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全職員参加で研修会開く!

12月に入って朝晩はぐっと冷え込んできた。なんとなくJR有楽町駅前を行き交う人々も忙しそうな雰囲気を漂わせている。4日の月曜日は通常なら公休日だが、大阪センターの所長以下4名の職員も参加して、恒例の全職員研修会を97名の出席で開催した。東京交通会館8階のセミナールームをすべて開放して会場としたが、目一杯の混雑となった。 冒頭、開会挨拶をし、ざっくりセンター設立20年を振り返り、「過ぎてしまえば20年は簡単に振り返られるような短さだと感じてしまう」と感想を述べた。そして、次なる20年に向けて、センターの取り組みを社会インフラとして社会に定着させることを通して、この国を地域から再生していこうと訴えた。そのためにも惰性に流されずに、日々、新たな気持ちでふるさと回帰運動に取り組んでほしいと職員を激励した。 最初の講義は嵩國學院大准教授が「移住をめぐる状況の変化」をテーマに、センター設立以来の20年を振り返った。次いで、前静岡市葵区長の前田氏が政令市としてはじめて2015年4月にセンターに移住相談ブースを開設した時の想いを紹介。人口減に歯止めをかけ、以降、多くの移住者を受け入れ、期待通りの成果を上げているとこれまでの取り組みを語った。前田氏は、窓口開設時は企画課長で、予算は市の独自予算でまかない、国の補助金では政策が変われば止めざるを得なくなるのでとその理由を語り、設置者の責任もあって、開設時は毎月、上京し、相談員を叱咤したと苦労話を率直に語った。昨今、静岡県が人気ランキングでトップを走っているが、それは静岡市の健闘に裏打ちされていると言ってもいい状況にある。 その後、法制定により「2023年4月から、民間、国の行政機関等、自治体はすべて個人情報保護法の適用を受ける」という観点から、情報公開クリアランスハウスの三木理事長から話を聞いた。移住を考えている方、仕事を探している方などの相談内容には個人情報が多く含まれており、個人情報管理の重要性についての講義だった。以降、大阪センターの勝見主任からは、展示ブース17府県中、14府県が定例相談会を行っているなどの活動報告を受けた。最後に、参加者が20班に分かれてセンター内での仕事上の経験や成功・失敗事例等の共有化をめざしてグループディスカッションを行い、終了した。 参加者からは、センターの歴史や個人情報保護法制定後の対応の重要性などがわかってよかったなどの声も聞かれた。また、政令市で唯一ブースを開設している静岡市からの報告は、その狙いや決意が伝わってきて好評だった。 取材は、12月7日にNHK「いいいじゅー!!」の制作会社と打ち合わせ。十勝毎日新聞の取材。帯広本社からきた記者とじっくり、過疎や高齢化で人口減が進む地方創生の在り方などを話した。

セミナー報告 11月29日~12月3日

11月29日~12月3日は、16回の地方移住セミナーを行った。 29日は、京都府が「京都暮らしおしゃべりCafe ~お茶の京都編~」をオンラインで実施した。京都府南部エリアの自治体の移住担当者が主役となり、移住検討者に向けて地域の魅力などをPRする場で、3回シリーズの最終回となった。オンライン上での交流は難しい部分もあるが、自治体担当者の名前をニックネーム表記にするなど工夫を行った。だいぶ柔らかい雰囲気で開催できたように思う。 30日は、北海道日高地域が「“ひだか”オンライン移住カフェ~子育て編~」を開催した。昨年度も好評だった日高振興局主催によるランチタイムセミナーで、子育てがテーマのため参加者の9割近くが女性だった。昨年度からのリピーターも多く、担当者同士の親しみやすい掛け合いが好評だった。21名が参加した。   12月1日には、群馬県高崎市が「What’s 『くらぶち英語村』? ~自然豊かな『くらぶち』での暮らしをご紹介!~」をオンラインで行った。高崎市立の山村留学施設「くらぶち英語村」で、夕食中の子どもたちを食堂から施設の案内もあわせて、生配信した。動画やスライドを効果的に使用し、普段の様子や年間の体験イベントを紹介でき好評だった。東京から家族で移住をした英語村スタッフをゲストに迎え、子育て世代の暮らしぶりも紹介された。英語教育と自然体験をテーマにした施設に関心も高く、52組80名の申込があった。 徳島県は「事業承継でかなえるとくしま移住」を会場とオンラインのミックスで開催した。事業継承についての説明、事例紹介のほか、業承継体験ツアーを紹介。事例紹介は焼肉屋、熱帯魚販売店、鉄工所など地域密着型の小規模譲渡が中心で、関心層にも想像しやすい業態が多かった。参加者は3名と少なくPRに課題あり。PR期間が短かったことが主な原因と思われる。 長野県は「Xmasリース作り×女子会 楽園信州移住セミナー」として、リースの制作と女子会を組み合わせたセミナーを開催。ワークショップを通じて参加者同士や自治体職員の交流を図り、そのあとの座談会、相談会へとつなげる企画。16名の参加者は女性だけで、20代から70代まで幅広い年代。最後の相談会まで1組以外が全員残った。終始和やかな雰囲気でおしゃべりが弾み、参加者、自治体からも満足の声が多く聞かれた。 岩手県雫石町は「Let’s薪ストーブLife」をミックスで開催した。田舎暮らしでチャレンジしたい人が多い「薪ストーブ」がある暮らしの楽しさ、豊かさを伝えることがテーマ。薪ストーブのスペシャリストをゲストに招き、薪の準備の方法、設置にかかる費用など具体的な例を聞いた。参加者はオンラインで現地の移住担当とも話すことができ、充実した時間となった。8名が参加。 2日は、静岡県が「アウトドア・スポーツを楽しめる、生き生きとした暮らしセミナー」を開催した。自然、アウトドア、スポーツをきっかけに静岡県東部地域に移住したゲスト3名を招き、移住の経緯や進め方、雇われない働き方などを話してもらった。フリータイムは市町の担当者も交えて、畑、狩猟、空き家の実情など具体的な話で盛り上がった。6名が来場。 岡山県備前市は「晴れの国おかやまに住む ~地方移住×食~ かたちづくる街 BIZEN」をオンライン開催。「生産者が間近にいる暮らし」を求めて移住した2名の先輩移住者が、地域おこし協力隊として地元の食に関わりながら、地産地消のレストランを立ち上げるまでの体験談を話した。後半では質問に答えた。地域おこし協力隊の働き方やグルメに関心のある方など9名が参加。 三重県は「三重県UIターン就職情報セミナー 体験談から学ぶ みえの移住就職」をミックスで開催した。先輩移住者のリアルな体験談を伝えることで、移住就職についてのイメージを明確にすることが狙い。各ゲストの就職活動の仕方や、移住に至った経緯を聞いた。より現実的な体験談を参加者に伝えることができた。5名が参加した。 広島県は「東京からせとうちへ!! 〜ゼロから学ぶローカルプロジェクトのはじめ方〜」をミックス開催。広島・岡山の備後エリアの14人の地域プレーヤーが集合した(地域プレーヤーとは、移住コーディネーターや地域おこし協力隊など、現地で地域に関わる人たち)。プレーヤーの活動紹介の後、4グループに分かれて、参加者とプレーヤーによる座談会を行った。最後は、お菓子をつまみ、ソフトドリンクを飲みながらの交流会。参加者がプレーヤーの話を聞き、自治体職員に移住相談を行うなど、イベントが終了するまでかなりの盛り上がりを見せた。27名が参加した。 3日は、香川県が「オンライン移住相談会」を開催、8自治体が対応した。2組が参加し、1組は米国NYからの参加で、時差はあるものの距離を感じさせないところは、オンラインの良さだと思った。来週は今回参加しなかった9自治体が参加予定。同じ形式で行う。 高知県は「高知県移住コンシェルジュが送る高知家移住ラジオ vol.5アウトドアを楽しむ暮らしを実現したい人集まれ!~釣り・サーフィン・キャンプ編~」をオンラインで放送した。 今回は、高知県への移住希望者に多い「アウトドアを楽しむ暮らし」をテーマに、3名のコンシェルジュが相談者や移住者、自身の経験などを織り交ぜながらトークを展開した。計8名が参加した。 岡山県真庭市は「真庭に⼦育て移住!?笑いあり、涙あり、愛ありの物語だった件」をミックスで開催した。起業や家族で農園経営など、地方ならではの働き方をしながら子育てをしている2名の移住者がゲスト。学校事情や近隣との距離感などリアルな話も飛び交った。3名参加。 福島県県北地域は「ふくしまで農業をする選択!! 農業移住経験者のリアルな声をきいてみよう!」を開催。農業移住者2人のゲストに、就農実体験や現在の生活スタイルをリアルに語ってもらった。その後の個別相談会では疑問に答えたり、支援制度を案内したりした。参加者は4名と少なかったが、多くの質問が飛び交う等、活発なセミナーとなった。令和6年度に福島県農業短大への入学を目指す高校生の参加もあった。 長野県の伊那市・飯田市、阿智村・松本市は、それぞれ「長野県が”推し”ている移住エリア!?~移住モデル地区 伊那市・飯田市 を知ろう~」「長野県が”推し”ている移住エリア!?~移住モデル地区 阿智村・松本市 を知ろう~」を開催した。全国唯一の「長野県移住モデル地区」を紹介する全3回のセミナーの第2回目と3回目。 「長野県移住モデル地区」とは以下の要件を満たした地区で、県が認定している。 移住者の溶け込み支援を官民一体となって積極的に行っていること 積極的に移住者との交流を図る意欲があること 相談やアドバイスのできる人材がいること など 平たく言うと、長野県が移住先として推している地区、安心して移住先候補としてもらえる地区である。参加者はそれぞれ当日参加の1名と7名。事前予約者がいなかったことについて検証をしっかりしてほしい。タイトルの付け方、内容の見直しなどセンター相談員にも意見を聞いて提案してほしい。

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富山県知事、大相談会に出席、対談!

東京はここに来てすっかり冬めいてきた。朝夕は冷え込み、コートが離せなくなっている。19日の日曜日には12階のイベントスペースで「とやま暮らし・仕事大相談会」と「オールぐんま移住フェア2023【つながり&交流ぐんままつりin東京】」が開かれ、それぞれ賑わった。富山県の大相談会には新田知事が初参加し、冒頭に富山県の魅力について、私と対談し盛り上がった。県のフェアへの知事の出席は珍しく、話題となっている。その意気込みが参加した13市町村と22の企業にも励みになったようで良い影響を与えた。一方、群馬県はセンターで唯一、県内35全市町村がセンターの会員となって移住者の受け入れ体制を確立している。今回の移住フェアには、27市町村が参加した。群馬は今年になってすでに、1月17日の第1回移住セミナーから11月24日まで多岐にわたるテーマで47回のセミナーを開催している。12月末までに52回の開催を予定していて、目が離せない健闘ぶりである。 なお、11月のセンターのセミナー開催は66回、12月は57回の開催が予定されている。年間を通して、昨年並みの約600回を上回る見通し。詳細はセンターのHPで確認いただきたい。 東京交通会館のJR有楽町駅側の柱が各テナントの広告板となっているが、この程、リニューアルされた。センターの広告はターコイズブルーで目を引くものとなった。有楽町に足を運んだ時は是非、見に来ていただきたい。 取材・来客などは、19日は12階のオールぐんま移住フェアに参加した地域創生部新井部長、同西副部長、同佐藤課長が顔を見せ、意見交換した。20日は自治労関東甲地連委員長会議で、市町村会員化への協力要請を行った。21日は山口県防府市池田市長、山口県議会島田副議長とあいさつ。22日は内閣府地方創生推進事務局の担当者とあいさつ。24日は熊本県地域・文化振興局永友局長あいさつ。嶋津地方自治研究機構会長、藤田副理事長と懇談。26日は(一社)山形移住・定住振興センターの度会グループ長と懇談。28日は群馬県西担当副部長と懇談。30日は富山県黒部市長視察。  

セミナー報告 11月17日~19日

11月17日~19日は、17回の地方移住セミナーを開催した。 17日は、福島県会津美里町が「地域おこし協力隊募集説明会」をオンラインと会場のミックスで開催した。「観光振興」「伝統技術継承」「農業」の3つの分野で募集しており、協力隊のミッション、環境、雇用条件、卒隊後に想定される進路、サポート体制をきめ細かに説明。現役隊員が自身の具体的な経験事例を交えながら、プラス面・マイナス面も紹介し、参加者にも好評だった。15名が参加した。 東京都の式根島は「式根島アイランドワーケーション 移住定住プログラム」をミックスで開催した。2名の先輩移住者が島のリアルな情報や、東京の島ならではの公共交通の充実ぶりなどを紹介。会場やオンラインから夏以外の島の様子や実際の働き方、過ごし方など多くの質問があった。1週間から1か月の移住体験プログラムへの参加に興味を持って頂けるセミナーとなった。参加者男女比は半数ずつ、30~50代の14名が参加した。 18日、香川県は「香川県UIターン 就職・転職セミナー in 東京」を開催した。先輩移住者をゲストに迎え、移住と転職の経験談を語ってもらった。参加者は30代~60代の6名。セミナー後の個別相談会には4組が参加し、真剣さを感じた。テレワークのできる職種以外は、転職が必要な場合が多いので、今回のようなセミナーは移住を検討する人にとっては意義のあるものだと強く感じた。 千葉県南房総市は、館山市との共催で「千葉県南房総市・館山市コラボ移住セミナー ~南房総の『就職のしかた』ぶっちゃけます!~」を開催した。仕事にテーマを絞った3部構成で、第1部は、先輩移住者による就職体験談、第2部は、医療、観光、不動産など4社の企業紹介、第3部では個別移住相談会を展開。参加者の9割が個別相談会まで参加し、相談デスクを回遊していた。「仕事のぶっちゃけトークが聞けて現地で働くイメージができた」「不動産情報も入手できて満足した」との感想があがった。26名が参加し、40~50代が7割。 静岡県は「達人に聞く!空き家の利活用」~リノベーションではじめる新しいこと~」をオンラインで開催し、掛川市と森町で空き家バンク運営や空き家の利活用を行う2名をゲストに迎えて話を聞いた。事前質問や当日オンラインチャットで「住んでみて感じる不便さ」や「空き家の探し方」などに関して質問があり、真剣度が高い方が多く参加していると感じた。8名が参加した。 群馬県は「【リベンジ企画!!】渋川市地域おこし協力隊 長沼未希とゆく!! オンライン石段さんぽ」をオンラインで行った。8月に企画した際は、現地が雷雨のため内容を変更せざるを得ず、リベンジ企画として開催した。伊香保温泉の町を歩きながら、一般的な観光ツアーでは見つけられないおすすめスポットを巡った。合間で、地域の人々と協力隊員との交流場面も見られ、人のあたたかさを知ることができた。19名が視聴した。 島根県は「\しまね移住フェア2023/前夜★ しまね交流会」を、セミナールームで開催した。翌日に東京国際フォーラムで行われた「しまね移住フェア2023 in東京」の前に、7市町村が地域をPRした。交流会も行い、時間を区切って2回開催とした。1回転目は「暮らしの環境」をテーマに、山間・海辺・市街にある市町村に分かれ、それぞれ興味のある参加者が入ってざっくばらんに交流。2回転目は「仕事、住まい、地域おこし協力隊」のテーマで分かれ、同様に交流をした。非常に盛り上がり、進行上中断するのが難しいほど会話が途切れることがなかった。8名が参加した。 高知県は「やりたいコト×地域資源に出会う ミッション別地域おこし協力隊セミナー」をバーチャル空間oviceを利用してオンラインで開催した。高知県内各地域で募集中のミッションにフォーカス。やりたいことや興味のあるミッションから市町村を選べる内容で、計28名が参加した。 宮城県は「みやぎ移住・交流フェア」と題して、初めて県内全35市町村が出展して12階カトレアサロンで開催した。会場の端にセミナーコーナーを設置し、反対側の端に人気が高い仙台市近郊の市町村ブースを設置したことで、限られたエリアに来場者が集中することなく、会場内を巡回して複数の市町村に相談できるようにした。相談するともらえるメッセージカードを集めると、くじに参加できるイベントがあり、知名度が高くない市町村も集客できたようだ。276名が来場。ファミリー層から、高齢の単身者まで幅広い層の方が参加した。 長野県北アルプス地域は「北アルプスの麓で暮らし・働く大相談会2023」を3階グリーンルームで開催した。毎年恒例の5市町村によるイベント。市町村ブースは20分ごとに時間制としたため待ち時間も少なくスムーズに相談が進行した。また、今年は、就農、就林、ハローワークのほか、地域の文化芸術活動を支援する組織「信州アーツカウンシル」の出展があったことが新しかった。8月から告知やチラシでアピールするなど十分に準備をして臨み、39組69名が来場、対昨年度で組数が2割近く増えた。参加者の傾向は、昨年は家族連れ中心だったが、単身や夫婦、カップルでの来訪が多かった。 19日は富山県は「とやま暮らし・仕事大相談会2023【秋】」を12階ダイヤモンドホールで開催した。13市町村、22の企業が参加。富山県新田知事との対談、先輩移住者のトーク、富山県のシンボル立山連峰を紹介するセミナーも行った。例年よりも少し平均年齢は高めであったが、非常に本気度の高い方の割合が多く、意義のある相談会となった。191名が参加した。 群馬県は、「オールぐんま移住フェア2023【つながり&交流 ぐんままつり in 東京】」を12階カトレアサロンで開催した。27市町の移住相談やセミナーのほか、群馬にまつわるさまざまなワークショップやマルシェを準備した。来場者数269名、相談件数は568件であった。県の「群馬を知ってもらうための裾野を広げたイベントにしたい」という明確な意図があり、体験コーナーなどを充実させたことより、ファミリー層の来場や、滞在時間の長時間化につなげる事ができたと感じている。 静岡県は「暮らし×仕事×住まい 伊豆半島移住相談会」を3階グリーンルームで開催した。伊豆半島南部地域を中心に11市町4団体が出展。午前中からコンスタントに入場があり、各市町とも待ち時間も少なく1件1件丁寧に対応できていた。78名が来場し、年齢層は幅広かったように思う。 長野県平谷村は「何にもない小さな村だけど、めちゃ楽しい親子留学!長野県平谷村」をオンラインで実施した。新築の留学用住宅のお披露目をして、留学中の当事者が現在の生活や子どもの変化を語った。留学中の子どもだけでなく村の子どもたちの状況、それを見守ってきた親の感想と親自身の変化も語られた。温かい心の交流とつながりができたセミナーになり、少人数の良さが発揮された。参加者はお試し山村留学が決まった親子と、山村留学を卒論テーマにした大学生の3名。次回はもう少し参加人数を増やせるよう工夫したい。 山梨県は「やまの暮らしCafe -やまなし市町村相談DAYスペシャル-」を開催した。各自治体担当者がリアルな暮らしぶりを語り、和やかな雰囲気の中進行した。10月の中規模相談会から時期が近かったこともあり集客には苦戦した。参加者は予約者が4組、当日参加が3組、20~50代の幅広い世代構成。個別相談にも4組が参加し、少人数ながら本気度の高い移住者と自治体にとって満足感のある会になったと感じた。 滋賀県は「街道を行く~滋賀暮らしオンラインセミナー~」をオンラインで開催。自治体の紹介と先輩移住者のインタビューを行った。県の市町振興課と各自治体の移住担当者の連携や、操作の切り替えがうまく行き、リアル感も伝わったと思う。滋賀県の今年度のオンラインセミナー集大成だと感じた。19名が参加した。 山口県は「やまぐちをもっと知ろう~オンライン移住体験ツアー」を行った。県内6市町(山口市、美祢市、山陽小野田市、萩市、防府市、周防大島町)の移住担当者や移住者が、地元の暮らしや仕事の様子を紹介した。セミナー後は市町とのオンライン個別相談会も行い、本気度の高い参加者が、市町と情報交換を行っていた。18組21名参加。  

10月、移住相談11回目の5000件超え! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

10月、移住相談11回目の5000件超え!

11月は各地方議会も終わり、次年度予算獲得に向けて、地方議会の陳情が相次ぐ季節となる。そうした中で15日には、熊本県議会地域活力創生特別委員会の15名の議員団が「全国の移住定住施策の動向と熊本県窓口の相談状況について」の視察に見えられた。10月31日には兵庫県議会産業労働常任委員会が視察に見えられたが、こうした視察は緊張もするが、センターの取り組みを知ってもらうためには必要なことと考える。知ってもらう、見てもらうことは職員一同の励みになり、光栄なことでもある。各議員の方々はNPOだからこじんまりとやっているのではと思って来訪され、44都道府県1政令市の移住相談ブースが463平方メートルの広さに所狭しと並ぶ状況を見て、一様に驚かれるようだ。JR有楽町の駅前に、飯田橋のハローワークの分室もあって「すごい!」との感想をいただいている。また、この日は静岡県磐田西高の1年生14名が社会見学の一環で来訪、意見交換した。高校生が東京の見学先候補の中から、ふるさと回帰支援センターを選んだということは意味あることだと思った。彼らも地方の人口減などの現実を知ってのことと思う。 10月分の移住相談件数がまとまった。総計では5656件となり、過去数年の実績を調べると11回目の5000件を超える集客となった。しかし、今年に入って7月、8月、9月と3ヶ月間、同月比で過去最高の相談件数を更新してきたが途切れた。本気度の高い電話、Eメール、面談の相談は群馬・広島・福岡・宮城・静岡の順となった。群馬・広島はEメールによる相談が三桁に達するなど健闘した。この結果に、セミナーの集客を加えた総数では、広島・福島・群馬・和歌山・熊本の順となり、いずれも300件を超えた。しっかり頑張った結果と言っていい。 取材・来客などは、11日は(一社)北海道移住促進協議会(会長は上士幌町・竹中町長)主催の71市町村が参加した「北海道移住交流フェア2023」に参加。12日は「とっとりまるごと移住カーニバル!2023」で挨拶し、参加自治体にもあいさつ回り。14日は徳島県鳴門市で開催された「つながる特許庁 地域ブランド戦略✕移住都市」で地方移住の現状などについて講演。17日は厚労職業安定局長が視察に、移住における職業紹介の重要性などについて懇談した。

セミナー報告 11月9日~12日

9日は、福島県が「ファミリーワーケーション、実際どうなの?~福島・石川町で考えよう!」をオンラインで開催した。8月に実施したファミリーワーケーションの参加者と、受け入れ地域の人々を招き、話を聞いた。参加した子供はもちろん、大人も滞りなく仕事をしながら福島も楽しめ、満足度が高かったようだ。今後も石川町とのかかわりや季節ごとのワーケーションを企画して欲しい、という要望もあった。23名が視聴した。10日は、佐賀県が「さが暮らしセミナー Vol.5 ~第2回 おいしい佐賀を知る~」をオンラインで開催した。嬉野市在住の酪農家ナカシマファームの中島さんと、料理系YouTuber「1人前食堂」Maiさんによる対談で、Maiさんは嬉野市を訪問した様子を動画で紹介した。東京からのUターン経験者でもある中島さんは、酪農家・クリエーター・嬉野駅前開発に関わる立場から、大切にしている考えなどを語り、参考になる内容だった。65名が視聴した。 福島県玉川村は「移住するなら!福島県玉川村!~地域おこし協力隊と語る~」をオンラインと会場のミックスで行った。村内で活動する協力隊と交流することで、関係人口の創出・拡大及び将来的な移住につなげることが目的。2部構成で行い、前半は、協力隊OBと現役隊員のゲスト3名がテンポ良く掛け合い、村の良し悪しが魅力的に伝わるトークセッションとなった。後半は、リアル参加者限定で座談会を行い、ざっくばらんな質問が飛び交った。参加者の距離がグッと近づいたことで、セミナー終盤には「さっそく現地を訪れたい」という声も多く上がっていた。参加者はオンライン3名、リアル会場9名であった。 群馬県は「やりたいことを群馬でチャレンジ!~ぐんまで始める起業・継業~」をミックスで開催した。移住して起業をしたゲスト、事業承継先を探しているゲストを迎え、群馬県を選んだ理由、実際の事業立ち上げに際して困難や、やりがいを話してもらった。実務的な話もあり参加者から非常に参考になったとの声をきいた。群馬に縁が無かったカレー屋オーナーの、地域の人が見守ってくれている中で応援されている気持ちになったこと、店を経営するようになり人の温かみを感じるようになったとの話が印象的であった。15名が参加した。 11日は、三重県が「ええとこやんか三重 移住相談セミナー 田舎暮らしのススメ」をオンラインで行った。今回は海側の鳥羽市と山側の津市と大台町が参加し、地域の紹介をした。趣味の山登りがきっかけで移住した方がゲスト。山の関係で津市にも知り合いができ、地域の情報を聞いたり、空き家バンクを利用し気に入った物件を見つけたりと、移住するまではわりとスムーズに進んだとのこと。移住後は家庭菜園を楽しみ、今では地域の人が作らないような野菜も収穫できるようになったそう。他にも近所付き合いの注意点や獣害対策などについて話を聞いた。参加者は5名。 千葉県は「千葉県移住相談会」と題して、県内13市町による合同相談会を行った。開場と同時に参加者がなだれ込み、複数の相談デスクで熱心に相談する姿が目立った。スタンプラリーの実施も、参加者が各相談デスクを回遊するきっかけになったようだ。30~50代夫妻の参加者が半数以上。二地域居住希望、もしくは二地域生活しながら定住を検討するという方が約3割を占めた。住まいをはじめ、広く現地情報を求める方が多かった、と自治体関係者の感想があった。61組94名が来場した。  岡山県は「ととのう。晴れの国ぐらし」をオンラインで実施。3大温泉が有名な岡山県北部から「ととのう暮らし」をテーマに、地域との交流を楽しみながら暮らしている2名のゲストが登壇。移住のきっかけや現在の活動、メリットデメリットなどの本音も伝えた。申込者限定のYouTube配信で実施し27組が参加した。 和歌山県は「わかやま林業体感セミナー2023~林業の仕事とやりがいを知り、林業就業への一歩を踏み出す~」を会場で実施した。県の林業振興課や農林大学校、労働力確保センターの担当者が、林業の現状や就業までの流れについて詳しく解説した。20代~50代まで幅広い年代の6名が参加し、中には息子に林業就職を勧めたいという親御さんも。林業移住した3名のゲストと参加者の座談会でも活発に意見交換が行われ、大いに盛り上がった。 北海道は「北海道移住・交流フェア2023」を12階で開催した。北海道として一年で最も大きなフェアで、昨年を上回る484組674名(速報値)が来場。参加自治体&団体も90を超え、会場は熱心に語る担当者と真剣に聞き入る参加者の熱気に包まれた。計7回のセミナーも開催され、自身も移住者である美瑛町長が登壇し冬の暮らしと生活費について、北海道の観光業で働く魅力など多彩なテーマが語られ好評であった。 12日は北海道上士幌町が「2024年は上士幌へ!《最新》お仕事情報教えちゃいます!~北海道十勝 上士幌町暮らしセミナー~」を会場で開催した。前日に12階で行われた北海道移住交流フェアにも出展しており、上士幌にとっては2日連続での移住イベントとなった。大規模なフェア翌日ということもあり集客が心配されたが、5名と少人数ながら参加率は高く、個別相談まで残るなど本気度の高い人が集まった。移住後に福祉関係の仕事をする方々の話や、林産業の会社の社長自らPRを行うなど熱意のあるセミナーとなった。 富山県南砺市は「南砺で見つける自分らしい働き方~富山県南砺市移住セミナー」をミックスで開催した。南砺市で自分らしい働き方を実践している二人をゲストに迎えてトーク。特定地域づくり協同組合の実施例も紹介した。次週11/19開催の富山県移住イベントに参加予定の方も来場し、次につながるセミナーとなった。7名が参加した。 神奈川県小田原市は「20代~30代の先輩移住者の話が聞ける『小田原暮らしのトリセツ』」をミックスで開催した。前半は先輩移住者の座談会、後半は3組のグループに分かれて、先輩移住者とフリートークできる場を設けた。若者層にターゲットを絞り、人付き合い、仕事、遊び、交通手段などの移住検討者が知りたいトピックスについて座談会で取り上げた。個性ある先輩移住者もバラエティに富んでいた。30名が参加した。 鹿児島県十島村は「鹿児島の秘境で暮らそう!~トカライフ2023~」をミックス開催。「日本の最後の秘境」と言われる島々の特色と魅力を、豊富な映像と先輩移住者のリアルな島暮らしトークで参加者へ伝えることができた。座談会では、島暮らしの醍醐味だけでなく実際に暮らして戸惑ったことや困ったことなど、本音の発言もあり、参加者は具体的に暮らしのイメージを描くことができたのではないかと思う。移住への本気度が高い方の参加が多かった。23名が参加した。 新潟県は「にいがたU・Iターンフェア2023 『NIIGATA LIFE FESTIVAL』」を12階で開催した。悪天候のせいか出足の集客が悪かったが、13時45分のゲストイベントに向け徐々に来場者が増加していった。ゲストトーク時がピークとなり、17時過ぎには、入場者もかなり減ってきた。イベントが終わると、会場が相談ブースのみとなるので地域を決めていない相談者は、座りかねて、悩んでいたようだ。相談に誘導するような仕掛けづくりが必要だと感じた。265名が来場した。 徳島県・香川県・愛媛県・高知県は「移住交流相談会 四国暮らしフェア2023 in 東京」を12階で合同開催した。すっきりしない天気にも関わらず、開場時間から順調に来場者が訪れ、10時半開催のセミナーもほぼ満席の状態。4県の「ご当地自慢」では、方言クイズや県民性を表すエピソード紹介など4県の相談員と司会との掛け合いトークで大いに盛り上がった。その後も順調に来場者数を伸ばし、目標の150組を超えて196名の参加があった。単身者やファミリー層、シニアのご夫婦など、幅広い層が来場し、四国の魅力を知っていただく機会になった。 鳥取県は「とっとりまるごと移住カーニバル!2023」を同じく12階で開催。鳥取県のお祭りのような雰囲気で、移住希望者のみでなく鳥取県に興味がある方、観光や食を楽しみたい方など幅広く楽しんでもらえるイベントを目指した。集客は、SNS、県市町HPのほか、Facebook/Instagram広告で宣伝。若年層は、X(旧Twitter)で情報を知り来場した人が多かった。139名が参加、コロナが落ち着いて以降で初めて100組超えの集客となった。

初めて?兵庫県議会常任委員会が視察 | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

初めて?兵庫県議会常任委員会が視察

今日は立冬。しかし、まだ夏の続きが残っているような日もある立冬である。 この季節、センターは慌ただしく、11月は昨年も75回の移住セミナーが開催され盛り上がる月である。今年も今のところ65回の開催が予定されている。移住者を受け入れ、地域の活性化を目指す自治体は多いが、その入口に当たるのが移住セミナーであると思う。「移住セミナーへの参加なくして移住なし」と各県移住相談員に話している。そうした中で、最近、注目に値するセミナーが開催された。 それは、10月末の和歌山の「本屋✕移住~地元の本屋さんが紹介する文化系わかやまライフの魅力~」で、「和歌山の人気ローカルpodcastの東京出張版」として、公開収録形式で、ハイブリットで開催した。ゲストは和歌山市の独立系書店「本屋プラグ」の店主であり、自身が配信するpodcast「本屋プラグラジオ」で全国的にも人気の嶋田詔太氏。移住希望者ばかりではなく、これまで移住に接点のなかった人まで参加し、和歌山県としては今年度最高の集客数である146名が申し込んだ。地元で暮らす本屋さん目線で見た「普通の生活」が好評だったようだ。和歌山県は月1回のペースで移住セミナーを実施していて、様々な切り口で移住への間口を広げ、一歩踏み込んだ具体的な情報提供も行っていて話題となっている。 取材・来客は、31日は兵庫県議会産業労働常任委員会の視察があって12名の議員の参加。正式な常任委員会の視察は初めてのような気がする。大歓迎である。11月5日は佐賀県が、初めてのオール県を挙げてのフェアを12階のイベントスペースで開催。次に繋がるフェアとなった。嬉野市長も参加。7日は連合会長と面談。奈良県のふるさと回帰運動の参加を要請した。8日は大分県竹田市長が来訪。13年ぶりの来訪でふるさと回帰運動の再構築を要請した。埼玉県議の細川議員が視察に。10日は、19日に予定される富山県フェアで知事と対談するのでオンラインで打ち合わせ。最近、会員拡大で成果を上げている福島県の企画調整部次長、同課長が来訪、会員化の進捗状況について意見交換。千葉県議2名と匝瑳市議が視察に、県議は2名とも同じ高橋姓で盛り上がった。徳島県志田副知事、政策創造部次長が来訪。昨年4月からこの運動に参加してきた千葉県は動きが活発化してきている。

セミナー報告 10月31日~11月5日

10月31日~11月5日まで13回の地方移住セミナーを開催した。 10月31日、新潟県は、にいがた暮らしセミナーvol.6として「新潟で二拠点生活・リモートワークを活かす! ローカルプロジェクトのはじめ方」をオンラインで開催した。新潟で生まれたローカルプロジェクトの魅力についての話を聞き、地方での起業について考えるセミナー。参加者からは事前に多くに質問を受け、当日も活発に質問が飛んだ。平日夜の開催は参加しやすいと思われ、多くの参加者が集まった。事前申込55名中33名の参加。 11月1日には、北海道が「北海道の暮らしと仕事セミナー【空港のお仕事編】」をオンラインで実施した。北海道航空課と初のコラボセミナーで、空港で働く人材確保のため、今回は4社が具体的な業務内容や採用情報などを伝えた。20代~60代と幅広い年代の27名が参加し、具体的に企業への応募を検討するという声も多数あった。 宮城県は、今月18日に開催する「みやぎ移住・交流フェア」のプレイベントとしてオンラインイベントを開催。お笑いタレントの「駆け抜けて軽トラ」の2人をはじめ、18日に登壇予定の先輩移住者が気仙沼から参加してトークショーを行った。宮城県=仙台市というイメージが強い中、外の地域にも興味が向く構成だった。具体的に移住を考えていない人でも宮城県に触れてみたいと思うようなイベントだったと思う。17名が視聴した。 広島県は「きっかけはせとうち旅!瀬戸内の景色に感動してスピード移住&長年の夢を叶えて移住!」と題したオンラインセミナーを実施。観光で広島を訪問したことをきっかけに移住したゲストが、移住までの流れや移住後の生活について語った。ゲストの1名は、初めての訪問からわずか数か月で移住し、もう1名は、学生時代からの長年の夢を叶えた移住、それぞれの視点から瀬戸内地域への移住について話してもらった。21名が視聴した。 2日は、長野県が「冬のナガノを楽しむ! わたしの冬の攻略法 楽園信州移住セミナー」をオンラインで開催した。長野県への移住で相談者が不安に思うのは冬の暮らしである。今回はあえてそこにフォーカスし、「冬の攻略法」をテーマにアピールした。豪雪地帯から雪が少ない地域まで7市町村が参加。先輩移住者3人が薪ストーブやスノボなど移住後の生活を紹介するとともに、市町村や宅建協会の担当者が暖かく過ごすためのグッズやポイントなどを披露した。参加者は20代から60代までの22名、半数が2人以上の参加だった。 岡山県は、岡山市、玉野市、総社市、備前市、瀬戸内市、早島町が「おかやまぐらしオンライン移住ナイター座談会」を開催。参加者と市町と当センター岡山県職員が交流をする座談会で、市街地と海暮らしの両方を実現できるエリアが参加した。住まいや仕事のほか、車なしでの生活が可能かどうかなど様々な議題が上がった。2組の参加だったがそのぶんじっくり参加者と向き合うことができた。 11月4日は、栃木県の那須エリア4市町(那須塩原市、大田原市、那須町、那珂川町)が「ようこそ、素の自分と逢える『那須エリア』へ」を、会場とオンラインのミックスで開催。ゲストは大田原市にUターン後カフェを開業した女性と、那須町にIターン移住した女性で、コーヒーを飲みながら交流を行った。那須町の女性はヨガ講師もしており、トークセッションの後はヨガを行った。女性向きの内容で、参加者は40代を中心に15名、ご夫婦や子育て世帯からの参加が目立った。 長野県は「長野県が”推し”ている移住エリア!?~移住モデル地区2カ所をご紹介~」を会場で実施した。「長野県移住モデル地区」を紹介する全3回のセミナーの第1回目で、以下の要件を満たした地区を、長野県がモデル地区に認定している。 移住者の溶け込み支援を官民一体となって積極的に行っていること 積極的に移住者との交流を図る意欲があること 相談やアドバイスのできる人材がいること  今回は辰野町川島地区と原村を紹介。不便ながらも地元の人や先輩移住者、不動産事業者などによるサポート体制が盤石であることをそれぞれPRした。11名が参加した。 5日は、鹿児島県 が「かごしま移住相談会IN東京」を開催。センターでの相談を経て南九州市へ移住した方をゲストに迎えた。知覧の武家屋敷での和綿栽培や布づくりワークショップ、インドカレーのお弁当販売、スパイスカレー教室の主宰など、移住で叶えた暮らしや夢について話を聞いた。その後、5つのグループに分かれて交流した。参加者からは「現地で暮らしている人たちの話が聞けて良かった」「東京から地方に移住する不安が解消され、楽しみが増してきた」という嬉しい感想が聞かれた。22組30名が参加。 徳島県と鳥取県は、初めてのコラボセミナー「地方暮らしの”あるある”聞きたい!」をオンラインで開催。地方暮らしのあるあるをテーマに、暮らしや地方文化にも触れつつ楽しくおしゃべり感覚で伝えた。予約9名だったが、当日は4組4名の参加。参加者との交流もあり、次の第2弾に繋げていきたい。 長野県諏訪地域は「信州諏訪湖・八ヶ岳 わーくわく交流会~自然と共に暮らす諏訪圏新生活セミナー~」を開催した。毎年開催する恒例のセミナーで、今回は第一部として「移住にかかるお金」と「不動産の探し方」をテーマに専門家がトーク、地域おこし協力隊が体験談を披露した。第2部はグループに分かれて座談会を行った。参加者は20代から70代、夫婦やカップルが多く、ほぼ全員が座談会まで、7割の方が個別相談まで残っていた。帰りがけにまた相談したいと話している人が多く、手ごたえを感じた。21名が参加した。 佐賀県は「佐賀さいこう!暮らし&しごと体感フェア ~知って つながり 好きになる~」と題して、初めての佐賀県単独での大規模移住フェアを開催。大学生対象のオープンカンパニーも同時開催、参加企業からは首都圏の大学生と話す機会を喜んでいただいた。当日はマルシェや山の会議(仮)のカフェエリアもあり、参加者の会場での滞在時間が長かったように思える。185名が来場した。

セミナー報告 10月25日~28日

10月25日~28日の週は、地方移住セミナーを16回開催した。 25日は福島県が「ふくしまを日本酒で盛り上げたい!女性杜氏と考える課題とくらし」を開催。ゲストは会津地方の酒蔵の女性杜氏2名。杜氏の仕事や会津の暮らしについてリアルな話を聞くことができた。また、参加者から日本酒に合うおつまみについて質問があがり、女性杜氏ならではの視点での紹介があり盛り上がった。会場参加が4名、オンライン18名となった。 鹿児島県は「鹿児島移住セミナー #農ある暮らし編」をオンラインで実施した。種子島・西之表市に移住し、冬は農業、夏はアウトドア体験サービスをなりわいとする方をゲストに迎えた。夏は海、冬は畑と季節によってステージが変わるライフスタイルに多くの参加者が関心を持ったようだ農ある暮らしや島暮らしへの憧れを持つ方が多いことを実感した。事前申込みは76組、リアルタイムで32組が参加した。申込者は後日アーカイブ視聴が可能。 26日は京都府が「京都暮らしおしゃべりCafe ~森&マチナカの京都編~」をオンラインで行った。京都府北部・中央エリアの自治体の移住担当者が、移住検討者に向けて地域の魅力などをPRする場。2回目となり、参加者は増えてきた。14名が参加した。次回は「お茶の京都編」を開催の予定。 27日、福島県は「【福島県会津地方】移住セミナー&個別相談会 会津で“仕事×くらし”してみんべ!」と題して、喜多方市・北塩原村・猪苗代町・金山町にスポットを当てたセミナーを会場とオンラインのミックスで開催。セミナー終了後は参加市町村との個別相談会を実施した。参加者6名は移住する際の不安や疑問点について、詳しく説明を受けた。イベント開始時刻が17:30で、働く世代には早すぎたのか、参加者のほとんどが60歳代となり、本来参加していただきたかった20~40代の参加が無かったことは課題となる。 群馬県は「【まちなかに世界遺産がたたずむ街 “富岡市” 】親子でめぐる!世界遺産『富岡製糸場』」をオンライン開催。子育て中の移住者親子をゲストに迎え、移住定住コンシェルジュとフランス出身の国際交流員とが製糸場での歴史、人の営みを伝えるオンラインウェビナー。親子での参加が多く、特に女性の参加が目立ち、申し込み後の参加率は9割超え。セミナー後半では子育て世代が気になる病院関係や空き家情報について質問も飛び交い、詳しいの地域情報を届けることができた。35名が参加した。 28日は、徳島県が「ゼロから始める林業・漁業セミナー」を開催した。一次産業の担い手を育成する県の研修制度「林業・漁業アカデミー」による出張セミナーと個別相談会。アカデミーでは卒業後の進路までをサポートし、就業率100%を実現している。また受講料も無料なため未経験者でも挑戦しやすい。参加者は3名と少数だったものの、皆熱心に話を聞き関心度が高い様子だった。担当者ともに満足度の高いセミナーとなり、「今後も継続したい」との声が挙がった。 高知県は「田舎で民宿や飲食店を開業したい人向けセミナー&座談会」を開催した。第一部は起業と事業承継(継業) の2つの入り口から開業までのステップを紹介し、実際に開業した先輩移住者ゲストのトークセッションを実施。二部は先輩移住者や起業の専門家との座談会を行った。リアルな体験談のほか、起業の専門家のアドバイスなどを聞け、座談会も大いに盛り上がった。13名が参加をした。 神奈川県は「【茅ヶ崎・寒川】湘南地域への移住と暮らしのセミナー」をミックスで開催した。海のそばで暮らしたいけれど、都会の便利さも手放したくない人にはピッタリの湘南エリアの暮らしの魅力を、先輩移住者の話を通して伝えるセミナー。ゲスト1名がやむを得ず不参加となり、 内容の調整に時間がかかり告知が遅れたことなどが要因で、参加者数が5名にとどまった。進捗管理は今後の課題として意識したい。登壇したゲストは初めてのプレゼンながら生き生きと語り、今後も協力したいと熱い想いを伝えてくれた。 鹿児島県は「【茶レンジを続けるまち】 志布志(しぶし)市セミナー」を、「お茶」を通して地域を知り、交流するスタイルで開催した。製茶会社の堀口製茶と和香園からオンラインでゲストを迎え、志布志茶の魅力と未来について語ってもらった。会場はお茶の良い香りに包まれ、セミナールーム前でも多くの方が足を止めていた。セミナー終了後もほとんどの方がその場に残り、お茶の話題で盛り上がった。会場参加8名、オンライン参加6名の計14名が志布志のお茶の魅力を堪能した。 香川県は「トカイナカがわ! 香川で子育てしてんまい♪ イクケン香川移住セミナー」をミックスで開催した。ゲストはUターン経験者で、子育て支援団体「認定NPO法人わははネット」理事長の中橋恵美子さん。自身の子育て経験を基に、香川県の子育て環境の良さ、生活のしやすさなどを語ってもらった。参加は5組と少数だったが、中橋さんの温かくもパワフルな人柄と、ユニークなトークは参加者全員の心をわしづかみにし、笑いがあふれるセミナーだった。主催する「讃岐おもちゃ美術館」にある玩具の展示・紹介もあり、内容の濃い1時間半だったと思う。 熊本県は「火の国 水の国 熊本移住祭2023~秋の陣~」を12階で開催した。県のキャラクターのくまもんや、熊本大好き芸人ガリットチュウなども訪れ、盛り上がった。市町村ブースでは24市町村が移住相談に対応、縁日ブースではお祭り気分を味わえるゲームなどが用意されていた。223組が参加した 群馬県は「【就活応援セミナー】ぐんま暮らし交流会」をオンラインで実施した。群馬県主催、ジョブカフェぐんま運営のオンライン相談会。4企業が4ルームに分かれて相談者がそれぞれに入室しローテンションして進めるシステム。群馬県の優良企業の参加もあり、相談者との情報交換も活発だった。15名(東京圏9名、群馬県内6名)が参加した。 29日、山形県は「山形どまんなか西村山移住セミナー 自然とまちが作り出すのびのび子育てライフ」を開催した。山形県西村山地域(寒河江市、河北町、大江町、朝日町)4市町の合同セミナー。第一部は自然の中でのびのび子育てをする2組のゲストトークと、市町村のPR。第二部は個別相談会を開催した。参加者は3名。 岩手県は「南いわて 仕事と暮らしのセミナー」を、地域の仕事と暮らしについて広く知ってもらうことを目的にミックスで開催。各市町からのPRは、地域の魅力だけではなく、南岩手ならではの働き方として農業、地域おこし協力隊などを詳しく紹介した。ゲスト講師(一般社団法人いわて圏 佐藤氏)は、移住する準備方法や自分の心との向き合い方を解説した。個別相談も実施し、充実した時間となった。14名が参加した。 埼玉県は「移住セミナー 埼玉ではじめる農ある暮らし~飯能市での農の暮らし、森暮らしのススメ~」をミックスで開催した。都心へのアクセスの良さやムーミンのテーマパーク等、近年埼玉で人気移住先の一つとなっている飯能市をPR。早めに集客に取り組んだことで申込みもコンスタントにあり、会場13組17名、オンライン20組22名の参加となった。飯能市役所の農業・林業に加えて、移住窓口の担当職員も登壇し、厚みのあるオール飯能セミナーとなった。参加者から「本当に来て良かったです」との声があっていた。 広島県は「オールひろしま移住フェア2023 広島とつながれる1日」を12階ダイヤモンドホールで開催。自治体や団体の窓口に加え、移住コーディネーターや外国人相談の個別相談ブースを設けた。また、広島のお好み焼きを紹介するセミナー、先輩移住者も登壇するクイズ形式のセミナー、移住コーディネーターが移住のノウハウを伝えるセミナーを開催した。特に、先輩移住者が登壇したセミナーは参加者が多く、終了後、登壇者の相談ブースに向かう方も多い印象だった。移住先として人気の尾道や、就農相談のブースは相談が絶えなかった。197名が来場した。    

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女性の移住者が増えているの?

女性の地方移住が右肩上がりで増えているようだ。センターの来場者アンケートを見ても、2015年には32.2%であったものが、2022年には46.2%となっている。このデータは、夫婦や子育て中の方が移住相談に来て、アンケートに回答する際に女性が回答すると女性にカウントされることから、やや正確さに欠くようだが、こうしたことを前提にしても、46.2%と半数に迫る勢いだ。 相談部門との意見交換で、そんな傾向にあるのではと話し合っていたら、女性誌の「Oggi・オッジ12月号」(小学館/10月28日発売号)が、「30代で始める『地方暮らし』って悪くない」―20~30代で移住した、その理由はなんですか?―という特集を8ページに渡って掲載していた。この特集では福島、広島、栃木、静岡、愛媛、埼玉、長野など全国各地に移住した10名の女性の暮らしをレポートしている。特集最後の198ページにはふるさと回帰支援センターの移住相談員が移住先で失敗しないために「できること5」を紹介している。移住を考えている人は読んでみては、面白いと思う。 先週末も、熊本県の「火の国 水の国 熊本移住祭り2023」や、広島県の「オールひろしま移住フェア2023 広島とつながれる1日」を始めとして11回の移住セミナーが開かれ賑わった。熊本県の移住セミナーや広島県のフェアには、それぞれの県の移住相談員を担当していた方が久しぶりに顔を見せてくれた。地元でしっかり移住の受け皿作りに頑張っており、嬉しい限りである。特に、広島県と和歌山県は、当初から県職員が出向の形でセンターの移住相談員を担っており、その経験が県の政策にも反映されているようだ。さらに、過日には和歌山県に帰られたセンター職員が旬に入ったみかんを2箱も送付してくれた。職員の健康を祈念してのことと、喜んでいる。ふるさと回帰運動も、こうした全国に散った、多くの相談員たちの声援に支えられてここまで広がっているのではないかと思う。仲間たちの期待に答えるためにもしっかり成果を出していこうと思っている。 来客・取材は、22日は岡山県民生活部長が視察、意見交換。24日は兵庫県市町振興課が13名の研修員を同行で視察に、挨拶した。元電機連合副委員長が表敬訪問、懇談。25日は内閣府デジタル田園都市国家構想実現会議事務局長と懇談。福島県石川郡内町村監査委員協議会の視察で15名と挨拶。26日は連合本部元役職員と懇談。27日は宮崎県五ヶ瀬町長、議員と懇談。産経新聞挨拶。28日は青森県八戸都市圏市町村長が視察に。率直な意見交換をした。  

セミナー報告 10月19日~22日

10月19日~22日は17回の地方移住セミナーを開催した。 19日愛知県は、あいちの山里&離島暮らしのリアルを伝えるセミナー「愛に⾏こう︕島の仕事人編」を佐久島の仕事紹介をテーマにオンラインで行った。島暮らし初心者の地域おこし協力隊が、島の主産業(宿・飲食・漁業)を担う3人の「仕事人」から、リアルな暮らしの本音を引き出すという趣向。先輩島民であるゲストの仕事人は、島の良いところも悪いところも本音で語り、島暮らしの現実を視聴者に十分お伝えできたと思う。5名が視聴した。 20日は、群馬県が「群馬科6限目オーガニック学」を会場とオンラインのミックスで開催した。自然を生かした活動をしている3名の先輩移住者がゲスト。リアル会場は定員いっぱいとなり(25名)、沼田在住の園芸家によるワークショップ「苔テラリウムづくり」で自然を感じられる作品作りを楽しんだ。自然派ワイン作りを目指す地域おこし協力隊の方が用意した群馬ゆかりのワインやチーズ・パンの試食会も喜ばれた。また、オリーブ苗の栽培とオリジナル商品の開発を手掛ける方の事業化までのストーリーは非常に興味深く、参加者の満足度の高いセミナーとなった。会場とオンライン合わせて68名が参加した。 福島県は「女性農家が語る福島の農業のイマ!」をミックス開催。西会津町でオランダ人のご主人と共に、人が集まる有機農業を営む農場の女性と、東日本大震災直後に来日し、昨年から大熊町で自然農法に取り組むフランス人の女性がゲスト。グローバルな視点を持ちながら福島の地で新しい形の農業に取り組む様子を語ってもらった。移住は出来ないけれど、福島県を応援したいという参加者も多く、関係人口拡大を狙ったセミナーとしては成果あり。会場参加者11名中7名は女性であった。オンラインと合わせて27名が参加した。 埼玉県は「埼玉高速鉄道沿線で暮らす~浦和美園編~」と題したミックスセミナーを開催。「埼玉高速鉄道」は、東京メトロ南北線等と直通運転をしていて都内への交通アクセスがよい。その終着駅の浦和美園駅周辺で、農村文化体験施設の運営や子育て支援、自宅カフェをしているゲスト3名が沿線での暮らしの魅力を紹介した。様々な観点から地域の話を聞けたので、「移住後の暮らしについてイメージを膨らませることが出来た」等、参加者は満足されたようだ。20代をはじめ各世代から21名が参加した。 宮城県は、「自分らしい『田舎暮らし』をカタチにする、最初の一歩。~ローカルキャリアデザインワークショップ~」を開催した。自分自身の「キャリアデザイン」「人生設計」について体系的に考え、地方移住・田舎暮らしに向けて一歩踏み出す機会にしようという企画。移住者の経験談を聞いてのディスカッションに加えて、参加者自身が目指したい暮らし方や自分の制約条件を言語化して整理した。元地域おこし協力隊でキャリアコンサルタントとして活躍しているファシリテーターが、キャリア理論を交えつつ上手く進行した。具体的な生活費の話題から、豊かさとは何かなど哲学的な話にも及び、有意義なセミナーだったと思われる。3名が参加。 21日は、佐賀県が「はたらくらすSAGA~エンジニア・ものづくり編~」と題して、県内企業の「技術職」に就きたいと考えている人を対象にオンラインセミナーを開催。ものづくりを行う5社が参加し、会社説明、参加者との交流会を実施した。佐賀で技術職として活躍できる可能性や、佐賀の暮らしをイメージできる内容だった。24名が参加した。 和歌山県は「本屋×移住~地元の本屋さんが紹介する文化系わかやまライフの魅力~」をミックスで行った。和歌山市の独立系書店本屋プラグの嶋田店主が配信する人気podcast「本屋プラグラジオ」の出張版として、ラジオの公開収録形式で行った。個性的な移住者の話ではなく、町に住む市井の人の目線での話が共感を呼び、アンケートでも「移住にそこまで興味がなかったが、関心がわいてきた」「回帰センターの存在を知ることができて良かった」「引っ越しの延長という感覚での移住という言葉に安心した」といった感想が多く寄せられ、今まで接点のなかった層にもアプローチできた。146名が参加した。 群馬県は「太田・邑楽・館林地域移住セミナー」をミックス開催した。ゲストは、会社員を経てキュウリ農家へ新規就農した方と、横浜から移住して空き店舗をDIYし、珈琲豆焙煎所を開いた夫妻。このエリアは雄大な山々などの大自然はないが、麦畑が広がり川遊びのメッカでもある。都市と隣接したちょうどよい自然環境があることで、暮らしに便利さとゆとりがある事を発信していた。4名が参加した。 石川県は「【あなたの知らない金沢】いしかわ暮らしセミナー」をミックスで実施した。金沢市のIターンのゲスト2名に、移住を決めた理由、住まいや買い物や外食などの暮らし、移住して困ったことなどについて話を聞いた。参加者の関心の高い内容で、会場もオンライン共に多くの質問が出た。今回のセミナーで金沢に興味を持っていただき、現在募集中の金沢市域おこし協力隊に、多くの方に応募していただきたいとのこと。11名が参加した。 鹿児島市は「大人気ワークショップ 『移住はじめの一歩』」を行った。昨年度も大好評だったグループごとのワークショップ形式で、ワークシートを使い、参加者同士が考えをシェアすることで移住に向けてのイメージをより具体化した。クロストークでは火山灰や甘い醤油など鹿児島ならではの話題が次々と飛び出し和気あいあいと盛り上がった。10名が参加し、参加者アンケートも非常に満足度の高い結果となった。 兵庫県丹波市は「【有機農業】『丹波市立農の学校』-第6期生募集説明会を開催します!!」を行った。丹波市が全国に先駆けて設置した「全日制有機農業学校」の説明会。学校の紹介以外にも、「農業」や「有機農業」についてのわかりやすい話、地域の農業事情、土や肥料に関する解説もあり、参加者は3名と少数ながら満足度は高いセミナーになり、終了後も話に花が咲いていた。 山梨県は「やまなしで暮らす・働く 移住相談会」を3階グリーンルームとオンラインでミックス開催した。出足が早く、午前中に40組を超える参加者が来場。特に就農体験談セミナーは椅子が足りなくなるほど盛況となり、質問も複数出ていたため、時間を延長した。出展者ブースも賑った。長時間回る人、センターへ以前にも相談した人、通りかかって興味を持った人など、さまざまな方が相談しており地道な告知が功を奏したと言える。112名が参加し、40~60代のご夫婦が多い印象であった。 22日は、宮崎県日向市が「サーフィン移住セミナー」をミックスで開催した。兵庫県からサーフィンと自然豊かな環境での子育てを目的に移住した夫妻がゲスト。移住コーディネーターとしても活動する2人から移住体験談を聞いた。ほかに日向市の仕事事情や、企業からの仕事紹介もあり、最後はトークセッションを行った。6組の参加があった。 佐賀県は「起業で開くNEXT DOORⅡ『移住起業の本音とリアル』地方で起業するって、ホントのとこどうなの? - 佐賀編 -」をミックスで開催した。佐賀県が任命した移住起業支援コーディネーターと、起業家3名をゲストに招き、起業する際のリアルな経験談や本音を包み隠さずに熱いトークを展開。佐賀県の移住起業の強みについて広く知ってもらい、かつ参加者側の本気度や満足度が感じられるセミナーとなった。29名が参加した。 福島県ふくしま12市町村は「未来ワークふくしま移住セミナー [はじめよう、私とふくしまの小さな物語。] Vol.9 “ふつう” に楽しい移住暮らし編」を3階グリーンルームとオンラインで開催した。12市町村で活躍する多様なゲストをテーマ別に招き、移住のきっかけやその経緯、移住後の実際の生活や活動の様子について聞いた。後半では福島12市町村の各種支援制度の説明や、座談会、移住担当スタッフに気軽に相談できる個別相談会も実施した。48名が参加した。 岡山県は「晴れの国おかやま秋の大移住祭2023 in東京」と題して、1年に1回の大規模移住フェアを12階カトレアサロンで開催した。県内16市町、多様な就職相談ブース、住まい、学校関連などが東京に集結。センターで相談継続中の方や移住先地域未定の方が、市町や就職ブースで相談し意気投合するなど進展もあった。移住セミナーでは山と海それぞれに近いエリアで暮らす人や、子育て中の先輩移住者による体験談を聞いた。113組178名の参加。 栃木県は「オールとちぎ移住&しごとフェア2023」を12階ダイヤモンドホールで開催した。県内25市町と19の企業団体が出展した。セミナー(先輩移住者・芸能人・ファイナンシャルプランナー・出展者PRタイム)、体験コーナー(日光産の鹿革を使ったワークシップ)、県内特産物を販売するマルシェコーナーと、様々な移住検討フェーズの来場者に合わせたプログラムをそろえた。芸能人ゲストの森三中・大島美幸さん(大田原市出身)は、子育てのしやすさや、環境の良さなどをアピールしていた。145組 203名が来場し、相談件数は443件と、多いに賑わった。    

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移住の必要性が、地方から大都市まで ?

今日も東京・有楽町の空は秋晴れで、白い雲が浮かんでいる。季節は確実に進んでいるようで、各地からは紅葉の便りも聞こえてくる。 相変わらず、マスコミの取材は多く、16日付の日経夕刊のトップ記事は「大都市、移住者獲得に力」と見出しが踊り、リードでは「人口100万人以上の大都市が移住者の獲得に本腰を入れ始めた」とある。全国で100万都市は11都市あり、そのうち、人口が多い順に横浜市、札幌市、神戸市、京都市、広島市が前年を下回るという状況となっている。センターとして、これまですべての都市で強弱があるが移住に取り組んできたが、これからは、移住は地方だけの問題ではなく、大都市の課題となりつつあるようだ。各自治体はさらに魅力度アップに取り組むことも求められていると書いてあった。 急激な人口減の影響が、地方都市に限らず大都市までにも拡大していることから10年単位の先を見越した、抜本的な対策の必要性が浮き彫りとなっている。 一方で、各自治体では今秋も工夫をこらした移住セミナーの企画が目白押しで、21日(土)は佐賀県、和歌山県、群馬県、石川県、鹿児島市、兵庫県丹波市、山梨県の7県が、22日(日)は宮崎県日向市、佐賀県、栃木県、岡山県、福島県ふくしま12市町村の5県が移住セミナーを企画し、首都圏の移住希望者にアピールしている。21日には、久しぶりに石川県が県都・金沢をテーマに「【あなたの知らない金沢】いしかわ暮らしセミナー」を予定している。成果を期待したい。 取材・来客は、14日は「しまね暮らし推進課」が来訪、あいさつ。17日は自治体会員拡大アドバイザーの氏家氏と打ち合わせ。18日は岡山県玉野市柴田市長と懇談。会員化を要請。11月の知財セミナー「つながる特許庁in鳴門」に参加することから運営事務局と打ち合わせ。19日は元電機連合副委員長の鈴木氏と懇談。20日は福島県相馬市企画政策課長他が新たに自治体会員になったので表敬訪問。北海道斜里町企画総務課長他と名刺交換。山口県周防大島町前町長立ち寄り。

セミナー報告 10月13日~15日

10月13日~15日は13回の地方移住セミナーを開催した。 13日栃木県日光市は、「日光市移住促進セミナー“NIKKOで暮らす”&現地見学・交流会」をオンラインで開催した。「起業」をテーマに、Uターン起業し、「自然を身近に感じる働き方」を実践するゲストを迎えて、日光市での暮らしの特徴や楽しみ方について聞いた。13名が参加し、質疑応答の際に多くの質問があがった。翌週予定されていた日帰りの現地交流会にも、セミナー後に早速複数名から申込があったとのことだ。 佐賀県は、「あなたはどっち?佐賀県だから実現したキャリアチェンジ」をオンラインで開催した。初の大学生対象イベントだったが、参加申込が無く急遽対象を20、30代に広げた。参加者は1名で、今後の大学生向けイベントは再考しなければと反省。 愛媛県は「えひめで学び、暮らす。」をオンラインで実施した。愛媛県では県外から高校進学することを「愛顔(えがお)留学」と呼んでいる。セミナーでは、「愛顔留学」を機に移住した三崎高等学校保護者の方ほか、弓削・北宇和高等学校の生徒の皆さんが登場。愛媛の暮らし・実際の学校生活を通して、変化したことについて詳しく聞いた。楽しく充実した生活を送っている様子がゲストの方々の表情や話し方からもよく伝わった。32名が参加した。 広島県は「昭和レトロだけじゃない!?尾道の“3つの島”の違いと魅力体験セミナー ~転職なき移住で叶える多様な暮らしと働き方~」をオンラインで行った。街並みや瀬戸内海が魅力の尾道だが、地元の人や移住者との繋がりからイベントに参加したり、住まいを見つけたりすることも多い。そうした尾道での「人」との素敵な出会いが、移住者が増えている(=移住者が新たな移住者を呼ぶ)要因なのだと感じた。ゲストへの質問も多く寄せられ、参加者の尾道移住への関心の高さが伺えた。セミナーの最後には、市役所職員から尾道の地域の紹介と来月の現地ツアーの説明があった。55名が参加した。 14日、群馬県は「【就農者トークセミナー】ぐんまのまんなかオーガニックマルシェ~移住×有機農業にチャレンジ~」をオンラインで開催した。前橋市、伊勢崎市、玉村町合同の移住イベント。元カメラマンの新規就農者と、実家が養豚業を営んでいた縁でサラリーマンから農業へ転身した2人のゲストから話を聞いた。「有機農業は、まだ一般的には知られていない。付加価値を付けて周知をすることも大切」「移住をしていきなり農業をはじめなくてもよくて、2~3時間のアルバイトでも農業と言えるのではないか。」などの言葉が印象的だった。107人が参加した。 兵庫県は「農業っておもしろい!わたしの農業物語」をオンラインと会場のミックスで行った。「農業」という働き方が気になるけれど、何から始めればいいかわからないという方に向け、49 歳で脱サラしてぶどう農家へ転職した方と、教師から移住相談員を経て農業法人を立ち上げた方の2人をゲストに迎え、それぞれの取り組みや、今だから言える話などを聞いた。20代~80代の18名が参加した。 山口県は「<YY!ターンセミナー>やまぐちで働こう!第4回 ~移住就業・創業の話~」を開催。山口県にIターンして転職した方と、Uターンして起業した方をゲストにむかえ、移住までのプロセスと移住後の生活についての話を聞いた。セミナー後の個別相談会では熱心に相談が行われていた。29名が参加した。 山形県山形市は「山形市まるごと移住相談会 in 東京 ヤマガターンvol.3」を開催した。Uターンして「給与は東京時代よりアップした」というゲストのトークでは、山形での仕事やプライベートの過ごし方、グルメの話題などで盛り上がった。個別相談会では無料体験ツアーに申し込む方など、真剣な相談者が多かった。8名が参加。 佐賀県佐賀市は「『移住』・『転職』 佐賀を伝えるココだけの話2023」を交通会館3階グリーンルームで開催した。5社の企業が自社事業の強みや働きやすさをアピール。また佐賀市のグルメを紹介し、生活の魅力についても語った。イベント後には、個別相談会も行った。40名が来場した。 15日、福井県は「失敗しない!?地方移住の”トリセツ”」をミックスで開催した。移住に興味があるけれど何から始めていいのかわからない、どのように情報収集すればいいのか等の疑問を解消してもらうことが目的。事前質問も多く、福井県への移住に限らず地方移住について参考になったようだ。セミナー後の交流会もゲストと気軽に話ができて好評だった。参加者は20代~60代の19名。 山形県は「最上地域移住セミナー ~雪国で教わる豊かな暮らしのレシピ~」をミックスで開催。ゲストスピーカーに最上地域在住のおばあちゃんを迎え、手間ひまかけた料理や冬期間の厳しい寒さの中でのくらしの知恵や工夫を紹介し「里山暮らし」の魅力を伝えた。8つの自治体もそれぞれ映像や写真を使い、山林が多く積雪量も多いが、恵まれた自然に囲まれて暮らす地域の人々の暮らしを楽しく紹介した。ゲストスピーカーのおばあちゃんの魅力により始終和やかなセミナーだった。17名が参加した。 長野県岡谷市は「岡谷市移住相談会 ~諏訪湖のほとりでゆったり暮らし~」を行った。最大4組の募集に対して3組の予約があり、3組とも50~60代の夫婦。2組はよく諏訪湖畔である岡谷市を訪問し気に入っており、1~3年後の移住に向けて住まい探しや転職、起業など具体的な相談。もう1組は岡谷市についてはほぼ知らない状態だが、3年後に地方移住と起業を実行できるよう長野県内で広く情報収集している。今後のライフスタイルを真剣に考えている方ばかりで、1時間ずつ丁寧な対応を行っていた。 愛媛県は「移住検討のセカンドステップセミナー “愛媛で働く” 愛媛にはどんな仕事があるの?」をオンラインで開催した。日々相談業務にあたっている就職相談員が、愛媛県の就職事情の解説と、事前に参加者から頂いた質問について一つ一つ回答していく内容。63名が参加し、男女比はほぼ同数。申込者全体の年齢構成は40代と50代で約75%、現住所は関東と関西で全体の約70%であった。

9月の移住相談、初めて岩手、宮城がトップに

秋はふるさと回帰支援センター的にはセミナーや各県主催の移住フェアが多くなる。季節的には、秋は人恋しくなったり、ふるさとをしのんだり、少し感傷的になったりすることから移住関連イベントも増加するのだろうか。今月も66回の移住セミナーを開催する予定。この中には、東京交通会館12階のイベントホールで開催する6回の全県(福島・和歌山・岡山・栃木・熊本・広島の各県)規模のフェアも含まれる。開催方法を見ると、昨年はコロナ禍もあって61%(392回)のセミナーがオンラインで開催されたが、今年はコロナ禍も少し落ち着いてきたことから、9月までの開催実績363回の52%(187回)がオンライン開催となっている。主催する側としては、移住希望者の人となりを知るためには、やはりオンラインよりはリアル開催のニーズが高いようだ。一方、テーマや関係人口の拡大など、より幅広い参加者を求めるためにはオンライン開催となっているようだ。 9月の移住相談件数が明らかになった。全体では9月としては過去最高の5,317件と初めて5,000件を上回り、過去最高の相談件数となった。セミナーで450人を上回る集客のあった岩手県が初めてトップとなり、次いで群馬・栃木・宮城・広島の順となっている。本気度の高い電話・Eメール・面談での相談ではこちらも初めて宮城県がトップとなり、広島・群馬・静岡・福岡の順であった。ここに来て一部の県を除く東北各県の活動が活発化し、成果を上げているようだ。                                    取材・来客は、6日は山口県周防大島町の泊清寺新山住職来訪。10日は千葉県国民民主党県議団2名が視察。群馬県西担当副部長表敬訪問。11日は自治労本部総合組織部長訪問。12日は山田参議員、藤田副理事長と打ち合わせ。静岡県立憲民主党杉山県会議員視察。

セミナー報告 9月27日~10月1日

9月27日~10月1日は20回の地方移住セミナーを開催した。 27日に、福島県が「3人の移住女子が語るクリエーティブな浜・中・会津の楽しみ方」をオンラインで開催した。Iターンし、クリエーティブな職に就く3人の女性ゲストが、移住先での楽しみ方を紹介。またクリエイター目線で語られる福島県の新たな魅力を発信した。共通点が多くある3人だが、話を深く聞いていくと、それぞれの地域(浜・中・会津)の暮らしや楽しみ方には違いがあるとわかった。福島県では多様な暮らし方が営めることを発信できた。33名が参加した。 28日、群馬県は「群馬科2023(5限目) ローカル×アート学」をオンライン開催。地方でアート活動を続ける移住者と、受け入れ地域のキーパーソンが対談した。藤岡市鬼石で、海外からアーティストを誘致し、滞在プログラム(アーティスト・イン・レジデンス)を営むアメリカ人と、中之条町で地域おこし協力隊後に定住した彫刻家を迎え、地方での制作時の姿勢やインスピレーションについて聞いた。また移住コーディネーターからは、地方で芸術制作をする際の地域に馴染むコツや空き家活用について聞き、過疎こそアート活動の発起点になり得るのでは、という印象を受けた。参加者は94名。   山口県は、やまぐちYY!ターンLiteセミナー「山口の絶景海岸線 第1回 3人の海好きが語る『萩の海』とは」をオンラインで開催した。山口県の特長である‟海‟をテーマとして、漠然層へ県の魅力を紹介し、県への関心と理解を深めてもらうことが目的。今回は萩市の海に惹かれて移住した3名が魅力や、仕事と暮らしについて熱く語った。24名が参加した。 富山県の富山市・射水市・氷見市は「第2回とやま地域おこし協力隊募集セミナー」をオンラインで実施。それぞれの市の紹介と、現在募集中の地域おこし協力隊の内容や地域の特徴について説明。現役の協力隊員の参加もあり、実際の活動内容についてイメージしやすかった。6名が参加した。 29日は、佐賀県が「さが暮らしセミナー Vol.3 ~第1回 おいしい佐賀を知る~」をオンラインと会場のミックスで行った。唐津市在住・漁師歴17年の先輩移住者と、東京在住の料理研究家をゲストに、生産者と料理研究家ならではの視点で、佐賀県の豊かな食や暮らしの良さについて紹介した。会場・オンラインともに参加者から質問が多く寄せられ、佐賀暮らしに興味関心をもっていただく時間となった。65名が参加した。 山形県大江町は「山形県大江町で農業をはじめよう ~移住就農相談会~」を開催予定であったが、残念ながら参加者が0であった。翌日に「新・農業人フェア」が都内で開催されたこともあり、就農に関心がある方はそちらへの参加が集中したのかもしれない。次回は開催時期を良く検討すべきだと思う。 30日は、岩手県  「THE いわて DAY 2023 【合同開催:岩手県U・Iターン就職フェア】」を年に1度の岩手ファンミーティングとして開催。毎年首都圏で開催していた就職イベントを同時開催とし、昨年より更に充実した内容とした。各市町村や企業ブースも途切れることなく相談があり、参加者、出展者ともに満足度の高いイベントになったと思う。約500名が来場し活況を呈した。 サブ会場として8階セミナールームでもセミナーを3件開催。1つ目は学生と岩手県で働く民間企業3社(岩手銀行・美和ロック・岩手日報社)の先輩との交流会。「就活」や「仕事」について若手社会人が語り、賑わった。2つ目は5市町(一関市、岩泉町、軽米町、紫波町、遠野市)の個性あふれる地域おこし協力隊5名が、競うように仕事や卒業後の活動を紹介した。最後は県内の企業や法人と県外の岩手ファンを、仕事を通じてマッチングする事業の説明会。県内の地域課題解決に参画する関係人口を増やすための取り組みについて、参加者が真剣なまなざしで聞き入っていた。それぞれ8~9名が参加し、真剣度の高い方々の来場で会場は賑わった。また参加者のほとんどが女性であることが印象的であった。 新潟県は「にいがた暮らしセミナーvol.5 新潟の『食材』を使ったオンライン料理教室~子どもに伝えたい地域の食文化~」をオンライン開催。有料参加者へトウモロコシとお米を送り、オンラインでとうもろこしご飯の作り方を実演した。御飯の炊き上がり時間を利用して、津南町の紹介や食材の話、農業、子育てについて、地元へUターンしたゲストがくり広げた。最後に出来上がったとうもろこしご飯を試食し、おいしいと現地は盛り上がりを見せた。22名が参加した。 三重県は8つの市町が集まり「伊勢志摩移住サミット 2023 ええとこやんか三重移住相談会」を開催。海のイメージの強い伊勢志摩地域だが、山も川もあり、食べ物も美味しい伊勢志摩全体の魅力を広く知ってもらうために開催した。どの市町の担当者も地域全体を把握しており、参加者も地域の詳しい話を聞けて満足されたようだ。24名が来場した。 富山県は「とやま移住セミナー2023 距離感、いろいろ。富山の住まいのカタチ」をオンラインで開催した。相談時に多く質問がある「住まい探し」について、賃貸だけでなく、いくつかの選択肢があることを伝えることができた。特に都会と富山県のシェアハウスの違いを案内でき、今後の利用者増も期待できる。18名が視聴した。 北海道は「北森カレッジ&森林のお仕事ガイダンス」と題して、2020年に旭川に開校した林業大学校「北森カレッジ」の生徒募集と、林業への就業に関心がある方へ向けたセミナーを行った。北森カレッジ現役生やOBの体験談を語るコーナーは、職員との掛け合い形式で、日頃の関係性の良さが感じられる和やかな雰囲気で進行した。参加人数は4名と少なかったが、会場参加組は全員が個別相談まで残り意欲的に質問をしていた。 10月1日、北海道は「~旭川圏域 上川町で自分らしく暮らしませんか?~北海道・大雪山国立公園の玄関口にあるアウトドアパラダイス」をセミナールームで開催。アウトドアプロデューサーの男性が、協力隊になるまでの経緯や充実した暮らしぶりを語り、まち全体がこれからの未来を作りあげていく過程にあることも伺えた。個別相談でも、その伸びしろの魅力が語られていたので、まちの今後の歩みに注目したい。5名が参加。 東京都は「遊び×仕事 西多摩の「自然」と「人」を知る! 東京たましま移住セミナー」をミックスで開催。2名の移住者ゲストが、遊びを仕事につなげていった体験談や、東京ならではの田舎暮らしのメリットをわかりやすく解説。説得力のある話に参加者も納得の様子。参加13名の男女比は約半数ずつ、30~60代と幅広かった。終了後はゲスト、参加者同士で連絡先を交換するなど和気あいあいとした雰囲気のセミナーとなった。 長野県は「話題のゲストハウスが大集合 楽園信州移住セミナー」と題して、7市町村と宅建協会が参加するオンラインセミナーを開催した。ゲストハウスの魅力を案内し、現地訪問のきっかけづくりを狙う。オンラインの利点を生かし、5つのゲストハウスの施設内をリアルタイムで中継した。長野市善光寺門前にあるゲストハウス「1166(いちいちろくろく)バックパッカーズ」のオーナーは『ゲストハウスを100倍楽しむ方法』というタイトルでトーク。市町村からは移住お試し住宅の紹介もあった。「施設内をカメラ越しで見せてもらえるのは、とてもよかった」「それぞれに全然雰囲気が違って、どれも面白かった」「8市町村に山との暮らしがあることを改めて実感」など多くの感想が集まった。19名が参加し、アンケートからも継続して関係性を持ちたい方がいることが分かった。 鹿児島県日置市は「『戦国島津×メタバース』薩摩・日置市テゲテゲ軍議大会in東京」をリアル開催した。同市が進める「ネオ日置計画」と「戦国島津」という異色の取合せで参加者の期待度も高かったようだ。メタバースでの交流の可能性など活発な意見交換が行われた。メタバース「ネオ日置」を利用した交流の実演も興味深かった。事前の告知期間が短く、参加人数は5名と多くなかったが、かえって移住担当者との交流が密になってよかった。第2部では日置市特産の紅茶を試飲しながらのリラックスした雰囲気で同市の魅力について紹介できたのではないかと思う。 福島県は「福島くらし&しごとフェア2023」を55市町村、69団体が参加し、過去最大規模で開催した。セミナーやイベントは行わず、市町村・仕事・住まい・先輩移住者などのブースを設置し、様々な移住相談に対応できる体制を構築した。来場者数285人と過去最高を記録した。センターで事前に相談された方も多く来場され、全体的には、本気度が高い幅広い年齢層の方の来場が見受けられた。 岡山県の笠岡市・井原市・浅口市・矢掛町・里庄町は「岡山県南西部オンラインセミナー ~井笠圏域の暮らしを覗いてみよう!~」を開催した。座談会をメインとした交流を行うことが目的のイベント。空き家バンク、就労についての質問があがり、自治体も本音を伝えた。参加者は1名であったが、本気度が高く具体的な相談になり、お試し視察を利用してみたいという話まで発展した。

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東北2県(岩手、福島)の移住フェアがにぎわった

10月に入ってやっと、朝夕すっかり秋めいてきた。数日前には中秋の名月を望むことができた。3週間ぶりに、1日の日曜日に休みを取った。恒例にしている1万歩の散歩は8754歩でやめたが、道端にシャクナゲを発見した。例年になく暑かったこともあるのか10日ほど開花が遅れたようで、あの真っ赤な花を見ることができた。シャクナゲはパッと咲いて、線香花火の燃えカスのように花が消えるようになくなってしまう。その潔さが好きだ。 9月30日と10月1日の連日、東北の岩手県、福島県が力と思いのこもったフェアを開催した。30日は岩手県が「THEいわてDAY 2023」を年に一度の岩手ファンミーティングとして開催。今年は毎年首都圏で開催してきた就職イベントと同時開催し、さらにNHKの朝の連ドラの「あまちゃん」のヒロイン・のんちゃんも参加。500名(速報値)というかつてない集客となった。県内の33全自治体が参加し、出展者、参加者とも満足度の高いフェアとなった。また、同時並行で8階では上記フェアのサブ会場として、3件のセミナーを開催。「企業✕学生交流会『いつかシゴトで会うかもね』」と、遠野市を始めとした2市3町の「地域おこし協力隊募集プレゼン」に加え、県内の企業と県外の岩手ファンを仕事を通じてマッチングする「遠恋複業課 説明会」。同説明会は、参加者の多数が女性であった。 10月1日(日)には福島県が「福島くらし&しごとフェア」を県内59自治体中55自治体が参加という、過去最大規模で開催した。福島県は従来にもまして移住の取り組みに力が入っている。すでに県内13市全てがセンターの会員化となり、移住者の受け入れ態勢も確立している。今回はセミナーやイベントは開催せず、市町村への移住相談、仕事相談、空き家などの住まい相談、先輩移住者との具体的移住生活のイロハ相談などのブースを設置して、移住に関する全ての相談に対応できる体制とした。来場者は本気度の高い人を中心に、197組285人と過去最高の参加者となった。 取材・来客は、29日は青森県東北町長久保町長が初めて視察に。長芋とにんにくの産地とかで、センターへの入会を考えたいと話された。東京都下、伊豆七島の御蔵島村清水副村長、三宅支庁の田代支庁長が有楽町駅前でのイベント参加に併せて視察に。本格的に移住者受け入れに取り組みたいと語った。千葉県鴨川市議会議員5名が視察に。鴨川市は早い段階から移住に取り組み、市役所内に鴨川市ふるさと回帰支援センターを置いて移住者の受け入れに取り組んでいた時代もあった。市内には20年ほど前からセンター理事の加藤登紀子(歌手)さんが有機農法による農業法人「鴨川自然王国」を設立し、現在も継続している。30日は岩手フェアに参加。全自治体に挨拶。4日は山口県防府市池田市長、挨拶。福島県小野町の菅野副町長視察。5日は東京海上ホールディングスの永野会長(経団連副会長)が視察に。過日の経団連の地域部会の視察に次ぐもので、経済界のこの問題に対する関心の高まりは大いに歓迎されるものである。

テレ朝の情報番組で移住者を紹介中です! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

テレ朝の情報番組で移住者を紹介中です!

彼岸も過ぎて、東京はやっと朝夕しのぎやすくなった。驚くほどに暑い夏だったと記憶に残る夏も、やっと終りが見えていると言っていいようだ。 ここに来て、アジアからの移住希望者が散見できる。過日は友人の新潟県の農業改良普及員の知人の紹介で、タイ人(大学教授)が本国と日本の2国間を行き来した生活をしたいと訪ねてきた。また、パートナーが上海出身で、相談者本人が日本人というご夫婦が移住したいと長野県ブースに相談に来た。 すでに気がついている方もいると思うが、NHKの「いいいじゅー!!」に続いて、テレビ朝日の朝の情報番組「グッド!モーニング」(朝4時55分から8時)の「あらいーな」(主に7時30分以降頃)というコーナーで、関東近郊で移住におススメの市町村を放送している。こちらもセンターが全面的に取材協力し、9月28日は「第9弾」として静岡市を紹介いただいた。これまで、栃木県・鹿沼市、群馬県・みなかみ町、千葉・南房総市、神奈川県・山北町などを取り上げ、その都度センターの各県相談員が出演。現地取材は、自治体の全面協力を得て、移住者やご当地グルメ、美しい景観を撮影し、毎回7~8分程度の放送となっている。取材前の打ち合わせもしっかり行われ、センターも紹介されているので継続的な放映を要請したい。番組の反響も大きく、番組を見て来訪されたり、移住相談の予約が入ったりし、二桁に達している。こうした情報番組で地方移住がより身近になれば、さらに地方移住の機運が広がることなる。そのためにも市町村の会員化の取り組みの重要性は増していると考える。何もせず、都市と地方の格差拡大・人口減・高齢化・過疎化など自治体の抱える様々な看過できない重要な課題の解決にはならない。 1年を通し、センター的には秋はイベントが目白押しで、過日の「ふるさと回帰フェア2023」が終わったと思ったら、24日には東京交通会館12階のイベントスペースで「青森U・Iターン交流フェア」が知事も参加して開催された。参加自治体は昨年より多い29自治体で、140組197名が集まった。以降、10月1日(日)には福島県が「福島くらし&しごとフェア」をほぼ全55自治体が参加して開く。現在の参加予約は昨年を上回る160名となっており、ここに来て県を挙げての移住政策の推進が展開されている意気込みを感じさせる状況だ。7日(土)には和歌山県が「わかやまLIFE移住フェアー五感で楽しむ!心地いい暮らしと自然!ー」を開催。紀北、紀中、紀南の各地域から12自治体と就業関連8団体が相談ブースを出展する。 取材・来客は、20日は埼玉県副知事が視察。22日は自治労共済本部長が挨拶に、午後には岩手県出身の(株)雨風太陽の高橋代表と意見交換、千葉県海匝地域振興事務所長他が視察。24日は青森県フェアに参加、宮下知事に挨拶。昨年から就任したJOIN(一社 移住・交流推進機構)の顧問会議に初めて出席し、改めて連携の強化としっかり役割分担をして地方創生推進の取り組みをめざしたいと挨拶した。出席者は島田晴雄慶應大名誉教授、椎川忍地域活性化センター前理事長と事務局スタッフ。27日は和歌山県湯浅町議員3名と事務局長が視察に。産経新聞取材。

セミナー報告 9月13日~24日

8月13日~24日まで、ふるさと回帰フェア以外に13回の地方移住セミナーを行った。 13日、福島県が「『ふくしまのゲストハウスは地域の関係案内所!宣言』 〜浜通り相馬地域で自分だけの“よりみち”に出会おう〜」をオンラインで開催した。相馬市のゲストハウス「mawari」のオーナーと、南相馬市移住相談窓口「よりみち」のスタッフがゲストに登壇。どちらも地域への関わり方のハードルを下げながら若い世代を中心に受け入れており、参加者も行ってみたくなるような内容であった。20代~40代がメインの13名が参加した。 20日は、鹿児島県が「鹿児島移住セミナー #移住で叶える古民家暮らし編」をオンラインで実施。伊佐市の地域おこし協力隊として活躍したのち、宿「その火暮らし」を営む先輩移住者をゲストに迎えた。築100年を超える古民家の改修・DIY、生計の立て方、地域の方々や宿泊客との交流など古民家暮らしの魅力をたっぷりと聞いた。事前申込みは81組、リアルタイムで44組が参加した。(申込者は後日アーカイブ視聴可能) 広島県は「趣味も起業も、ぜんぶ移住が叶えてくれた!〜ゼロから始めて竹原で豊かな暮らしを手に入れた先輩移住者と巡る移住体験ツアー開催決定!〜」と題して、オンラインセミナーを実施。竹原に移住してイタリアンレストランを経営しながら趣味を満喫しているゲストが、起業にかかった資金等リアルな話から、食材の生産者と地域との関わり方、地域での起業に必要なことを話した。加えて、都会では体験できない自然の中での子育てや、瀬戸内で、夫婦で趣味のサイクリングを楽しむ様子まで、「可能性があふれたまち」竹原での豊かな暮らしについて紹介し、18名が参加した。 21日は、京都府が「京都暮らし おしゃべりCafe ~海の京都編~」をオンラインで実施。京都府北部の自治体の移住担当者が主役となり、移住検討者の方に向けて地域の魅力などをPRした。今回の企画を皮切りに今年度は全3回実施予定。7名が参加した。 22日は、愛知県が「あいちの山里&離島暮らしのリアル! Vol.1 愛に行こう!体験紹介編」をセミナールームで開催した。地域に詳しい「案内人」が、関人口づくりについて最新情報を話した。買い物はどこでするか、仕事の紹介や住居、バスの運行情報など移住を念頭においた質問もあった。参加者は50-60代がメインの10名。「訪ねてみたい」、「体験してみたい」という興味を大いに持っていただけたようであった。 栃木県は「栃木県移住セミナー『U字工事さん!栃木県で暮らす魅力を教えて!!』」をオンラインと会場のミックスで行った。スペシャルゲストとして栃木県出身のお笑い芸人「U字工事」の二人を招き、「栃木県で暮らす魅力」を栃木愛あふれる漫才とトークで紹介。最後まで笑いの絶えない賑やかなセミナーとなった。会場・オンライン併せて81名が参加し、栃木県主催の単独セミナーでは過去最高の参加人数となった。 24日、愛知県は「あいちの山里&離島暮らしのリアル!Vol.2 愛に行こう!交流拠点編」を会場でリアル開催。民泊やレンタルスペースなど、豊田市と岡崎市それぞれの “交流拠点” とその取り組みを紹介し、山里暮らしのリアルな情報を伝えた。3名のゲストは、リラックスした和やかな雰囲気のなか、自身の運営する交流拠点と取り組みについて、熱のこもった話をした。田舎での人付き合いについての質問にも真摯に答え、他の参加者にも参考になったのではないか。アンケートでは「機会があれば民泊などで(紹介された拠点を)利用したい」などの感想があった。7名の参加者は50代以上がメインとなった。 高知県は「移住者が活躍できるまち、東洋町に会いに行こう」を会場でリアル開催。町単独の移住イベントは初めてとなる。東京交通会館1階マルシェコーナーで町の特産品販売ブース、8階セミナールームでは先輩移住者や役場担当者たちとの交流をしながら町の暮らしや仕事の特徴を紹介し、計9名が参加した。 奈良県は「奈良で働くセミナー相談会 奈良で働いてみませんか、暮らしてみませんか」を会場で実施した。奈良県職員や他の参加者とざっくばらんに話す座談会も織り込み、参加者の間に「奈良県への親しみやすさ」を創出していたことが印象的であった。また、今回は特に、奥大和地域活力推進課職員が参加し、首都圏の人にあまり知られていない奥大和エリアの紹介と個別相談会を実施。8名が参加。 青森県は「青森県UIターン・交流フェア2023」を12階のダイヤモンドホールで開催。年に一度の青森県最大の移住イベントで、2回目の開催。元むつ市長の宮下知事の初参加もあり、下北地域、上北地域出身者の参加も増。197名が来場し、各ブースでの相談は長時間におよび、市町村の満足度も高かった。12階カトレアサロンでは、青森にUIJターンしたい首都圏在住のIT人材向け交流会「#交流しようぜ2023」を同時開催した。青森でのIT業界の最新動向の把握や、県内IT企業の経営者・人事担当とのマッチングの機会を提供するイベント。毎年好評で、このイベントがきっかけで移住と仕事が決まった方もいる。25名が来場し、今回もUターン希望の方を中心に活発な交流が行われた。 和歌山県は「わかやまデリシャスLIFE~ホントにおいしい地元ご当地グルメ~」をオンラインで開催した。阪神百貨店梅田本店で開催中の和歌山物産展の会場から生中継という形で、物産展に出店している先輩移住者や、自治体関係者が地域の魅力や和歌山の食の魅力を語るというスタイル。関西圏の30代を中心の73名が参加、「食」をきっかけに和歌山に興味を持っていただける内容となった。 長野県は「何にもない小さな村だけど、めちゃ楽しい親子留学!長野県平谷村」をオンラインで開催。7月に続き、今年2回目の親子留学相談会。前回参加した1組はすでに留学が決まっている。1回目と同様、すでに留学した2組がゲストで実際の移住後の生活や子どもの変化を披露した。30代、40代の家族が3組参加し、具体的な質問も多く上がった。1組は現地ツアーに参加することが即日決まった。

ふるさと回帰フェア、過去最高の2万1845人が参加! | ふるさと回帰フェア VIEW MORE

ふるさと回帰フェア、過去最高の2万1845人が参加!

年間を通しての一大イベントの「ふるさと回帰フェア2023」が終わった。年に一度くらいはお祭りをやろうと、2005年に初めて丸の内の農協ビルを中心にしたエリアで開催して今回が19回目。最初は、参加自治体は48自治体、参加者は約8000名だった。集客のためにお米1000袋を当時のJA全中の原田会長自らが参加して配布したことを覚えている。5回目からは場所を立松理事長などの母校の早稲田大学に移した。そして、10回目からは有楽町の国際フォーラムに場所を移し、参加自治体・団体は319団体、1万7000人の参加者数だった。 今年のテーマは「移住で変えるニッポンの未来」で参加団体は390自治体・団体で参加者は目標にした2万人を超え、2万1845人と過去最高を達成した。 前夜祭はテーマを「社会的共通資本(コモンズ)の視点から考えるこれからのニッポン~都市と地方の役割とは~」とし、中央大学研究開発機構の石川幹子教授に基調講演をお願いした。石川教授は、最近話題の明治神宮外苑の再開発について、持続可能な社会創りといったコモンズ的な発想で地域のあるべき姿を考える必要があるのではないかと、問題提起している。パネル討議は、富山県朝日町長、北海道東川町長、神奈川県真鶴町の担当者も交えコモンズ的発想による地域づくりについて語っていただき、多くの参加者から「面白かった」「参考になった」の声が聞かれ好評であった。 社会的共通資本の考えを提唱した、経済学者の宇沢弘文先生は30数年前、私が自治労にいた頃、自治研集会でお会いし、以降何回か謦咳に接する機会があった。当時よく通っていた新宿ゴールデン街も、ご一緒したこともある。影響を受けた先生の一人である。 また、ふるさと回帰フェアのロビーギャラリー「地方暮らし応援コーナー」には、JA全中を始めとした17団体が出展し、移住希望者のさまざまな質問に答えた。日本全国ふるさとマルシェにも49自治体が店を出し、移住者などが自慢の農作物や季節の果物、加工品などを持ち寄り、販売。こちらにも5000人を超える方々が押しかけ、賑わいに華を添えた。 来年は20回目のふるさと回帰フェアとなる。さらにスケールアップし、9月21日、22日の2日間に渡って開催する予定。初日の夕方からは、参加自治体による交流レセプションを考えている。この運動にご尽力いただいた各方面からのゲストの参加も予定し、これまでの歩みを検証することにしたい。 取材・来客は、17日は先月当選された大分県日田市の椋野市長がフェア視察に。彼女とは厚生労働省課長時代に意見交換してきた関係で、親しい。19日はITmediaの取材。20日は埼玉県副知事の視察。

7月、8月、連続で過去最高の移住相談件数確保へ! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

7月、8月、連続で過去最高の移住相談件数確保へ!

東京は雲ひとつない秋空。かつてない酷暑が続いた今年の夏も行きつつあるのか。JR有楽町駅前の東京交通会館8階のふるさと回帰支援センターの理事長室からは、駅のホームが丸見え。このホーム、周りをぐるりとビルに囲まれ、その上の空はどこまでも青く澄み渡っている。山手線、京浜東北線、東海道線、新幹線がひっきりなしに行き交っている。鉄道マニアには羨ましいような景色ではないだろうか。 さて、週末の19回目の「ふるさと回帰フェア2023」まで、いよいよカウントダウンに入り、センター内はなんとなく落ち着かない雰囲気が漂っている。心配ごとは尽きないが、やはり集客が一番の課題である。昨年は350自治体の参加に1万8,572名の参加であり、今年は390自治体の参加を得たことから、この数字を上回り、2万人を超える参加者を確保し、参加自治体の期待に応えたいと思っている。 8月の移住相談件数が明らかになった。8月は約1週間の夏休みもあり、相談件数は例年、そんなに多くない。まして、今年はかつてない酷暑とあって移住希望者の足も少しは止まるのではと思っていたら、なんと初めて4,000件を超える4,232件と、過去最高を記録した。この結果は、設立20年目にして初めてのことで、ふるさと回帰運動の大都市所在地を中心に、全国への広がりを実感させる意味ある結果と言える。 全国状況を俯瞰すると、セミナー参加者を含む合計では、群馬・長野・広島・宮城・富山の順で頑張られた。富山がベスト5に入ったのは初めてのことで、2名のベテラン相談員の頑張りが花開いたと言っていいのではなかろうか。本気度の高い電話・電話・面談でも広島・宮城・富山・福岡・静岡の順と、富山の頑張りが光った。さらに、面談による移住相談に限定すると長野・静岡・山梨・福岡・北海道の実力県が並び、順当な結果と考える。 8月としての過去最高の相談件数は、青森・宮城・福島・埼玉・千葉・東京・富山・静岡・鳥取・山口・宮崎・鹿児島の12県となった。特に、宮城・富山の2県が前年の2倍の実績を上げた。 取材・来客は、8日は午後、自治労元委員長の氏家氏、千葉県自治研究センター椎名副理事長と会員拡大のための意見交換。12日は、タイのThammasat大学のブンミー・チュンポル教授が来訪、久しぶりに語り合った。14日は自治労大津市労連近藤氏、来訪。14日は三重県議会の中瀬古議員が視察に。15日はデジタル田園都市国家構想実現会議事務局の吉川事務局長ほかが視察、日本経済新聞の取材対応。

セミナー報告 9月5日~10日

9月5日~10日は、15回の地方移住セミナーを開催した。 5日は新潟県が「にいがた暮らしセミナーvol4 新潟で開業! 旅・暮らしの概念を変える“宿”」をオンラインで開催した。新潟へ移住して宿を開業したゲストを迎え、話を聞いた。当事者ならではの開業に関する情報が満載であった。申し込み64組(参加は44名)で、セミナー中も申し込みがあった。チャットでの質問も多く、ゲストの話題も豊富で、時間が足りないと感じられた。 6日、栃木県が「シゴトも暮らしも楽しみたい~わたしのとちぎLife~」をオンラインで実施。女性の移住に焦点を当て、矢板市・茂木町に移住した女性をゲストに、雰囲気も和やかで、終始笑顔の絶えない明るいセミナーとなった。MCの進行やゲストとのトーク展開もテンポよく、移住を検討している方々が「知りたい」と思うような内容となり、セミナー中に寄せられた視聴者からの質問も多かった。71名が参加した。 福井県は「福井県庁ジョブセミナーin東京」と題して、県庁職員募集のためのセミナーを開催。学生及び社会人を対象に、福井県職員の仕事紹介と募集案内をした。1時間単位の2部制。各部ごと県庁の仕事紹介と交流会形式の質疑応答を行った。9組9名の参加。社会人7名(男性)、学生2名(女性)。社会人募集枠(移住定住促進枠)の応募締切が目前の9/19ということもあり、社会人の参加者が多かったようだ。 7日は広島県が「どうしても伝えたい!こだわりの食材と生産者の想いをつなぐ広島の食の魅力」をオンライン開催。G7広島サミットで料理を担当したホテルレストランの料理長と、サミットでふるまわれた牛乳を生産する牧場経営者がゲスト。海や山で様々な食材が採れる広島の食の魅力を伝えるセミナーとなった。加えて、広島には、シェフや生産者を海外に送り出し、それを広島に還元する研修制度が整備されており、より魅力的な食の街「広島」を目指す取り組みについても紹介した。25組が参加。 愛媛県は「えひめの絶景に出逢う旅」と題して、西条市と愛南町に移住したゲスト2名の経験談を中心に、観光情報も同時に紹介するセミナーをオンラインで開催した。二つの市町とも町から海と山と川が身近にある地域。川では今流行のSUPやカヤック、海ではスキューバダイビングなどが盛んで、2人ともインストラクターとして旅行客や移住者とつながり、地域の魅力を発信し続けている。移住したらこんな生活をしてみたいと思える話であった。参加者は15名であった。 和歌山県は「【地方移住”ホンネ”サロン#22】人生を探し辿り着いた和歌山での農のある生活 〜 自分らしい人生の探し方 〜」をオンラインで実施。「農ある生活」を営む海自然農苑の白﨑海さん、株式会社日向屋の田中和広さんの2名をゲストに話を聞いた。対象的な性格のお二人の話を通して、参加者の方の視野が広がる内容のセミナーとなった。70名が視聴した。 9日は、鳥取県と島根県が合同で「とっとり・しまね どっちがどっち!?Part2 ~先輩移住者連れてきました!とっとり・しまねに暮らしたら・・・?」をオンラインで開催した。海辺の地域の暮らしや子育て環境をテーマに、鳥取県岩美町、島根県海士町(隠岐の島)からゲストを2名迎え、普段の暮らしの様子や近所づきあい、移住したきっかけ、お子さんの反応などについて、写真も交えながら語ってもらった。参加は11名。 山口県は「第3回 YY!ターンセミナー オンラインワークショップ やまぐちを食べよう!~山口県民のソウルフードチキンチキンごぼう~」をオンラインで開催した。「チキンチキンごぼう」は学校給食をきっかけに県内全域に広まった山口県民のソウルフード。長門市の移住窓口職員が実際に調理しながら参加者との交流を行った。アンケートでは「早速作ってみたい」「楽しく山口のことを知ることができた」などのほか、自宅では料理しないという担当者が材料を切ったり揚げたりしながら盛り付けまで行ったこともあり「だんだん手つきが良くなって微笑ましかった」などの感想があがった。39名が視聴した。 石川県は「地域の暮らしとキャリアの両立~テレワーク・複業・パラレルキャリアという働き方~」をオンラインで開催。東京から珠洲市へ移住しコワーキングスペースなどを立ち上げたゲストから、地域の暮らしとキャリアについて話を聞いた。現在テレワークをしている参加者からは、「移住の可能性を考えられる面白いセミナーだった」という感想が多くあがった。29名が参加した。 静岡県は「先輩移住者が語るリアル移住!伊豆南部でみつける あなたの仕事とくらし」をセミナールームにて開催。静岡県の伊豆南部地域に移住し、地方公務員、地域おこし協力隊、会社員として働く3名をゲストに迎えて、仕事と暮らしについて話を聞いた。当日参加もあり、幅広い年齢層の8名が参加。質問も多く、盛況だった。 福島県は「福島での暮らしとものづくりを知る、夕暮れワークショップ」をセミナールームで開催、会津木綿のトートバッグ制作のワークショップを行った。会津木綿の制作を行う「株式会社はらっぱ」のサブマネージャーをゲストに招き、リアルな会津の暮らしと会津木綿の魅力について語ってもらった。16名が参加し、裁縫をするのが久しぶりという方も楽しんでいた。アンケート結果は「満足」が80%、「やや満足」までいれると満足度100%となった。ふるさと回帰支援センターに初めて来たという人が約半分いたので、センターのPRにもつながったと思う。 10日は、群馬県が「ぐんま地域おこし協力隊募集相談会」を会場でリアル開催した。地域おこし協力隊を募集中の6市町村が参加。現役・OB協力隊4名をゲストに迎えたトークライブでは、なぜ群馬を選んだか。実際の活動、生活ぶりなど本音を聞くことができた。市町村のPRタイムは動画や画像を使い、現地の環境、各市町村の特徴、求める人物像などが伝わる効果的なプレゼンを実施。来場者5名と少なめではあったが、個別相談会では十分な時間が取れたため、話が盛り上がっているブースも多かった。 同日、群馬県が「【藤岡市】鬼石で誰もがありのままで輝く田舎暮らし~甘酒スムージー作りと発酵講座付き~」をオンラインで開催した。古民家宿を経営する星野潤さんをゲストに迎えたウェビナー。星野さんは東日本大震災をきっかけに食への関心をもち、地域おこし協力隊として県内で移住をした。「発酵食」を活動テーマにして、糀・味噌の製造、ワークショップ開催などをしている。オンライン参加者と一緒に甘酒スムージーを作る内容は女性参加者に好評だった。30名が参加した。 山形県東南村山地域は「仕事×子育てを実現!やまがた移住セミナー」を会場で開催。第1部は、東南村山地域の概要と県市町村の支援制度を紹介。山形市にUターンし、子育てをしながら起業したゲストが山形での暮らしぶりを語った。第二部は、各市町村が個別相談を実施。参加者10組13名のうち、5組が個別相談に残り、真剣に今後の移住について相談する様子が伺えた。 高知県は、ラジオ感覚で気軽に参加できるイベント「高知県移住コンシェルジュが贈る高知家移住ラジオ」の4回目を開催した。3名のコンシェルジュが、秋から冬に向けて開催が増える移住イベントの効率的な活用方法や、おすすめのイベントを紹介した。また、参加者から寄せられた質問にも答えながらトークを展開。計10名が参加した。    

「ふるさと回帰フェア2023」への入場は事前登録制になります! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

「ふるさと回帰フェア2023」への入場は事前登録制になります!

東京は9月に入ったにも関わらず酷暑が続いている。温暖化もあってのことと思うがそれにしてもの暑さである。19回目の「ふるさと回帰フェア2023」も来週末に迫り、なんとなくの慌ただしさが加速している感がある。今年のフェアから参加は事前登録制にした。当日でも登録は可ですが、事前登録いただくと入場がスムーズになるので、是非とものご協力をお願いしたい。 我が国を取り巻く状況は、年々深刻なものとなっている。軍備費の増額、少子高齢化、貧困、都市と地方の格差、低迷する食料自給率、温暖化など様々な課題がなし崩し的に拡大・増加している。こうした中で、地方の抱える諸課題もまた深刻なものだ。過疎化の進行などがその最たる問題である。その問題の是正のために都市から地方への人に流れを作り、地域からもう一度この国を活性化させようと20年間取り組んできた。 これまで、意識しなくとも自治体会員は増加してきた。気がつけば、570自治体(7月末現在)が会員になっていただいているが、それを1000自治体まで引き上げることを通して、都市から地方への人の流れをしっかり定着させれば、必然的に地域に有為な人が集まり、地域がにぎわい活性化し、地域からこの国がもう一度元気になる。このためにこれから3年、本気で組織拡大に取り組み、過半数の自治体の総意としてふるさと回帰運動の推進を国民的合意が得られるような体制作りをめざしたい。全国各地の自治体の皆さんの協力もぜひ、お願いしたい。 このことと並行して、首都圏における移住希望者の掘り起こしにも全力で取り組み、地域になじみ地域住民とともに生活していく人材を各地につなぎたい。そのために、地域おこし協力隊事業にも、非営利団体へ門戸を開くよう政府に要請していく。 地域政策は人口減を嘆いてばかりではなんの解決にもならない。ふるさと回帰運動の成功の秘訣は20年間の実践の中にある。そのヒケツを紡ぎ出しながら今年度もしっかり取り組んでいきますのでご期待ください。 取材・来客は、8月31日は福島県二本松市の三保市長が視察に。9月5日には新潟県の元農業普及員の堀井修氏が来訪。旧交を温めた。東京都葛飾区の夏目議員が視察。夕方から総務省の新旧地域力創造審議官と意見交換。6日は山口県総務企画委員会の視察があり、8名の県議団と意見交換。センターのこれまでの取り組みなどを報告し、理解をいただいた。長野県売木村清水村長が久しぶりに来訪、挨拶した。午後には富山県副知事、秋田県副知事が視察に見えられ、挨拶した。中央公論早乙女氏が数年ぶりに来訪、意見交換。夕方からはニューオータニでのJA全中山野徹会長の就任レセプションに出席、山田俊男参議員と懇談。7日はJOINの椎川常勤顧問、嶋津センター顧問、藤田副理事長などと懇談。

セミナー報告 8月23日~27日

8月23日~27日は13回の地方移住セミナーを開催した。 25日は、徳島県が「地方で創る!自分だけの働き方 “新しいふるさと” とご縁をつなぐ “まちしごと”」をオンラインと会場のミックスで開催した。今回のゲストは出身地で藍染め工房を立ち上げた協力隊OGと、孫ターン移住後サテライトオフィス勤務から独立した起業家。開催後には参加者とゲストで各自情報交換を行うなど活気のある会となった。16名が参加した。 福島県は「福島で新規就農した2人が語る農業のイメージが変わる90分」と題したミックスセミナーを開催。ゲスト2人から農業を生業にするなかでの様々な出来事や心の葛藤、苦労話を聞くことが出来てとても興味深かった。就農支援制度や具体的な就農方法のセミナーが多い中、2人のゲストの話から、生産から販売に至る中で「農業」という仕事がいかに他者とのつながりが重要であるかを知ることができた。 長野県は「8人の山マニアに聞く!信州秋山の魅力!楽園信州オンライン移住セミナー」を開催した。初心者向けの山の楽しみ方や、先輩移住者による「身近に山がある暮らし」について聞いた。山が好きで移住したり、登山中心の生活をしたり、世界初の SEA TO SEVEN SUMMITS(海抜0mから人力のみで七大陸最高峰を登る)に挑戦中の冒険家がトレーニングする話などを紹介。「トレイルランにはまり、大会で長野に多く行くようになったのがきっかけで地方移住を検討中」「ゲストの話は、登山の醍醐味を聞けて楽しかった」「8つの市町村それぞれに山との暮らしがあることを改めて実感」などの感想が聞かれた。 スクール形式にしたことでメモをしやすい環境だったためか、熱心にメモをとる様子がみられた。個別相談にも7組の夫婦が残り、時間が押すほど話に花が咲いたようだった。30~40代中心の42名が参加。首都圏だけでなく関西方面からの参加もあった。 岡山県は「\島暮らしの不安・疑問解消/ 島ぐらしの説明書」と題して、笠岡諸島に焦点を当てたオンラインセミナーを開催。離島に移住をした子育て中の2名のゲストが島ぐらしの魅力だけでなくデメリットを含めて本音を話した。「人とのご縁により直感で移住を決めた」という言葉が印象的だった。15名が参加した。 26日は、兵庫県が「みんなで考えよう!《移住×防災》」と題して、9月1日の防災の日を前に、「暮らしの中の防災」をテーマにミックスセミナーを開催した。被災地県としての創造的復興の歩みに加え、移住者であり防災士のゲストを迎えて話を聞き、後半は2つの参加型ワークショップを行った。40代~80代の10名が参加した。 静岡県静岡市は「静岡移住計画セミナー&個別相談会 ~静岡市の『暮らし』と『住まい』と『仕事』」を会場で開催した。静岡市移住支援センターが「静岡市で暮らす」、静岡鉄道株式会社が「静岡市に住む」、株式会社TurnXが「静岡市で働く」、市役所移住相談員が「静岡市の移住施策やイベント」を紹介。トークセッションでは、移住までの具体的なスケジュールなどの話に熱心にメモを取る参加者が多く、質疑応答も活発だった。セミナー後の個別相談会は全員が参加、今後のまち歩き案内、お試し住宅、お試しテレワーク体験、就職相談など具体的な移住促進へ繋がった。参加者6名。 岩手県は「いわてローカルトーク!~遠野市・一関市~」をミックスで開催した。担当者が知るホットな地域情報(スポーツ、文化、仕事)を参加者に伝えることをコンセプトに、遠野市と一関市の協力で開催した。13名の参加者は30代~40代が中心。参加者同士でも会話が盛り上がっていた。 茨城県は「出会って、知って、見つかる茨城~自然と暮らしながら、豊かにあそび楽しむことのススメ~」をセミナー会場で開催した。5テーブル設定し、各テーブルに市の担当者を配置。4市からは自慢の地域やイベントなどを全体に向けて紹介。交流会形式で各テーブルにて交流会を実施した。その後個別相談会を実施した。13名が来場した。 群馬県は「移住希望者と県内企業との交流会 ~ぐんまの魅力ある企業を知ろう編~」をオンラインで実施。設計事務所、小売業、製造業、新進気鋭のベンチャーと幅広いラインナップの企業が参加。ZOOMのブレイクアウトルームを利用し、企業ごとのルームに分かれる仕組みで活発に交流していた。後半では、先輩移住者との座談会でリアルな体験談を聞くことができた。U・Iターンの就職希望者11名が参加した。 27日は、福島県が「福島県南会津U・Iターンセミナー 南会津で始める憧れの里山暮らし~わたし達が思う移住とは~」を会場で開催。2名の先輩移住者が南会津地域での「暮らし」「仕事」「子育て」のリアルを語った。参加町村からの「お試し移住」「住宅支援」等の支援制度の説明、参加町村との個別相談会も行われた。参加者は5名と少なかったが、町村が自ら東京に来て個別相談会を通じて地域ならではの情報を伝えるセミナー手法は、意味があると思う。 和歌山県は「空き家ではじめる新しいコト ~先輩移住者が伝授する活用のヒケツ~」をオンラインで実施した。空き家をリノベーションして飲食店やゲストハウスを営んでいる先輩移住者2名をゲストに迎え、空き家改装の過程や費用面について経験談をもとに話を聞いた。質疑応答の時間も多く取り、空き家の購入やリノベに興味がある人にとっては、具体的な話を聞くことができる満足度の高いセミナーとなった。95名が参加した。 愛知県豊橋市は「『TOYOHASHI RECRUIT』- 豊橋市役所採用ガイダンス in 東京 -」を会場で開催、豊橋市が9月より募集する採用に先立つガイダンスであった。セミナールーム内に4つの小ブースを設け、参加者は一定時間ごとにそのブースを回って話を聞くという形態。6名が参加。和やかな雰囲気の中、ほぼマンツーマンで職員から直に話を聞けた点は良かったようである。会を締めた後も、残って質問している参加者もいた。 長野県下諏訪町と新潟県三条市は、「空き家・移住セミナー」を開催した。地域おこし協力隊のつながりで実現した県を超えての初コラボ。1部は新潟県三条市で空き家のセミナーを、2部はセンターで移住セミナーを行った。どちらも会場とオンラインの両方で行い、主にオンラインでの参加者が多かったが、リアルにも4組参加があった。魅力度対決では、最後に両市町の首長も参加して、双方の魅力についてプレゼンし、参加者の投票で最終的に三条市に軍配があがった。移住した人たちが楽しそうに生活している様子が伝わったようだ。

日韓親善交流事業で青少年交流団30名が視察に! | ふるさと回帰支援センター VIEW MORE

日韓親善交流事業で青少年交流団30名が視察に!

昨年4月からセンターに移住相談ブースを開設した東京都は、25・26の両日にJR有楽町駅の広場と東京交通会館1・3階のイベントスペースを使って初めての「多摩島しょ移住・定住フェア2023」を開催した。土曜日はあいにくの雨模様とあって広場の集客はもう一つであったが、3階のセミナースペースでの「知れば住みたくなるたましまセミナー」には三宅島など5つのエリアの紹介イベントがあり、それぞれ定員いっぱいの参加者がありにぎわった。 この週末は、茨城・和歌山・福島・群馬・兵庫・愛知・長野・岩手・静岡市など9県・市が多岐にわたるテーマの移住セミナーを開き、にぎわった。なかには兵庫県のように「みんなで考えよう!《移住×防災》」、茨城県の「出会って、知って、見つかる茨城~自然と暮らしながら、豊かにあそび楽しむことのススメ~」、和歌山県の「空き家ではじめる新しいコト~先輩移住者が伝授する活用のヒケツ~」などユニークなテーマでの移住セミナーも開催され、話題になった。 9月に入る、今週末の2日、3日も宮崎、山形、島根、千葉、鳥取、福井、広島・山口・島根は3県の合同、東京、徳島、岡山、石川の13県が移住セミナーを予定している。なかでも、福井県は12階のイベントスペースで「移住交流フェアWelcome!!福井県~旅する!関わる!暮らす!~」を12市町の参加で開催。ほかに総合案内や観光案内、若狭塗り体験コーナーなどもあってにぎやかなフェアとなる予定。広島・山口・島根の3県は合同で「ひろしま広域都市圏移住フェア2023」を開催。山口県からは周防大島町・上関町が参加。島根県からは美郷町が参加。全体で19自治体が集合する。石川県も「いしかわUIターン大相談会in東京」を予定している。例年のことながら、9月以降は移住セミナーやフェアが1年の中でも一番開催数が多い時期に入り、移住を考えている人にとっては目が離せない時期となる。 22日から1泊2日の日程で和歌山県へ。和歌山放送主催の「人口減少シンポジウム『移住・定住問題を中心に』」に参加。出席者は130名で自治体関係者を中心に集まった。4名のパネリスト移住者のうち、3名がセンターを利用して移住した方々でそれぞれが元気に移住生活を送っていることが報告され、嬉しかった。また、自治体を代表して参加された、すさみ町長の岩田氏は元漁師とのことでざっくばらんな話し方で好感が持てた。和歌山県は全国で唯一の定住センターが古座川町にあり、その維持管理運営業務をセンターが約10年間請け負い、毎年通ったところで、前仁坂知事には大変お世話になった。 取材・来客は、24日に(一財)青少年国際交流推進センターの紹介で30名の韓国の親善交流団が来訪。東京以上にソウルへの一極集中が進む韓国で、NPOによる移住支援団体の存在に大いに興味を持ったようで、活発な意見交換が行われた。25日は山口県周防大島町にある周防大島高校太田校長が来訪。率直な意見交換をした。26日は岐阜県大垣市副市長が視察に。前東京都の島しょ振興公社事務局長が有楽町駅前広場などで開催されたイベント参加後、表敬訪問に来られ意見交換。30日は長崎県議会副議長が視察に見えられた。夕方には山口県下松市長が視察に。7年ぶりに人口減になったということで総務省の帰りに立ち寄られた。そこで話し込んでいる中で元山口県知事の山本繁太郎氏の話になった。山本氏とは30年ほど前の彼が建設省住宅局長時代に高齢社会の住宅政策の勉強会を厚生省の担当者と自治労でやっていたことがあり、ひとしきり思い出話に花が咲いた。市長も山本氏にはとりわけの思い入れがあり、初めて会ったが大いに盛り上がった。

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