って、挨拶に訪れていただきました。  従来から、ふるさと回帰運動といえばどちらかというと中山間地を抱える市町村が中心でしたが、新たに政令都市までが参入するということになれば新しい質の運動に転化していくことになる予感を感じさせます。前のブログで首都圏の中核都市もこの運動に参加することを検討していると書いたように思うが、さらに政令都市までとなるとふるさと回帰運動の概念の見直しも必要ということになってきます。  実は、ふるさと回帰運動は人口減対策や地域の活性化のためにだけ取り組むのではなく、生き方や暮らし方を問う運動であるのことは以前から明らかにさせていただいてきています。多分、21世紀はこのことが問われる世紀なのかもしれません。  昨日、連合時代に付き合いが始まったゆとり教育を提唱した文科省の寺脇研氏に誘われて、東北文化芸術大の東京キャンパスに行ってきました。昨年から始まったコミュニティデザイン学科の学科長の山崎亮教授を交えて、この学科のこれからの展開について話し合いました。若者の田舎志向、特に大卒など高学歴者が多い傾向が最近明らかになるいま、地方で求められている若者をいかに教育していくのか、議論はつきませんでした。  いま地方で求められている若者こそコミュニティデザインができる若者のはずです。そうした人材をこれから育てていくことこそ喫禁の課題ではないだろうか。地域おこし協力隊などまさにこうした若者であるはずです。人数も大切だが、質はもっと大切だと考えるこの頃です。

日銀総裁が連合賀詞交換会参加

5日の連合賀詞交換会は例年になく活気を呈していた。経団連会長や日銀総裁、日商連会頭が顔を揃えて出し、華やかさが増していた。やはり春闘での賃上げへの期待が高まっていることもあるのではないだろうか。時代はジワリと右傾化している事は誰の目にも明らかである。賃上げも物価上昇に追いつかない。派遣法の改悪もある。こうした中でもうひとつ労働組合の存在が見えない。この辺で、しっかりその存在を知らしめないといらないことになりかねないのではないだろうか。45年前の私が労働運動をめざした頃は労働運動を志すことは誇りであった。しかし、いまはどうなのだろう。そのくらいでないといい人材は確保できないのではないだろうか。 11月29日、30日、移住の促進をめざし、秋田県で婚活パーティーが開催された。そこに東京から40名の女性と、地元秋田から50名の男性が参加。なんと21組のカップリングができた。このカップルが結婚まで行き着くか未知数もあるがすごい達成率で主催者もびっくりであったとのこと。いままでありそうでなかった婚活で田舎暮らしの推進。結果が楽しみである。 9日午後、昨年末に引き続き総務省自治行政局の担当審議官、担当課長、同補佐と全国移住促進センターについての意見交換を行った。この中では昨年末の電話での意見交換を越える具体的な話しは出なかった。ただ、全国移住促進センターは、ふるさと回帰支援センターの業態に踏み込んだようなことはやらない。また、ふるさと回帰支援センターにブースや人員を配置しない幾つかの県のブースを全国移住促進センターに置くこともない。性格上、ブースを置くとすれば全県を置かざるを得ず、そうしたことは不可能である。移住希望者が相談者に来ても相談はできない。ふるさと回帰支援センターにつなぐことをやることになる。ふるさと回帰支援センターと全国移住促進センターでは持ち味が違う。同じようなことはやらない。移住希望者に対する広告塔の役割を果たすことになる、と考え方を述べた。最後に、都市住民のふるさと移住について、双方の役割、持ち味を十分に発揮し、この運動がさらに前進するように双方が協力し合って取り組むことを確認し、終わった。

新年のごあいさつ

 新年明けましておめでとうございます。どのような気持ちで新年を迎えられたことでしょうか。今年は、先の大戦から70年の節目の年になります。この年を振り返るに、国としては、それなりにうまく運営できた70年といってもいいのではないでしょうか。政治も経済も、何よりも先進国の中で唯一、一度も戦争をしなかった国でいられたのは大きいと思います。紆余曲折はあったとしても、国土が焦土と化した敗戦から立ち上がり、世界に冠たる経済大国になれたことも大きかったと思います。社会保障制度の充実も、それなりの水準に達しているといってもいいでしょう。  しかし、これからは難しいと思います。世界情勢が複雑化し、国内外の矛盾も拡大していくでしょう。こうした中でしっかりと国のかじ取りをしないと戦争に巻き込まれかねないことも起きてくるのではないでしょうか。その意味で、今年は重要な一年となるような気がします。国内的には、貧富の差が拡大する中で、人口減社会に突入したわが国のこれからをどうするのかが問われる重要な1年になるように思います。とくに、都市と地方の格差問題は深刻です。この問題は一朝一夕には解決できません。それなりの時間を必要とします。戦後70年をかけて現在に至ったように、同じとはいかないまでも、それなりの時間をかけて、この格差を是正していくくらいの気持ちで取り組むことが必要だと思っています。  ふるさと回帰支援センター的には、当面は田舎暮らしを社会運動にするためにも、そうしたことが評価される環境を整える必要があると思います。そのためにも、すでに地方に移住した人の暮らしの事例紹介から、田舎暮らしの楽しみ方を紹介し、こうした暮らしならしてみたいという共感を呼ぶ取り組みをやってみたいと思います。そのためには価値観の多様化を認める社会づくりが重要です。振り返れば、戦後は国を挙げて、東京をはじめとした大都市にこそ夢と希望があるとキャンペーンを展開してきました。多くの若者を大都市に集め、大量生産-消費-廃棄のダイナミズムで経済成長を達成してきたのです。人口減に突入した現在、従来型の発想から視点を変え、少量・多品種生産型の多様なニーズにあわせた成熟社会向けの持続可能な暮らしをめざすべきだと考えます。今年は、こうした価値観のもとに地方への移住が社会運動になる一年になればと思っています。効率優先から非効率を評価する一年になれればと思っています。「まち・ひと・しごと創生本部」も本格稼働するでしょう。地方創生は1内閣の一過性の取り組みではなく、日本国の国づくりの基本政策として取り組めることを願っています。時代を越えて、ふるさとの風景は水田が広がり、山は緑であってほしいと思います。  昨年12月に増床・拡充したふるさと回帰支援センターの情報センターも本格稼働します。現在までに21県が専従相談員を配置した形でのブース開設を希望しています。現段階では5県に留まっている専従相談員が、急増ということになり、相談体制が格段に充実することになります。また、各県や各市町村の主催するセミナーも昨年度は136回でしたが、今年度は5階と6階の2か所で開催可能となり、200回を超えての開催になります。また、県や市町村を超えた多人数参加のセミナーは東京交通会館のイベントホールなどを使用した開催も可能となり、さらに充実していくことになります。 今年もふるさと回帰支援センターはスタッフ一同誠意を持って頑張りますのでよろしくお願いいたします。皆様方にとって実り多き一年となりますよう願っています。

全国移住推進センターについて

 今年も今日でお仕舞いです。一年間お世話になりました。 この一年、ふるさと回帰支援センターとしても一定の成果が確認できる一年でした。今年最後のブログをお送りします。  まず、「まち・ひと・しごと創生本部」が立ち上がったことはこの運動の前進のためにはいいことであったと思います。政府が乗り出すことは、予算がつけられることであり、従来からの取り組みで予算がなくできなかったこともできることになるのは確かで、次年度以降はさらに運動にドライブがかかることになることは確かだと思います。  この間の創生本部の動きの中で気になっていた「全国移住促進センター」について、」19日の増床披露パーティーの中で、初めて新たに窓口を開く考えであることを創生本部関係者から聞かされました。この件は24日の自民党の「地方創生実行統合本部」の会議の中でも話題になり、従来から移住に取り組んできたNPOについてどうするのかとの質問が出席者から出されたそうです。石破担当大臣から「ふるさと回帰支援センターについては支援を検討する」との答弁が行われるなど、話題になったそうです。  こうしたこともあって、地方創生の総合戦略の各論部分、「全国移住促進センター」を所管する総務省の担当審議官と26日午後、電話で話し合いを持ち、あらためてこの問題についての考え方を質しました。 その内容はおおむね次の通り。 1.窓口はつくる。場所は東京駅周辺。まだ具体的には決まっていない。名称は「全国移住促進センター(仮称)」となる。 2.ふるさと回帰支援センターのような年間を通じての窓口はやらない。数ヶ月に一度程度の催し物はやる。 3.基本は機械を置いてのデータベースの構築になる。人員は数名置き、つなぎをするだけ。移住に関するきめ細かい相談はやらない。 4.この窓口は、機能としての方向性はふるさと回帰支援センターと同一性にある。  ここまでのやり取りを行い、時間アウトになり、年明けに今度は会って話し合うことにし、終わった。  ふるさと回帰支援センターとしては、12年前から都市と農村の交流・移住に取り組んできた実績もあり、経験もつみあがってきている。さらに各県や市町村とも相談しながら、非営利で取り組んできた実績がある。実績も12年間かけて月1000件の相談件数にまで積み上げてきたので、ワン・スットプの相談機能を重視した「全国移住促進センター」については任せてほしいと各方面に要望してきた。  今回の話し合いで「全国移住促進センター」についての全容が明らかになったので、ふるさと回帰支援センターとしては、「まち・ひと・しごと創生本部」の取り組みによって、わが国の地方がよみがえり、活性化することを願い、創生本部が大いなる成果を上げることができることを前提に各機関と十分に話し合って行きたいと考えている。  この件に対する各県・市町村からの問い合わせが多数になっていることから、本日の話し合いについて報告させていただいた。  来年は今年以上の動きが起こると思っています。今年以上にふるさと回帰運動に力を入れてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。 (文責・高橋)

増床報告パーティーに100名以上参加

 今年も残すところあとわずかとなった。今日も北国は大雪とか。例年になく、今年は雪が多いようだ。雪に限らず、今年は自然災害の多い一年だった。来年は自然災害の少ない年であってほしいと祈るばかりである。ふるさと回帰支援センターの営業は、今年は26日(金)まで、新年は5日(月)から平常通りの営業となる。  今年も忙しい一年であったが、成果のあった年であったと総括できる。まず、コンスタントに毎月1000件前後の相談件数を達成できた。これはふるさと回帰運動が新しいステージに入ってきた表れといっていいと思う。とくに、この相談件数のうち、面談やセミナー参加など、直接、有楽町の情報センターまで足を運ぶ方が80%を超えていることは、真剣に移住を考えている人が多くなっていること示すものと言っていいだろう。併せて、HPのアクセス数も9月、10月は10万ページビューを突破した。これも新しいステージに入ったことの一つと考える。次には、10回目という記念すべき開催となった「ふるさと回帰フェア」の開催場所を有楽町の東京国際フォーラムに変更し、従来とは違う客層を1万4000人も動員でき、参加自治体からも概ね好評を得て、次年度も是非、東京国際フォーラムでの開催を望む声が圧倒的であったことだ。さらに、この運動の原動力ともいえるセミナーの開催についてである。先週末までで開催回数は136回に達した。この回数は評価できる数と言える。全国各地の自治体が有楽町に足を運び、わが町への移住を呼び掛ける取り組みは、地味な取り組みではあるが、おろそかにできない大切な取り組みといえる。来年は5階(東日本)と6階(西日本)のふたつの会場でセミナーの開催が可能になり、200回は十分開催できるのではないだろうか。また、一人でも多くの人にお会いできることを楽しみにしている。以上の今年1年の成果を踏まえ、来年はさらなる運動の飛躍に全力を傾けたいと思っている。   19日の増床報告パーティーにはNPO発足時の呼びかけ団体の連合,JA全中、農業会議所、会員自治体、団体会員などから100名を超える参加者で大いににぎわった。とくに静岡は副知事ほか10名の県庁職員が参加。次年度に向け動き出したようだ。記念講演は「まち・ひと・しごと創生本部」山崎事務局長代理が「いま、創生本部のめざすものとは」と題して講演。年来に取りまとめられる創生本部の総合戦略の概要にも触れながら話された。参加者からは話しがわかりやすく大いに勉強になったとの声が寄せられた。講演資料を希望の方は事務局にご一報いただければ、お送りします。パーティーは初代総務省事務次官の島津顧問の開会あいさつ、11月に亡くなられた菅原文太顧問への献杯ではじめられた。  21日には今年最後のセミナーが青森県主催で青森市と五戸町の参加で開催され10組12名が集まった。20日は長野、富山の来年3月14日開通の北陸新幹線沿線県の合同で行われた。この合同開催は初めて。参加者も80名を越えて、熱気あふれるものとなった。もともと北陸は生活水準が高く、文化度、水や食べ物がうまく、知る人ぞ知る地域であり、新幹線が入ることで地域にどのような影響が出るのかと言われているところである。そこに人気の長野県が共同開催。もう少し集まってもよかったのかもしれないが、膝を突き合わせての開催となるとこのくらいが限界か?この日は土曜日とあって、秋田のAターンの個別相談会も開催されていたが、これがなんとUターンを中心に7組8名の相談者が来た。じわりと秋田県が成果を上げてきている。粘り勝ちともいえる成果で、注目に値する。年明けの1月10日には今年から本格参入してきた広島がセミナーを開催する。こちらには11の市町が参加。各地の広島スタイルの暮らし方をアピールする。ポスターも「泣ける、広島」がコピーになるなど、面白い。この広島、18日には県議団16名が有楽町に視察にこられた。次年度予算編成前の視察、力が入ってきたようだ。

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