セミナー報告 12月6日~10日

12月6日~10日は、16回の地方移住セミナーを開催した。

6日は、群馬県が「群馬科2023(8限目) スパイス学 」を会場とオンラインのミックスで開催した。県の山間部で “食の可能性” を探求している起業家の夫妻をゲストに、限界集落の生活、アーティスト活動、ブランディング、新たなビジネスモデル紹介と話題がぎっしりで時間が足りない展開だった。事前予約200組を超える人気で、当日は会場参加19名、オンライン213名。会場参加者には水沢うどんが出されスパイスとのマッチングを試した。活気あるセミナーとなった。

鹿児島県さつま町は移住トークバラエティ「さつまトーク」を開催した。役場職員と地域おこし協力隊員2名の愉快なトークを中心に、移住して良かったことや困ったことのベスト3をクイズ形式で披露し盛り上がった。さつま町の地域ブランド「薩摩のさつま」のお茶とお饅頭が振舞われ、会場参加9名を交えて和やかに交流し、「人」がきっかけの移住が多いさつま町の魅力に触れる楽しいひとときとなった。

同日、鹿児島県は「【鹿児島移住セミナー2023】#地域で楽しく子育て編」をオンラインで実施。生まれ故郷の奄美大島・瀬戸内町に移住し、大自然に囲まれた環境で子育て中の方をゲストに迎えた。移住者やシングルマザーが地域とのつながりを深めるためのコミュニティ立ち上げや、地域に根ざした情報を発信する「せとうちラジオ放送」の運営など、地域密着型でエネルギッシュに活動する長井さんに、質問が多く寄せられた。事前申込みは59組、リアルタイムでは26組が参加した。(申込者は後日アーカイブ視聴可能)

静岡県静岡市は「移住者さんと転職エージェントさんが登壇。静岡移住×転職セミナー2023」をオンラインで開催した。静岡の転職事情に強いキャリアコンサルタントを講師に招き、静岡転職の実態を伝え、静岡市へのUIJターン就職を促すことが目的である。ゲストの先輩移住者の現実的な話に対して、活発な質問もあった。プラス面もマイナス面も伝え、参加者の満足度も高かったようだ。16名の参加があり、途中離脱者もほぼいなかった。20~30代が中心で、この年代の地方移住の関心の高さが伺えた。

8日、沖縄県が「沖縄ぐらしの住ゝめ(すすめ)冬の移住相談会&座談会」を久米島町と合同で開催した。うるま市、就職相談窓口のりっか沖縄、県の教育委員会も参加し、暮らしと仕事両面での相談を受けた。平日の開催にも関わらず事前予約を上回る参加があり、20代~60代の幅広い年齢層が集まった。本気度の高い相談者が多く、同時に実施した座談会では、暮らしの様子を具体的に教えてほしいと、活発な意見交換がおこなわれた。

宮崎県は「移住・継業セミナー&相談会 ~移住者のための失敗しない継業のススメ~」をミックスで開催。宮崎県毎年度恒例(7回目)の継業セミナーで、後継者を探す事業所の紹介とともに継業の基本的な考え方や留意点を詳しく説明した。これまで以上に踏み込んだ内容もあり、会場参加者は特に熱量が高く、当日3枠の個別相談が満席になるなど好評を得た。12名が参加した。

福島県・栃木県・群馬県・新潟県は4県合同オンライン移住セミナー「移住してできた、自分らしい暮らし ~休日編~」を開催した。20代から40代を対象に、移住者の休日にスポットを当てた各県の暮らしの魅力を伝え、ゲストトークでリアルな日常や体験を話した。参加者プレゼントとして4県の「ちょっといいものセット」を抽選で30名に用意した。参加者の途中離脱も少なく、各県の暮らしに興味を持てるセミナーになった。51名が参加した。

9日は、栃木県那須地域が「那須地域定住自立圏移住合同セミナー~NASUっぴんREAL~」と題して、4市町(那須塩原市、大田原市、那須町、那珂川町)の移住セミナーをミックスで開催。先月に続き2回目。ゲストの移住者から住まい探しや田舎暮らしの良い点、大変な点を聞いた。セミナー終了後も自治体移住担当者と話し込む参加者も目立ち、少人数ながらも満足度の高いセミナーになったと思う。15名が参加した。

大分県は「【対決!海の暮らし・山の暮らし】 & 【お仕事&移住 大相談会】」を開催した。参加自治体は、佐伯市と竹田市で、海暮らし代表の佐伯市と、山暮らし代表の竹田市の対決をテーマにして掛け合い方式でのセッションを実施。ざっくばらんな感じが良かったとの感想が上がった。第2部は、自治体、就職、事業継承、キャリアカウンセラー、移住全般での大相談会。参加20組のうち13組までがこれまでも相談歴があり、移住へのモチベーションの高さを感じた。

群馬県は「ぐんまでKIKORIになろう~次世代に森をつなぐ林業実践者に学ぶ~」をミックスで開催。ゲストには、長野県から群馬県高崎市へ移住をして林業事業体へ勤めている方と、群馬の都市部出身で桐生市で森林組合で勤めている2人。「山での仕事に憧れを抱いてスタートしたが、受け入れ先の社長からしっかり研修を受けるようにと叱咤激励を受けた」「実際の作業や危険性を把握してから従事した」との話から、山に入るには、技術や精神面での心構えが重要なのだと感じた。12名が参加した。

奈良県橿原市は「先輩移住者に聞く!かしはら暮らしのホンネ 関東と比べて奈良は・・・」を開催した。関東から橿原市に移住した先輩移住者との座談会がメインの移住セミナー。「住まいの探し方」「クルマの無い暮らし」「他地域の比較検討」などの質問があがり、橿原市を有力な移住先候補地としている様子が伺えた。7名が参加した。

長野県茅野市は「中古物件のリアルな話~数百万円で中古物件って本当に買えるの!?」を開催した。攻めたタイトルで中古物件のリアルを知ってもらうことが目的。ゲストは中古物件を購入した移住者2組と不動産業者。トラブルになった事例や良い物件に巡り合うポイントなど質問が相次ぎ時間を30分延長しても足りないほど盛り上がった。参加者は50代の夫婦を中心に30代から60代で、購入を考えている真剣度の高い人が多かった。23名が参加した。

10日、静岡県は「静岡県職員採用セミナー~私たちと一緒に、より良い静岡県を創りましょう~」をミックスで開催。Uターンして入庁した30代の職員2名から話を聞くセミナーで、学生から50代まで幅広い層の参加があった。試験・選考の概要、民間企業や市町の役場との違い、県庁で働くことのやりがい、異動、リモートワークや産休の取りやすさなどについて聞いた。2人とも学生時代を東京で過ごしたため、首都圏と静岡県の生活環境の違いまで、リアルな話を聞くことができた。25名が参加した。

香川県は「オンライン移住相談会」を2週にわたり、県内の全市町の移住担当者とオンライン相談を実施。相談4組中、香川に来たことがない方が3組いたが、「瀬戸内」のイメージの良さから移住候補地として選ばれているようだ。今回の参加者の中で一番遠くは、石川県からだった。昨年に比べて、全体の相談件数が減ったことが残念だったが、遠方からの相談が可能であることはオンラインの良さだと実感した。

徳島県は「おひとりさまのとくしま移住」を開催した。近年相談が多い単身・40代~50代をターゲットに設定。移住を考え始めた人から移住を決めた人まで幅広く参加できる個別相談会形式とした。参加者のほとんどが単身で移住予定。フェア等で相談済みの方が多く、継続的な相談に繋がっている様子。セミナー部分を短縮して相談時間を延長するほどであった。8名が参加した。

北海道胆振地域は「北海道『いぶり暮らし』オンラインセミナー」を実施した。エリア紹介の後、参加者の関心が高い「移住後の仕事」「夏、冬の過ごし方」「子育て、教育環境」「移住先、住まいの決め方」について、ブレイクアウトルームに分かれてトーク。人数が少ない分、各担当者が十分に発言することがきた。「ぜひまちを訪れたい」「地域おこし協力隊」への応募を考えたい等の声があがるなど、大変盛り上がり手ごたえのあるものとなった。11名が参加した。

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