2月20日~25日 セミナー報告

2月20日~25日は20回の地方移住セミナーを行った。

20日は、山口県が「山口の魅力発見!地元愛溢れる3人が語る「山口市」とは?」をオンラインで開催した。今年、米ニューヨークタイムズ紙で、山口市は「西の京」と称され、観光公害の心配が少なく、コンパクトな都市だと紹介された。セミナーでは、先輩移住者と地元の方をゲストに、市の魅力を現地の視点から紹介。参加者の関心も高く、セミナー開始から終わりまでチャットが止むことがなかった。42名が参加し、大盛況であった。

福島県は「ふくしま相双地方移住セミナー わたしの居場所みつけた~素敵な里山の暮らし」をオンラインで実施した。浜通りに位置する相双地域は「海がある暮らし」のイメージが強いため、里山暮らしを営める中山間地域があることはあまり知られていない。今回は中山間地域へ移住した女性ゲストが集まり、郷土料理を囲みながら里山暮らしのリアルや魅力を語り合った。「田舎暮らしはデメリットをあげればきりが無い、それを楽しみながら暮らしていくことが重要」というメッセージが強く印象に残った。参加者17名。

愛媛県は「今から移住を考えるあなたへ~【東京・大阪】愛媛のリアルな話どこで聞けるの?」をオンラインで実施。東京と大阪の移住コンシェルジュが、自身の経験をもとに実際にあった相談内容や、愛媛県の情報収集の仕方などを紹介した。就職や住まいの事から子育て環境まで幅広く質問があった。移住に関して、まだ具体化していない方の参加が多いようだった。参加者は19名。

北海道深川市は「北海道深川市移住交流フェア~私たち移住者が感じた深川の冬の暮らし~in東京有楽町」を20日の夜の部、21日の昼の部と2日間連続でのリアル開催。北海道の暮らしを語る上で不安の大きい「冬の生活」について、移住者である市の担当者3名が丁寧に解説。資料が分かりやすく、動画も交えながらリアルな情報が詰まっていた。20日は2名、21日は5名が参加。若い世代や子ども連れでの参加があり、メインターゲット層の集客に成功していた。2日間の開催を通して女性の参加者が目立ったのが印象的。天候の影響もあってか、当日キャンセルが発生したのは残念であったが、次につながる良いセミナーであった。

21日は、富山県から富山市、黒部市、小矢部市、立山町が参加し「富山の”冬の”過ごし方~移住に向けた冬支度~」をオンラインで行った。富山への移住において、冬の生活や雪への向き合い方は避けて通れないテーマ。とは言え、地域によってもかなり違いがある。必要となる雪グッズの紹介、車の雪かきの仕方など、生活に必要なポイントを伝えた。初めに県全体の話、その後市町村ごとの細かい情報などを話すという構成で、わかりやすかった。途中の離脱者もいなかったので、参加者は最後まで熱心に聞いていただけたと思う。19名が参加した。

福井県は「福井県庁ジョブセミナーin東京」を行った。UIターンを検討している転職希望の社会人や学生を対象に、福井県庁の業務内容・勤務条件・採用試験等を紹介。学生7名、社会人1名が参加した。学生にとっては就活を本格化する時期として、都合の良い開催時期だったようだ。3月から社会人向け募集先行枠も新設されるので、もっとアピールして社会人参加者を増やしたかったところである。

22日は、福島県が「福島県東白川郡4町村合同移住セミナー ~地域おこし協力隊と語ろう~」を実施した。東白川郡4町村(棚倉町・塙町・矢祭町・鮫川村)による初開催セミナー。地域おこし協力隊の活動から各町村の暮らしを知ってもらうことをテーマとした。参加者は3名で、全員第2部の交流会で個別相談をして満足度は高かったようだ。今回は矢祭町がメイン担当として音頭を取ったが、4町村とも来年度以降も継続的に実施していきたい意向がある。

和歌山県は「移住キャリアアドバイザーが教える『お試し移住』完全ガイド!」をオンラインで開催。人気お試し移住プログラム「しごと暮らし体験」について、これまで多くの移住希望者をサポートしてきた和歌山県の移住&キャリアアドバイザーが、活用ポイントや裏話、自分に合った「お試し移住」の見つけ方などを紹介した。木曜の夜開催ということでリアルタイム視聴者も多く、お試し移住に興味を持っていただける内容となった。44名が視聴した。

24日、栃木県足利市は「あしかがトーク2024 ~のびのび、すくすく、子育てのまち足利~」を行った。足利市で小俣幼児生活団(保育園)を経営する大川園長を迎え、園の特徴であるモンテッソーリ教育とアドラー心理学の “いいとこ取り” 保育について話を聞いた。終了後も参加者の多くがその場にとどまり、大川園長や市担当者と話し込む姿が見られ、参加者からも満足の声が高かった。15名が参加した。

兵庫県は「職人としての移住ーCreator iju lifeー」を会場とオンラインのミックスで行った。兵庫出身で、佐賀の有田窯業大学校にて陶芸を学んだ後、Uターンして窯を開いた「豪人窯」の野村豪人さんをゲストに迎え、陶芸家になったきっかけや手に職をつける生き方の醍醐味、丹波地域の魅力など職人としての生き方を語ってもらった。野村さんの作品が表現する、経年劣化や計算された化学反応の美しさについて、作陶秘話も聞くことができ興味深かった。8名が参加した

三重県「人気の伊勢志摩エリアで楽しむ仕事と暮らし」を開催した。観光地でも有名な伊勢志摩地域の企業が集まり、観光地ならではの職種や、それ以外の職種など幅広く紹介。また、地域の魅力を知ってもらうため、暮らしの魅力や、歴史や文化などについても説明した。20~30代の6名が参加、「より三重県に興味を持った」という感想が聞かれた。

千葉県は「ちばで一歩を踏み出そう!~あなたの就農、サポートします。長生農業独立支援センター~」を開催した。長生地域(一宮町、長生村、白子町)における、新規就農希望者を対象にしたセミナーと個別相談会。食品メーカーから転身し、たまねぎ農家となった新規就農経験者がゲストとして登壇。地域の品評会で最優秀賞を受賞するまでの道のりや、利益を出す経営手法、地元農家との関わり方など、農業の面白みと厳しさを交えながらリアルに語り、参加者全員がメモを取りながら熱心に耳を傾けていた。セミナー後、3町村、長生農業独立支援センター、県内農業漠然相談の5つのテーマで個別相談を展開。終了時間ギリギリまで真剣に相談する参加者の姿が印象的だった。20~50代の9名が参加。

千葉県成田市は「成田市×成田国際空港(株)移住セミナー」を成田国際空港株式会社とのコラボで開催。国際空港という基幹インフラを携えた国際色豊かな成田市の住まい、子育て環境、教育等について同市職員が紹介。その後、成田国際空港株式会社の職員にバトンタッチし、空港内の幅広い職種、職場環境などが紹介された。個別相談タイムでは、あえて相談デスクを設けず自由なスタイルで語りあえる場とし、登壇者と参加者が、オープンにコミュニケーションが取れる機会となった。参加者からは「観光地としてではなく、移住地として成田市に目を向けてみたい」「空港で働くイメージがわいた」との声が聞かれた。4名が参加した。

佐賀県は「佐賀で湯ったり温泉暮らしセミナー」をオンラインで開催した。暮らしのそばに名湯ぞろいの温泉地がある佐賀県。都会生活にストレスを感じ、自然豊かな環境でゆったりと日々を過ごしたい方に向けた内容とした。ゲストにカリスマ温泉ソムリエの資格を持つお笑い芸人スギちゃんと、古湯温泉に暮らす先輩移住者を迎え、良質な温泉が身近にある暮らしとその魅力、推しの温泉までをたっぷりと紹介してもらった。ゲストが移住した際、地域の方が背中を押してくれたエピソードは参加者の心に響く内容だった。19名が参加した。

25日、熊本県熊本市は「くまもと移住ラボ ~まずは気軽に聞いてみよう!昼会編~」を行った。半導体、IT部門の専門の先輩移住者が登壇し、個別相談では専門的な質疑応答が行われていた。35名が参加、折しも前日が話題の半導体の工場の開所式で、大々的にテレビも流れ、タイムリーだったので集客があったのかもしれない。熊本のセミナーにしては珍しく、子ども同伴が4組ほどあった。半導体の関心から若い世代が増えている。

鳥取県は「車に乗らない生活in鳥取&ワークショップ」を開催した。車を持たなくても移住を実現できる県内の地域に着目し、その地に移住することを決めたプロセスや生業について先輩移住者が語った。ワークショップでは、地域の伝統工芸品「流しびな」を簡単にアレンジした「恋びな」を参加者と一緒に制作。参加者アンケートでは、時間、内容ともにちょうど良かったという反応が多く、次回もこのようなワークショップを開催してほしいという要望が多かった。参加者は40~60代の6名で全員女性だった。

新潟県柏崎市は「ワークショップ型移住セミナー ~ソロ移住で気になる 雪のある暮らしを大公開~」を開催した。第一部はゲストが自宅の周りの写真を見せながら、雪のある生活を解説。除雪にかかる時間や車の運転など、実際の生活に即した話で雪国生活を解説した。第二部は、場所を移して、みそ玉作りのワークショップを実施。みそ玉をつくりながら、ゲストと交流した。有料セミナーであったが、参加者もとても楽しそうであった。10名が参加した。

埼玉県は「埼玉東部・北部そして秩父の先輩移住者が有楽町に集合!埼玉ではじめる農ある暮らしセミナー ~農ある暮らし交流編~」をミックスで開催した。Uターン移住や二地域居住をしながら、農ある暮らしに関わる地域活動をしているゲスト3名を迎えた。ゲストそれぞれに興味深い移住ストーリーがあり、終了時間が延びてしまうほど参加者からは熱心な質問が寄せられた。12名が参加したが、当日天候が悪かったこともあり、キャンセルが多かったのが残念だった。

秋田県能代市は「のしろの暮らしと仕事フェア」を東京交通会館12階で開催した。セミナーは能代市で実施している移住支援のお金の話など具体的な内容で、能代市を移住先候補として検討している方には、役立つ内容と思われた。企業ブースへの導線もスムーズで、装飾もしっかりして相談しやすい雰囲気づくりがなされており、来場者はじっくりと滞在し回遊していた。67名が来場した。市単独開催イベントとしては規模も大きく、終始ほどよく賑わいが感じられた。

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