セミナー報告 9月27日~10月1日

9月27日~10月1日は20回の地方移住セミナーを開催した。

27日に、福島県が「3人の移住女子が語るクリエーティブな浜・中・会津の楽しみ方」をオンラインで開催した。Iターンし、クリエーティブな職に就く3人の女性ゲストが、移住先での楽しみ方を紹介。またクリエイター目線で語られる福島県の新たな魅力を発信した。共通点が多くある3人だが、話を深く聞いていくと、それぞれの地域(浜・中・会津)の暮らしや楽しみ方には違いがあるとわかった。福島県では多様な暮らし方が営めることを発信できた。33名が参加した。

28日、群馬県は「群馬科2023(5限目) ローカル×アート学」をオンライン開催。地方でアート活動を続ける移住者と、受け入れ地域のキーパーソンが対談した。藤岡市鬼石で、海外からアーティストを誘致し、滞在プログラム(アーティスト・イン・レジデンス)を営むアメリカ人と、中之条町で地域おこし協力隊後に定住した彫刻家を迎え、地方での制作時の姿勢やインスピレーションについて聞いた。また移住コーディネーターからは、地方で芸術制作をする際の地域に馴染むコツや空き家活用について聞き、過疎こそアート活動の発起点になり得るのでは、という印象を受けた。参加者は94名。

 

山口県は、やまぐちYY!ターンLiteセミナー「山口の絶景海岸線 第1回 3人の海好きが語る『萩の海』とは」をオンラインで開催した。山口県の特長である‟海‟をテーマとして、漠然層へ県の魅力を紹介し、県への関心と理解を深めてもらうことが目的。今回は萩市の海に惹かれて移住した3名が魅力や、仕事と暮らしについて熱く語った。24名が参加した。

富山県の富山市・射水市・氷見市は「第2回とやま地域おこし協力隊募集セミナー」をオンラインで実施。それぞれの市の紹介と、現在募集中の地域おこし協力隊の内容や地域の特徴について説明。現役の協力隊員の参加もあり、実際の活動内容についてイメージしやすかった。6名が参加した。

29日は、佐賀県が「さが暮らしセミナー Vol.3 ~第1回 おいしい佐賀を知る~」をオンラインと会場のミックスで行った。唐津市在住・漁師歴17年の先輩移住者と、東京在住の料理研究家をゲストに、生産者と料理研究家ならではの視点で、佐賀県の豊かな食や暮らしの良さについて紹介した。会場・オンラインともに参加者から質問が多く寄せられ、佐賀暮らしに興味関心をもっていただく時間となった。65名が参加した。

山形県大江町は「山形県大江町で農業をはじめよう ~移住就農相談会~」を開催予定であったが、残念ながら参加者が0であった。翌日に「新・農業人フェア」が都内で開催されたこともあり、就農に関心がある方はそちらへの参加が集中したのかもしれない。次回は開催時期を良く検討すべきだと思う。

30日は、岩手県  「THE いわて DAY 2023 【合同開催:岩手県U・Iターン就職フェア】」を年に1度の岩手ファンミーティングとして開催。毎年首都圏で開催していた就職イベントを同時開催とし、昨年より更に充実した内容とした。各市町村や企業ブースも途切れることなく相談があり、参加者、出展者ともに満足度の高いイベントになったと思う。約500名が来場し活況を呈した。

サブ会場として8階セミナールームでもセミナーを3件開催。1つ目は学生と岩手県で働く民間企業3社(岩手銀行・美和ロック・岩手日報社)の先輩との交流会。「就活」や「仕事」について若手社会人が語り、賑わった。2つ目は5市町(一関市、岩泉町、軽米町、紫波町、遠野市)の個性あふれる地域おこし協力隊5名が、競うように仕事や卒業後の活動を紹介した。最後は県内の企業や法人と県外の岩手ファンを、仕事を通じてマッチングする事業の説明会。県内の地域課題解決に参画する関係人口を増やすための取り組みについて、参加者が真剣なまなざしで聞き入っていた。それぞれ8~9名が参加し、真剣度の高い方々の来場で会場は賑わった。また参加者のほとんどが女性であることが印象的であった。

新潟県は「にいがた暮らしセミナーvol.5 新潟の『食材』を使ったオンライン料理教室~子どもに伝えたい地域の食文化~」をオンライン開催。有料参加者へトウモロコシとお米を送り、オンラインでとうもろこしご飯の作り方を実演した。御飯の炊き上がり時間を利用して、津南町の紹介や食材の話、農業、子育てについて、地元へUターンしたゲストがくり広げた。最後に出来上がったとうもろこしご飯を試食し、おいしいと現地は盛り上がりを見せた。22名が参加した。

三重県は8つの市町が集まり「伊勢志摩移住サミット 2023 ええとこやんか三重移住相談会」を開催。海のイメージの強い伊勢志摩地域だが、山も川もあり、食べ物も美味しい伊勢志摩全体の魅力を広く知ってもらうために開催した。どの市町の担当者も地域全体を把握しており、参加者も地域の詳しい話を聞けて満足されたようだ。24名が来場した。

富山県は「とやま移住セミナー2023 距離感、いろいろ。富山の住まいのカタチ」をオンラインで開催した。相談時に多く質問がある「住まい探し」について、賃貸だけでなく、いくつかの選択肢があることを伝えることができた。特に都会と富山県のシェアハウスの違いを案内でき、今後の利用者増も期待できる。18名が視聴した。

北海道は「北森カレッジ&森林のお仕事ガイダンス」と題して、2020年に旭川に開校した林業大学校「北森カレッジ」の生徒募集と、林業への就業に関心がある方へ向けたセミナーを行った。北森カレッジ現役生やOBの体験談を語るコーナーは、職員との掛け合い形式で、日頃の関係性の良さが感じられる和やかな雰囲気で進行した。参加人数は4名と少なかったが、会場参加組は全員が個別相談まで残り意欲的に質問をしていた。

10月1日、北海道は「~旭川圏域 上川町で自分らしく暮らしませんか?~北海道・大雪山国立公園の玄関口にあるアウトドアパラダイス」をセミナールームで開催。アウトドアプロデューサーの男性が、協力隊になるまでの経緯や充実した暮らしぶりを語り、まち全体がこれからの未来を作りあげていく過程にあることも伺えた。個別相談でも、その伸びしろの魅力が語られていたので、まちの今後の歩みに注目したい。5名が参加。

東京都は「遊び×仕事 西多摩の「自然」と「人」を知る! 東京たましま移住セミナー」をミックスで開催。2名の移住者ゲストが、遊びを仕事につなげていった体験談や、東京ならではの田舎暮らしのメリットをわかりやすく解説。説得力のある話に参加者も納得の様子。参加13名の男女比は約半数ずつ、30~60代と幅広かった。終了後はゲスト、参加者同士で連絡先を交換するなど和気あいあいとした雰囲気のセミナーとなった。

長野県は「話題のゲストハウスが大集合 楽園信州移住セミナー」と題して、7市町村と宅建協会が参加するオンラインセミナーを開催した。ゲストハウスの魅力を案内し、現地訪問のきっかけづくりを狙う。オンラインの利点を生かし、5つのゲストハウスの施設内をリアルタイムで中継した。長野市善光寺門前にあるゲストハウス「1166(いちいちろくろく)バックパッカーズ」のオーナーは『ゲストハウスを100倍楽しむ方法』というタイトルでトーク。市町村からは移住お試し住宅の紹介もあった。「施設内をカメラ越しで見せてもらえるのは、とてもよかった」「それぞれに全然雰囲気が違って、どれも面白かった」「8市町村に山との暮らしがあることを改めて実感」など多くの感想が集まった。19名が参加し、アンケートからも継続して関係性を持ちたい方がいることが分かった。

鹿児島県日置市は「『戦国島津×メタバース』薩摩・日置市テゲテゲ軍議大会in東京」をリアル開催した。同市が進める「ネオ日置計画」と「戦国島津」という異色の取合せで参加者の期待度も高かったようだ。メタバースでの交流の可能性など活発な意見交換が行われた。メタバース「ネオ日置」を利用した交流の実演も興味深かった。事前の告知期間が短く、参加人数は5名と多くなかったが、かえって移住担当者との交流が密になってよかった。第2部では日置市特産の紅茶を試飲しながらのリラックスした雰囲気で同市の魅力について紹介できたのではないかと思う。

福島県は「福島くらし&しごとフェア2023」を55市町村、69団体が参加し、過去最大規模で開催した。セミナーやイベントは行わず、市町村・仕事・住まい・先輩移住者などのブースを設置し、様々な移住相談に対応できる体制を構築した。来場者数285人と過去最高を記録した。センターで事前に相談された方も多く来場され、全体的には、本気度が高い幅広い年齢層の方の来場が見受けられた。

岡山県の笠岡市・井原市・浅口市・矢掛町・里庄町は「岡山県南西部オンラインセミナー ~井笠圏域の暮らしを覗いてみよう!~」を開催した。座談会をメインとした交流を行うことが目的のイベント。空き家バンク、就労についての質問があがり、自治体も本音を伝えた。参加者は1名であったが、本気度が高く具体的な相談になり、お試し視察を利用してみたいという話まで発展した。

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