セミナー報告 11月29日~12月3日

11月29日~12月3日は、16回の地方移住セミナーを行った。

29日は、京都府が「京都暮らしおしゃべりCafe ~お茶の京都編~」をオンラインで実施した。京都府南部エリアの自治体の移住担当者が主役となり、移住検討者に向けて地域の魅力などをPRする場で、3回シリーズの最終回となった。オンライン上での交流は難しい部分もあるが、自治体担当者の名前をニックネーム表記にするなど工夫を行った。だいぶ柔らかい雰囲気で開催できたように思う。

30日は、北海道日高地域が「“ひだか”オンライン移住カフェ~子育て編~」を開催した。昨年度も好評だった日高振興局主催によるランチタイムセミナーで、子育てがテーマのため参加者の9割近くが女性だった。昨年度からのリピーターも多く、担当者同士の親しみやすい掛け合いが好評だった。21名が参加した。

 

12月1日には、群馬県高崎市が「What’s 『くらぶち英語村』? ~自然豊かな『くらぶち』での暮らしをご紹介!~」をオンラインで行った。高崎市立の山村留学施設「くらぶち英語村」で、夕食中の子どもたちを食堂から施設の案内もあわせて、生配信した。動画やスライドを効果的に使用し、普段の様子や年間の体験イベントを紹介でき好評だった。東京から家族で移住をした英語村スタッフをゲストに迎え、子育て世代の暮らしぶりも紹介された。英語教育と自然体験をテーマにした施設に関心も高く、52組80名の申込があった。

徳島県は「事業承継でかなえるとくしま移住」を会場とオンラインのミックスで開催した。事業継承についての説明、事例紹介のほか、業承継体験ツアーを紹介。事例紹介は焼肉屋、熱帯魚販売店、鉄工所など地域密着型の小規模譲渡が中心で、関心層にも想像しやすい業態が多かった。参加者は3名と少なくPRに課題あり。PR期間が短かったことが主な原因と思われる。

長野県は「Xmasリース作り×女子会 楽園信州移住セミナー」として、リースの制作と女子会を組み合わせたセミナーを開催。ワークショップを通じて参加者同士や自治体職員の交流を図り、そのあとの座談会、相談会へとつなげる企画。16名の参加者は女性だけで、20代から70代まで幅広い年代。最後の相談会まで1組以外が全員残った。終始和やかな雰囲気でおしゃべりが弾み、参加者、自治体からも満足の声が多く聞かれた。

岩手県雫石町は「Let’s薪ストーブLife」をミックスで開催した。田舎暮らしでチャレンジしたい人が多い「薪ストーブ」がある暮らしの楽しさ、豊かさを伝えることがテーマ。薪ストーブのスペシャリストをゲストに招き、薪の準備の方法、設置にかかる費用など具体的な例を聞いた。参加者はオンラインで現地の移住担当とも話すことができ、充実した時間となった。8名が参加。

2日は、静岡県が「アウトドア・スポーツを楽しめる、生き生きとした暮らしセミナー」を開催した。自然、アウトドア、スポーツをきっかけに静岡県東部地域に移住したゲスト3名を招き、移住の経緯や進め方、雇われない働き方などを話してもらった。フリータイムは市町の担当者も交えて、畑、狩猟、空き家の実情など具体的な話で盛り上がった。6名が来場。

岡山県備前市は「晴れの国おかやまに住む ~地方移住×食~ かたちづくる街 BIZEN」をオンライン開催。「生産者が間近にいる暮らし」を求めて移住した2名の先輩移住者が、地域おこし協力隊として地元の食に関わりながら、地産地消のレストランを立ち上げるまでの体験談を話した。後半では質問に答えた。地域おこし協力隊の働き方やグルメに関心のある方など9名が参加。

三重県は「三重県UIターン就職情報セミナー 体験談から学ぶ みえの移住就職」をミックスで開催した。先輩移住者のリアルな体験談を伝えることで、移住就職についてのイメージを明確にすることが狙い。各ゲストの就職活動の仕方や、移住に至った経緯を聞いた。より現実的な体験談を参加者に伝えることができた。5名が参加した。

広島県は「東京からせとうちへ!! 〜ゼロから学ぶローカルプロジェクトのはじめ方〜」をミックス開催。広島・岡山の備後エリアの14人の地域プレーヤーが集合した(地域プレーヤーとは、移住コーディネーターや地域おこし協力隊など、現地で地域に関わる人たち)。プレーヤーの活動紹介の後、4グループに分かれて、参加者とプレーヤーによる座談会を行った。最後は、お菓子をつまみ、ソフトドリンクを飲みながらの交流会。参加者がプレーヤーの話を聞き、自治体職員に移住相談を行うなど、イベントが終了するまでかなりの盛り上がりを見せた。27名が参加した。

3日は、香川県が「オンライン移住相談会」を開催、8自治体が対応した。2組が参加し、1組は米国NYからの参加で、時差はあるものの距離を感じさせないところは、オンラインの良さだと思った。来週は今回参加しなかった9自治体が参加予定。同じ形式で行う。

高知県は「高知県移住コンシェルジュが送る高知家移住ラジオ vol.5アウトドアを楽しむ暮らしを実現したい人集まれ!~釣り・サーフィン・キャンプ編~」をオンラインで放送した。

今回は、高知県への移住希望者に多い「アウトドアを楽しむ暮らし」をテーマに、3名のコンシェルジュが相談者や移住者、自身の経験などを織り交ぜながらトークを展開した。計8名が参加した。

岡山県真庭市は「真庭に⼦育て移住!?笑いあり、涙あり、愛ありの物語だった件」をミックスで開催した。起業や家族で農園経営など、地方ならではの働き方をしながら子育てをしている2名の移住者がゲスト。学校事情や近隣との距離感などリアルな話も飛び交った。3名参加。

福島県県北地域は「ふくしまで農業をする選択!! 農業移住経験者のリアルな声をきいてみよう!」を開催。農業移住者2人のゲストに、就農実体験や現在の生活スタイルをリアルに語ってもらった。その後の個別相談会では疑問に答えたり、支援制度を案内したりした。参加者は4名と少なかったが、多くの質問が飛び交う等、活発なセミナーとなった。令和6年度に福島県農業短大への入学を目指す高校生の参加もあった。

長野県の伊那市・飯田市、阿智村・松本市は、それぞれ「長野県が”推し”ている移住エリア!?~移住モデル地区 伊那市・飯田市 を知ろう~」「長野県が”推し”ている移住エリア!?~移住モデル地区 阿智村・松本市 を知ろう~」を開催した。全国唯一の「長野県移住モデル地区」を紹介する全3回のセミナーの第2回目と3回目。

「長野県移住モデル地区」とは以下の要件を満たした地区で、県が認定している。

  • 移住者の溶け込み支援を官民一体となって積極的に行っていること
  • 積極的に移住者との交流を図る意欲があること
  • 相談やアドバイスのできる人材がいること など

平たく言うと、長野県が移住先として推している地区、安心して移住先候補としてもらえる地区である。参加者はそれぞれ当日参加の1名と7名。事前予約者がいなかったことについて検証をしっかりしてほしい。タイトルの付け方、内容の見直しなどセンター相談員にも意見を聞いて提案してほしい。

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