セミナー報告 10月19日~22日

10月19日~22日は17回の地方移住セミナーを開催した。

19日愛知県は、あいちの山里&離島暮らしのリアルを伝えるセミナー「愛に⾏こう︕島の仕事人編」を佐久島の仕事紹介をテーマにオンラインで行った。島暮らし初心者の地域おこし協力隊が、島の主産業(宿・飲食・漁業)を担う3人の「仕事人」から、リアルな暮らしの本音を引き出すという趣向。先輩島民であるゲストの仕事人は、島の良いところも悪いところも本音で語り、島暮らしの現実を視聴者に十分お伝えできたと思う。5名が視聴した。

20日は、群馬県が「群馬科6限目オーガニック学」を会場とオンラインのミックスで開催した。自然を生かした活動をしている3名の先輩移住者がゲスト。リアル会場は定員いっぱいとなり(25名)、沼田在住の園芸家によるワークショップ「苔テラリウムづくり」で自然を感じられる作品作りを楽しんだ。自然派ワイン作りを目指す地域おこし協力隊の方が用意した群馬ゆかりのワインやチーズ・パンの試食会も喜ばれた。また、オリーブ苗の栽培とオリジナル商品の開発を手掛ける方の事業化までのストーリーは非常に興味深く、参加者の満足度の高いセミナーとなった。会場とオンライン合わせて68名が参加した。

福島県は「女性農家が語る福島の農業のイマ!」をミックス開催。西会津町でオランダ人のご主人と共に、人が集まる有機農業を営む農場の女性と、東日本大震災直後に来日し、昨年から大熊町で自然農法に取り組むフランス人の女性がゲスト。グローバルな視点を持ちながら福島の地で新しい形の農業に取り組む様子を語ってもらった。移住は出来ないけれど、福島県を応援したいという参加者も多く、関係人口拡大を狙ったセミナーとしては成果あり。会場参加者11名中7名は女性であった。オンラインと合わせて27名が参加した。

埼玉県は「埼玉高速鉄道沿線で暮らす~浦和美園編~」と題したミックスセミナーを開催。「埼玉高速鉄道」は、東京メトロ南北線等と直通運転をしていて都内への交通アクセスがよい。その終着駅の浦和美園駅周辺で、農村文化体験施設の運営や子育て支援、自宅カフェをしているゲスト3名が沿線での暮らしの魅力を紹介した。様々な観点から地域の話を聞けたので、「移住後の暮らしについてイメージを膨らませることが出来た」等、参加者は満足されたようだ。20代をはじめ各世代から21名が参加した。

宮城県は、「自分らしい『田舎暮らし』をカタチにする、最初の一歩。~ローカルキャリアデザインワークショップ~」を開催した。自分自身の「キャリアデザイン」「人生設計」について体系的に考え、地方移住・田舎暮らしに向けて一歩踏み出す機会にしようという企画。移住者の経験談を聞いてのディスカッションに加えて、参加者自身が目指したい暮らし方や自分の制約条件を言語化して整理した。元地域おこし協力隊でキャリアコンサルタントとして活躍しているファシリテーターが、キャリア理論を交えつつ上手く進行した。具体的な生活費の話題から、豊かさとは何かなど哲学的な話にも及び、有意義なセミナーだったと思われる。3名が参加。

21日は、佐賀県が「はたらくらすSAGA~エンジニア・ものづくり編~」と題して、県内企業の「技術職」に就きたいと考えている人を対象にオンラインセミナーを開催。ものづくりを行う5社が参加し、会社説明、参加者との交流会を実施した。佐賀で技術職として活躍できる可能性や、佐賀の暮らしをイメージできる内容だった。24名が参加した。

和歌山県は「本屋×移住~地元の本屋さんが紹介する文化系わかやまライフの魅力~」をミックスで行った。和歌山市の独立系書店本屋プラグの嶋田店主が配信する人気podcast「本屋プラグラジオ」の出張版として、ラジオの公開収録形式で行った。個性的な移住者の話ではなく、町に住む市井の人の目線での話が共感を呼び、アンケートでも「移住にそこまで興味がなかったが、関心がわいてきた」「回帰センターの存在を知ることができて良かった」「引っ越しの延長という感覚での移住という言葉に安心した」といった感想が多く寄せられ、今まで接点のなかった層にもアプローチできた。146名が参加した。

群馬県は「太田・邑楽・館林地域移住セミナー」をミックス開催した。ゲストは、会社員を経てキュウリ農家へ新規就農した方と、横浜から移住して空き店舗をDIYし、珈琲豆焙煎所を開いた夫妻。このエリアは雄大な山々などの大自然はないが、麦畑が広がり川遊びのメッカでもある。都市と隣接したちょうどよい自然環境があることで、暮らしに便利さとゆとりがある事を発信していた。4名が参加した。

石川県は「【あなたの知らない金沢】いしかわ暮らしセミナー」をミックスで実施した。金沢市のIターンのゲスト2名に、移住を決めた理由、住まいや買い物や外食などの暮らし、移住して困ったことなどについて話を聞いた。参加者の関心の高い内容で、会場もオンライン共に多くの質問が出た。今回のセミナーで金沢に興味を持っていただき、現在募集中の金沢市域おこし協力隊に、多くの方に応募していただきたいとのこと。11名が参加した。

鹿児島市は「大人気ワークショップ 『移住はじめの一歩』」を行った。昨年度も大好評だったグループごとのワークショップ形式で、ワークシートを使い、参加者同士が考えをシェアすることで移住に向けてのイメージをより具体化した。クロストークでは火山灰や甘い醤油など鹿児島ならではの話題が次々と飛び出し和気あいあいと盛り上がった。10名が参加し、参加者アンケートも非常に満足度の高い結果となった。

兵庫県丹波市は「【有機農業】『丹波市立農の学校』-第6期生募集説明会を開催します!!」を行った。丹波市が全国に先駆けて設置した「全日制有機農業学校」の説明会。学校の紹介以外にも、「農業」や「有機農業」についてのわかりやすい話、地域の農業事情、土や肥料に関する解説もあり、参加者は3名と少数ながら満足度は高いセミナーになり、終了後も話に花が咲いていた。

山梨県は「やまなしで暮らす・働く 移住相談会」を3階グリーンルームとオンラインでミックス開催した。出足が早く、午前中に40組を超える参加者が来場。特に就農体験談セミナーは椅子が足りなくなるほど盛況となり、質問も複数出ていたため、時間を延長した。出展者ブースも賑った。長時間回る人、センターへ以前にも相談した人、通りかかって興味を持った人など、さまざまな方が相談しており地道な告知が功を奏したと言える。112名が参加し、40~60代のご夫婦が多い印象であった。

22日は、宮崎県日向市が「サーフィン移住セミナー」をミックスで開催した。兵庫県からサーフィンと自然豊かな環境での子育てを目的に移住した夫妻がゲスト。移住コーディネーターとしても活動する2人から移住体験談を聞いた。ほかに日向市の仕事事情や、企業からの仕事紹介もあり、最後はトークセッションを行った。6組の参加があった。

佐賀県は「起業で開くNEXT DOORⅡ『移住起業の本音とリアル』地方で起業するって、ホントのとこどうなの? - 佐賀編 -」をミックスで開催した。佐賀県が任命した移住起業支援コーディネーターと、起業家3名をゲストに招き、起業する際のリアルな経験談や本音を包み隠さずに熱いトークを展開。佐賀県の移住起業の強みについて広く知ってもらい、かつ参加者側の本気度や満足度が感じられるセミナーとなった。29名が参加した。

福島県ふくしま12市町村は「未来ワークふくしま移住セミナー [はじめよう、私とふくしまの小さな物語。] Vol.9 “ふつう” に楽しい移住暮らし編」を3階グリーンルームとオンラインで開催した。12市町村で活躍する多様なゲストをテーマ別に招き、移住のきっかけやその経緯、移住後の実際の生活や活動の様子について聞いた。後半では福島12市町村の各種支援制度の説明や、座談会、移住担当スタッフに気軽に相談できる個別相談会も実施した。48名が参加した。

岡山県は「晴れの国おかやま秋の大移住祭2023 in東京」と題して、1年に1回の大規模移住フェアを12階カトレアサロンで開催した。県内16市町、多様な就職相談ブース、住まい、学校関連などが東京に集結。センターで相談継続中の方や移住先地域未定の方が、市町や就職ブースで相談し意気投合するなど進展もあった。移住セミナーでは山と海それぞれに近いエリアで暮らす人や、子育て中の先輩移住者による体験談を聞いた。113組178名の参加。

栃木県は「オールとちぎ移住&しごとフェア2023」を12階ダイヤモンドホールで開催した。県内25市町と19の企業団体が出展した。セミナー(先輩移住者・芸能人・ファイナンシャルプランナー・出展者PRタイム)、体験コーナー(日光産の鹿革を使ったワークシップ)、県内特産物を販売するマルシェコーナーと、様々な移住検討フェーズの来場者に合わせたプログラムをそろえた。芸能人ゲストの森三中・大島美幸さん(大田原市出身)は、子育てのしやすさや、環境の良さなどをアピールしていた。145組 203名が来場し、相談件数は443件と、多いに賑わった。

 

 

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